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2018年8月31日 (金)

これまた久しぶりに聞いた"Time Warp":Chick CoreaとBob Bergの共演がキモだよな。

"Time Warp" Chick Corea (GRP)

_20180830Chick CoreaがBob Bergと共演したアルバムはこれと"Enter the Sprit"ぐらいではないかと思うが,後者はChickは限定的な参加だけに,このアルバムは両者の本格的な共演を収めたという点では貴重である。まぁ,ライブではMichael Breckerに代わって,Three Quurtets Bandに参加したこともあるようだが,レコーディングそのものは限定的なはずである。

このアルバムはChick Corea「お得意」のコンセプト・アルバムらしく,ライナーにはストーリーが書かれているが,別に聞く方はそんなものがなくても,純粋に音楽だけで聞けると思える。まぁ,ストーリーと紐づいたであろうジャケは,全く私の趣味ではないので,これで購買意欲が上がらるはずもなく,実は入手したのははるか後年になってからで,中古でのゲットだったと記憶する。

まぁ,そうは言っても,ChickにBob Berg,それにJohn PatitucciにGary Novakでは,タイトな音が出てくるのは想定内であった。そして,まぁ大体想像通りの音で,安心感はあるなぁってところである。

昔になるが,私はかなりのChick Coreaの追っかけみたいなところがあり,若かりし頃の私であれば,いの一番に入手していたに違いないこうしたアルバムでさえも買わずにいたというのは。Chick Coreaのアルバムの出来に波があると考えるようになって,何でも買うっていう感じにはなれなかったからだと思う。ある意味,昔感じていたようなChick Coreaに対する熱が冷めたことは間違いない。それはChick Coreaの多作についていけないと感じたところもあっただろう。それでも,改めてこのアルバムを聞いてみると,もう少し熱量があってもいいようにも感じるが,甘くは流れないので,相応に楽しめる。

ここでのBob Bergは結構ソプラノも吹いているが,やはりテナーの方が私には好みだと思ってしまう。よりハードボイルドな感覚はテナーの方が味わえるってところである。私としては,コンセプト・アルバムとしての意義はほとんど感じないが,純粋に音楽だけで捉えれば,ちょっと甘めの星★★★★ぐらいってところだろう。結構かっこいいんだよね~。やっぱBob Bergですわ(笑)。

Personnel: Chick Corea(p), Bob Berg(ss, ts), John Patitucci(b), Gary Novak(ds)

2018年8月29日 (水)

凄い老人としか言いようがないBuddy Guyの新作

"The Blues Is Alive and Well" Buddy Guy(Silvertone)

_20180826_4冒頭の"A Few Good Years"を聞いただけで私はぶっ飛んだ。何なんだ,これは。1936年7月30日生まれであるから,既に82歳である。録音時でも81歳とは到底思えぬパワー,ヴォーカル,そしてギター・プレイに圧倒された。凄い。凄過ぎる。まさにアルバム・タイトル通りと言うべきだろうが,とにかくこれは驚きである。

本作はJeff Beck,Keith Richards,そしてMick Jaggar(但し,ハーモニカでの参加)をゲストに迎えているが,そんなことは関係なしに強烈なブルーズ魂を聞かせるBuddy Guy,一体何を食って生きているのかと思わざるをえない。もちろん,Buddy Guy本人の健康状態があってのアルバムであるが,それを支えるのがプロデューサー,ドラマーを兼ねて,そして多くの曲を提供しているTom Hambridgeである。この人がこのアルバムで果たした役割は相当大きいはずだ。そこにBuddy Guyの衰えることのないエネルギーが加わってできたこのアルバムって,まさに信じがたいレベルと言ってよい。

どこから聞いても真正ブルーズであり,ロック魂すら感じさせる強烈なアルバム。今年屈指の興奮度を以て聞いた私であった。文句なし。星★★★★★以外なし。素晴らしい。

Personnel: Buddy Guy(vo, g), Tom Hambridge(ds, loop, vo), Rob McNelley(g), Kevin McKendree(p, org), Willie Weeks(b), Tommy McDonald(b), Keith Richards(g), Jeff Beck(g), James Bay(g, vo), Mick Jaggar(hca), Emil Justian(hca), Charles Rose(tb), Steve Herrman(tp), Doug Moffett(ts), Jim Hoke(bs), Regina McCary(vo), Ann McCary(vo), Rachel Hambridge(vo)

2018年8月28日 (火)

Al Di Meolaの最新ライブ盤を聞く。

"Elegant Gypsy & More Live" Al Di Meola (ear Music)

_20180826_3Al Di Meolaが"Elegant Gypsy"40周年記念ということで,ツアーに出て,日本にもやって来た。その時にもついつい聞きに行ってしまうのが,長年"Elegant Gypsy"を聞き続けてきたオッサンの性って感じだが,そのツアーの模様を収めたライブ盤が出たとあっては,これもついつい買ってしまった私である。本来ならストリーミングで聞けばいいやって話もあるが,いつまで経っても音源がアップされないので,まぁいいやって感じでの購入である。

音源としては,昨年,ビルボードライブ東京で聞いた時の感覚に近く,変わりようがないねぇと思ってしまうが,そうした中で,同じライブ盤でも,"Elegant Gypsy"に近いメンツを集めた"Tour de Force Live"なんかより,こっちの方がはるかによく聞こえてしまった。それはこちらは完全なDi Meolaのワンマン・バンドでありながら,響きがより本作の方がハードボイルドな感じが強いからではないかと思える。まぁ,それは私がDi Meolaの近作"Elysium"を結構高く評価したこととも関係あるようにも思える(記事はこちら)。全体的には結構楽しく聞けると思う。特に前半はそういう感じである。

