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2018年10月16日 (火)

Dionne Warwickのデュエット集だが,さすがにこれは安直過ぎたねぇ。

"My Friends & Me" Dionne Warwick(Concord)

_20181013_3Dionne Warwick,誰も彼女が素晴らしいヴォーカリストであることに異論はないだろう。彼女が歌ったBacharach~Davidのコンビの名曲の数々は,時が過ぎようと,その輝きが失せることはないと言いたい。

Dionne Warwickのような往年の名歌手たちが,いろいろな人とデュエット・アルバムを作るって言うのは,Frank Sinatoraがまずやったように思うが,その後も同じような企画が見受けられる。そうした中で,このDionne Warwickのアルバムは,女性ヴォーカリストだけとデュエットしたという点がちょっと新しいと言えば新しいかもしれないが,正直言ってあまり感心ができない出来に留まっているのは残念である。

曲は,彼女のオールタイム・ベストみたいな選曲であり,その魅力は不滅のはずなのだが,どうも盛り上がらない。驚きがないというのが一番の問題で,特に私にとってこのアルバムが魅力的に響かないのは,打ち込みを多用したバッキングにあるように思える。Dionne Warwickの歌う曲は,誤解を恐れずに言うならば「昭和歌謡」みたいなものなのだ。「昭和歌謡」には「昭和歌謡」としての魅力がある訳で,それを打ち込みで現代的にアレンジするのは絶対ないとは言わないが,アルバム全編でそれをやれば,やはり違和感があるはずだ。このアルバムのおかした愚はそういうところにあると思える。

もちろん,曲はいいものばかりだから,それなりには楽しめるってところもあるのだが,印象は決してよくない。ベテラン勢と若い世代を混在させようとしたところにも,無理を感じてしまうのである。例えば,Lisa Tuckerってのは"American Idol"のファイナリストらしいが,こういう人を敢えて入れるというところは,後進の育成って感じではいいとしても,プロダクションとしてのあざとさを感じさせるのだ。新人ちゃんたちは,Dionneとデュエットできるだけで舞い上がるのかもしれないが,こっちはどんどん冷めていくってところか。どうせなら,最後の最後でCelia Cruzと"Do You Know the Way to San Jose"をやったように,サルサに仕立てる方が潔いし,ずっと楽しいと思うのだが。

ということで,久しぶりに聞いたこのアルバムだが,ケチばかりつけたくなるような作品であった。まじでつまらん。曲に免じて星★★。これは売りだな(爆)。

Personnel: Dionne Warwick(vo), Gloria Estefan(vo), Cindi Lauper(vo), Mya(vo), Gladys Knight(vo), Kelis(vo), Reba McEntire(vo), Wynonna Judd(vo), Lisa Tucker(vo), Olivia Newton John(vo), Cheyenne Elliott(vo), Angie Stone(vo), Chante Moore(vo), Deborah Cox(vo), Da Brat(vo), Celia Cruz(vo), Grecco Burratto(g), Teddy Harmon(b, key, prog), Damon Elliott(key, ds, prog)

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