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2019年5月13日 (月)

全くノーマークだったMarc Coplandの新作。

Gary "Gary" Marc Copland (Illusionsmusic/澤野商会)

Marc Coplandのソロ・ピアノによる前作"Nightfall"も全くノーマークだったのだが,今回の作品も出たことすら全然認識しておらず,"Nightfall"同様,ブログのお知り合い910さんの記事で認識したものである。全く最近はショップ通いも限定的なな中,情報の鮮度が保てないってのは問題だと思いつつ,早速発注したものである。

本作はフランスのPhillipe Ghielmettiがプロデュースしたものを澤野商会が配給しているもの。アルバムのタイトルは昨今,Marc Coplandが共演しているGary Peacockのオリジナル7曲に,Peacockの元妻,Annett Peacockによる"Gary"をアルバム・タイトルとした8曲から構成されている。

私がMarc Coplandの音楽に惹かれるのは,その美的な響きによるところが大きい。私はCoplandのアルバムを原則ソロ,弦楽器とのデュオ,そしてトリオでしか聞かないという偏った聞き方をしている人間であるが,それもこれもCoplandの美学はそういう編成でこそ発露されると思っているからにほかならない。今回もピアノ・ソロであるから,無条件購入なのである。

今回のアルバム,上述の通り,Gary Peacockゆかりの曲を演奏しているという「企画」が最大の特徴なのだが,冒頭からややアブストラクトな響きが聞こえてくる。ただアブストラクトなだけでなく,そこに美的感覚を投入するのはMarc Coplandらしいところであるが,甘美さはやや控えめというところだろうか。既にCoplandのアルバムやPeacockのアルバムで演奏された曲も,違った印象を与えているような気がする。そこはかとない仄暗さと言えばいいだろうか。

こうした音楽については,かなり嗜好がわかれるというのはいつも通りのことであるが,全部が全部というわけではないのだが,このアルバムから感覚,私にとっては現代音楽のピアノを聞いている時におぼえるいい意味での「冷たい感覚」に近いものを感じたのも事実である。エンジニアはECMでも最近仕事が増えているGerald de Haroである。サウンド的に私が惹かれるのはそれも影響しているかもしれない。

いずれにしても万人受けする音楽ではないが,この手の音楽が好きなリスナーにとっては訴求力の高い音楽。こういう音楽にはついつい評価も甘くなり,星★★★★☆。尚,本作は世界1,200枚限定だそうである。ご関心のある方はお早めに。

Recorded on April 12&13,2018

Personnel: Marc Copland(p)

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