だが,瑕疵がない訳ではなく,どう考えても必要ないだろうと思わせるようなLed Zeppelinの"Black Dog"を"Midnight Tango"のイントロのように使ったりするのは,全く意味がないし,その"Midnight Tango"がゆるく響く瞬間があるのは全くいただけない。そしてそれに続く"Casino"からの"Egyptian Danza"ももう少し激しくやって欲しいと言うより,もっとヘヴィな感覚が欲しいと思うのは私だけではないはずだ。この辺りの曲がアルバムで一番盛り上がらなければならないところで,こうした感覚を与えてしまうのはもったいないと思ってしまう。ライブの場で聞いていれば気にならない瑕疵も,こうしてディスクになると気になってしまうのは仕方ないところであるが,やはりそれがこの現行バンドの限界ってことなのかもしれない。ということで,星★★★☆としておこう。でも,ねぇ,これぐらいだったら,"Elegant Gypsy"を聞いている方が圧倒的に楽しいだろうというのが本音である。

Personnel: Al Di Meola(g), Phil Magallanes(key), Evan Garr(vln), Elias Tona(b), Luis Alicea(ds),Gumbi Ortiz(perc), Phillip Saisse(key)

2018年8月27日 (月)

やっぱりWoody Shawはいいねぇ。

"Master of Arts" Woody Shaw(Elektra/Musician)

_20180826_2_2いつも同じようなことを書いているが,Woody Shawのアルバムを聞くたびに,この人の早逝は惜しかったし,どのアルバムを聞いてもいいねぇと思わせてくれる人である。活動としては亡くなるまで結構充実していたと思うが,バンドのメンツとしては,ColumbiaからこのElektra/Musicianレーベルに吹き込んでいた頃のクインテットの充実度は見事なものだったと思える。そのクインテットは,この後に吹き込まれるRedレーベルへの"The Time Is Right"が最後の吹込みと思うが,それに先立つ時期に吹き込まれたのがこのライブ盤である。同日の録音を集めた"Night Music"という姉妹編と併せて聞くのがベストだろうが,まずはこちらから。

ここではやはり"Sweet Love of Mine"の再演が嬉しいところで,何度聞いてもこれはいい曲だと思わせるが,それはさておき,冒頭のWalter Davis, Jr.作の"400 Years Ago Tomorrow"から絶好調のバンドのライブの模様が収められていて嬉しくなってしまう。そして,このアルバムにはBobby Hutchersonがゲストで加わっているが,Hutchersonの持つ新主流派的なクールな響きが,熱いWoody Shaw Quintetとうまい具合にブレンドしているのが,このアルバムのいいところ。

それにしても,安定した響きと言うべきだろうが,Woody Shawのアルバムっていうのは,歴史的名盤ではないかもしれないが,ジャズ・ファンを納得させるクォリティをいつも持っているのが素晴らしいことではないか。ハードバップ・リバイバルがもう少し早く訪れていれば,Woody Shawの評価というのは間違いなく一段も二段も上がっていたはずだと言いたくなる。そういう演奏を収めたアルバムである。やはりWoody Shawはいいのである。まぁ,最後のインタビューは蛇足だとは思うが,Woodyっていい声してるねぇってことも再確認。星★★★★。

Recorded Live at the Jazz Forum on February 25, 1982

Personnel: Woody Shaw(tp, fl-h), Steve Turre(tb), Mulgrew Miller(p), Stafford James(b), Tony Reedus(ds), Bobby Hutcherson(vib)

2018年8月26日 (日)

ECMレーベルの未聴アルバムの中から,今日はJulia Hülsmann with Theo Bleckmann。

"A Clear Midnigh: Kurt Weill and America" Julia Hülsmann Quartet with Theo Bleckmann(ECM)

_20180826イベントやら飲み会やらで,またも更新が滞ってしまったが,ECMの未聴盤の山から今日はこれである。Julia Hülsmannについては,その後リリースされた"Sooner And Later"は既にブログにアップしている(記事はこちら)のに,このアルバムがなぜ放置されたのかよくわからない。そこにも,彼女の"Imprint"が見つからないなんて書いているが,それは結局見つかった(爆)。それらを踏まえれば,単に自分の中での彼女のアルバムを聞く優先順位が上がってこないだけのことだろうが,この人のアルバム,聞いてみると非常にいいアルバムが多いのが常なので,彼女には誠に申し訳ないと言わざるをえない。

このアルバムは,そのJulia HülsmannがヴォーカルのTheo Bleckmannを迎えて,Kurt Weillの曲を中心に演奏するというアルバムである。Theo BleckmannはBen Monderなどのバックで,サウンドとしてのヴォイスを提供している印象が強いが,彼もその後ECMからリーダー作をリリースしているが,それも記事にしていないなぁ(苦笑)。いずれにしても,ここではTheo BleckmannがWeillの曲を歌うとどうなるかってのが一番の注目ポイントだろう。

しかし,聞いてみて,冒頭の曲を"Mack the Knife"だと認識できるのか?と言いたくなるようなアレンジである。そして,いかにもECM的な音場で展開される音楽は,やっぱり好みだなぁと思う。サウンド的に言えば,通常のトリオではなく,ラッパを加えたことがいいアクセントになっていて,これが落ち着ける音楽である。まさに刺激を求めるためではなく,心の安定を得るために使いたいと思ってしまう。

いずれにしても,これも3年以上放置したことについては,反省しなければならない。やっぱりCDは買ったタイミングで,タイムリーに聞くということが大事だなぁと思ってしまった。非常に渋いアルバムなので,万人受けするとは思えないが,これはいい作品であった。星★★★★☆。

Recorded in June 2014

Personnel: Julia Hülsmann(p), Theo Bleckmann(vo), Tom Arthurs(tp, fl-h), Marc Muellbauer(b), Heinrich Köbberling(ds)

2018年8月22日 (水)

ECMレーベルの未聴アルバムの中から,今日はMathias Eickである。

"The Door" Mathias Eick(ECM)

_20180819買ったまま,全然聞いていなかったECMレーベルのアルバムから,今日はこれである。本作を購入したのはSHM-CDで国内盤が比較的廉価で出た時のことであるから,多分3年以上前のことである。それだけ放置する私も私だが,聞かずにおいたことを後悔してしまった。これが実にECMらしいアルバムである。

