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2018年3月12日 (月)

Keith Jarrett: 病からの復活を記録したライブ盤。

"After The Fall" Keith Jarrett / Gary Peacock / Jack DeJohnette (ECM)

_20180311Keith Jarrettが慢性疲労症候群(Chronic Fatigue Syndrome:CFS)によりシーンから姿を消していたのが96年~98年の約2年間のことであるが,病からの復活を遂げ,ライブの場への復帰を記録した音源が本作である。

本人がライナーに詳しく書いている通り,闘病中もこのトリオでのリハーサルは行っていたようだが,ライブを行うには体調も考慮し,Keithの自宅のそばがよかろうということで,選ばれたヴェニューがニューアークだったとのことである。更に,テクニックは必要でも,いつものKeithほど激しく演奏する必要のないビ・バップを選択したらしい。ここに収められているのはバップ・チューンばかりとは言えないが,有名なスタンダードやジャズ・オリジナルで占められているのはそういう理由である。その一方で,ここでの演奏はKeithも"Scary Experiment"だったと書いている。完全復活を遂げられるかへの不安があったことは疑いようもない。

しかし,ここでの演奏を聞けば,確かにいつもよりはちょっと軽い響きかなと思わせる部分がない訳ではない。ある意味,テンションが抑制されていて,聞き易いという感じもするが,いつもながらのこのトリオらしい非常に緊密かつ高レベルの演奏が収められていることがわかる。正規の録音を企図したものではなく,DATへの録音をマスタリングしたにしては,十分な音質で録られていることもあって,単なるドキュメントではなく,ちゃんとした音源になっていることがありがたい。そして,Keith本人も,ちゃんと演奏できるということを確信したライブになっているのは間違いない。

このトリオの演奏も,常に最高と言えるものばかりとは思っていないが,これは記録性という観点でも非常に貴重なものであり,復活以来,アクティブな演奏活動を継続するKeith Jarrettの凱旋を証明したものとして,そのリリースを大いに喜びたい。星★★★★☆。

Recorded Live at New Jersey Performing Arts Center on November 14, 1998

Personnel: Keith Jarrett(p), Gary Peacock(b), Jack DeJohnette(ds)

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コメント

 あの感動をもう一度・・・と、20年ぶりに感慨深かったです。
 私にとっては、このように少し優しいキースの方が良いんです(笑い)。TBさせて頂きます。

ECMで正式盤として出すこのメンバーでのライヴは、やはりいいものを出すなあ、という印象です。それにしてももう20年近くお蔵入りになっていたとはもったいないですが。まだまだ今後も厳選して出してくれそうなので、楽しみでもあります。

TBさせていただきます。

風呂井戸さん,TBありがとうございます。

このアルバムでのKeithは尖がったところがないと思いますが,こういう演奏を聞きたいと思うのもわかりますねぇ。

テンションが高いのもそれはそれでいいですが,私もこういうアルバムをたまに出して欲しいなぁと思いました。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

確かに,これは記録としての重要性もあるものの,演奏としても十分楽しめるアルバムで,世に出す価値は間違いなくあると思います。こういう劇的タイミングの演奏はなかなかないと思いますが,まだまだECMにはえげつない音源が隠れていると思わされました。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

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