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2019年5月 7日 (火)

Jakob Broのライブ盤:NYCの聴衆の反応はどうだったんだろうか...。

_20190501 "Bay of Rainbows" Jakob Bro(ECM)

昨年リリースされていたアルバムだが,買い逃していたものを遅ればせながら入手したもの。Jakob Broが同じメンツでCotton Clubに来た時の感想として「ある意味アンビエント的,環境音楽的な響き」なんて書いている私(記事はこちら)だが,このアルバムを聞いても全然印象は変わらない。

Jakob Broの音楽を聞いていると,ビートも明確に刻むことはほとんどないし,ほぼ静謐な中で演奏が展開されるので,まぁ上述のような感じ方になることは仕方がないことだとは思う。その一方で,こういう音楽ってライブではどういう風に受け入れられるのか実に興味深い。それもこのアルバムが収録されたのはNYCのJazz Standardにおいてである。私もこのクラブには何度か行ったことがあるが,実に真っ当なジャズ・クラブであり,そのプログラムは様々なミュージシャンに目配りがされたものである。先日はRalph Townerもソロで出ていたし,そこにJakob Broのトリオのような人たちが出ても不思議はない。

更に言ってしまえば,NYCの聴衆はいろいろな音楽を聞くチャンスが多いから,こういう音楽に対する嗜好の強い人たちがいても不思議はない。アルバムに収録された拍手を聞けば,相応には受けているようにも思える。やっている音楽は相変わらずなのだが,唯一4曲目"Dug"だけはビートが強化され,ギターのエフェクトを聞かせた音を聞かせるような新機軸のように思える。それでも本質的にはやはり「アンビエント的,環境音楽的」であることに変わりはない。それは前回Cotton Clubで見た時の印象とも重なっている。

しかし,こういう音ってのは実は麻薬的なものであり,はまってしまうと足抜けが大変なところもあるのである。だから,間もなくに迫った彼らの再来日公演も実は気になっている私である。でもねぇ,実のところ,心地よい睡魔に襲われそうな気もしている。結局こういう音が好きなのだが,一般的にはどうなのかなぁって気もしている。通常の感覚で言えば,このアルバムに対する評価は星★★★★が適切って感じだろうが,やっぱり麻薬的なのだ。

それにしても,間もなくに迫ったCotton Clubのライブの金曜1stのボックス席が完売って,にわかには信じがたい。彼らの音楽の本質を理解したリスナーならいいのだが,全然目的の異なるオーディエンスだと彼らも困っちゃうよねぇ(苦笑)。

Recorded Live at Jazz Standard in July, 2017

Personnel: Jakob Bro(g), Thomas Morgan(b), Joey Baron(ds)

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