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2019年7月 9日 (火)

João Gilbertoを偲んで,改めてStan Getzとの共演作を聞く。

_20190707 "The Best of Two Worlds" Stan Getz Featuring João Gilberto(Columbia)

João Gilbertoの訃報を受けて,私がいの一番に聞いたのは38曲入りの「ジョアン・ジルベルトの伝説」であったが,もちろんそれだけでは終われない。と言いつつ,私はJoão Gilbertoのリーダー・アルバムは実はそれしか保有していないのだから,大したことは言えない。ということで,手許にある中で,あまり聞くチャンスは多いとは言えないColumbiaレーベルにおけるリユニオン・アルバムを取り出した。

Stan GetzとJoão Gilbertoは”Getz/Gilberto"の録音時もめたという逸話も残っているが,このアルバムは"The Best of Two Worlds"と大きく出て,しかもJoão Gilbertoはジャケでは笑顔で写っている。まぁ,お仕事でやりましたってことなのかもしれないが,このアルバム録音の翌年にはKeystone Korner出演時の録音が後に発掘され,このブログでも取り上げた(記事はこちら)。なので,実のところ,それほど無茶苦茶な不仲ではなかったのかもしれないが,商売っ気の強いStan Getzに,João Gilbertoが何らかの反感を抱いていたとしても不思議はない。そうした意味で,このリユニオン・アルバムについては,いつまで経っても"Getz/Gilberto"と比較されてあまりいい評判は聞いたことがないのだが,今回,改めて聞いてみて,実はそこそこよく出来たアルバムだと思えた。

まぁ,明らかにGetzが吹き過ぎな部分もあるところは,プロデューサーがGetz自身なのだから仕方ないとしても,その辺にブラジル音楽好きはネガティブな反応を示すことは十分考えられるが,私としては十分許容範囲ってところである。ただ,"Just One of Those Things"とかはJoão Gilbertoにはちょっと不釣り合いだろうと思えてしまう。そうした瑕疵はあったとしても,それでもこの二人の共演を聞けるというのは,先述のライブ盤同様貴重なことだと思えば文句も出ない。ってことで,星★★★★は十分与えらえると思う。

ちなみに,ここで歌っているのは当時のJoão Gilbertoの奥方のHeloisa (Miúcha) Buarque de Hollanda。そういうところも"Getz/Gilberto"にAstrad Gilbertoを出してきたのと同趣向ってのもGetzらしいねぇ。

Recorded on May 21, 1975

Personnel: Stan Getz(ts), João Gilberto(g, vo, perc), Heloisa (Miúcha) Buarque de Hollanda(vo), Al Dailey(p), Oscar Castro-Neves(g), Clint Houston(b), Steve Swallow(b), Billy Hart(ds), Grady Tate(ds), Airto Moreira(perc), Reuben Bassini(perc), Ray Armando(perc), Sonny Carr(perc)

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