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2019年5月14日 (火)

TOKによる正調フリー・ジャズ。

_20190504-3 "Paradox" TOK(JAPO)

ラックを漁っていたら,これが出てきた(笑)。私が保有しているのは紙ジャケ仕様のCDだが,紙ジャケのCD群は私が別の棚に収納しているので,実はプレイバック頻度がそれほど高まらないって話もある。まぁ,それでもたまにラックを見ていると,こんなのも持っていたねぇってのも実は結構ある(だから家人にバカにされる)。

それはさておき,これは加古隆がまだフリー・ジャズを演奏していた頃に,レギュラー・トリオとして活動していたTOKによるアルバム。TOKという名称はメンバーのファースト・ネームの頭文字の組合せというベタなものだが,やっている音楽は全然ベタではない(笑)。

本作はもともとはECMの傍系レーベルであるJAPOから出ているものだが,このジャケ写真を見てもらえばわかる通り,日本盤には右肩にECMのロゴが入っている。ECMとする方が売れたというのが本作が出た79年とか80年当時の実情かもしれないが,プロデュースもSteve Lakeなので,ECMにおけるフリー寄りの音楽と同質性が高いと言っても問題はないだろう。だが,オリジナル盤のジャケットには当然のことながらECMのロゴは入っていない(因みに私が保有しているのは紙ジャケCD)。

主題には正調フリー・ジャズと書いたものの,「破壊的」なフリー・ジャズではない。動的なものと静的なものを組み合わせつつ,それこそ「自由度」の高い音楽をやっているということである。それが実にスリリングな響きをもたらす。3曲目の"Dodec"冒頭に聞かれるKent Carterのベース・ソロなんてまさにぞくぞくする響きなのだ。久々に聞いたのだが,これほど刺激を受けるとは思わなかった。はっとするような美しさを示す瞬間もある加古隆のピアノだけでなく,Kent Carter,Oliver Johnsonの両者の演奏ぶりも非常に優れていると思わせる。実にレベルの高い正調フリー・ジャズである。

それにしても,5曲目には「石庭」というタイトルがついているが,私のような凡人が「石庭」に抱くイメージは「静寂」であるが,それと真逆な激しい演奏が展開されるのが実に面白かった。

Recorded in June, 1979

Personnel: 加古隆(p),Kent Carter(b),Oliver Johnson(ds)

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