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カテゴリー「テクノ」の記事

2017年7月18日 (火)

買ってしまったKraftwerk 3-D The Catalogue

"3-D The Catalogue" Kraftwerk (Klingklang)

Kraftwerkこのボックス,出てから結構時間が経っているが,全部聞いてから記事をアップしようということで,随分遅くなってしまった。

これは彼らがこれまでリリースしたアルバムを,ライブで再現するという企画アルバムであるが,演奏そのものはスタジオ版と大きな違いがあるという訳ではない。スタジオ版の集成ボックス"The Catalogue"をライブ化したものであり,Kraftwerkの音楽は正直言って,スタジオとライブで大きな違いがあるとも思えないので,買うか買うまいか悩んだ末に買って,結局音だけではわからないなぁということで,映像版まで買ってしまった私である。

まだ,映像版は見ていないのだが,ステージの演出も結構重要という気がして,これは本来,最初から映像版を買っておけばよかったってことになるかもしれないが,そんなに映像をまめに見る人間ではない私にとっては,CD版も必要だったということにしておこう。あぁ,無駄遣いと言えばその通りだが,まぁしゃあない。

KraftwerkはどうやったってKraftwerkなので,当然,私のような人間は星★★★★★としてしまうが,やっぱりこれは映像を見て評価すべきかと思う。悪いはずはないが(苦笑)。

Kraftwerk: Ralf Hütter, Henning Schmitz, Fritz Hilpert, Falk Grieffenhagen

2014年1月15日 (水)

非常に面白かったDiego Barber / Hugo Cipresの双頭作

411 "411" Diego Barber / Hugo Cipres (Origin)

ショップをうろついていたら,激安で売っていたのでメンツにつられて購入した作品である。Diego Barberと言えば,Mark Turnerらを擁するFlyをバックにデビュー作をリリースしていたはずだが,私は購入に至っていない。それに続く第2作もメンツ的には魅力的だったのだが,なんで買わなかったのかはよくわかっていない。まぁ,興味の対象外だったか,そこまでフォローする財力に乏しかったってことであろう(笑)。

そんな私がこのアルバムを購入したのは,完全に値段である。昨年5月リリースの本作が何と500円(税抜き)である。ありがたや,ありがたや。と言うか,この値段なら失敗してもまぁ仕方がないと諦めもつく。しかもバックにはSeamus BlakeにAri Hornigの名前があるのだから,ついつい手が伸びようというものである。

それでもってこのアルバムだが,Diego Barberがギターとベースというのはわかるが,コ・リーダーのHugo Cipresと言う人はDesktop担当となっているので,まぁエレクトリックなサウンドになるのだろうということはある程度想像できたのだが,これが私の予想を越えて面白いのである。エレクトリック・ミニマルと言うべきか,あるいはテクノ・ジャズと言うべきかという感じなのである。ある意味,NYCのロウワー・イーストサイドのクラブで聞こえてきそうな音と言えばいいだろうか。最後の曲には"East Side Story"なんてタイトルがついているから,あながちそうした感覚もはずれていないかもしれない。Seamus BlakeはここでテナーとEWIを吹いているが,サウンド的には彼がBoris KozrovとやっているMalfunction Alibiに近い感じと思えばいいと思う。Ari Hoenigは激しく煽るというよりも,音楽にフィットした感じで抑制されながらも,ちゃんと手数は出している。

正直なところ,これが本当にジャズなのかと問われれば,「否」と言ってしまうが,それでもこれは面白い。"All In"に聞かれるようなファンク的なサウンドにはついつい乗ってしまった私であるし,"Poncho"に聞かれるようなミニマル的なサウンドも心地よい。決してノイジーにならず,淡々としているところがまさにテクノ,あるいはアンビエント・ミュージックである。乞う言う音楽ってのは定常的に聞きたいのではなく,たま~に何の気なしにプレイバックしたくなるタイプの音楽だと言ってよいと思う。とにかく心地よく身体を揺らしてくれるのである。星★★★★。こういうのを拾いものと言う(笑)。

