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2018年5月11日 (金)

Nik Bärtsch's Roninの新作が出た。

"Awase" Nik Bärtsch's Ronin (ECM)

_20180510私がミニマル・ファンクと呼んでいるNik Bärtsch's Roninの音楽は,常に心地よいグルーブを聞かせてくれて,私は相当彼らの音楽にはまっていると言ってもよい。なんでこの音楽がECMから?って気はするが,彼らのアルバムもMobile名義の1枚を含めると,早くも第6作であり,総帥Manfred Eicherにも気に入られているのは間違いないところだろう。とにかく,彼らの音楽に身を委ねる快感を一度覚えてしまうと,決して抜けられないのである。

今回もいつものようにNik Bärtschのオリジナルは"Modul"に番号を付けた記号的なものであるが,そこに1曲だけ入るリード奏者,Shaのオリジナルが明らかに個性が違っていて,Change of Paceを狙ったんだろうと思わせる部分がある。しかし,基本的にはいつもやっている音楽と変わりはないのだが,それでもいつもよりもファンク度は抑制され,静謐な瞬間や,メロディアスな展開を示す部分に,これまでにない感覚を覚える。

Nik Bärtschのピアノはいつものようにパルス的な打鍵が多いが,本作で特徴的だと思うのがベース・ラインである。それがメロディアスに感じさせる部分があるのは,ピアノと対照的な気もする。リズムもゆったりした感覚があり,いつものファンクとは感じが違う。逆に言えば,本作ではこのベースが効いているということになるだろう。それでも曲によっては,ちゃんと彼ららしいファンクに帰結していくのだが...。

いずれにしても,こうした音楽に反応してしまう私の嗜好にはばっちり合致しており,今回も聞いていて気持ちよくなってしまった私である。こういう音楽ならば,永久に続けられるのではないかなんて皮肉っぽく思ってしまうものの,やはり彼らの音楽が生み出すグルーブの心地よさには抗い難い魅力があると言えよう。今回も私は満足である。星★★★★☆。

Recorded in October 2017

Personnel: Nik Bärtsch(p), Sha(b-cl, as), Thormy Jordi(b), Kaspar Rast(ds)

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コメント

ECMで何枚もリーダー作を出しながら、メロディらしいメロディを弾かない唯一のピアニスト(笑)なんですけど、なぜか何度も聴いてしまう麻薬性を持ちますね。このアルバムに関しての反応も多いですし、こういうアルバム、今の時代に求められているのでは、という気がします。

TBさせていただきます。

910さん,こんにちは。TBありがとうございます。

多分,こういう音楽に対するニーズは結構あるのではないかと思います。NYのイースト・ヴィレッジでもOKって感じですので。これからも出れば買ってしまうバンドですね。

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