2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

2017年おすすめ作

無料ブログはココログ

« 発掘音源2枚目はNeil Young。Stray Gatorsとのライブってのがいいねぇ。 | トップページ | 本当はLPで欲しかったが,CDでゲットした”Alternate Spaces”。 »

2019年6月24日 (月)

発掘音源その3はWoody Shaw。

Basel-80 "Basel 1980" Woody Shaw(Elemental Music)

発掘音源という観点で,このところのWoody Shawの音源ラッシュはかなり凄いことだと思う。早いもので今年で没後30年ということになるWoody Shawであるが,彼の評価を改めて高めるに値する音源が続々とリリースされるのは非常にいいことだと思う。これも先日リリースされたアルバムであるが,ライブにおける彼の演奏の質の高さを改めて実証するような音源である。タイミングで言えば,Columbiaレーベルで"For Sure"をリリースした時期のライブ音源であるが,脂が乗り切った感じとはまさにこのことか。出る音源のほとんどが満足の行くレベルにあるってのは,結構凄いことだし,どれだけ彼らのライブが充実していたかの証左であろう。

冒頭の"Invitation"からして実に渋い。普通ならばもう少し速いテンポでやりたくなるところをミディアムで演奏して,つかみはOKという感じである。そして"Stepping Stone"でもやっていたVictor Lewisのオリジナル"Seventh Avenue"でギアを上げる。次の"In Your Own Sweet Way"でフリューゲルホーンに持ち替え,一転してリリカルなプレイを聞かせるが,ソロになると熱いフレーズも交えた演奏に転じていく。こういうのを聞くと,ライブの筋書き,あるいはメリハリをちゃんと考えているねぇってのがよくわかる。そして,1stセットの締めは"Stepping Stone"である。ちょいとメロディ・ラインは軽く響くが,Woody Shawのソロの切れ味の鋭いことと言ったら...。Carter Jeffersonとのソロ交換もたまりまへん。聴衆が燃えるのも当然である。そして,それに煽られたかのようなLarry Willisのピアノ。お~いぇい!の世界である。

ディスク2は"Love Dance"で幕開けである。Joe Bonnerが書いた,曲名とはややアンマッチと思えるダークでモーダルな曲は,実にWoody Shawにフィットした感じがする曲である。Larry Willisのソロが先発するが,これまたカッコいい。しかし,やはりこの曲での主役はWoody Shawのソロである。ラッパのフレーズってこうあるべきだとさえ言いたくなるような見事なソロと言いたい。Woody Shawに比べるとStafford Jamesのベース・ソロなんかは冗長な感覚が増してしまうのは仕方ないところか。そして,"'Round Midnight"でも曲とのフィット感が半端ではない。この曲は何と言ってもMilesのヴァージョンが有名なので,Woody Shawも例のブリッジの部分等,アレンジメントはかなりの部分で「採用」しているが,このWoody Shawヴァージョンも十分に魅力的。そこからいきなりStafford Jamesのオリジナル"Teotihuacan"へなだれ込む。ここでも火を噴くようなWoody Shawのフレーズを聞いているだけで,多くのリスナーは満足してしまうはずである。そして,それがCarter Jeffersonのソプラノにも火をつけるって感じだ。カッコよ過ぎである。エンディングは”Theme for Maxine"。最後にオマケで翌年のオーストリアにおける"We'll Be Together Again"が入っているが,これはメンツが変わって,ワンホーン。ブレーメンでの同じクァルテットでのライブにはこの曲は含まれていなかったから,これもよしとしよう。

ってことで,ブレーメンのライブとほぼ同列に捉えてもいいと思える出来のアルバムであるが,ブレーメン盤をより高く評価して,これは星★★★★☆としよう。

いずれにしても,私としてもこういうWoody Shawの発掘音源ばかり聞いていないで,Columbiaのボックスを再聴して,改めて彼の楽歴を振り返るも必要だと思ってしまった。

Recorded Live at Foyer Stadtthater, Basel, Switzerland on January 16, 1980 and in Lustenau Austria on June 20, 1981

Personnel: Woody Shaw(tp, fl-h), Carter Jefferson(ts, ss), Larry Willis(p), Stafford James(b), Victor Lewis(ds), Mulgrew Miller(p), Tony Reedus(ds)

« 発掘音源2枚目はNeil Young。Stray Gatorsとのライブってのがいいねぇ。 | トップページ | 本当はLPで欲しかったが,CDでゲットした”Alternate Spaces”。 »

新譜」カテゴリの記事

ジャズ(2019年の記事)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 発掘音源2枚目はNeil Young。Stray Gatorsとのライブってのがいいねぇ。 | トップページ | 本当はLPで欲しかったが,CDでゲットした”Alternate Spaces”。 »

Amazon検索

2018年おすすめ作