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2019年11月23日 (土)

まさに三位一体:"Good Hope"。

_20191123"Good Hope" Dave Holland / Zakir Hussain / Chris Potter(Edition)

記事にするのが遅く成ってしまったが,またの名をCCrosscurrents Trioという3人による待望のアルバムである。Dave HollandとクリポタはHolland Quintetの時代から長きに渡って共演を続ける仲であるが,そこにタブラのZakir Hussainが加わるという異色と言えば異色な編成による演奏がどうなるかは実に興味深いものがあった。

結論から言えば,"Crosscurrents"というトリオの名前と相反するような彼らの協調ぶりに思わず嬉しくなってしまう。"Crosscurrents"とは「相反する傾向」というような意味だが,そうした相反する要素が混じり合うことによって,最高の音楽を作り出してしまうことが彼らのミュージシャンとしてのレベルを示している。

ここでのクリポタは私が通常期待するイケイケなクリポタではない。しかし,どのようなフォーマットでも,個性を打ち出しながら素晴らしいフレージングを繰り出すクリポタは健在である。クリポタに限らず,このトリオの演奏は一聴地味だと思わせる部分があるの。だが,それはステレオタイプの「激しさ」がないからだという言い方もできようが,ここでの音楽はそういうタイプの音楽を目指していないのだから当たり前と言えば当たり前なのである。Dave Hollandの見事なベース,そしてZakir Hussainの名人芸のようなタブラに乗ったクリポタのテナー(及び一部ソプラノ)を聞いて,このトリオの力を再確認し,実に嬉しくなってしまった私であった。

タブラが入ることによって,インド的なフレイヴァーが強まるという想定も成り立つわけだが,ここにはそうした民族的な要素はほとんど出てこないと言ってよい。あらゆるジャズ・ファンには容易に受け入れ可能な音楽であると同時に,あらゆる音楽ファンにとっても聞かれるべき傑作と思う。三位一体を具現化したようなこの一体感,実に恐るべしである。星★★★★★。

Recorded on September 21 & 22, 2018

Personnel: Dave Holland(b), Zakir Hussain(tabla, kanjira, chanda, madal), Chris Potter(ts, ss)

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