Recorded in October, 2011

Personnel: Diego Barber(g, b), Hugo Cipres(desktop), Seamus Blake(ts, EWI), Johannes Weidenmueller(b), Ari Hoenig(ds)

2011年5月30日 (月)

ファンも驚愕のECMとテクノのコラボ。

Re_ecm "Re: ECM" Ricardo Villalobos / Max Loderbauer(ECM)

この作品にはびっくりするECMファンも多数いるはずである。ミニマル・テクノのRicardo Villalobos(そう言えば,彼のアルバムもこのブログで取り上げたことがあったなぁ。記事はこちら)とアンビエント・テクノのMax LoderbauerというコンビがECM作品をリミックスするという驚きの企画である。

しかし,よくよく考えてみると,ミニマル・テクノが「リズム,ベースを主に,少数のフレーズを加えたものを反復させる」という音楽である点,アンビエント・テクノも環境系のゆったりした音楽だと解釈すれば,ECMの"The Most Beautiful Sound Next to Silence"という特性と全く合致しないわけではない。

それでもこうしたテクノ・ミュージックとECMが合体してしまうことに驚きをおぼえる人がいても不思議ではないが,そもそもRicardo Villalobosは以前からECMの音楽を素材としたDJも行っていたということであるから,彼らとしては素材にECMを選ぶことには何の抵抗もなかったということであろう。

こうした音楽をどのように解釈すればいいのかというのは,あまり意味がない行為のようにも思える。そもそもミニマルとかテクノとかいう音楽は一種のアンビエント・ミュージックと考えることもできるから,何らかのイベント(美術館でもいいし,クラブでも,バーでも,それこそ空港でもOKである)のバックで掛かっていることを意識させないタイプの音だと思えばいいのだと思う。
私は家で仕事をしているバックでこのアルバムを流していたのだが,一切邪魔にならないというのが,このアルバムの特性を物 語っている。決してこれは鑑賞音楽だと思ってはならないのである。環境と同化する音として捉えればいいのであって,その素材にECMレーベルに吹き込まれ たアルバムが見事に合致していたということになるだろう。いずれにしても,私にとっては,こうしたアルバムを「音楽」という尺度で評価することは無意味の ように思える。

いずれにしても,ECMのオーナーであるManfred Eicherがこのアルバムのリリースを許可したこと自体に,私は彼の進取の気性を感じ取ってしまって,Eicherってやっぱり凄いと思ってしまうのだが,皆さんはどうだろうか。

一般的にはこれは賛否両論確実なアルバムであることは間違いないだろうが,今までECMなんて関心も示さなかったであろうテクノ好きの人々にECMを認知させるという点では十分意味があるだろうし,私はこれは絶対「あり」だということで,「賛」の立場を取りたいと思う。コアなECMファンがこのアルバムにどう反応するのか本当に興味深い。

この手の音楽を取り上げると,どうも私はいつも同じようなことを書いているように感じてしまうが,それでも私はこれでは絶対踊れません(笑)というのは確実である。逆にこれで踊れる人ってどういう人たちなのだろうかと思ってしまう私...。

いやいやそれにしても驚いた。

2011年2月16日 (水)

最近買った比較的珍しいアルバム群

中古盤屋をマメにうろついていると,日頃あまりお目にかからないアルバムに遭遇することがあって,ついつい買ってしまうということがある。収納場所にすら困っているような状態なんだからよせばいいのにとおもいつつ,心の片隅に困ったら「売り抜けよう」なんて邪な考えがよぎるものだから,つい手が伸びてしまう。もちろん,それは真っ当なプライシングということが条件ではあるが,今日はそんなアルバムをご紹介しよう。

Jt_in_rio"James Taylor Live in Rio" James Taylor(Columbia Brazil)

