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2018年11月 9日 (金)

マントラ,最大のヒット作はこれなんだろうなぁ。

"Extensions" The Manhattan Transfer(Atlantic)

_20181103_3マントラのヒット作はいろいろあると思うが,チャート・アクションはさておき,アルバム単位で最も人気のある作品はこれなのではないかと思う。Jay Graydonのプロデュースにより,ポップな部分も強化した作品は,やはり今でも魅力的に響く。本作のヒットを受けて,Jay Graydonは彼らの次作"Mecca for Moderns"もプロデュースしたが,私は嫌いではないのだが,あの作品はやや行き過ぎた感覚があった(記事はこちら)。

もちろん,このアルバムも"Mecca for Moderns"同様に,バラエティに富んでいるという言い方もできるのだが,曲の魅力という観点では"Extensions"の方が優れた作品であったと思う。何と言っても,冒頭がWeather Reportの"Birdland"のアダプテーションから始まるのである。このインパクトはやはり強い。そして,スイング感たっぷりの"Wacky Dust"に次いで出てくるのが,もろJay Graydon色と言うか,Airplay色の強烈な超ポップな"Nothin' You Can Do About It"で大いに盛り上がってしまう。ちょいとSF的に響く不思議な"Coo Coo U"を挟んで,大スタンダード"Body & Soul"でLPならA面を締めるというのは面白い流れである。

そして,LPのB面なら,私がこのアルバムの白眉と思っている"Twighlight Zone~Towilight Tone"になだれ込むのだが,これが実にカッコいい。今聞いても全然色あせない。そしてドゥーワップ的な"Trickle Trickle"も楽しいが,このアルバムのもう1曲の人気曲"Shaker Song"がいいねぇ。ここでSpyro Gyraのデビュー・アルバムの曲を,本家のリリースから結構短いインターバルでアダプテーションするってところに,目の付け所のよさを感じる。ここでソロをRichie Coleが取っているが,本家Jay Beckenstineが吹いているかのような感じと,Richie Cole的なフレーズが混在していている。それにしても,Richie Coleの人気は一時的だったなぁ...。

そして最後はしっとりとTom Waits作の"Foreign Affairs"でしっとり締めるが,この曲のヴォーカル・アレンジをしているのが,Hi Lo'sもしくはSingers UnlimitedのGene Puerling。彼は次作の最後をきっちり締めた"A Nightingale Sang in Berkeley Square"のアレンジもしているから,人脈ってあるんだなって思う。

Cheryl Bentyneの加入というメンバー・チェンジという要素もあって,新しいマントラの時代が始まったことを象徴する楽しいアルバム。星★★★★☆。

Personnel: Manhattan Transfer<Cheryl Bentyne, Tim Hauser, Alan Paul, Janis Siegel(vo)>, Michael Omartian(p), Micheal Boddicker(synth, Greg Mathieson(p, el-p, synth), David Foster(p, synth), Bill Mays(p), Ian Underwood(synth), Jai Winding(synth), Jay Graydon(g, synth, prog, vo), Steve Lukather(g), Dean Parks(g), David Hungate(b), Abraham Laboriel(b), Chuck Domanico(b), Andy Muson(b), Jeff Porcaro(ds, perc), Ralph Humphrey(ds), Alex Acuna(ds), Paulinho Da Costa(perc), Richie Cole(as), Don Roberts(ts, piccolo)

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