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2018年6月26日 (火)

久しぶりに聞いたJ.J. Johnsonのアルバム

"Standards-Live at the Village Vanguard" J.J. Johnson (Antilles→Emarcy/Universal)

_20180623_2いつも取り出せる場所には置いてあっても,プレイバックの回数が少ない音源はいくらでもある。これに限らず,J.J. Johnsonの何枚かのアルバムは,「一軍」の棚に入れてあるが,聞く回数は全然多くない。これもそんな一枚。もともと,このアルバムはAntillesレーベルから出ていたものだが,このレーベル,私にとってはGil Evansの"Priestess"をリリースしたことだけでも価値があるが,Ronald Shannon Jacksonのような尖がったアルバムも出していたところは,さすがIslandレーベルの傘下だけのことはある。

そうしたレーベルからJ.J. Johnsonのようなコンベンショナルなミュージシャンのアルバムも出てしまうというのが不思議なところはあるが,まぁ,それはさておきである。J.J. Johnsonは70年代はもっぱらテレビや映画の仕事で過ごしたようだが,80年代に入って,ジャズ演奏を復活させたようである。そして,このアルバムは1988年のVanguard出演時の模様を収めたものだが,本作とこれの姉妹作である"Quintergy"とどちらが先にリリースされたのかは覚えていないが,確か"Quintergy"が先だったような...。私は両方のアルバムを保有しているが,今日は後にEmarcyから再リリースされたこちらを取り上げよう。因みに"Quintergy"が本作同様再リリースされたかどうかもよくわかっていない。

"Standards"というタイトルはついているが,2曲J.J.のオリジナルも入っている。そのほかはまぁよく知られた曲が入っているが,Monkの"Misterioso"なんて確かにテーマ部はMonkのメロディだが,アドリブ部は普通のジャズとなっていて,これはこれでありだなぁと思わせる。いずれにしても,軽快な部分としっとりした部分を兼ね備えた優れたコンベンショナル・ジャズだと言ってよいと思う。そうした中で後半に演じられる「枯葉」はテーマを崩して演奏し,あの超有名なテーマ・フレーズを提示しないのが面白い。まぁ,そうは言ってもあのSarah Vaughanの「枯葉」のような超絶的な崩しとスリルは感じさせないが...。

だが,このアルバムはジャズ・クラブのライブならではの適度なリラクゼーションが感じられて,実に聞いていて心地よいアルバムであることを再認識。バックのメンツも好演。Stanley Cowellってのはちょっと意外な気もするが,極めてまとも。また,Ralph Mooreも堂々たる吹奏ぶりで大したものである。星★★★★。

Recorded Live at the Village Vanguard on July 9 & 10, 1988

Personnel: J.J. Johnson(tb), Ralph Moore(ts, ss), Stanley Cowell(p), Rufus Reid(b), Victor Lewis(ds)

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