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2018年11月15日 (木)

NYはもはや冬。

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今回の出張も今日が最終日。明日には東京に向けて帰国の途につくが,今回の出張はマジで日程がきつい。ロンドン2泊,NY3泊の世界一周というのは,老体には堪える。しかも,NYは冷え込みがきつく,現在の気温は32℉,即ち0℃で,今日の午後は雪の予報である。さっさと仕事を終わらせて,多少の時間的余裕を楽しませてもらおう。

写真は昨夜の食事の帰り道に撮った写真。MetLifeビルの手前のHelmsleyビルがライトアップされていた。ロックフェラー・プラザのクリスマス・ツリーはまだ点灯前で,工事の真っ最中であったが,その代わりにこの写真ってことにしておこう。今回は出張前に睡眠導入剤をもらってきていたのだが,あまり効いたとは言えず,今回も時差に苦しんだ私であった。やっぱり歳だ。

2018年11月13日 (火)

ロンドンでのひとコマ。

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ロンドンに昨日到着して,当地での仕事は1日だけ。ということで,訪れたのは新たな金融街,Canary Wharf。

上の写真は訪問先のオフィスからの風景。遠くに見えるのがO2 Arena。昔,このブログにO2 Arenaの写真をアップしたことがあるが,調べてみるともう8年前だ。月日が経つのは早いねぇ。ってことで,そちらも再掲しよう。いずれにしても,昨今はロンドンにもどんどんコンドミニアムが建設されているって感じだなぁ。明日にはNYCに移動かぁ〜。はあ〜。

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2018年11月12日 (月)

この記事がアップされる頃は…。

この記事がアップされる頃は,短期間での世界一周出張の一環で,ヒースローに着くか着かないかのタイミングのはずだ、

今回は西回りでロンドン→NYC→東京という過酷な日程である。多分機中滞在時間は35時間,仕事の実働は12時間程度であろう。なんだか無茶苦茶ってきもするが,まぁ仕方ない。

おかげで,今度のDave Grusinがビッグバンドでやるガーシュウィン・トリビュートには行けなくなってしまったが,これも仕方ない。

私の人生で世界一周出張はこれが二度目だが,前回はロンドン→NYC便で熱を出して唸っていたが,NYCに着いたら回復して,ライブに出掛けて行ったのも懐かしい。

ということで今回はは無事過ごせるのかわからないが,何とか無事に乗り切りたいものである。そして25日からは韓国って,なんでやねん?なサラリーマン生活。

2018年11月11日 (日)

Charlie HadenとAntonio Forcioneによる穏やかな対話

"Heartplay" Charlie Haden & Antonio Forcione(Naim)

_20181104_2_2なんだかんだ言って,私もCharlie Hadenのデュオ・アルバムは結構な枚数保有している。このブログでも結構な数を取り上げているはずだが,その中で一番聞いていなかったアルバムをクロゼットから取り出して聞いてみた。

ギタリストとのデュオも昔から作っているCharlie Hadenで,最初はChristian Escoudeだったかどうか...。いずれにしても,ギタリストとも素晴らしいデュオ・アルバムを作り上げているCharlie Hadenだが,ここでのデュオ・メイト,Antonio Forcioneは全く知らない人であった。南イタリア出身のギタリストであるが,結構な数のアルバムをリリースしているようである。私が保有しているアルバムはなぜか(笑)帯/ライナー付きの国内盤仕様なので,そのライナーを見ると,このAntonio Forcioneを称して「アコースティック・ギターのジミヘン」なんて書いているではないか。おい,おい。違うだろう(爆)。あくまでも穏やかさを失わないこのアルバムからは,到底「ジミヘン」という比喩は出てくることはあるまいが,確かに巷ではそのように言われているのは事実のようだ。

だが,このアルバムはテクニックが炸裂する感じでは決してなく,あくまでも主題の通り,二者による穏やかな対話に終始している。両者のオリジナルに混ざって,1曲,Fred Herschのオリジナル"Child's Song"が収められているのが面白いが,全編を通じて,決して熱くなることはないが,暖かい音色での極めてメロディアスな演奏が展開されている。