本作がそもそもリリースされたのは2008年のことだと思うが,出た時になんで買わなかったのかは全く記憶にない。普通ならば,買っていてよさそうなアルバムなのだが,まぁ,買いそびれたってことだろう。これがMathias EickのECMでの初リーダー作であるが,その後ECMから出た"Skala"は買っているが,近作の"Midwest"と"Ravensburg"は入手していないから,こうなると"Skala"もちゃんと聞いたか怪しいと思いたくなってしまうようなサウンドがここにはあると言ってよい。実に私好みなのだ(爆)。

静謐にしてクールな音場は,夏の暑さを忘れさせる効果も十分だと言いたくなるような響きである。さすがノルウェイのミュージシャンって気がする。と言っても,この人の音は,今までもLars DanielssonやManu Katche,そしてJacob Youngなどのアルバムでも聞いているはずであるから,こういう音楽をやるんだろうということは想像できたのかもしれないが,ここでの音楽は,リズミックな展開がなくても,ダイナミズムが足りないように感じられたとしても,そんなことは関係なしに,美的音楽として楽しめてしまうところがいいのである。

これは私のツボに完全にはまった。いやはやそれにしてもこれはよかった。ってことで,反省も込めて星★★★★★にしてしまおう。

でもよくよく考えれば,私はMathias Eickの生をJacob Youngと来た時に神田のTUCで見ていたんだねぇ。その時は彼のことは全く意識していなかったが,もう10年以上前のことだからすっかり忘れていた。って言うか,もう10年以上経っているのかと認識してびっくり。歳はとりたくないねぇ(苦笑)。

Recorded in September 2007

Personnel: Mathias Eick(tp, g, vib), Jon Balke(p, rhodes), Audun Erlien(el-b, b), Audun Kleive(ds, perc), Stian Carstensen(pedal steel)

2018年8月21日 (火)

Jonathan Kreisberg at Cotton Club参戦記

Jonathan_kreisberg

先だってのDr. Lonnie SmithのバンドでのJonathan Kreisbergの演奏が非常によかったので,その約3週間後という短いインターバルでの再来日となったJonathan Kreisbergのトリオのライブを観に,Cotton Clubへ出向いた私である。

ライブの後に,どうしても欠席のできない電話会議があり,いつもとは違って1stセットの参戦となった私であるが,今回もJonathan Kreisbergの恐るべきテクニックを堪能したと言ってよいだろう。えげつない感じはしないのだが,彼の弾いているフレーズは半端なものではなく,今回のライブを観ながら,Jack Wilkinsとテクではいい勝負ではないかなんて思っていた私だった。とか言いつつ,Jack Wilkinsのライブは観たことはないが...(苦笑)。

冒頭の"Gone with the Wind"で繰り広げられたソロ・フレーズなんて,一体どうなっているのかと思わせるようなめくるめくようなフィンガリングだったと思うし,この人,まじで半端ではないと思ってしまった。更に"Until You Know"という曲だったと思うが,もはやプログレではないかと思わせるような演奏まで,技のデパートみたいな感じである。だが,それがいかにも技術をひけらかすようなかたちではなく,普通に演奏している中で出てくるところがこの人の凄さであった。

今回はオルガンのGary Versace,そしてドラムスにColin Stranahanを迎えての演奏であったが,同じ編成でもDr. Lonnie Smithの時とはかなり感じが違う。今回の演奏においては,私はどちらかと言えばコンベンショナルなタイプの演奏の方がよかったと思える。しかし,アンコールでPat Methenyの"Secret Story"から"Tell Her You Saw Me"をやってしまうことからもわかるように,コンテンポラリーな曲想も取り入れながらの演奏なので,Jonathan Kreisbergもいろいろやりたいんだろうなぁというのはよくわかるし,ちゃんとできる人である。それでも,好みは好みとして言っておこう。

以前,同じくCotton ClubでEric Marienthalを観た時もそうだったのだが,今回,リーダーとしての来日ということで,Jonathan Kreisbergが非常に嬉しそうにMCをやっていた。思うに,バンドを引き連れて演奏するということには,ミュージシャンならではの喜びがあるということだろうが,それも実に微笑ましかった。

演奏終了後は,1stセットでありながらもサイン会もちゃんとやっていて,「ギターやってます」的なお兄ちゃんたちの列(女子率ゼロだったように思える)ができていた。かく言う私もその一人だが,ちょっと失敗だったのは新譜のNelson Verasとのデュオ作にサインをもらったのはいいものの,黒のペンではよく見えないってこともあり,金色のペンでダブルでサインしてもらったら,案の定,金色のペンがにじんでしまって,何のことだかわからなくなってしまったのは痛い。まぁ,これも記念ってことでよしとしよう。前も似たような経験をしたことがあるが,懲りないねぇ。

しかし,次のライブはKurt Rosenwinkel,その次はArturo Sandovalを挟んで,Pat Martinoの予定である。やっぱりギター好きなのねぇ,私も(笑)。おっと,Arturo Sandovalの前にはNYC出張だから,またどこかに行っちゃうかもな。

Live at Cotton Club東京 on August 20, 1stセット

Personnel: Jonathan Kreisberg(g), Gary Versace(org), Colin Stranahan(ds)

2018年8月20日 (月)

夏休みの終わりにCDを整理していて...

