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2019年12月 8日 (日)

Amazon Primeで「ランボー」を見た。

Photo_20191204204501 「ランボー("First Blood")」(’82,米,Orion)

監督:Ted Kotcheff

出演:Sylvester Stallone,Richard Crenna,Brian Dennehy,Jack Starrett

この映画を見たのは生まれてこの方初めてのことである。Sylvester Stalloneの映画は「ロッキー」のシリーズ以外は大して見ていないので,これも見てなくてもまぁしょうがないってところか。縁がないのである。

この映画,アクション映画ではあるが,ベトナム帰還兵のトラウマも描いているところが,普通のアクション映画と違うところ。この映画におけるSylvester Stalloneはいつもながらのマッチョだが,単なるマッチョではないところが異色と言えば異色。

そしてストーリーはこれほどの「理不尽」はなかろうというような映画である。そういうところもあって,この映画をかなり高く評価する人が多いようにも思うが,私から言わせると理不尽も度を越し過ぎってところか。まぁ,Sylvester Stallone版サバイバル・ゲームみたいな感じだが,1982年という製作年度を考えると,映像は相当シャビーな感じもあるし,カー・チェイスにしても,爆破シーンにしてもB級感たっぷりである。

ということで,見ている限りは別に腹も立たないってところか。とは言っても,続編を見たいという気持ちは湧いてきていないが...(笑)。ちょいと甘めの星★★★☆ってところ。

2019年12月 6日 (金)

超懐かしい!Quincy Jonesの「愛のコリーダ」。

_20191204-2"The Dude" Quincy Jones(A&M)

実に懐かしい。冒頭の「愛のコリーダ」という曲名だけで日本では売れてしまったような気もするが,このアルバム,実にいい曲が揃っている。中でも私としては"Just Once","Razzamatazz",そして"Velas"の3曲が飛び抜けて好きである。

James Ingramが歌う"Just Once"はBarry MannとSynthia Weillの名コンビが書いた本当の名曲である。私は大胆にもカラオケでこれを歌うことがあるが,そう簡単にはいかない(当たり前だ!)。曲よし,歌よし,演奏よしの三拍子とはこれのことだ。"Razzamatazz"はPatti Austinがすばらしいノリで歌い,身体が勝手に動いてしまうこと必定。そして"Velas"である。Ivan Linsのこの曲をToots Thielemansのギター,口笛,ハーモニカでまるで歌うかのように演じている。このアルバムにおける唯一のインスト曲であるが,ここには歌はいらんと思わせるに十分。イントロからメイン・メロの流れはいつ聞いても感動してしまう。

と,ちょっと熱くなってしまったが,それ以外の曲も捨て曲はないと言ってもよい。もう1曲と言われれば"One Hundred Ways"を挙げるが,これに限らず,ナイスな曲揃いである。ただ,「愛のコリーダ」というアルバムの邦題がこのアルバムから私を若いころは遠ざけていたが,もっと早く聞いていれば,もっといい大人になっていたかもなぁ(爆)。結局,Quincy Jonesのアルバムにはやられてしまうということで,星★★★★☆。

それにしても,物凄いメンツが揃っている。パーソネルを眺めているだけで目がくらくらしてくる。あぁ,それって老眼のせい?ほっといてくれ!(爆)

Personnel:Quincy Jones(prod, arr, vo), Charles May(vo), James Ingram(vo), Patti Austin(vo), Jean "Toots" Thielemans(g, hca, whistle), Steve Lukather(g), Louis Johnson(b, clap), Abraham Laboriel(b), John Robinson(ds, clap), Paulinho DaCosta(perc), Herbie Hancock(el-p), Stevie Wonder(synth), David Foster(p, el-p), David 'Hawk' Wolinski(clavinet, synth, prog), Ian Underwood(synth, prog), Greg Phillinganes(synth, el-p, clap), Robbie Buchanan(synth), Lenny Castro(clap), Tom Bahler(vo), Jim Gilstrap(vo), Michael Jackson(vo), Syretta Wright(vo), LaLomie Washburn(vo), Yvonne Lewis(vo), Casey Cysick(vo), Jerry Hey(tp), Chuck Findley(tp), Bill Reichenbach(tb), Kim Hutchcroft(sax, fl), Ernie Watts(sax, fl), Larry Williams(sax, fl)

2019年12月 5日 (木)

実に久しぶりに聞いた「熱狂のコロシアム」

_20191204 "Tempest in the Colosseum" V.S.O.P The Quintet(Columbia)

