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2019年1月13日 (日)

フランス映画熱はまだ続く:「情婦マノン」

「情婦マノン("Manon")」('49,仏)

Manon監督:Henri-Georges Clouzot

出演:Michel Auclair,Cécile Aubry,Serge Reggiani

先日,同じくHenri-Georges Clouzot監督の「悪魔のような女」を見たが,あちらは4KリストアされたBlu-rayだったのに対し,こちらは通常のDVDで,リストアも行われていないものなので,画質には随分違いがあるのはまぁ古い映画だけに仕方ないところである。なんてたってもう70年前の映画なのだ。

それにしても凄いタイトルだなぁと思うのは時代の違いもあるだろうが,「マノン・レスコー」を現代に翻案したこの映画でも,Cécile Aubry演じるマノンは相当の悪女である。にもかかわらず,Michel Auclair演じるロベールがそこまでメロメロになるものかねぇと思ってしまうが,Cécile Aubryのコケティッシュな感じからすると,まぁそういうことも...って感じなのかと思ってしまう。

映画としては,時代を考えれば,セット撮影の見事さもあれば,強烈な表現もあって,映像としては強い印象を残しただろうということは想像に難くない。ラスト・シーン近くの砂漠のシーンは今見ても強烈なものだということはわかる。

その一方で,この映画が「悪魔のような女」より優れているのかというと,正直なところそんなことはないだろうと思ってしまう。これはどういう映画を好むかという私の嗜好による部分もあると思うが,全体からすれば,「悪魔のような女」のサスペンスに肩入れしたくなる。これは私がHitchcockの映画が好きなこととも通じる部分があるかもしれないが,ここでの「マノン」という女性の造形に嫌悪感を覚えるということも一方で事実である。

この映画は,砂漠のシーンにおける映像のインパクトが非常に強いことが,評価を高める要因となったことは間違いなく,また,ストーリーに見られる不条理な展開が映像同様に強いインパクトを持っていたのだと思える。

ということで,時代を考えた場合の評価と,一本の映画としての単純な評価は異なってくると思うが,私にとっては星★★★★ってところだと思う。

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映画」カテゴリの記事

コメント

 私はこの映画をなんと10代に映画館で観て、強烈な印象を受けて今日まで来ています。
 かっては、映画というのは・・・本当にその人にとって大きな効果があったと・・・思っています。
 かなり前ですが、私も取りあげたことがありますのでTBさせて頂きます。

風呂井戸さん,おはようございます。TBありがとうございます。

10代でこの映画をご覧になったとすれば,インパクトが全然違いますよね。私も中学生の頃はよく映画を見ていましたが,人格形成において,影響を与えたことは間違いないと思います。

それにしても,この映画が製作された年代を考えると,実に衝撃的であったことは想像に難くありません。私が中学生の頃,この映画を見たとしても,多分訳が分からないまま終わっていたのではないかと思いますが,年齢を重ねると違った見方もできるようになるのかなと今では思います。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

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