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2019年10月 9日 (水)

話題沸騰必至。John Coltraneの未発表音源。

_20191006-2"Blue World" John Coltrane(Impulse)

今年の発掘音源の最大の話題作はMiles Davisの"Rubberband"か,本作と言って過言ではないと思うが,"Rubberband"が現代的なアドオンを行っているのに対し,こっちは何も手を加えていないところが大きな違い。テナーの聖地,新橋のBar D2が健在であれば,絶対リリース直後から大音量で聞いていたはずのこのアルバムを,まずはストリーミングで聞いて,そして現物が届いてCDで聞いていることにはある種の感慨を覚えずにはいられないが,それはさておきである。

ここに収められた音源は映画に使用することを目的として吹き込んだものということであるが,録音された時期が「クレッセント」と「至上の愛」の間という時期を鑑みれば,Coltrane絶頂期と言ってもいい時期であり,映画音楽用とは言え,どういう演奏を展開しているのかが関心の中心になる。この音源が使われた映画そのものはストリーミングでも見られる(https://www.nfb.ca/film/cat_in_the_bag/)が,ちょっと見た感じの音楽の使われ方からして,既発音源を使ったと思われても仕方がないかなってところであり,それが本作が長年に渡って埋もれてきた理由かもしれない。しかし,ディスクで改めて聞いてみて,おぉっ,やっぱりColtraneだと思ってしまうようなしょうもない見解しか述べられない演奏が収められている。

"Naima"は2テイク,"Village Blues"は3テイク含んだ全8曲,36分余りという収録時間の短さはあるが,こういう未発表音源が出ること自体が重要であるのに加え,1959年以降のColtraneはスタジオでは常に新しいレパートリーに取り組んでいて,過去の作品をスタジオで再録することがなかったらしい中,本作は例外的な位置づけにあるということであり,実に珍しい演奏集なのである。

いずれにしても,演奏は紛うことなきJohn Coltrane Quartetのものであり,短い時間ながら過去の遺産に触れられる至福を時間を過ごせる。歴史的な価値を含め星★★★★★としてしまおう。

Recorded on June 24, 1964

Personnel: John Coltrane(ts), McCoy Tyner(p), Jimmy Garrison(b), Elvin Jones(ds)

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コメント

閣下、トラバをありがとうございます。

ジョン・コルトレーンって言葉にも、インパルス、って、文字にも滅法弱い私です。
正直、ストリーミングだけでもよいとおもいますよ。
でも、世の中、そういう割り切り方ができないものもありまして。。
この時代の一瞬が、心にとまってよかったです。

http://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-5ec300.html

Suzuckさん,おはようございます。リンクありがとうございます。

おっしゃる通り,ストリーミングだけでは済ませられないものもあるってことですね。私の場合,保有に対する意欲はどんどん低下していますが,それでもこれは購入せざるをえませんでしたってところです。

やはりこうして未発表音源を聞くだけでも,偉大な人だったとつくづく思います。

今になってこういう音源が出てきたことにビックリです。スタジオの記録に記載されてなかったので埋もれていたとか。

私は一時期海賊盤以外は音源の追っかけをしていたことがありましたが、その中でも極上の部類だと思います。ただ、この頃の正規盤を聴いてから、こちらへ向かって欲しいかなあ、というのは、あったりします。

当方のブログアドレスは以下の通りです。

http://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2019/11/post-f5aeb7.html

910さん,こんばんは。リンクありがとうございます。

おっしゃる通り,正規盤をちゃんと聴いた上で,対応すべき音源だとは思いますが,この発掘度ってのは相当マニアックというか,よくぞ見つけてくれたという感じですね。

私としては新たなスタジオ音源の発見こそが,このアルバムの価値だと思いますので,これはこれで大事に聴きたいと思います。

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