「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」がまだ田園コロシアムで開催されている頃は,私は現場で演奏を聞いたことはないのだが,まぁあそこでやれば騒音問題は発生するよなぁって場所ではあった。その田園コロシアム時代にV.S.O.P.は2回出ている訳だが,2回ともライブ音源として残ったのは,今にして思えば実に素晴らしいことであった。本作を聞くのも実に久しぶりだが,やっぱりジャズ的な興奮は味合わせてくれる。

このメンツであるから,悪くなりようがないだろうと思ってしまうが,これは現場にいたら絶対燃えてしまうだろう。60年代Miles Davisクインテットから親分を抜いてFreddie Hubbardに代わるという布陣だが,HerbieとしてはMilesを復活させたいと思っていたと言われているものの,Milesがこういう音楽をやったか?あるいはFreddie Hubbardのように吹けたかと考えるとやっぱりそれは難しい。この当時はこのメンツだからよかったのである。

メンバー全員のオリジナルをやっているというところも結構好感度が上がる要因だとは思うが,冒頭の”The Eye of the Hurricane"からしてキレている。特にFreddie Hubbardの吹きっぷりが熱い。このバンドが熱狂を生む一番の要因はやっぱりFreddie Hubbardだったなぁなんてついつい思ってしまう。

このアルバムが,Herbie HancockのColumbiaボックスに含まれていたのが海外では初出だったっていうのも信じがたい事実だが,こういう演奏が東京で残されていてよかったねぇと改めて思う私である。まぁライブだけに相応の粗っぽさはあるものの,40年以上経過した今日でも楽しめてしまうところは,やはり評価しないといかんということで星★★★★☆。

Recorded Live at 田園コロシアム on July 23, 1977

Personnel: Herbie Hancock(p), Freddie Hubbard(tp, fl-h), Wayne Shorter(ts, ss), Ron Carter(b), Tony Williams(ds)

2019年12月 4日 (水)

「ECM catalog 増補改訂版」:資料としては価値を認めるが,改訂ならちゃんと改訂すべきだ。

Ecm「ECM catalog 増補改訂版/50th Anniversary」稲岡邦彌 編著(東京キララ社)

ECMの40周年を記念して本作のオリジナルが発売されたのが2010年7月のことであった。それから約10年を経て,ECMも今年50周年を迎え増補改訂版が発売された。ページ数も940となり,更に分厚い書籍となった。それだけECMがレーベルとして歴史を重ね,更に数多くのアルバムをリリースしてきたことを思えば,実に感慨深いものがある。そして,アルバムをJAPOも含めてカヴァーしているということで,資料性には全く文句はない。

しかし,増補はいいとしても,改訂と言うならば,40周年記念版からの変化については,ちゃんと改めるべきではなかったか。例えば,私がたまたま目にしたところで言えば,ジョンアバとRalph Townerの"Five Years Later"は,Touchstoneシリーズとして後にCDとしてリリースされたにもかかわらず,前回同様「廃盤/未CD化」と表現されているのはどういうことか。せっかく改訂版を謳うならば,ちゃんと前回の記述も一度見直すべきだったというのが本来の「改訂」であろう。その辺りに私は画竜点睛を欠くと言いたくなってしまうのだ。ライター自身に依頼できないのであれば,編著者としての稲岡邦彌が責任を持って加筆なり,修正なり,コメントを加えるなりをするというのが筋だろう。

もちろん,ECMレーベルのファンはこの本を眺めながら,次に何を購入すべきかと考える楽しみを与えてくれるものであることは間違いないのだが,私はこれでは本質的な「改訂」と言えないという思いが強い。ついでにこの本にもう一つ文句を言っておくと,帯には「今世紀最後の完全カタログ」とあるが,なぜ「今世紀最後」と言えるのか?まだ21世紀は80年以上あるし,ECMの歴史はこれからも脈々と続いていくはずだが,もう改訂は絶対しないということであれば,それはそれでよかろう。だが,日本にせよ,ほかの国にせよ同様の書籍が発売される可能性が残っている中での,この「今世紀最後の完全カタログ」という過剰な表現には,強烈な違和感をおぼえると言っておこう。

この労作をまとめ上げた稲岡邦彌からすれば,私の言い分などイチャモンと思われても仕方がないところではあるが,こういうところを看過したのは,正直言って出版社の担当者の責任が大きい。そうした点で評価を下げて,初版より半星減らして星★★★。なんかやっぱり納得いかないんだよなぁ。

2019年12月 2日 (月)

凄いメンツが揃ったMarianne Faithfulのライブ盤。

_20191201-2 "Blazing Away" Marianne Faithful(Island)

