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2018年6月28日 (木)

これまた久々のEric Dolphy: "The Illinois Concert"

Eric_dolphy

"The Illinois Concert" Eric Dolphy (Blue Note)

_20180624誰でもわかることだが,これはEric Dolphy屈指の傑作ではない。そんな思いもあって,私は本作を購入して,暫くしてからこのアルバムをクロゼットに押し込んでいたので,実はこのアルバムを聞くのは非常に久々であった。

私はかなりのDolphy好きではあるが,なぜそんな私がこのアルバムに冷たいのかと言うと,多くの人から賛同を得られると思うが,ライブの開催場所であるイリノイ大学のバンドを加えた演奏によるところが極めて大である。正直言って,6曲目"Red Planet"で加わるブラス・セクションも,最後の"G.W."で加わるビッグバンドもなくてよい存在なのである。当時の大学生たちに場を与えるということは,まぁわからないではないが,正直言って彼らの演奏は「蛇足」以外の何ものでもない。邪魔とまでは言わなくとも,いらぬ存在であることは間違いないのである。まぁ,若き日のCecil Bridgewaterなんかがいるが,そんなことは問題にはならない。

その印象は久々に聞いた今回も変わらなかったが,最後の2曲以外の演奏は,こんなによかったっけ?と思わせるほど印象がよかった。間違いなく,サイドマンのレベルに問題があるとしか思えないEnjaの"Berlin Concerts"なんかよりずっとよく感じる。もちろん,音はそんなによくないし,これを聞くなら別のもっと出来のよいアルバムを聞いていりゃいいじゃんというのも確かである。しかし,Dolphyのアルバム(特に発掘盤)は,Dolphyの技を聞ければいいという話もあって,このアルバムはHerbie Hancockの参加というオマケはあるものの,聞きどころはあくまでもDolphyだと思える。最後の2曲だって,Dolphyだけ聞いていればいいのである。

とにかくバスクラのソロで演じられる"God Bless the Child"とかにはさぶいぼ立つわって言いたくなる。本当に凄いプレイヤーであったことを改めて思い知らされたアルバム。星★★★★。

それにしてもカッコいいジャケットである。この写真を撮ったのはLee Tannerという人だが,彼が撮ったDolphyの写真がネット上にあったので,それも貼り付けておこう。カッコよ過ぎである。くぅ~っ。

Recorded Live at the University of Illinois on March 10, 1963

Personnel: Eric Dolphy(as, b-cl, fl), Herbie Hancock(p), Eddie Khan(b), J.C. Moses(ds)

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