このアルバムはブラジルのみで発売されたJT「初の」ライブ・アルバムである。1985年のリオ・デジャネイロにおいて収録された本作は,やたらに「音が悪い」と言われるが,別にそこまでひどいとは思わない。それよりもこのアルバムを聞いて驚いてしまうのは,ブラジルの聴衆の熱狂ぶりである。JTは米国においては国民的な歌手として,非常に人気のある人だとは思うが,ここでのオーディエンスはそれこそ尋常ならざるやかましさである。逆に言えば,こうしたオーディエンスが,JTにこのツアーを非常に印象深いものとしたという話もあって,なかなか興味深い。確かにローファイではあるが,ライブの雰囲気はよく伝わってくると思う。1,470円。

Kraftwerk_autobahn_tour"Autobahn Tour" Kraftwerk(Nippon Crown)

これは全然知らなかったKraftwerkのライブ・アルバムであるが,1975年頃という時代が時代ということもあって,MCも収録されているという珍奇なアルバムである。笑ってしまうのは「エレクトリック・ドラムスの調子が悪くて...」云々というセリフまで入っているということだろう。近年のKraftwerkのパッケージ化されたステージからは全く想像もできないような作品である。これも決して音はよいとは言えないが,こういう時代を感じさせてくれるようなドキュメントはある意味で貴重である。1,995円。

Jess_roden_bbcということで,値段そのものは無茶苦茶高いというわけではない。また,これらのアルバムもそこそこのお金を出せば,決して入手が困難ということでもない。しかしながら,こういうあまり知られていないアルバムを,中古盤屋で拾ってくるというのは結構楽しいものであって,だからショップめぐりはやめられないのである。

Jess_roden_humans001

最近ではこれらのほかに存在すら知らなかったJess RodenのBBCライブやJess Roden & the Humansのスタジオ・アルバム(彼らのライブ・アルバムはカッコよかったが,スタジオ盤があるとは全く知らなかった。ライブ盤の記事はこちら)等が収穫として挙げられるが,本日はそれらはジャケのイメージのアップだけにして,紹介は改めての機会としたい。それにしても,これらのアルバムを聞いて,Jess Rodenはいいシンガーだとつくづく思ってしまったが,いかんせん市中の価格が高騰している。BBC盤なんてAmazonでは12,000円からなんていう無茶苦茶な値段が付いているが,さすがにそれはないよなぁ(苦笑)。

2010年3月27日 (土)

テクノとはダンス・ミュージックだったのねぇ

Luciano_2"Tribute to the Sun" Luciano (Cadenza)

私のようなオジさんにとっては,テクノと言えば,YMOやらKraftwerkってことになってしまうのだが,それらは厳密に言えばテクノ・ポップあるいはエレクトロ・ポップにカテゴライズされるべきものであって,音楽ジャンルとしての「テクノ」とは異なるものらしい。まぁ私のような一般的な音楽リスナーが,全てのジャンルをカバーするのは不可能だから,そうした誤解があったとしても仕方がないと開き直るしかないが,そうした要素ゆえに,以前このブログでRicardo Villalobosを取り上げた時も相当トンチンカン(死語!)なことを書いてしまったように思う(記事はこちら)。結局のところ,「テクノ」というのは,「ハウス」を源流とするダンス音楽だったのねぇなんてことを今更ながら知ったわけだが,その上で,昨年のテクノ音楽で圧倒的な支持を得たこのアルバムを聞いてみた。

Villalobosのときもそうだったのだが,この音楽は私にはミニマル・ミュージックにしか聞こえないのだが,その中でビートと,おそらくはサンプリングされた生音をシンクロさせた執拗な繰り返しが行われるというのが典型的なパターンだと思う。こうしたパターンはVillalobosのときにはピンとこなかったのだが,ダンス音楽としての概念がこのアルバムの方がより強く感じられたのはお勉強としては収穫であった。私のような年代は「ディスコ世代」だから,こういう音楽で「踊る」ってのは理解できないのだが,それでもこのビートに身を委ねていれば,何となく気持ちいいかもしれないなぁなどとも思えてくるから不思議である。こういうのが所謂「クラブ」ってところで流れているのかなぁ,なんてことを言っていること自体が最早ジェネレーション・ギャップか。