私がNYCの在住中に購入したアルバム。本作が出たのが1990年だったが,何と渋くも強烈なアルバムなのかと思った記憶がある。

ライブ・レコーディングされたのはブルックリンにあるSt. Anne's Holy Trinity Churchという教会で,冒頭こそ荘厳な雰囲気さえ感じさせるが,そこから徐々にリズムが強化されていくここでの流れにはぞくぞくさせられた。なかなか個性的なアルバムなので,そんなにしょっちゅう聞くアルバムではないのだが,久しぶりに聞いてみて,キャスティングの妙も含めて,プロデューサーのHal Wilnerの慧眼というものを感じさせる出来であった。

タイトル・トラックのみがスタジオ録音という変則的なライブであるが,ここに集まったミュージシャンが今にしてみれば凄い。The BandのGarth HudsonがMarc Ribotと共演って誰が思いつくだろうか?彼らを含む超優秀なバックに支えられて歌うMarrianne Faithfulの声は,ある意味ダミ声のような感じで好き嫌いはわかれるかもしれないが,これはヴォーカルと演奏が一体となったトータルなアルバムとして聞かれるべきものと思っている。

Blazing-awayそれにしても,この教会の美しいステンドグラスの下で繰り広げられる演奏は,視覚的にも素晴らしいものであったであろうと想像させる。このアルバム,映像版もあったのだが,何とマスター・テープを紛失したことにより,DVD化は困難となってしまったという体たらくは,右の写真を見ると惜しいと言わざるをえない。まぁ,Marianne Faithfulも合意の上で,YouTubeにはVHSテープ起こしの映像が上がっているので,見られないことはないのだが,やっぱり惜しい。

私がこれを聞くのも実に久しぶりのことなのだが,曲はMarianne Faithfulの代表的な曲揃いでもあり,実に素晴らしいアルバムであったことを改めて認識させられた傑作。星★★★★★。

Recorded Live at St. Anne's Cathedral on November 25 & 26 and at RPM Studios in September, 1989

Personnel: Marianne Faithful(vo), Douge Bowne(ds), Garth Hudson(key, accor), Mac Rebenack(Dr. John, p, g), Barry Reynolds(g, vo), Marc Ribot(g), Fernando Saunders(b, vo), Lew Soloff(tp, fl-h) with Don Alias(perc), Charlie Dreyton(ds), Kevin Savangar(ds), Gib Wharton(pedal steel)

2019年12月 1日 (日)

何を歌ってもBryan Ferry色に染まってしまうってのが凄い"Taxi"。

_20191201 "Taxi" Bryan Ferry (Virgin)

師走に入って,今年を回顧し始めると,3月に行ったBryan Ferryのライブは楽しかったなぁなんて思っていて,取り出したのがこのアルバムである。Bryan Ferryのオリジナルは1局のみで,基本的にカヴァー・アルバムなのだが,主題の通り,何を歌ってもBryan Ferry色に染まってしまっている。これがミュージシャンの個性ってところであるが,実に心地よく聞けるアルバムである。

レパートリーは多岐に渡っているが,"Will You Still Love Me Tomorrow"や"Amazing Grace"のような曲に混じって,ソウル系の曲も含まれているのだが,ソウルの「黒さ」みたいなのは皆無と言ってよい。それをよしとするか否かがリスナーの趣味ってことになるだろうが,私のようなBryan Ferry好きには全然問題ない(笑)。オリジナルのソウル的な響きを期待するのではなく,Bryan Ferryによる「翻案」を楽しめばいいと思ってしまう。その他の曲もBryan Ferry版のいい意味での「ムード歌謡」みたいなものである。

まさにこの人にしか出せない世界。来年の2月には1974年のRoyal Albert Hallでの初ソロ・ツアーの音源がリリースされる予定だが,また買っちゃうよなぁ(笑)。この人の音楽は新味はなくとも本当に安心して聞いていられる,ってことで星★★★★。

ところで,すっかり失念していたのだが,私はこのアルバムに関して2年前ぐらいに記事を書いていて,ほとんどトーンが変わらないってのが笑える(記事はこちら)。

Personnel: Bryan Ferry(vo, p, synth, org), Carleen Anderson(vo), Robin Trower(g), Neil Hubbard(g), David Williams(g), Michael Brook(g), Greg Phillinganes(vib, synth), Chris Stainton(org), David Sancious(org), Flaco Jimenez(accor), Nathan East(b), Steve Pearce(b), Steve Ferrone(ds), Andy Newmark(ds), Mike Giles(ds), Luis Jardim(perc), Maceo Parker(as), Andy Mackey(as), Mel Collins(ts), Richard T. Norris(prog)

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