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2018年5月19日 (土)

Brad Mehldauの新譜,"Seymour Reads the Constitution!"を早速聞く。

"Seymour Reads the Constitution!" Brad Mehldau Trio (Nonesuch)

_201805183月にソロ・アルバム,"After Bach"をリリースしたばかりのBrad Mehldauであるが,極めて短いインターバルで今度はトリオによる新作をリリースである。このトリオによる前作"Blues And Ballads"が出たのが約2年前,更にChris Thileとのアルバムをリリースして,ここところのBrad Mehldauの高頻度のアルバム・リリースは,ファンとしては本当に嬉しくなってしまう。

そして,今回の新作がデリバリーされるということで,仕事もさっさと終えて,帰宅してこのアルバムを聞いた。冒頭の"Spiral"は既にネット上で公開されていたが,このやや内省的でありながら,Brad Mehldauの個性を十分に表出させたこのトラックを聞いて,期待値が高まっていた私である。

このアルバムは,Brad Mehldauのオリジナルが3曲,そこにスタンダード,ジャズ・オリジナル(それも,Elmoo HopeとSam Riversってのが凄い),ポップ・チューンから成る5曲を加えた全8曲で構成されている。8曲中6曲が8分を越え,最短の"Almost Like Being in Love"でも5分41秒という比較的尺の長い曲を揃えている。本作を聞いていて,面白いと思ったのはBrad Mehldauのオリジナルとそれ以外で,響きがかなり違うということだろうか。オリジナルでは両手奏法も使いながらの内省的演奏であるが,その他の曲では,ややコンベンショナルではありながら,曲の個性を活かした演奏となっており,全く飽きさせないのは立派である。

逆に言うと,Mehdlauのオリジナルとそれ以外では,だいぶ受ける感じが違うので,その辺りに違和感を覚えるリスナーがいても不思議ではない。私はミュージカル"Brigadon"からの"Almost Like Being in Love"に強い印象を受けるだけでなく,冒頭の2曲と全然違うが,これはこれでいいねぇと感心させられたし,今回も選曲のセンスは健在だと思わせるに十分であった。オーソドックスなかたちで演じられるElmo Hopeの"De-Dah"なんて,ちょいと浮いて聞こえてしまうようにさえ感じる。それでもソロの後半になるとちゃんとMehldau的になっていくのだが(笑)。

だが,トリオの緊密度は極めて高く,特にLarry Grenadierのベースはかなり自由な感じで弾いているにもかかわらず,ちゃんとトリオとしての響きになっているのがわかって面白い。まぁ,私が近年のMehldauトリオの最高作と思っている"Where Do You Start"には及ばないとは言え,今回も質の無茶苦茶高い演奏を堪能させてもらった。星★★★★☆。それにしても,Sam Riversの"Beatrice"はいい曲である。

Personnel: Brad Mehdau(p), Larry Grenadier(b), Jeff Ballard(ds)

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コメント

ここの所ぐっと来るテンションの高い演奏が続いていたので、このArt of Trio回帰の様なChamber Jazzはそれはそれで良いと思います。意外とどの曲にも深い味わいもあります。もう40代の半ばぐらいですか、こなれて来ましたかねえ。もうそろそろ、次の高みに挑戦する様な大作期待したいですね。それにしてもPaul McCartney好きだよなあ。

カビゴンさん,こんばんは。

確かにそうですねぇ。次なる高みはどういう世界なのか,聞いてみたいですけど,ちょっと怖いような気もしますね。Fred Herschはややアブストラクト感を強めていますが,Brad Mehldauはちょっと違う方向を目指すようにも思えますね。

それでもこのトリオって,マンネリ感がないのは凄いです。これだけ長い期間演奏していて,フレッシュな感覚を維持していること自体が実は驚異的なことではないのかなと思います。

閣下、トラバをありがとうございます。

夢にでてきたメロディ・ラインって、私もすごいとおもいます。
仰るように、オリジナルではかなり技巧的な演奏だとおもいますし、
既存の曲では、原曲を大事にしているとおもいます。
で、で、次なる高み、極み、、なんか、ちょっと怖いきもしますが、、
怖いものみたさは、充分あります。笑

あ、一緒に、ハーシュもきましたが、ちょっと、後回しになってます。汗

Suzuckさん,こんばんは。TBありがとうございます。

結構Brad Mehldauのレベルは行くところまで行ってしまっている部分もあると思いますが,次の路線が全然読めません。ライブで共演経験のあるロック系の人たちとアルバム作るのも面白かもしれません。

いずれにしても常に期待させてくれる人です。追っかけでよかったと思っています(笑)。

なぜかTBが入らないので先に書かせていただきます。

今回、変拍子の曲があると思います(1曲目もそう?)が、そのタイム感がやはり独特ですね。トリオの方がリラックスして聴けるものの、やはりけっこうな高みに登って行った感じがあります。次は何が出るか楽しみです。

910さん,おはようございます。TBありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ありません。

皆さんもご指摘の通り,オリジナルとカヴァー曲でのテイストの違いが感じられますが,聞き易いアルバムに仕上がっていると思います。やっていることは超ハイレベルなんでしょうけど,そういう風に感じさせないのがこの人たちの凄いところと言えるかもしれません。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

音楽狂さん、こんにちは。リンクいただきましてありがとうございました。返信遅くなってしまいました。
SpiralやTen Tuneを聴いていると「メルドーを聴いてる感」とうものが凄くあるし、録音のせいかもしれないけどグレナディアとバラードのサウンドが大きく入っていて気持ちよさもあって、スルメ盤になってます。
当方のリンクも貼らせていただきます。
https://musicpromenade.blogspot.com/2018/06/brad-mehldau-trio-seymour-reeds.html

とっつぁんさん,おはようございます。リンクありがとうございます。

確かにオリジナルの方がMehldauの個性がより強く感じられるものになっていますよね。アルバム全体でも彼ならではのサウンドですが,オリジナルの方がキャラが立つってところですね。

音楽狂さん、たびたび失礼致します。
実はリンクのアドレス間違っておりました。誠に申し訳ございません。改めてリンクさせて頂きます

https://musicpromenade.blogspot.com/2018/06/brad-mehldau-trio-seymour-reeds.html

とっつぁんさん,連絡ありがとうございます。元コメントのリンク先も修正しておきました。

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