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2019年8月11日 (日)

忘れないうちにナベサダ@Blue Note東京参戦記

At-blue-note

記憶が薄れないうちに書いておこう。このライブの翌日から韓国に出張していたので,印象は必ずしもヴィヴィッドではないかもしれないが,まぁよかろう。

私がナベサダのライブに行くのは実に久しぶりのことである。人生においても実はそんなに見たことはなく,1回目は高校生の時に行った神戸のジャズ・フェスでのレギュラー・クインテット,2回目が武道館の"How's Everything"のアルバムとなった豪華ライブ,そして3回目がNYC在住中に今はなきBottom Lineで見た当時のレギュラー・グループぐらいのはずである。ということで,少なく見積もっても27年ぶりぐらいのことになるわけだ。

そんな私が今回このライブを観に行く気になったのは偏にメンツである。Russell Ferrante,John Patitucci,そしてSteve Gaddを従えて,アコースティックでもエレクトリックでもできそうだなぁと思っていたが,結論から言えばアコースティックのクァルテットであったが,これが実によかった。

ナベサダは今年でもう86歳になっているが,実に元気なものである。昔に比べると声は細くなったし,アルトのフレージングに危なっかしいところがなかったわけではない。しかし,86歳という年齢を考えれば,実に矍鑠たる演奏であった。そしてナベサダに私が謝りたくなったのは,私は常々彼の書く曲のつまらなさをどうこう言ってきたが,今回演奏された曲を聞いていると,メロディ・ラインも実に魅力的な曲が多いではないか。Charlie Marianoに捧げた”I Miss You When I Think of You"なんて本当によかったし,繰り出すフレージングはまだまだいけると思わせるに十分なもので,恐るべき老人となっていたのには実に驚かされた。

更にナベサダを支える3人も好演で応えていたが,面白かったのは彼らの演奏ぶりをナベサダが子供や孫を見守る感じで見ていたことか(笑)。3人それぞれがよかったのだが,突出してよかったのがJohn Patitucciのソロのメロディアスさだと思った。もちろんRussell FerrateもSteve Gaddもいいに決まっているが,John Patitucciのソロは実によかった。

バンドのメンバーはナベサダにリスペクトを示しつつ,ナベサダは彼らを見守るという感じだが,ナベサダ本人も見守るだけではなく,リーダーとして立派に機能していたことはまさに驚異的。私とナベサダは実は同郷なのだが,故郷の誇りと言ってよいと思わせるに十分な演奏であった。

全くもってお見それしましたと言いたくなった一夜。尚,上の写真はBlue Noteのサイトから拝借。

Live at Blue Note東京 on August 7,2019,2ndセット

Personnel: 渡辺貞夫(as),Russell Ferrante(p), John Patitucci(b), Steve Gadd(ds)

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