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2019年9月25日 (水)

富樫雅彦はハードルは高いが,襟を正して聞きたくなる。

_20190922-2 "Song for Myself" 富樫雅彦(East Wind)

富樫雅彦が脊椎損傷による下半身不随というトラブルがなかったら,どういう演奏をしていただろうかと想像すらできないが,もともとやっている音楽は相当尖っていた人であるから,かなり先鋭的な音楽に走っていたかもしれないし,JJ Spiritsのような4ビート路線に向かっていたかもしれない。いずれにしても,富樫雅彦という人は,私がジャズを聞き始めた頃,とてつもなく高く評価されていていて,「スピリチュアル・ネイチャー」は買ったものの,高校生の私には何のこっちゃ?という反応しか示せなかったのも懐かしい。

今や富樫はこの世を去り,私も歳を取って,富樫の音楽の本質には触れられるようになってきたとは思う。それでもやはりプレイバック頻度は決して上がらないということで,相変わらずハードルは高い人である(苦笑)。

では日本ジャズ界の大物3人とデュオ演奏を繰り広げたこのアルバムはどうか?これだって,相当ハードルは高い。それでも以前だったら全く理解を越えていた音楽も,今や真っ当に対峙することはできるようになったのは年の功ってところだ(爆)。それでもついつい襟を正したくなるようなところはあるので,音楽的な楽しさは乏しいが,それでも聞くに値する音楽なのだ。

そして,ここに感じるのは実に日本的な響きってところではないかと思う。それは単なるオリエンタリズムとか,悪い意味ではなく,この音は日本人にしか出せないのではないかと思えるのだ。日本の伝統芸能に通じる幽玄ささえ感じさせる渡辺貞夫との"Haze"に始まり,佐藤允彦の打鍵のバックで,これも日本的な響きを感じさせる"Fairy Tale",そして独奏のタイトル・トラック,そして音楽性において強いシンパシーを感じさせる菊地雅章との"Song for My Friends"の全編に渡って,そうした響きが一貫しているのが感じられる。このアルバムを聞いていると,改めて富樫雅彦がもの凄いミュージシャンだったのだなと感じさせるに十分。星★★★★☆。

Recorded on July 25, September 23, 30 and October 10, 1974

Personnel: 富樫雅彦(ds, perc),渡辺貞夫(fl),佐藤允彦(p),菊地雅章(p)

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