私のようなリスナーにはこういう音楽は全然問題ないが,音楽に何を求めるかによっては,何がいいのか理解できないというリスナーがいても,全く不思議ではない。この音楽は,生活に穏やかさを求めたいときにこそプレイバックされるべき音楽であって,ここに刺激を求めてはいけないのだ。ここには繰り返すが,穏やかで質の高い音楽があるだけである。

ほかのギタリストたちとのデュオ・アルバムと比較するのも楽しみって感じのアルバムであるが,久しぶりに聞いて,この穏やかさは心地よかった。星★★★★。YouTubeにAntonio Forcioneがアップしていた本作の冒頭の"Anna"を貼り付けておこう。

Recorded between June 26 and 28,2006

2018年11月10日 (土)

メロウなサウンドなのだが,ヴォーカルが私の趣味に全く合わないMark Almond

”Other Peoples Rooms" Mark-Almond(A&M)

_20181104プロデュースはTommy LiPuma,バックには腕の立つミュージシャンを集めたアルバムと言えば,Michael Franksがすぐに思い浮かぶ。そうした路線で制作されたことは間違いないのだが,どうも私にはピンと来ないアルバムである。

その理由はヴォーカルのJon Markの声が私の趣味ではないということに尽きる。相方のJohnny AlmondはStan Getzを彷彿とさせるテナー・ソロを取っていて,アルバムのムードとしては悪くないにもかかわらずなのだから,これは私の趣味との完全なアンマッチ。おそらく1曲目"The City"で聞かれる一部力んだヴォーカルを聞いた瞬間で勝負はついていたって気がする。

ついでに言ってしまうと,他人の書いた曲では気にならないが,その他の曲での歌いっぷりが気になるってことは,曲自体との相性もよくないってことになるんだろうなぁ。どうしてもどんくさく聞こえて仕方ないのでは仕方ない。ってことで,何回聞いてもどこがいいのかよくわからないのだ。バックのサウンドは好きなんだけどねぇ。Jerry Heyが聞かせるフリューゲルのソロなんてかなりいいしなぁ。それでも全体ではダメってことで,つくづく相性ってあるなぁと思ってしまうアルバム。とういうことで,私はこれを聞くなら,Michael Franksを何度もリピートすること間違いなし。個人的な趣味も反映して星★★☆が限界。だったら買うなよ!はい,おっしゃる通りです(爆)。

蛇足ながら,このジャケのそこはかとないエロさは,同じA&MレーベルにおけるHummingbirdの"We Can't Go on Meeting Like This"と双璧だな(笑)。

Personnel: Jon Mark(vo, g), Johnny Almond(ts, as, fl), John Tropea(g), Leon Pendarvis(p, rhodes), Will Lee(b), Steve Gadd(ds), Ralph McDonald(perc), Larry Williams(synth), Jerry Hey(fl-h)

2018年11月 9日 (金)

マントラ,最大のヒット作はこれなんだろうなぁ。

"Extensions" The Manhattan Transfer(Atlantic)

_20181103_3マントラのヒット作はいろいろあると思うが,チャート・アクションはさておき,アルバム単位で最も人気のある作品はこれなのではないかと思う。Jay Graydonのプロデュースにより,ポップな部分も強化した作品は,やはり今でも魅力的に響く。本作のヒットを受けて,Jay Graydonは彼らの次作"Mecca for Moderns"もプロデュースしたが,私は嫌いではないのだが,あの作品はやや行き過ぎた感覚があった(記事はこちら)。

もちろん,このアルバムも"Mecca for Moderns"同様に,バラエティに富んでいるという言い方もできるのだが,曲の魅力という観点では"Extensions"の方が優れた作品であったと思う。何と言っても,冒頭がWeather Reportの"Birdland"のアダプテーションから始まるのである。このインパクトはやはり強い。そして,スイング感たっぷりの"Wacky Dust"に次いで出てくるのが,もろJay Graydon色と言うか,Airplay色の強烈な超ポップな"Nothin' You Can Do About It"で大いに盛り上がってしまう。ちょいとSF的に響く不思議な"Coo Coo U"を挟んで,大スタンダード"Body & Soul"でLPならA面を締めるというのは面白い流れである。