主題の通りなのだが,ここ暫くCDの整理ということをしてこなかったため,部屋がCDの「積んどく状態」になって久しかった。その中でも,特にECMレーベルのアルバムはうず高く積み上げられる状態が続いていた。

これはECMのリリース・ラッシュのせいだという話もあれば,私が音楽を聞く時間が少なくなって,「取り敢えず購入したものの聞いていない」ことが増えたということもあるだろう。そうした中で積みあがっていたECMのCDは多分100枚弱ってところだったと思うが,中には封さえ切っていないものもあり,何だかなぁと思ってしまった。

今やECMのアルバムもストリーミングで聞けるので,私としては買う前に試聴して買うのが基本であるから,購入枚数は減っているはずである。それでもストリーミング開始前に買ったものも含めてどんどん積み上がっていった結果,もはや収拾がつかないとさえ思えるレベルになってしまったので,ついに整理に入った訳だ。

もちろん,全部が全部聞いていない訳ではなく,ちゃんと当ブログに記事をアップしているものも棚に収めていなかっただけの話である。その棚に収めるのも,場所がないので,私は長年,フラッシュディスクランチのソフトケースを使っているのだが,それに入れ替える暇がなかったというのが実態なのである。

Cd今回,何とかECMのアルバムはソフトケースへの入れ替えを終えたのだが,今度はECMをまとめて収納しているラックが枚数の限界に達しつつあることが明らかになり,さぁ困った。これ以上ラックは増やせないしなぁ。だからと言って,ECMって言っても,全部が全部聞きたいものばかりではないしなぁ。う~む...。

いずれにしても,せっかく購入しても聞かずに放置ってのはさすがにミュージシャンに失礼ってことで,ちゃんと聞こうと思った夏休みの終わりであった(苦笑)。それよりも断捨離が先かもなぁ(爆)。

2018年8月19日 (日)

「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」:まさにノンストップ・アクション

「ミッション:インポッシブル/フォールアウト("Mission: Imppssible/Fallout")」(’18,米,Paramount)

Fallout監督:Christopher McQuarrie

出演:Tom Cruise, Henry Cavill, Ving Rhames, Simon Pegg, Rebecca Ferguson, Sean Harris, Alec Baldwin

夏休みももう終わりってことで,映画も見ておかねばと思い見たのがこの映画。この手のアクション映画で,上映時間2時間半近くってのはさすがに長いって気がするが,これも007の長時間化の影響かなぁなんて思ってしまう。

しかしまぁ,これが実にハラハラドキドキ(死語?)の連続みたいな,ノンストップ・アクションであった。Tom Cruiseってもはやほぼ私と同年代のアラカンなのだが,それにしてはキレッキレのアクションを展開するのは立派としか言いようがないねぇ。

予想通りかなぁって感じの展開と,予想を裏切る展開があって,ちょっとわかりにくい部分がないとは言わないが,いずれにしてもかなり面白く見られることは間違いない。私は前作もm見ているが,展開の激しさは前作以上に思える。ってことで,この血沸き肉躍る感じにはついつい評価も甘くなり,星★★★★☆。次作の頃はそれこそTom Cruise,還暦じゃないの?と思ってしまうが,まだまだやるんだろうねぇ。

ってことで,Amazon Primeで旧作も見てみるかなんて思ってしまう私である。

2018年8月18日 (土)

"Young, Gifted and Black"とはまさにArethaのためにある言葉であった。

Aretha_albums

"Young, Gifted and Black" Aretha Franklin(Atlantic)

Aretha Franklinの訃報に接してから,彼女の音源ばかりを聞いていた私である。と言っても,それほど多くの音源を保有している訳ではないが,Filmoreのライブ完全版を聞いた後,取り出したのがこれであった。

彼女がどうして"Rock & Roll Hall of Fame"の殿堂入りを果たしたかは,このアルバムの彼女のオリジナル"Rock Steady"を聞けばわかるはずである。ソウルでありながら,もはやロックと言っても過言ではない彼女の歌いっぷりを聞けば,殿堂入りは当然である。

そして,何とも言い得て妙なアルバム・タイトルではないか。若くて,才能があって,そして黒人というタイトルは,黒人の米国におけるポジションを高めるのに貢献したはずだと当然思いたくなる。これを聞いて,"I Never Loved a Man the Way I Love You"を聞き,そして"Amazing Grace"の完全版でのArethaの完璧なるゴスペル歌唱を聞いて,神の元へ召されたArethaを追悼した私であった。まさに人類は偉大なる才能を失ったと思わされたアルバム群。

改めてではあるが,R.I.P.

2018年8月17日 (金)

追悼,Aretha Franklin

Aretha

危篤が報じられていたAretha Franklinがこの世を去った。私が彼女jの歌に接したのは決して早かった訳ではないが,彼女の音楽に接してからは,彼女の持つ歌のパワーには常に圧倒されてきた。まさに不世出の歌手がこの世を去ってしまった。

彼女が亡くなったインパクトは,ジャズ界で言えばMiles Davisの死去と同等のレベルだと言ってよいはずだ。"Queen of Soul"と称されたArethaだが,彼女の音楽はSoulを超越したところにあったと思える。まさに"Queen of Music"であった。

彼女の逝去を悼み,深く哀悼の意を表したい。ありがとう,Aretha。貴女の音楽はまさにImmortalと呼ぶに相応しい。そして,貴女を越える歌手には,私が生きているうちには出会うことはないだろう。

R.I.P.

2018年8月15日 (水)

"Dedication"の続編と言うべきBunny Brunelのアルバム。

"For You to Play" Bunny Brunel (NEC Avenue)

_20180812Bunny BrunelがMike Stern,Billy Childs,そしてVinnie Colaiutaという面々で吹き込んだ"Dedication"というアルバムを,私がこのブログにアップしたのは,私がブログを開設した2007年に遡る(記事はこちら)。”Dediation"は,Mike Sternがストレート・アヘッドな演奏をしたということで,今でも好きなアルバムである。マイキーとBilly Childsにサインももらっているぐらい好きなのだ。そして,このアルバムはドラマーだけを代えて,ほぼ同じメンツで吹き込んだ"Dedication"の続編とでも呼ぶべきアルバムである。

ただ,結構趣は"Dedication"とは違っていて,"Dedication"がスタンダードや有名ジャズ・オリジナルが中心だったのに対し,このアルバムは,Bunny Brunelのアルバムとして,Bunny Brunelのオリジナルがほとんどである。例外はHerbie Hancockの"Chan's Song"と,なんとKyle EastwoodとBrunelの共作"One for Clint"だけということなので,"Dedication"がミュージシャンの連名となっていたのと異なり,Bunny Brunelのリーダー作として捉えるべきものである。まぁ,"Dedication"もトップはBrunelの名前だったから,あっちも実質的にはBrunelのイニシアチブによるものだろうが...。

