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2018年8月15日 (水)

"Dedication"の続編と言うべきBunny Brunelのアルバム。

"For You to Play" Bunny Brunel (NEC Avenue)

_20180812Bunny BrunelがMike Stern,Billy Childs,そしてVinnie Colaiutaという面々で吹き込んだ"Dedication"というアルバムを,私がこのブログにアップしたのは,私がブログを開設した2007年に遡る(記事はこちら)。”Dediation"は,Mike Sternがストレート・アヘッドな演奏をしたということで,今でも好きなアルバムである。マイキーとBilly Childsにサインももらっているぐらい好きなのだ。そして,このアルバムはドラマーだけを代えて,ほぼ同じメンツで吹き込んだ"Dedication"の続編とでも呼ぶべきアルバムである。

ただ,結構趣は"Dedication"とは違っていて,"Dedication"がスタンダードや有名ジャズ・オリジナルが中心だったのに対し,このアルバムは,Bunny Brunelのアルバムとして,Bunny Brunelのオリジナルがほとんどである。例外はHerbie Hancockの"Chan's Song"と,なんとKyle EastwoodとBrunelの共作"One for Clint"だけということなので,"Dedication"がミュージシャンの連名となっていたのと異なり,Bunny Brunelのリーダー作として捉えるべきものである。まぁ,"Dedication"もトップはBrunelの名前だったから,あっちも実質的にはBrunelのイニシアチブによるものだろうが...。

前作に続いて,ここで聞かれるトーンは,比較的ストレート・アヘッドながら,こういうメンツらしいコンテンポラリーな響きを持たせたものである。マイキーはいつもながらのマイキーであるが,サウンド的に効いているのは,Billy Childsのエレピって感じがする。エレピの音が好きなリスナーは,それだけでも結構OKと思ってしまうのではないかと思える。ちょいと緩く流れる瞬間もあるが,別に文句を言いたくなるほどでもない。

ライナーにはBunny Brunelが1曲ずつコメントを寄せているが,そのうち,6曲目"Liven Up"には"Fusion is back!"なんて書いているが,まぁ確かにこれが一番フュージョン的なサウンドではあるが,もう少しスピード感を高めてもよかったのではないかと思える。それでも,マイキーも一番ディストーションを利かせているが,普通ならもう一段の「踏み込み」(笑)があったかもしれない。まぁ,十分激しいマイキーが楽しめるのは事実だが。

全編を通して聞いてみれば,これはこれで結構楽しめるアルバムであるが,"Dedication"と比べると,私個人としては一段評価が下がる。だからプレイバック回数も,"Dedication"に比べると圧倒的に少ないが,それでも久しぶりに聞いてみて,やっぱりこういうサウンドが結構好きなのねぇと自分でも思ってしまった私である。星★★★★。

ところで,このアルバムのクレジットを見ていると,このアルバム,NECアベニューによる日本制作のようにも見えるのだが,既にバブルも崩壊していた時期に,こういうアルバムを残していたことは評価できるが,98年を以てNECアベニューも活動を停止というのも,まぁ時代の流れだな。

Recorded on April 15-17, 1994

Personnel: Bunny Brunel(b), Mike Stern(g), Billy Childs(p, el-p, key), Cliff Almond(ds), Terri Lynn Carrington(ds)

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