そして,LPのB面なら,私がこのアルバムの白眉と思っている"Twighlight Zone~Towilight Tone"になだれ込むのだが,これが実にカッコいい。今聞いても全然色あせない。そしてドゥーワップ的な"Trickle Trickle"も楽しいが,このアルバムのもう1曲の人気曲"Shaker Song"がいいねぇ。ここでSpyro Gyraのデビュー・アルバムの曲を,本家のリリースから結構短いインターバルでアダプテーションするってところに,目の付け所のよさを感じる。ここでソロをRichie Coleが取っているが,本家Jay Beckenstineが吹いているかのような感じと,Richie Cole的なフレーズが混在していている。それにしても,Richie Coleの人気は一時的だったなぁ...。

そして最後はしっとりとTom Waits作の"Foreign Affairs"でしっとり締めるが,この曲のヴォーカル・アレンジをしているのが,Hi Lo'sもしくはSingers UnlimitedのGene Puerling。彼は次作の最後をきっちり締めた"A Nightingale Sang in Berkeley Square"のアレンジもしているから,人脈ってあるんだなって思う。

Cheryl Bentyneの加入というメンバー・チェンジという要素もあって,新しいマントラの時代が始まったことを象徴する楽しいアルバム。星★★★★☆。

Personnel: Manhattan Transfer<Cheryl Bentyne, Tim Hauser, Alan Paul, Janis Siegel(vo)>, Michael Omartian(p), Micheal Boddicker(synth, Greg Mathieson(p, el-p, synth), David Foster(p, synth), Bill Mays(p), Ian Underwood(synth), Jai Winding(synth), Jay Graydon(g, synth, prog, vo), Steve Lukather(g), Dean Parks(g), David Hungate(b), Abraham Laboriel(b), Chuck Domanico(b), Andy Muson(b), Jeff Porcaro(ds, perc), Ralph Humphrey(ds), Alex Acuna(ds), Paulinho Da Costa(perc), Richie Cole(as), Don Roberts(ts, piccolo)

2018年11月 8日 (木)

Tom Scott & the L.A. Express:久々に聞いたが,このいい意味での緩さがいいねぇ。

"Bluesreak" Tom Scott & the L.A. Express(GRP)

_20181103_2これもリリースされてから,もう20年以上も経つのかと思うと,結構感慨深い。Tom ScottがL.A. Expressとの活動をしていたのが70年代半ばで,それから約20年後の再編アルバムとして出たのがこのアルバムであり,以前の曲も再演しているのだが,なんと言っても,本作の魅力はメンツ。Tom Scottを支えるのがJoe Sample,Robben Ford,そしてSteve Gaddとあっては購入に当たっての期待値が高かったはずだ。それも後の作品と違って,固定メンツでの演奏だからこそ,更に気になるわけだ。

そして,出てくる音が,相当レイドバックしている。ある意味緩い。もちろん,ユニゾン・キメキメのハード・フュージョンもいいが,たまにはこういうのも落ち着いていいのである。曲によっては,Crusadersみたいに聞こえてしまうのはJoe Sampleのピアノゆえだが,それでもこういうメンツが,こういう音楽を聞かせるところがいいのである。だからこういうアルバムに対して,小難しいことを言っても仕方ないのであって,純粋に楽しめばいいのである。

まぁ,毒にも薬にもならないと言ってしまえばその通りなのだが,飲み屋とか銀行とかでこういうBGMが流れていると,おぉ,わかってるねぇと言いたくなってしまう,そういう音楽である。音楽としては星★★★☆ってところだろうが,久しぶりに聞いて,この緩さが心地よくなってしまう,私もそういう年齢だってことだな(爆)。

Personnel: Tom Scott(ts, ss, fl, wx-11), Robben Ford(g), Joe Sample(p, rhodes), Larry Kimpel(b, vo), Steve Gadd(ds), Ralph McDonald(perc), Lynn Scott(vo)

2018年11月 7日 (水)

Eric Harland Voyagerの第3作はダウンロード・オンリー?