前作に続いて,ここで聞かれるトーンは,比較的ストレート・アヘッドながら,こういうメンツらしいコンテンポラリーな響きを持たせたものである。マイキーはいつもながらのマイキーであるが,サウンド的に効いているのは,Billy Childsのエレピって感じがする。エレピの音が好きなリスナーは,それだけでも結構OKと思ってしまうのではないかと思える。ちょいと緩く流れる瞬間もあるが,別に文句を言いたくなるほどでもない。

ライナーにはBunny Brunelが1曲ずつコメントを寄せているが,そのうち,6曲目"Liven Up"には"Fusion is back!"なんて書いているが,まぁ確かにこれが一番フュージョン的なサウンドではあるが,もう少しスピード感を高めてもよかったのではないかと思える。それでも,マイキーも一番ディストーションを利かせているが,普通ならもう一段の「踏み込み」(笑)があったかもしれない。まぁ,十分激しいマイキーが楽しめるのは事実だが。

全編を通して聞いてみれば,これはこれで結構楽しめるアルバムであるが,"Dedication"と比べると,私個人としては一段評価が下がる。だからプレイバック回数も,"Dedication"に比べると圧倒的に少ないが,それでも久しぶりに聞いてみて,やっぱりこういうサウンドが結構好きなのねぇと自分でも思ってしまった私である。星★★★★。

ところで,このアルバムのクレジットを見ていると,このアルバム,NECアベニューによる日本制作のようにも見えるのだが,既にバブルも崩壊していた時期に,こういうアルバムを残していたことは評価できるが,98年を以てNECアベニューも活動を停止というのも,まぁ時代の流れだな。

Recorded on April 15-17, 1994

Personnel: Bunny Brunel(b), Mike Stern(g), Billy Childs(p, el-p, key), Cliff Almond(ds), Terri Lynn Carrington(ds)

2018年8月14日 (火)

出張の道すがら読んでいた「パット・メセニーを聴け!」

「パット・メセニーを聴け!」 堀埜 浩二(ブリコルール・パブリッシング)

Photo先日のバングラデシュの出張時に気楽に読める本を持って行こうと思って,出張前に買った本である。「~を聴け!」ってのは,亡くなった中山康樹の専売特許かと思っていたら,新たな人が出てきているってことだな。

まぁ,私も長年のPat Methenyのファンな訳で,この本に取り上げられている音源のかなりのものは保有している。そうした中で,やはりどうしても好みというのは出てくる訳であるし,何でもかんでもPat Methenyであればよいと言うつもりも毛頭ない。

それに対して,この人の論調は,あまねくPat Methenyの音楽,ディスクは優れていたり,聞きどころがあるという感じで,ほんまか?と言いたくなってしまう。まぁ,本人も「ありえたかもしれない,ライナーノーツの一気読み」なんて書いているが,ライナー・ノーツそのものにはそれこそあまり批評性はなく,美点を見出だすことに主眼が置かれることを考えれば,この本の論調自体にも問題はないのかもしれない。

しかし,やたらめったら名作,傑作,必聴とか言われると,私としては冷める。例えば,私はMetheny/Mehldauは,Brad Mehldauが遠慮し過ぎていて,あまり評価していないのだが,そういうところには目が全く向いていないところに限界を感じるし,"Zero Tolerance for Silence"や"Sign of 4"すら,著者にとっては興奮の材料なのかと思うと,へぇ~とならざるをえない。明らかに著者が評価していないのがTony Williamsの"Wilderness"ぐらいではないかとさえ思えてしまうのが,私にはさすがに行き過ぎではないかと思えるのだ。

大変な労作だとは思うが,中山康樹が持っていた批評性とユーモアがここには感じられないのが残念。そもそも老眼が厳しくなる私のような年寄りに,このフォントの小ささは苦痛でしかないということははっきり言っておこう。

そうした中で,明らかな校正もれがあるのは,書籍としては決定的な難点。だって,冒頭から早速誤植だもんねぇ。まぁ,あまりにマニアック過ぎて,校正者としてはついていけなかったのかもしれないが...(苦笑)。星★★★。

2018年8月13日 (月)

出張中に見た映画:今回は往復1本だけとなったが,よく出来ていた「ウインド・リバー」

「ウインド・リバー("Wind River")」('17,英/米/加)

 Wind_river監督:Taylor Sheridan

出演:Jeremy Renner,Elizabeth Olsen,Graham Greene,Apesanahkwat

今回のバングラデシュ出張は往復ともに夜行便ということもあり,とても映画を見続ける状態ではなかった。そうは言いながら,帰路はこの1本を見た後,「クワイエット・プレイス」を見始めたのだが,睡魔には勝てず,途中で断念となった。

それでもって,この映画であるが,現在のネイティブ・アメリカンの生活ぶりというものが描かれているところも興味深いが,ユタの極寒の冬を描いていて,それを見る限りは涼しくなれる。しかし,映画のテーマは深刻な部分もあるので,エンタテインメントと言うよりも,しっかりとした映画として見るべきものと思えた。

出演しているのが「アベンジャーズ」シリーズにも出ているJeremy RennerとElizabeth Olsenだだからと言って,ちゃらちゃらした部分は皆無。しっかり作られたミステリー映画である。比較的低予算で作られていながら,こういう映画がちゃんと作られているってところが嬉しいところ。やや解決に向けての筋書きに性急さを感じないわけではないが,それでもこれは一見のお価値のある映画と言っていいと思う。

こういう映画が機内エンタテインメントに選ばれているってのも,ある意味凄いことだが,この映画に関しては,ちょっと劇場にも足を運んでもいいかなと思っていたので,得した気分の私である。星★★★★☆。今回は途中で断念した「クワイエット・プレイス」もその後の展開が気になっている私である。まぁ,9月にまたNY出張があるから,その折にでも見られるだろう。

