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2018年8月 1日 (水)

ギタリストによるBeatlesトリビュート第2弾を久しぶりに聞いた。

"Mike Mainieri Presents Come Together: Guitar Tribute to the Beatles Vol.2" Various Artists (NYC)

_20180729_2Mike Mainieriがプロデュースに関わった,ギタリストたちによるBeatlesトリビュートの第2弾である。私はこの第1弾を10年以上前にこのブログにアップしている(記事はこちら)。そこにはこの第2弾のギタリストの質が落ちるとさえ書いているが,久しぶりに取り出して聞いてみた。まぁ,第1弾は結構メジャーなギタリストを揃えていたが,このアルバムがリリースされた頃の95年当時で,メジャーと言えたのはTerje Rypdal,Robben Ford,そしてMichael Hedgesぐらいか。しかし,改めて聞いてみると,実はこれって結構面白いと思ってしまうから,時の流れは恐ろしい。

なんてたって,冒頭の"Tomorrow Never Knows"を弾いているのは,現在となっては私の超ご贔屓のWayne Krantzなのだ。しかもアコースティックのソロ・ギター。昔はLeni Sternとアコギのデュオ・アルバム"Separate Cages"を作ったKrantzなので,アコギを弾くこと自体は不思議ではないが,昨今はめっきりアコギを弾くことは減っているので,これはある意味貴重。

そのほかのギタリストの中には,当時アルバムを出していた人もいるし,その後,どうなってしまったのかよくわからない人もいる。例えば2曲目で"Strawberry Fields Forever"を弾いているPhilip deGruyはNYCレーベルからアルバムは出したものの,その後は消息はあまり聞こえてこないし,Charlie Hunterも一時期から比べれば,失速感は否めない。その一方で,このアルバムにはAdam RogersやDavid Gilmore(ここでは彼らはデュオで演奏),更にDavid Fiuczynski等,今でもそれなりに活躍をしている人もいる。だが,彼らとて,95年当時は決してよく知られていた訳ではない。

そのギタリストは,不勉強なのでよくわかっていないが,よくよく調べてみると,Robert QuineはMatthew Sweetの"Girlfriend"に参加していたり,Jody Harrisはなんと"No New York"にも入っている。David Tronzoはスライド・ギターで実験的な音を出していたらしいなんてことも初めて知ったが,そういうことを考えると,第1作は比較的エスタブリッシュメント的なギタリストを集めたが,この第2作は,実験的,もしくは進歩的,かつソロ・ワークに積極的なギタリストを集めたって感じなのかなって気がする。

Terje Rypdalは自身のバンド,The Chasersで"Not a Second Time"をやっているが,ちょっと地味かなぁ。Robben FordはオリジナルのYellowjacketsのメンバーって感じのメンツで"Golden Slumbers"をやっているが,極めてまともというか,そんなに驚きはないって感じである。そして,Michael Hedgesは"If I Needed Someone"をやっているが,これが凄くゆったりした演奏で,Michael Hedgesらしいテク炸裂って感じではないが,結構味わい深い。でもって,David Fiuczynskiはこの時からやっぱり変態で,"Tomorrow Never Knows"を完全解体モード(笑)。

ということで,以前よりも,私の間口が広がっていることもあるだろうが,これはこれで面白いアルバムであった。でもいいと思ったのはKrantz,そしてAdam RogersとDavid Gilmoreのデュオなんだけど。星★★★☆。

Personnel: Wayne Krantz(g), Philip deGruy(g), Charlie Hunter(g), Adam Rogers(g), David Gilmore(g), Terje Rypdal(g) with Bjorn Kjellemyr(b) & Audun Kleive(ds), Robert Quine(g), Jody Harris(g), David Tronzo(slide-g), Robben Ford(g) with Russell Ferrante(p), Jimmy Haslip(b) & Will Kennedy(ds), Michael Hedges(g) with Michael Manring(b), David Fiuczynski(g) with Marque Gilmore(stick, prog, loop)

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