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2019年10月31日 (木)

ついに到着:Brad Mehldau全面参加のChase Bairdのアルバム。

_20191029 ”A Life Between" Chase Baird(Soundsabound)

最近はAntonio SanchezのMigrationに参加して,知名度も上がってきたChase Bairdのアルバムなのだが,本作については実はかなり前から注目をしていた。ネット・サーフィンをしていて,Chase Bairdがこのアルバム制作資金を集めるためにクラウド・ファンディングを行っていて,そこにはBrad Mehldau,Nir Felder,そしてAntonio Sanchezが参加すると書かれていたからである。しかし,資金集めには結構苦労しているのを見ていて,プロジェクトも頓挫したかと思っていたのだが,このアルバムが今年の8月ぐらいにはストリーミングで聞けるようになって,完成したことはわかっていた。そして,Chase BairdのFBのページを見ていると,CDもプレスしているらしいことも察していたので,ひたすらフィジカルなリリースを待っていた私である。

そして,CDリリースが正式にアナウンスされて,発注したのが確か10月初旬のことだったが,約4週間もかかってようやく我が家に到着したので,現物を聞いているところである。リーダーのChase Bairdには申し訳ないが,私がこのCDを購入したのは,あくまでもBrad Mehldauの参加によるものであることは明確な事実である。しかし,Migrationでの演奏を聞いていると,サックス・プレイヤーとしてのChase Bairdも相応に期待は持てることがわかっていたので,結構期待の新譜だったと言ってよい。

しかし,正直言ってしまうと,アドリブ・ラインはかなり魅力的に響く一方で,Chase Bairdの書く曲に関してはやや力不足な気がする。サウンドがこのメンツゆえに成立したと言ってしまうと見も蓋もないが,特にNir Felderのギターがハードな感覚を付与して,相当出来を押し上げたように感じてしまう。Brad Mehldauがここに参加した経緯はよくわからないが,こうした音楽とBrad Mehldauの相性は決して完璧だとは思わない。それでも”Dream Knows No End"で聞かせるピアノ・ソロなんて見事なもの。Antonio Sanchezは相応のドラミングで対応していると思うが,このバンドにBrad Mehldauが必要だったかと言われると,う~むとなってしまう。もちろんいるに越したことはない。だが,私には,むしろアルバム・リリース記念のライブで共演していたJohn Escreetの方が,このバンドのサウンドにはマッチするかもなぁなんて思えてしまったのも事実なのだ。まぁ,私のようなリスナーがいるので,売上の増大には貢献しているとしても,バックのキモはやっぱりNir Felderの方だろう。テナーとギターのユニゾンを聞いていると,ちょっとUnity Bandを想起させるところもあったし。

いずれにしても,コンテンポラリーなサックスのアルバムとしては注目すべき作品であることは間違いないが,アルバム全体の出来としては星★★★☆ぐらいが妥当だと思う。録音のせいか,サウンドに今一歩キレがないのも惜しい気がする。エンジニアはJames Farberなんだけどねぇ。そして,いかんせん今のところ国内での入手が容易ではないのが最大の難点。私はCDに$20,送料に$20払ってゲットしたが,ご関心のある方は,そのうちDUあたりが大量に買い付けてからの入手でも遅くないかもな~(苦笑)。私はBrad Mehldauコレクターゆえに,手に入れられる時に,手に入れるための出費も仕方がないってことで,まぁいいや。

Recorded on January 12, 2018

Personnel: Chase Baird(ts),Brad Mehldau(p), Nir Felder(g), Don Chmielinski(b), Antonio Sanchez(ds)

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