2018年8月12日 (日)

コレクターはつらいよ(22):Louis Coleの新譜に1曲客演及び長年の疑問について。

"Time" Louis Cole(Brainfeeder)

_20180811本作に関しては先日,ミュージックマガジン誌を読んでいて,情報を入手したもの。ここでの主役のLouis Coleとのインタビュー記事が載っていて,そこにBrad Mehldauの名があるではないか。

そもそもLouis Coleの名前は,Brad Mehldauのディスコグラフィでも上がっていたので,それがなければ今回も見逃しは確実であっただろう。そもそもLouis Coleの音源がBrad Mehldauのディスコグラフィに本当に関係があるのかという話はあった。Jens Linge氏が運営する世界で一番詳しいMehldauのディスコグラフィに掲載された時も,そもそもその掲載アルバムがダウンロード・オンリーということもあり,詳しい情報の入手が難しかった。そして,Brad Mehldauが参加しているという"Motel Sadness"を聞いても,そこで聞こえるピアノがそうだと言われればそうかもしれないが,本当にそうだという確信は持てなかった。

だが,今回のミュージックマガジンの記事には次のような記述がある。「友だちが僕の昔の曲("Motel Sadness")をBrad Mehldauに送ったことがきっかけなんだ。Mehldauはその曲を気に入ってくれたようで,キーボードとマックのガレージバンドで音を付け加えて,8~9年前にネットに上げてくれた。」

記事の内容を額面通りに受け取れば,ダウンロード・オンリーのアルバム"Louis Cole"の"Motel Sadness"にBrad Mehldauが参加していたという明確な情報はここにもなく,Brad Mehldauはネット上に"Motel Sadness"を素材として,音を付け加えてアップしたことがあるというのが正しい解釈だろう。その音源というのは多分下に貼り付けたものである。そもそもLouis Coleのアルバムの同曲は4分程度だが,貼り付けた音源は6分を越えている。おそらくはここで聞かれるMehlianaを彷彿とさせるシンセがそれってことになるだろう。

ということで,長年,喉に刺さっていた魚の小骨のような状態だったLouis Cole音源に関してはそれで解決ってことになるが,そこへLouis Coleの新譜にBrad Mehldauが参加である。確かに5曲目"Real Life"にはFeat. Brad Mehldauと書いてあるし,これは間違いない。これ1曲ってのがつらいところだが,この曲,ファンク及びロック・フレイヴァーの中で,Brad Mehldauが実にカッコいいピアノ・ソロを聞かせていて,イメージはいつもの彼とは明らかに異なる。ちょっと聞いた感じでは,Kenny Kirklandが弾きそうなソロ・フレーズのようなイメージすら与えるのである。どんな音楽にでも同調できてしまうというのが,Brad Mehldauというミュージシャンの凄いところであり,他流試合の多さの反映って気がする。

これ1曲のために本作を買ったのは間違いない事実なのだが,Louis Coleの曲作りのセンスや,ほぼすべてを自分でこなすマルチなタレントぶりも楽しめて,これはなかなかよかったと言っておこう。 

2018年8月 9日 (木)

バングラデシュでの仕事終了。

バングラデシュでの仕事が終了した。バングラデシュでは移動手段もないので,仕事以外何もなしというかたちになってしまったが,まぁ仕方がない。

ってことで,明日日本に向かい,帰国は土曜日早朝。なんちゅうきつい出張。はぁ〜。

2018年8月 8日 (水)

中年音楽狂,バングラデシュへ向かう。

間もなく世の中はお盆休み,夏休みシーズンに突入であるが,それに先立ち,私は仕事でバングラデシュに出張することになっている。この記事がアップされる頃には,飛行機に乗っている頃かもしれない。もちろん直行便はない。

それにしても,この歳になって,フライトの関係とは言え,2泊5日(機中が2泊なのだ...)の海外出張はかなりきつい。しかも,2年前にはテロもあったし,今も危険度は「不要不急の渡航は止めてください。」というレベル2だ。仕事だからしょうがないのだが,まぁ,無事で帰ってくることとしか考えていないが,不安がないと言えば嘘になる。

そうは言っても,短い滞在なので,私としてはホテルからおそらく出ないで過ごすことになるだろう。宮仕えは辛いのである。ってことで,次はダッカからかなぁ。ネット環境もわかっていないし,一体どうなることやら。

2018年8月 7日 (火)

Wynton Marsalis加入前のJazz Messengersも十分よかった。

"In This Korner" Art Blakey (Concord)

_20180805Art BlakeyのJazz Messengersが完全に復権するのはWynton Marsalisが加入した後ということになるだろうが,それに先立つ時期の演奏を収めたライブ盤である。

これを聞いてみれば,この時期のJazz Messengersだって十分に優れた演奏をしていたってことがわかる。確かにメンツはちょっと地味と言えば地味である。しかし,ミュージシャンとしての実力は折り紙付きであり,ここでもこれぞハード・バップって感じの演奏を展開していて楽しくなってしまう。

この頃のJazz MessengersはJames Williamsが音楽監督的だったようで,このアルバムでもWilliamsのオリジナルが3曲含まれている。そして,ソロイストではやはりBobby Watsonだろうねぇ。この強烈な高速フレージングをArt Blakeyが煽る演奏は,誰が聞いても燃えるわ。"The Song Is You"がその典型。

Jazz Messengersにはその折々で,暗黒時代なんて呼ばれることもあるのも事実だが,そんじょそこいらのミュージシャンに負けるはずもなく,この時のラインアップだって,知名度からするとやや地味なだけで,強烈なハード・スウィンガーぶりを示しているではないか。久しぶりに聞いても,楽しめる一枚であった。星★★★★。

Recorded Live at Keystone Korner on May 8, 1978

Personnel: Art Blakey(ds), Valery Ponomarev(tp), Robert Watson(as), David Schnitter(ts), James Williams(p), Dennis Irwin(b)