"13th Floor" Eric Harland Voyager (GSI Records)

13th_floor世の中でCDが売れるのは日本だけって感じになっているのかもしれないが,ほかの世界では基本は音楽はダウンロードで聞くものって感じなのかもしれない。流通等を考えれば仕方ないところもあるが,媒体指向の私みたいな人間にとってはちょっと残念な部分もある。ミュージシャンもダウンロード・オンリーでしか音源をリリースしない人が増えているが,ライブの場での販売等のために媒体も作るってのが一般的なのかもしれない。先日取り上げたCharlie HadenとBrad Mehldauのデュオ・アルバムにもダウンロード・オンリーの曲があったが,ダウンロードにリスナーを誘導しようとしているのかもしれないと感じる部分もある。

そんな中で,リリースされたのがEric Harland率いるVoyagerの第3作である。第1作のライブを高く評価しつつ(記事はこちら),第2作には感心しなかった(記事はこちら)し,ライブにも違和感を覚えていて(記事はこちら),ちょっと評価が下がっていたのは事実である。それでも,アルバムは購入し,ライブにも行っているのだから,Eric Harlandの注目すべきミュージシャンとしての位置づけは変わっていないのだ。そんな彼が,自身のバンド,Voyagerとしてのアルバムをリリースするとなれば,聞きたくなるのは当然のことなのだ。しかし,上述の通り,本作はダウンロード・オンリーと思われるため,ストリーミングで聞いた。

正直に言ってしまうと,こういう音こそ彼らに期待するものであって,第2作やライブで聞いた時よりもはるかにいいと思う。やはりこれだけのメンツを揃えていれば,これぐらいのスリリングな音が出てくると嬉しくなってしまう。私としては,ライブの場でもこういう感じでやってくれと思ってしまうし,これなら再来日しても,また聞きに行くだろう。

比較的コンパクトな曲が多いが,あっという間に11曲,47分という時間が経過していくのは,彼らの演奏の熱さゆえってところを強く感じる。曲にはややばらつきがあるようにも思えるが,アドリブ・パートになると,その熱量ゆえに気にならなくなってしまうが,やはり私も彼らのそうした世界が好きってことになるが,これは改めてVoyagerの評価をぐっと押し上げる効果があったと思わせるに十分なアルバムである。Eric Harlandも40代前半ということで,まさに中堅としてこれからもジャズ界をサポートし,プッシュしていく立場にあることを改めて実証した作品。フェード・アウトがあったりして惜しいと思わせる部分もあるが,星★★★★☆と評価できるアルバム。

こういう時代になってくると,今後はますますCDの購入枚数は厳選したものとなり,減っていくんだろうなぁと思うと,何となく寂しいような気もするが,まぁ,置くところにも困っているからねぇ。逆に買う方が珍しくなるのかもしれないな。

Personnel: Eric Harland(ds), Walter Smith III(ts), Julian Lage(g), Nir Felder(g), Taylor Eigsti(p), Harish Raghavan (b)

2018年11月 6日 (火)

Paul McCartney@両国国技館参戦記

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Paul今年もPaul McCartneyが日本にやって来て,さすがに今回はいいかなぁってと思っていた。そこへ知り合いから,突然の国技館ライブへのお誘いである。お嬢さんの代打が私でよければってことで,お言葉に甘えて両国に行ってきた。国技館の周りには幟が立っていて,思わず受ける~って感じであったが,よくやるねぇ(この写真はネットから拝借)。

今回,チケットには座席番号が書かれておらず,当日席番入りのチケットを入場時に発券というシステムには不安を覚えていたのだが,案の定というか,入場するのにえらく時間が掛かった。ダフ屋排除のためなのだろうが,だったら開場時間を早めるとか,もう少し工夫があってもよさそうだと思えた。長蛇の列とはあれのことだ。

