2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

2017年おすすめ作

無料ブログはココログ

« チョイと雰囲気を変えてEliane Eliasのボサ・ノヴァ・アルバムを。 | トップページ | ECMの未CD化アルバム:これも初めて聞いたRobin Kenyatta。ある意味,元祖レア・グルーブか。 »

2019年7月31日 (水)

ECMの未CD化アルバムのストリーミングの中では,特にこれが聞きたかったJohn Clarkのアルバム。

Faces_20190731074401 "Faces" John Clark(ECM)

続々と音源がアップされるECMの未CD化アルバムであるが,中にはLPで保有しているものもある中で,これは今まで聞いたことがなかったということで,特に聞きたいと思っていたのが本作である。

John Clarkは私にとってはGil Evans Orchestraでの活動が印象に残るプレイヤーであるが,楽器がフレンチ・ホルンというのが実にユニークである。まぁフレンチ・ホルンの音色はトロンボーンを柔らかくしたような感じと言えばいいだろうが,そのリーダー作ってのはなかなかないだろうなぁって気がする。それでもJohn Clarkにはそこそこリーダー作があるし,Julius Watkinsなんて奏者もいたなぁ。しかし,そもそもECMにJohn Clarkのアルバムが残っているというのも不思議と言えば不思議だが,Carla Bleyからのつながりって感じだろうか。

それはさておき,私がこのアルバムを聞きたいと思っていた理由はそのメンツにある。John Clarkを支えるのはDave Friedman,David Darling,そしてJon Christensenという面々である。当然これは通常から活動しているバンドとは考えにくく,当時のECMによくあったセッション系のアルバムと言ってよいだろう。そうした中で,フレンチ・ホルンにヴァイブ,チェロ,ドラムスを加えるという編成は実にユニークなもので,その辺に私は強い興味を覚えていた訳である。

そして,冒頭の"Abhá Kingdom"からして,実にこれがよい。厳かなプレリュード的な入りから,徐々に熱を帯びていく演奏が素晴らしい。この1曲でつかみはOKで,LPで言えばA面に相当する2曲はECM的な個性というか,アンビエントな感じもあって,おぉっ,これは...と思わせる。それがLPのB面に相当する”Silver Rain,Part III"がカリビアン的なノリを示し,様相が変わってくる。最後の"You Did It, You Did It"なんて,バロック的対位法のような感覚さえ覚えさせるものである。その2曲にはさまれるのがアンビエント,あるいはミニマルな感覚が強い曲だが,私の嗜好にフィットしたものなので,どうも私としては曲の流れに一貫性のなさを感じてしまい,前半に感じた高揚感が継続しなかったというのが正直なところである。

その辺りにこのアルバムがCD化されてこなかった理由があるかどうかはわからないが,この流れの分断のようなものはちょっと惜しいなぁって感じはする。それでもECM的セッション・アルバムとしてはそこそこ楽しめるものではないかと思うが,結局は1曲目の"Abhá Kingdom" がよ過ぎたって感じだ。星★★★☆。

Recorded in April, 1980

Personnel: John Clark(fr-h), David Friedman(vib, marimba), David Darling(cello), Jon Christensen(ds)

« チョイと雰囲気を変えてEliane Eliasのボサ・ノヴァ・アルバムを。 | トップページ | ECMの未CD化アルバム:これも初めて聞いたRobin Kenyatta。ある意味,元祖レア・グルーブか。 »

ECM」カテゴリの記事

ジャズ(2019年の記事)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« チョイと雰囲気を変えてEliane Eliasのボサ・ノヴァ・アルバムを。 | トップページ | ECMの未CD化アルバム:これも初めて聞いたRobin Kenyatta。ある意味,元祖レア・グルーブか。 »

Amazon検索

2018年おすすめ作