私はSteve Reichを筆頭に,結構ミニマル・ミュージックが好きなので,こういうのもあまり苦にはならないが,同じミニマル系の音楽として聞くならば,Nik Bartsch's Roninのような音楽の方がずっと好みである(彼らのアルバムに関する記事は
こちら)。ここまで来ると,私には音楽として評価できるのかどうなのかよくわからくなってしまったというのが正直なところ。つくづく音楽って難しいなぁと思う。でも繰り返すが,Ricardo Villalobosよりはこっちの方が好きである。まぁもう少しよく聞いてみることにしよう。

2009年11月22日 (日)

着いてビックリ,Kraftwerkのボックス・セット

Katalog "Der Katalog" Kreftwerk(EMI)

Kraftwerkのリマスター盤は,個別のバラ売りは既に開始されていたが,今回,ドイツ語盤も出るということで,悩んだ末にこのボックス・セットを発注してしまった。それがようやく到着したのだが,デリバリーされた箱のサイズがでかいので何事かと思っていたら,中に入っていたのは,何とLPサイズのボックスではないか。私はCDサイズのボックスが来るものとばかり思っていたので,これには驚いたが,これはアートワークをLPサイズで格納したことによるものである。

現在,バラ売りされているCDではアートワークがCDサイズで収まっているのに対し,こちらはCDそのものはペーパー・スリーブにして,CD側のアートワークは省略して,LPサイズの豪華(本当に豪華に見える)スリーブに片寄している。これは私にとって全く予想外であった。まぁそれはそれで目で愛でるためにはいいのだが,CDのペーパー・スリーブに関しては,紙ジャケの中に,またやや厚手のCD用内袋(内ジャケ?)が入っているので,取り出しにくいこと甚だしいのであるい。これが紙ジャケ天国の日本製であれば,決してこんなことにはならないだろうと思わず苦笑してしまった私だが,これはまじでイライラする。何とかして欲しいよなぁ。

肝腎の音楽はこれから聞くが,これまで英語版で聞いてきた音源を,ドイツ語で聞いたらどんな感じになるのか,ちょいと不安と言えば不安だが,まぁKraftwerkだから,別に問題ないだろう(と楽観視する私を装いながら,実は不安)。

しかし,ドイツ語盤が英語盤よりかなり高いのは,生産量が少ないからだろうが,日本盤の\20,000ってのはさすがにやり過ぎじゃないのかねぇ。Milesの70枚組が\30,000しない価格で買えることを考えれば,こりゃ高いよね。ドイツ語盤でも\14,000ぐらいしたから,それでも十分高いが,日本盤は高過ぎだろう。まぁ,こんなもんを買うのはよほどの好き者だから,それぐらい出しても惜しくはなかろうが,本当の好き者は私のようにドイツ語盤を買うと思うけど...。

2009年9月12日 (土)

私はKraftwerkが「嫌い」だった...

Kraftwerk"The Mix" Kraftwerk(Elektra)

主題のとおりである。私はある時期までKraftwerkの何がいいのかさっぱりわからなくて,はっきり言って毛嫌いしていたと言っても過言ではない。とは言え,全く聞いていなかったわけではなく,"Autobahn"はLPでも買っている。でも,本当に何がいいのか以前はわからなかったのである。

しかし,そんな私が明確にKraftwerk好きになってしまったのは,このアルバムを在米中に買ってからだろう。このアルバムは91年という私の在米ど真ん中のような時期に発売されたKraftwerkのベスト盤と言ってもよい作品であるが,NYCで聞いたこのアルバムが私には突然のように心地よいものに感じられてしまったのである。それは聞く音楽の幅が広がったこともあるかもしれないが,彼らによって提示されるビートが,緊張感あふれるNYC(当時はまだまだ危険な街だったのである)では私にとって非常に心地よいものに感じられたのではないかと思う。私はそれこそ,かなりの頻度でこのアルバムをNYCのアパートメントで聞いていたが,それから20年近くを経過した今でもその感覚は不変である。それって実は凄いことではないのか。