それはさておき,着席すべく席を探すと,枡席で場所はステージ右後方ということで,視野は決してよくないが,それでもバンドとの距離はかなり近く,ライブを楽しむ分には問題ないという感じである。それでもドーム公演のようなド派手なディスプレイはない(だろう)し,比較的こじんまりとしたステージ・セッティングという感じであった。

プログラムはこれまでの来日公演をほぼ踏襲したものだが,新譜を出したばかりということもあり,新曲を交えるという構成はこれもまぁ想定内。その中で,私は"From Me to You"のような曲に思わず「懐かし~」と言ってしまったのであった。そして,私が今回最も鋭く反応してしまったのは"I've Got a Feeling"だったかもしれない。そして,アメリカの公民権を守るために歌いたいと言って歌った"Blackbird"に落涙。く~っ。

アンコールを入れて,約2.5時間のステージをこなすPaul McCartney,今年で76歳とは思えぬ元気さである。Stonesと言い,Paulと言い,本当に元気で凄いねぇと思わざるをえない。さすがに年齢ゆえに,声はだいぶ厳しくなっているところはあるが,それでもキーは変えないし,声もしっかり出ていることにはいつもながら驚かされる。

さすがにドームと違って,「死ぬのは奴らだ」での火炎放射はないのかと思っていたら,あった,あった。ついでに大音響の爆竹も炸裂して,耳がキンキンしていた私であった。いずれにしても,いつもながらの見事なパッケージ・ショーであるが,今回はホーン・セクションが加わったのが新機軸であるが,出番は少なめってはご愛敬。

早くも国技館ライブのセット・リストがネットに上がっているので,コピペしておくが,今回もウクレレで"Something"を歌い始めて,ギター・ソロから展開を変えるといういつもながらの演出に,またも涙腺が緩んだ私であった。いずれにしても,まだまだ日本にやって来そうなPaulだが,次はどうするかなぁ...。ってことで,ついでに"Let It Be"に合わせて光るスマホ・ライト群の写真もアップしておこう。

いずれにしても,今回,ご招待頂いた友人には改めて感謝したい。持つべきものは友である(きっぱり)。

Set List:

A Hard Day's Night
Hi Hi Hi
All My Loving
Letting Go
Come On to Me
Let Me Roll It
I've Got a Feeling
My Valentine
1985
I've Just Seen a Face
In Spite of All the Danger
From Me to You
Love Me Do
Blackbird
Queenie Eye
Lady Madonna
Fuh You
Being for the Benefit of Mr. Kite!
Something
Ob-La-Di, Ob-La-Da
Band on the Run
Back in the U.S.S.R.
Let It Be
Live and Let Die
Hey Jude

Encore:
I Saw Her Standing There
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
Helter Skelter
Golden Slumbers
Carry That Weight
The End

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2018年11月 5日 (月)

Charlie HadenとBrad Mehldauのデュオ・ライブ。現物はまだ来ていないが,ダウンロード・オンリー音源の話。

"Long Ago and Far Away" Charlie Haden & Brad Mehldau(Impulse)

Long_ago_and_far_away故Charlie Hadenは数々のデュオ・アルバムを残しており,まさにデュオ名人と言ってもよいぐらいだと思うが,彼が生前,Brad Mehldauとのデュオによるライブ音源を残していたと知った時は大いに喜んだ私である。当然のことながら,即発注となった訳だが,現物はまだ届いていないので,ストリーミングでその音楽を聞いていた。

そして,本作を出張の道すがら,ストリーミングで聞いていて,演奏時間が妙に長いと思ってしまったのである。その時,私は東北に向けて移動中で,新幹線の中で,うつらうつらしていたのだが,目的地に近づいても,まだプレイバックが続いているのだ。演奏時間はCDの限界を越える時間のはずだと思ってよくよく見たら,ストリーミング音源には最後に12分を越える"No Moon at All"がダウンロード・オンリーで入っている。とあっては,この音源も入手せねばならん(きっぱり)。ということで,ダウンロードしようと思うと,曲単位のダウンロードはできず,アルバム全体を購入する羽目となった。まぁ,そんな高くないからいいんだけど...。