2018年8月 6日 (月)

遅くなったが,先日のライブ2本の模様を。

Marc_ribot_at_blue_note

仕事での飲み会が続いており,ライブの記事をアップする余裕がなかったので,記憶が風化しないうちにレポートしておこう。今回,行ったのはMarc Ribotのバンド,Ceramic Dogと,Dr. Lonnie Smithのトリオであった。場所はともにBlue Note東京であったが,この全く違うタイプのライブに行ってしまうところが,私も変態だと思うが,どちらも非常に面白いライブであった。

Marc Ribotのバンド,Ceramic Dogは既に3枚のアルバムリリースしているが,Blue Noteの後にはフジロックにも出演したはずである。場所としては,間違いなくBlue Noteよりもフジロックの方がフィットしていると思われる,強烈なパンク的な感覚さえ感じさせる演奏は,彼らの最新作を予習として聞いた時からわかっていたことだが,完全に魂はロックだよなぁなんて聞きながら思っていた。やっている音楽は激しいのだが,演奏終了後のサイン会での対応は,真っ当な人間そのものであり,非常に好感度が高い人々であった。上の写真はBlue Noteのサイトから拝借したもの。尚,ドラマーのChes SmithのECMにおけるリーダー作を持って行かなかったのは失敗だったなぁ。すっかりそのことを忘れていた。まぁ,バンドのサインは揃っているからいいんだけど。

Lonnie_smith_and_iそれに比べるとDr. Lonnie Smithのトリオは,オーセンティックな響きが強いが,ややリーダーはお疲れ気味だったのに対し,ギターのJonathan Kreisbergは好調そのもの。素晴らしいソロ・フレージングのみならず,バッキングのカッティングもうまいし,いやはや実力あるわと思わせる人であった。ドラムスのXavier Breakerは初めて聞く名前であったが,この人もバッキングは的確で,腕もよい人だった。

Jonathan_kreisberg_and_iアンコールにおいては,フリー一歩手前みたいな展開になったのには驚かされた(かつあまり面白くなかった)が,それでも全体的にはファンク風味も楽しいライブであったと思える。とにかくこのらいぶにおいてはリーダーよりもJonathan Kreisbergへの注目度が一気に上がってしまった私であった。そして,Jonathan Kreisbergが8月に自身のバンドでの来日も控えているだけあって,ロビーでの宣伝にも余念がなかったが,いずれにしてもナイス・ガイであった。彼のバンドでの来日時にも行きたいと思わせるに十分な演奏だったと言えよう。それにしても,Dr. Lonnie Smithの杖が楽器(パーカッシブに叩くと,叩く位置で音階が変わるって感じ)だとは思わなかったぜ(笑)。

ということで,ライブの写真の模様,戦利品と,Dr. Lonnie Smithと私,そしてJonathan Kreisbergと私ってことで,モザイク付きでアップしておこう。彼らも気さくなナイスな人たちであった。Dr. Lonnie Smithが「眠い~」を連発していたのには笑えたが。

Live at Blue Note東京 on July 25, 2018

Personnel: Marc Ribot(g, vo), ShahzardIsmally(b, g, perc, vo), Ches Smith(ds, perc, vo)

Live at Blue Note東京 on July 30, 2018

Personnel: Dr. Lonnie Smith(org, stick), Jonathan Kreisberg(g, stick), Xavier Breaker(ds)

Lonnie_smith_at_blue_note_2

_20180730

2018年8月 5日 (日)

あまりの暑さに出掛ける気にもなれず,家で見ていた「2001年宇宙の旅」

「2001年宇宙の旅("2001: A Space Odyssey")」('68,米/英,MGM)

2001監督:Stanley Kubrick

出演:Keir Dullea, Gary Lockwood, William Sylvester, Douglas Rain

ブログの更新が滞ってしまった。こう暑い日が続くと,日常生活にも支障を来すが,その一方,飲み会続きでは,身体がもたない。ってことで,昨日はAmazon Primeでこの映画を見ていた。

この映画を見るのは何年ぶりかなぁと思いつつ,懐かしい思いもしながら見ていたのだが,1968年という時代を考えれば,これはかなりぶっ飛んだ映画だったなぁと思ってしまう。こういう映画をほめるとスノッブだ思われるかもしれないが,優れているものは優れているのだから仕方ない(きっぱり)。

今にして思えば,この映画はモノリスの存在についての考え方がはっきりすれば,それほど難しい映画ではないと思える。ただ,スターチャイルド登場に至る”Jupiter and beyond the Inifinite"のシークエンスは今見ても,相当ハードルが高い。まぁ,どう考えても子供には向かないよねぇと思うし,大人が見ても,このゆったりした感覚に睡魔に襲われる人間がいてもそれは仕方がない。

だが,この映像美と,「神の領域」を描いたとも思える深遠なテーマにはやっぱりまいってしまうよねぇ。もともとの脚本はKubrickがアイディア出しをしたようだが,そこにArthur C. Clarkeという別の知性が加わることで出来上がった,まさに壮大な叙事詩と言ってよい傑作であった。星★★★★★しかあるまい。エアコンの効いた部屋での有意義な2時間半であった(笑)。

尚,キャストを調べていてわかったのだが,「謎の円盤UFO」で冷静沈着なストレイカー司令官を演じたEd Bishopがパイロット役で出てたのねぇ。

そして,この映画の中で異常化するコンピューター(人工知能)の名前はHAL9000。HALの各々の文字の次のアルファベットを組み合わせると...。笑っちゃうよねぇ。

2018年8月 2日 (木)

Zoot Sims:これぞ軽快なスウィング感。

"If I'm Lucky" Zoot Sims Meets Jimmy Rowles(Pablo)

If_im_lucky確かこれは私が亡き父に,毎年恒例として,父の日に送ったCDの一枚のはずである。それを実家に置いておいてももったいないってことで,今や私のラックに収まっている。 

