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2018年5月25日 (金)

これがAlan Pasquaの初リーダー作だろうか?だとすれば,相当のチャレンジャーだな。

"Milagro" Alan Pasqua (Postcards)

_20180520_2Alan Pasquaは多様な音楽性を持つミュージシャンであるが,本質的にはリリカルなピアノを聞かせる人だと思っている。今年は彼のアルバムを2枚,このブログで取り上げている(記事はこちらこちら)が,そう言えば,このアルバムも持っていたなぁってことで,探し出してきての(笑)記事のアップである。

このアルバムがリリースされたのは1994年,多分これがAlan Pasquaの初リーダー作と思われるが,彼のそれまでのキャリアを考えれば,もう少し早くアルバムを出していても不思議はなかったようにも思う。初リーダー作のご祝儀という訳ではないだろうが,バックはDave HollandとJack DeJohnetteという鉄壁のリズムが支えるが,このアルバムはそうした3者の演奏はもちろんいいのだが,スモール・アンサンブルと言うべき編成による何曲かがこのアルバムを更に面白くしていると言ってよい。更には3曲にソロイストとして登場するMicheal Breckerがこのアルバムをスリリングな要素を与えていると思う。

ピアニストのアルバムでスモール・アンサンブルと言えば,Herbie Hancockの"Speak Like a Child"が代表的で,Joey Calderazzoには"Secrets"というアルバムがあったが,ホーンの編成はこの3作は共通的なところを感じる。まぁ,私はHerbieもCalderazzoも両方アルバムを保有しているが,どちらも久しく聞いていないので,本作を機に改めて聞いてみるかという気になっている私である(笑)。Calderazzoのアルバムは,本作よりリリースが後なので,もしかするとこれに触発されたって可能性もあるなぁ。

このアルバムはスモール・アンサンブルと言ってもも,基本的にはAlan Pasquaのリリカルな世界を全然邪魔していないし,非常に落ち着いた中で演奏は進む。そこに切れ味をもたらしているのはMichael Breckerのテナーということになる。いずれにしても,初リーダー作でこういう編成でやってしまったというチャレンジ精神が凄いねぇと思ってしまうし,なかなかできることではないだろう。その一方で,ピアノ・トリオで聞かせる何曲かは,完全にこっちがAlan Pasquaに期待する世界(特に,私の場合はPeter Erskineとのアメリカン・トリオ)になっていて,ピアノ好きも納得のアルバムと言える。初リーダー作としては野心的ではありながらも穏やかに仕立てたという極めて大人~なアルバム。星★★★★☆。

Recorded on October 10 & 11, 1993

Personnel: Alan Pasqua(p), Dave Holland(b), Jack DeJohonette(ds), Michael Brecker(ts), John Clark(fr-h), Willie Olenick(tp, fl-f), Roger Rosenberg(a-fl), Jack Schatz(tb, b-tb), Dave Tofani(b-cl)

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