本編はそれだけで70分を越えているので,この"No Moon at All"が媒体のボーナス・トラックとして出ることは考えにくい。だから,まぁこれはダウンロードしてもいいやという判断もあるものの,無駄と言えば無駄だよなぁ。でも,こういうのもちゃんと聞いてこそ,真のBrad Mehldauファンである(きっぱり)。単なるアホ,あるいはオタクだと言われれば,返す言葉はない。

本作については,正式には現物が来てからレビューしたいと思うが,これも「コレクターはつらいよ」シリーズとしてアップしたいぐらいである。なかなか大変だよねぇ。

2018年11月 4日 (日)

追悼,Roy Hargrove。

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Roy Hargroveの突然の訃報はショックだ。まだ49歳というのはあまりにも若過ぎる死である。

私が初めてRoy Hargroveの演奏に接したのは確か1991年のSonny Rollinsのカーネギー・ホールでのライブにゲストで出てきた時であった。その時は目玉はJim HallとRollinsのリユニオンであったのだが,私にはむしろそこでHargroveが吹いた"Once in a While"が素晴らしかったという記憶の方が鮮烈であった。その後すぐに,Roy Hargroveのリーダー第2作"Public Eye"を買いに走ったことは今でも覚えている。それぐらいびっくりしたのだ。

その後の私はRoy Hargroveとはつかず離れずという感じであったが,Hargroveの違う魅力に気付かされたのはRH Factorのライブをブルーノート東京で見た2013年のことであった(記事はこちら)。Roy Hargroveが演じるファンクに圧倒されたというのが正直なところで,私の彼を見る目は,あの時から変わったって思っている。もちろん,いい方にである。なので,昨年のRH Factorの来日時にも改めて足を運んだ(記事はこちら)のだが,あれが彼のライブを見る最後の機会になるとは夢想だにしなかった。

いずれにしても,ジャズだけでなく,様々な音楽を自分のものとし,軽々と越境して見せたRoy Hargroveは実に優れたミュージシャンであった。彼の早過ぎる死は,実に惜しいと言わざるをえない。

R.I.P.

Shai MaestroのECMデビュー作。これもいいねぇ。

"The Dream Thief" Shai Maestro(ECM)

_20181103ブログのお知り合いの皆さんは,以前からこのShai Maestroについては記事にされておられたが,私はほとんど縁のないまま過ごしてきたと言って過言ではない。例外はCamila Mezaの"Traces"ぐらいである。そのアルバムもMezaの声にはまいっていても,伴奏までは全然触れていない(爆。記事はこちら)。Theo BleckmannのECMレーベル作"Elegy"にも参加しているが,それは購入していても,レビューをアップしていない。この辺りに,私の彼に対する関心の低さが表れていると言っても過言ではない。

しかし,そのShai MaestroがECMからアルバムをリリースするとなっては,事情は変わってくる。ここではECMらしい詩的で抒情的なピアノを中心とした演奏を聞かせており,このレーベルのファンにとっては納得の出来と言ってもいいのではないか。昨今,ECMは有望なピアニストを傘下に収めて,いいアルバムを連発しているが,そこにこの一枚も加わったってところだろう。

それにしてもタイトルが「夢泥棒」ってのが,いかにもそれっぽいが,唯一演奏されるスタンダード,"These Foolish Things (Remind Me of You)"で聞かせるソロ・ピアノはKeith Jarrett的な感覚もありながら,やはり美しいという表現しか出てこない。その一方,最後の"What Else Needs to Happen"では米国前オバマ大統領の銃規制のスピーチをコラージュして,音とは違って硬派な主張も打ち出し,通常のECMとはちょっと違った雰囲気も出している。

