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2018年7月25日 (水)

"Some Other Time":今にして思えば不思議なメンツによるアルバムであった。

"Some Other Time: A Tribute to Chet Baker" Richie Beirach / Randy Brecker / Michael Brecker / John Scofield / George Mraz / Adam Nussbaum (Triloka)

_20180722_2私がこのアルバムを購入したのはNYC在住中もしくはそれに向けての渡米直前のことであったと思うが,購入した動機はこのメンツにほかならない。リズム・セクションはさておき,Brecker Brothersとジョンスコが揃ってChet Bakerトリビュートってどうなってしまうのかという興味もあった。しかし,音楽監督をRichie Beirachが務めていることから,彼の持つリリカルなサイドからのトリビュートとなるであろうことは想定できた。

これはあくまでも,Richie Beirachが主導して作ったコンセプト・アルバムとして捉えるべきものである。曲もChet Bakerゆかりの曲ばかりやっている訳ではなく,半数はRichie Beirachのオリジナルで占められているところにもそうした特性が表れているし,曲ごとに編成も変えている。だから,Brecker Brothersが共演することはないし,Michael Breckerがジョンスコとやり合うようなことはないのである。全曲に参加しているのはRichie Beirachだけということで,これはあくまでもRichie Beirachの思惑が反映されたアルバムなのである。

そうした意味で,このメンツを見て,彼らの共演による演奏を期待したリスナーにはフラストレーションの残るものと言えるかもしれない。しかし,演奏を聞いてみれば,全編を通して,Chet Bakerの音楽に対するリスペクトを感じさせるなかなかの演奏が揃っていて,編成もこれが最適なのかなって思わせる組合せにしてある。久しぶりに聞いてみても,これは結構よく出来たトリビュート・アルバムではないかと思えてきた私である。Beirachのオリジナル"Sunday Song"なんて,Michael BreckerとBeirachのデュオでやっているのも面白いしねぇ。ってことで,星★★★★。

因みに,このアルバムをリリースしたTrilokaレーベルにはJackie McLeanのアルバムもあったなぁなんてことを考えると,そっちも久しぶりに聞いてみるかって気になっている私である(笑)。

Recorded on April 17 & 18, 1989

Personnel:Richie Beirach(p), Randy Brecker(tp, fl-h), Michael Brecker(ts), John Scofield(g), George Mraz(b), Adam Nussbaum(ds)

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コメント

 中年音楽狂さん、こんばんわ。
 いやはや面白いですね、このアルバムへのアプローチが。多分ジャズとしてはかって最もオーソドックスであった(?)ホーン、サックスからのBrecker兄弟からの攻め口と、私はどちらかというとペット、サックスには弱い方で、ピアノからのRichie Beirachからの切り込みとなりまして、そしてこのアルバムに至るところが・・・さすが名盤と言ってしまいたいです。
 私はリアルタイムでないのですが、この盤は貴重に思ってます。
 TBもさせて頂きます。

風呂井戸さん,こんばんは。TBが入っていないようですので,リトライをお願いします。

まぁ,これが出た当時と言えば,このメンツなら反応確実って感じですが,いい意味での裏切りって感じのアルバムと思えばいいのかなぁなんて思います。

実に久しぶりに聞きましたが,かなりいい感じでした。ちゃんと持っているディスクはたまにでも聞かないといけないですね(苦笑)。

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