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2019年11月25日 (月)

これは凄い!Lookout Farmの未発表ライブ音源。

_20191124”Lookout Farm at Onkel Pö's Carnegie Hall" Dave Liebman / Richie Beirach / Frank Tusa / Jeff Williams / Badal Roy (NDR Info)

未発表のライブ音源をリリースするこの"At Onkel Pö's Carnegie Hall"シリーズは,これまでもWoody ShawやらFreddie Hubbardのアルバムを当ブログで紹介してきたが,今回リリースされたのは何と,Lookout Farmである。今から10年以上前にこのブログで彼らのブートレッグを紹介したことがあるが,それも無茶苦茶燃える演奏だった(記事はこちら)のだが,今回発掘された演奏も実に強烈。凄いとしか言えない私の表現力の稚拙さを恨みたくなるような演奏なのだ。まずは皆さんに申し上げたい。買いましょう!(笑),あるいはストリーミングで聞きましょう!

冒頭の"Naponoch"のイントロからして私は金縛り状態だったと言ってもよいが,もはやフリー・ジャズ一歩手前と言ってもよいようなLiebmanのテナーにまず痺れる。家人がいないのをいいことに,ついついボリュームを上げた私である(爆)。続く"The Iguana's Ritual"のファンク・ビートに乗ったRichie Beirachのエレピを聞いて燃えなければ,この手の音楽と相性は悪いと言い切ってしまおう。もはやエグイと言ってもよいようなバンドのサウンドはリスナーを興奮させるに十分。これが時代の勢いと言うべきものかもしれないが,もの凄い爆発力である。そこからほぼLiebmanとBeirachのデュオで演じられる"I am a Fool to Want You"へと移行する,この動と静の転換の見事さに改めてゾクゾクさせられる。そして,ここでのLiebmanの無伴奏カデンツァの何と素晴らしいことよ。眼前でやられたら悶絶必至である。

それに続いてJohn Coltraneの"Your Lady"へなだれ込むのだが,Frank Tusaのベース・ソロは増幅感が強過ぎるが,このバンドにおいてはこれぐらいでないとサウンド的に対抗できないってことにしておこう。ここでのBeirachのエレピでのソロの部分は,ちょっとReturn to Forever的なところも感じさせるが,それもRhodesの音色ゆえか。最後に"Fireflies"で締めるこの時のプログラム,最高である。ファンクとロックが相俟ったようなサウンドに最後まで興奮が収まらないではないか。一瞬たりとも弛緩する瞬間がないこのアルバム,やはり音量を上げて聞くべきだ。

それにしても,何という破壊力。聴衆の反応もむべなるかな。LiebmanとBeirachの共演はまだQuestで聞けるが,このバンドのライブを見てみたかったというのももはや見果てぬ夢であるが,こうして40年以上の時を経て,改めて音源として振り返ることができる私たちは幸せである。この音源がリリースされたことには最大限の賛辞を送りたい。星★★★★★。いやぁ,まじで燃えた。私としてはこれをJohn Coltraneの"Blue World"さえ凌駕する,今年最高の発掘作とせざるをえないな。

Recorded Live at Onkel Pö's Carnegie Hall on June 6, 1975

いPersonnel: Dave Liebman(ts, ss, fl, perc), Richie Beirach(p, el-p), Frank Tusa(b), Jeff Williams(ds), Badal Roy(perc)

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コメント

この年代のベースにアンプをつけて増幅する方法の演奏で、リマスタリングも苦労したんではないかなあ、と思いますが、少々気にはなるにせよ、演奏の素晴らしさからするとそういうのは吹っ飛んでしまいますね。あまり低音が出過ぎないスピーカーに変えたら、気にならなくなりました。

むしろECMからアルバムが出ていた時よりもっと自由な感じで、新たなこのグループの一面が見えてきて、聴いて良かったと思うアルバムになりました。それにしてもNDRはお宝音源がまだまだ眠っていますね。

https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2019/11/post-5cb237.html

910さん,こんばんは。リンクありがとうございます。

まぁ,ベースの増幅は致し方がないと思いますし,記事にも書いた通り,LiebmanとBeirachがこんな演奏では,ベースも相当激しくやらないと埋没してしまうってところでしょう。

いずれにしても,私としては興奮させられたアルバムで,実にうれしくなったのでありました。

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