いずれにしても,非常に聞き易いトリオ演奏であることは間違いなく,この響きに単純に身を委ねていれば,心地よく時間は過ぎていく。まぁ,私としては夢見心地の間に,心を奪われたって感じで,まさにこれが本当の「夢泥棒」。星★★★★☆。

Recorded in April, 2018

Personnel: Shai Maestro(p), Jorge Roeder(b), Ofri Nehemya(ds)

2018年11月 3日 (土)

今回もKenny Wheelerを想起させたWolfgang MuthspielのECM作

"Where the River Goes" Wolfgang Muthspiel(ECM)

_20181028_2前作"Rising Grace"から比較的短いインターバルでリリースされたWolfgang MuthspielのECMにおけるリーダー作である。前作は約2年前の今頃のリリースだったはずだが,結構豪華なメンツをまたも集めるというのは,ECMレーベルにとっても相当なことである。ドラムスがBrian BladeからEric Harlandに代わっているが,優秀なミュージシャンであることには変わりはない。だが,私にとっては,Brad Mehldauの参加が本作のキモであることは,前作同様である(きっぱり)。

前作を聞いた時に,私はECMの先祖がえりと評した(記事はこちら)が,今回もその印象は変わらない。Ambrose Akimsireのラッパを聞いていると,どうしてもKenny Wheelerの往時のアルバムを思い出してしまうのである。そして,本作のメンバーは必ずしもECMゆかりの人ばかりではないが,セッション・アルバムとしてリリースするところはまさに70年代から80年代のECMにはよくあったことだ。思うに,異種格闘技とまでは行かないが,メンツをとっかえひっかえしながら,アルバムを作っていたようなところもECMにはあった。本作はドラムスを除いて,前作とメンバーは一緒だから,必ずしもそうした企画とは違う。しかし,出てくる音がどうしてもKenny Wheeler的に聞こえてしまうのだ。だが,それは決して悪いことではなく,むしろ私にとっては歓迎すべき音作りだったと言ってよい。

ブルージーな感覚が強いBrad Mehldauのオリジナル"Blueshead"以外が,リーダーMuthspielのオリジナルだが,全編を通じて決して「熱く」ならないのが,ECMらしいところである。まぁ,このジャケットで,ゴリゴリのジャズが出てきたら,逆に笑ってしまうが...。Brad Mehldauとしては助演に徹しているって感じが強いが,やはりこれだけのメンツが揃えば,レベルは高いねぇ。ってことで,毎度のことながらECMには甘い私だが,星★★★★☆。

Recorded in February 2018

 Personnel: Wolfgang Muthspiel(g), Ambrose Akinmsire(tp), Brad Mehldau(p), Larry Grenadier(b), Eric Harland(ds)

2018年11月 1日 (木)

「ガリレオ」シリーズ久々の新作:相変わらず面白いねぇ。

「沈黙のパレード」 東野圭吾(文藝春秋)

Photo_2「ガリレオ」シリーズの長編としては「真夏の方程式以来なので,7年ぶりぐらいってことになるはずである。私はなんだかんだ言って,このシリーズと加賀恭一郎シリーズはついつい買ってしまうが,今回も面白く読ませてもらった。

昨今の東野圭吾の小説は映像化が前提みたいになっているのではないかと思える部分もあるが,本作なども,映像化にはぴったりのネタが揃っているし,かつ映像化された時のキャスティングはどうなるのかなんてついつい考えてしまう。本作最大の悪役は誰が演じるのかが興味の焦点と言っては言い過ぎか(苦笑)。

いずれにしても,理系出身者らしい東野らしいトリックだよなぁなんて思うのは毎度のことだが,やや登場人物が多くて戸惑う部分もある。しかし,加賀恭一郎シリーズ同様,東野圭吾のストーリーにはそこはかとなく「人情」が通奏低音のように流れているところが人気の所以かもしれない。まぁ,もう少し「ピカレスク」な部分があってもいいように思うが,そういう時代ではないのかもしれない。

私としては「真夏の方程式」よりは面白かったって感じだな。ってことで,星★★★★。

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