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2018年1月 8日 (月)

私にとってはジョンスコ前史って感じのライブ盤

"Live '81" John Scofield / Steve Swallow / Adam Nussbaum(Enja)

Shinola私がジョンスコの音楽に惹かれたのはGrammavisionレーベルにおける"Electric Outlet"や"Still Warm"の頃だと思う。それはMiles Davisのバンドへの参加や,Marc Johnsonの"Bass Desires"への参加の時期とも重なるが,それ以降の活躍ぶりについては,皆さんはよくご存じの通りのところである。だが,ジョンスコは70年代半ばぐらいから活動が活発化しており,日野皓正のバンドの一員として日本に招聘されたこともあった。そもそもジョンスコの名前を初めて聞いたのは日野の「ヒップ・シーガル」か「メイ・ダンス」あたりではなかったか。そして,初リーダー作は日本のトリオ・レーベルから,日野皓正を迎えてリリースされており,その後の活躍ぶりを知る我々にとっても,なかなか感慨深い事実である。

Out_like_a_lightそうは言いながら,私にとってはやはりGrammavisionレーベル以降のジョンスコこそが彼の真骨頂を発揮していると思うが,EnjaやAristaでのアルバムもそこに至る道のりとして聞いてきた私である。本日取り上げるアルバムはEnjaから出たライブ盤"Shinola"と"Out Like a Light"を2 in 1にしたお徳用アルバムだが,こういう編集方針なら大歓迎である。メンツもSteve SwallowとAdam Nussbaumというのはなかなかに魅力的。私にとってはジョンスコ前史とでも言うべき時期の演奏であるが,久しぶりに聞いてみるとかなり面白かった。

本作を聞いてみて,ジョンスコらしい変態的フレージングは既に出来上がっていると思えるが,それよりも,この自由度の高いフォーマットでの演奏には現在のWayne Krantzと重なる部分を感じてしまったのは意外である。もちろん,Krantzの方が自由度は高いし,ロック的なフィーリングもはるかに強い。そして,私が現在ではジョンスコよりWayne Krantzの音楽を好んでいることは間違いないが,私がGrammavisionレーベル前,そして,私がもう少し若い頃にこうした音楽にリアルタイムで接していたら,現在私がKrantzに感じるような魅力やらシンパシーを,もっと早い段階でジョンスコにも感じていたのではないかと思わされてしまった。それは偏に自由な感覚という点に同質性をおぼえてしまったからである。特にそういう感覚が強いのは,演奏時間は短いが完全にロックな"Shinola"だろう。

それ以外はそんなに激しいという感じはしないのだが,ジョンスコのウネウネ感はこの段階でよく出ている。例えば,デニチェンとやっているようなファンクとも異なりながら,やっぱりジョンスコのギターだと感じさせるところが個性ってやつだよねぇ。Milesがジョンスコを雇ったのもそうした点を評価してのことと思う。お得感も込みで半星オマケで星★★★★。

Recorded Live in Munich on December 12, 13 & 14, 1981

Personnel: John Scofield(g), Steve Swallow(b), Adam Nussbaum(ds)

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コメント

何と、ジョン・スコを知った経緯や時期など、私と似たような体験をされているんですねえ。実はこのアルバムはさかのぼって聴いて面白かったアルバムですし。ギター・トリオでこれだけ演奏がいいので、当時何度も聴いていた記憶があります。

TBさせていただきます。

910さん,こんにちは。TBありがとうございます。

まぁ,910さんと私はほぼ同世代と言っていい年齢ですから,大体そういう道程を辿るってのは自然かもしれません。いずれにしても,今聞いても面白いってのは,一つのスタイルとして確立していたってことになるんでしょうね。。

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