私が思うにKraftwerkがやっている音楽は全然古びないのである。よって,時間が経ってもどんどん新しいファンが生まれているとは言わずとも,今でもちゃんとアルバムが出れば買いまっせ,ライブやるなら行きまっせというファンが多いのではないかと思う。今回,このアルバムを久しぶりに聞いても,私が感じたのはノスタルジーではなく,鋭い同時代性であった。テクノのような音楽ジャンルにおいてはやっぱりそれは凄いことである。

私がJan Lundgrenの"European Standards"について記事を書いたとき(記事はこちら),ブログのお知り合い,crissさんがその記事におけるKraftwerkの記述に鋭く反応して下さったし,これまたブログのお知り合いであるEVAさんが"The Man Machine"を取り上げられているのを見て,特定世代以上には確実にKraftwerkは機能し続けていると確信した。しかし,そうした私の反応もこのアルバムを聞いていなかったらなかったかもしれないと思うと,改めて感謝したくなるようなアルバムである。とにかく今聞いても無茶苦茶楽しい。私はこのアルバム以降に出たKraftwerkのアルバムやDVDは全部買っている。人間,変われば変わるのである。Kraftwerkへの感謝も込めて星★★★★★。さぁ,皆で"DENTAKU"を歌おう!

と,ここまで書いてきたら,Kraftwerkの作品群がデジタル・リマスターされて再発されるそうである。全作を格納したボックスも出るらしい。う~む,気になる。しかし,財布が買うのを許すまい。ここは我慢,我慢。

Kraftwerk Are: Ralf Hütter, Florian Schneider, Fritz Hilpert

2009年4月 7日 (火)

ミニマルは気持ちいいのだが,これで踊れるのかな?

Villalobos "Fizheuer Zieheuer" Ricardo Villalobos(Playhouse)

ここのところ,オンライン・ショップの新譜発売のタイミングと入荷時期が結構ずれることが多くて,新譜をあまり聞いていないものだから,日頃あまり聞いていない音楽を聞いている。

このVillalobosのCDは,テクノ領域での評判を耳にして,しかも某サイトで980円という安値だったので買っておいたものである。2曲入りとは言え,70分超の音源でこの値段なら安いのは事実である。しかし,はっきり言ってこの薄気味悪いジャケットであるから,普通なら私も絶対手を出さない。私はRicardo Villalobosの音楽を聞いたこともなかったし,通常はテクノにも関心はないのだから,こういうのを完全な「気まぐれ購入」と言う。

聞いてみると,これはテクノというよりも,私の中ではミニマル・ミュージックということになるわけだが(テクノと聞くと,もっとピコピコな感じを想定してしまうのだ,オジサンは...),ミニマル・ミュージックはその反復性を心地よいと感じられるかどうかで,そこに見出せる価値は全く変わってしまうはずである。ただ,私は基本的にミニマル・ミュージックを受け入れる方だし,この音源についても,変わったホーンのサンプリングがあったりして,「へぇ~」って感じである。まぁこれはこれでいいんではないかと思う。2曲目の"Fizbeat"なんて,ほとんどビートとそこへのヴァリエーションだけで構成されているようなものであるから,メロディ・ラインらしきものも存在しないと言ってしまってもいいのである。よって,これを本当に音楽と呼べるのかという疑問が提示されても不思議はないが,特定の場所で,映像とリンクさせるようなかたちであれば,いかようにでも使えるようにも思う。

しかし,この音楽をダンス・ミュージックとカテゴライズされると,ほんまにこれで踊れるんかいなぁと余計なお世話をしたくなってしまう。オジサンには全く縁のない「クラブ」とかいう場所では,こういう音源で若者が踊っているのかねぇ?

いずれにしても,このアルバムは場所がフィットしていれば,全然問題ないとも思えるが,家庭や通勤途上で積極的に聞こうという類の音楽では決してないとは言っておこう。

こうしたアルバムを私が当ブログで取り上げることには我ながら違和感ありで,また,私の趣味を知る人からすれば「似合わねぇ~」という声も飛んできそうだが,そこはまぁあくまでも「気まぐれ購入」ということで...。そう言えば,NYCのイースト・ヴィレッジにあるやや先鋭的なバーではこんな音楽も掛っていたように急に思い出す私である。

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