何度かこのブログにも書いたと思うが,私の父は遅れてきたジャズ・リスナーで,基本はモーツァルトがすべてのような人だったのだが,晩年にはジャズへの興味を示すようになっていたので,毎年,父の日にはCDを私が選んで3枚贈るのが決まりになっていた。盤を選ぶ際は,フリー・ジャズやフュージョンは回避しながら,スウィンギーなアルバムを中心にしつつ,ややコンテンポラリーなものも混ぜるっていう感じが多かったと思う。このZoot Simsのアルバムなんて,前者の代表みたいなものとして選んだはずである。

今,こうして聞いてみると,軽快で洒脱なこのスウィング感は,こういうジャズを聞く喜びを強く感じさせてくれるものとして,貴重なように思う。もちろん,私は刺激的な音楽も好む人間であるから,年がら年中こういう音楽を聞いている訳ではない。しかし,たまにこういう音楽を聞くと,やっぱりいいよねぇと独り言ちてしまう訳だ(笑)。

_20180729_3Zoot Simsだけでもこういうスウィング感は生むことができようが,更にそこに加わるJimmy Rowlesが軽妙さを加え,絶妙なリラクゼーションを生んでいるっていう感じだろう。"It's All Right with Me"や"I Hear a Rhapsody"のような有名曲もあるものの,収められた曲は洒脱な小唄みたいな曲が揃っていて,その小粋さが際立っている。そもそもLP時代も"Zoot Sims Meets Jimmy Rowles"としているが,CD化に際しては,あたかもこの二人の双頭アルバムのようなかたちになっているのも,正しいチョイスって気がする。ただ,ジャケ写真だけ見ていると,どうみてもZootのアルバムにしか見えないが...(苦笑)。

いずれにしても,こういうアルバムも貴重だよねぇって思うのは,私の加齢によるところも大きかろうが,このアルバムを聞いて,けなす人はそうそういないだろう。ってことで,星★★★★☆。いいですわぁ。

Recorded on October 27 & 28, 1977

Personnel: Zoot Sims(ts), Jimmy Rowles(p), George Mraz(b), Mousie Alexander(ds)

2018年8月 1日 (水)

ギタリストによるBeatlesトリビュート第2弾を久しぶりに聞いた。

"Mike Mainieri Presents Come Together: Guitar Tribute to the Beatles Vol.2" Various Artists (NYC)

_20180729_2Mike Mainieriがプロデュースに関わった,ギタリストたちによるBeatlesトリビュートの第2弾である。私はこの第1弾を10年以上前にこのブログにアップしている(記事はこちら)。そこにはこの第2弾のギタリストの質が落ちるとさえ書いているが,久しぶりに取り出して聞いてみた。まぁ,第1弾は結構メジャーなギタリストを揃えていたが,このアルバムがリリースされた頃の95年当時で,メジャーと言えたのはTerje Rypdal,Robben Ford,そしてMichael Hedgesぐらいか。しかし,改めて聞いてみると,実はこれって結構面白いと思ってしまうから,時の流れは恐ろしい。

なんてたって,冒頭の"Tomorrow Never Knows"を弾いているのは,現在となっては私の超ご贔屓のWayne Krantzなのだ。しかもアコースティックのソロ・ギター。昔はLeni Sternとアコギのデュオ・アルバム"Separate Cages"を作ったKrantzなので,アコギを弾くこと自体は不思議ではないが,昨今はめっきりアコギを弾くことは減っているので,これはある意味貴重。

そのほかのギタリストの中には,当時アルバムを出していた人もいるし,その後,どうなってしまったのかよくわからない人もいる。例えば2曲目で"Strawberry Fields Forever"を弾いているPhilip deGruyはNYCレーベルからアルバムは出したものの,その後は消息はあまり聞こえてこないし,Charlie Hunterも一時期から比べれば,失速感は否めない。その一方で,このアルバムにはAdam RogersやDavid Gilmore(ここでは彼らはデュオで演奏),更にDavid Fiuczynski等,今でもそれなりに活躍をしている人もいる。だが,彼らとて,95年当時は決してよく知られていた訳ではない。

そのギタリストは,不勉強なのでよくわかっていないが,よくよく調べてみると,Robert QuineはMatthew Sweetの"Girlfriend"に参加していたり,Jody Harrisはなんと"No New York"にも入っている。David Tronzoはスライド・ギターで実験的な音を出していたらしいなんてことも初めて知ったが,そういうことを考えると,第1作は比較的エスタブリッシュメント的なギタリストを集めたが,この第2作は,実験的,もしくは進歩的,かつソロ・ワークに積極的なギタリストを集めたって感じなのかなって気がする。

Terje Rypdalは自身のバンド,The Chasersで"Not a Second Time"をやっているが,ちょっと地味かなぁ。Robben FordはオリジナルのYellowjacketsのメンバーって感じのメンツで"Golden Slumbers"をやっているが,極めてまともというか,そんなに驚きはないって感じである。そして,Michael Hedgesは"If I Needed Someone"をやっているが,これが凄くゆったりした演奏で,Michael Hedgesらしいテク炸裂って感じではないが,結構味わい深い。でもって,David Fiuczynskiはこの時からやっぱり変態で,"Tomorrow Never Knows"を完全解体モード(笑)。

ということで,以前よりも,私の間口が広がっていることもあるだろうが,これはこれで面白いアルバムであった。でもいいと思ったのはKrantz,そしてAdam RogersとDavid Gilmoreのデュオなんだけど。星★★★☆。

Personnel: Wayne Krantz(g), Philip deGruy(g), Charlie Hunter(g), Adam Rogers(g), David Gilmore(g), Terje Rypdal(g) with Bjorn Kjellemyr(b) & Audun Kleive(ds), Robert Quine(g), Jody Harris(g), David Tronzo(slide-g), Robben Ford(g) with Russell Ferrante(p), Jimmy Haslip(b) & Will Kennedy(ds), Michael Hedges(g) with Michael Manring(b), David Fiuczynski(g) with Marque Gilmore(stick, prog, loop)

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