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2019年10月19日 (土)

確かにECMらしくないが,Tom Harrellを迎えて実に味わい深いEthan Iversonのアルバム。

_20191019 "Common Practice" Ethan Iverson Quartet with Tom Harrell(ECM)

ほかの方もおっしゃっているように,実にECMらしくないセッティングであり,演奏のように思える。Manfred EicherはExecuive Producerとクレジットされているので,おそらくはリーダー,Ethan Iversonの持ち込み音源であろうが,それをリリースするところに,EicherのEthan Iversonに対する評価が出ているように思える,その一方で,ここでのTom Harrellの吹奏を聞けば,リリースしたくなるのもわかるってところか。

ECMらしくない要素は,2曲のIversonオリジナルを除いて,よく知られたスタンダードを演奏していること。そして,それを非常にコンベンショナルなスタイルで演奏しているということだろう。本作がレコーディングされたのは名門Village Vanguardだが,まさにVanguardにぴったりの音と言ってもよいかもしれない。そして,ライブとは言え,11曲で65分という1曲当たりの演奏時間は結構コンパクトなのも珍しいが,延々と演奏するのではなく,リーダーのIversonとしてはTom Harrellのソロは短くても絶妙な歌心を聞かせることを狙ったように思える。バック・インレイのミュージシャンの並びもTom Harrellがトップに来ているのはそうした心根の表れではないだろうか。

Ethan Iversonはそれまでもアルバムはリリースしてはいても,やはりThe Bad Plusのメンバーとしてシーンに登場してきたと言ってもいいだろうが,ここでやっているのはよりジャズの伝統に即した音楽となっている。どっちがEthan Iversonの本質かは知る由もないが,このアルバムが実に味わい深いのは,Tom Harrellの貢献によるところが大きいと言い切ってしまおう。この人たちに"Sentimental Journey"のような曲がフィットしているとは言えないが,それでもこのアルバムは沁みる。ライナーにはVanguardのオーナーであったLorraine Gordonへの謝辞が記されているが,それもむべなるかなというところ。星★★★★☆。

Recorded Live at the Village Vangard in January 2017

Personnel: Ethan Iverson(p), Tom Harrell(tp),Ben Street(b), Eric McPherson(ds)

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コメント

閣下、しみじみと良いアルバムだなぁ、、と、思いました。

ハレルのフリューゲルが心に沁みわたり、、
その歌心に泣けるアルバムでしたね。
最近、彼のライブにご無沙汰していますが、、
お元気そうでよかったわ。

URLを貼り付けておきますね!
http://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-50d4dc.html

Suzuckさん,こんにちは。リンクありがとうございます。

私は以前ほどTom Harrellのアルバムを出れば買うって感じではなくなりました(特にダニグリがいなくなってからですかねぇ)が,こういうアルバムを聞いていると,やることはちゃんとやっているねぇと思ってしまいました。

やはりこの人の歌心ってのは素晴らしいと改めて感じさせられました。

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