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2018年1月11日 (木)

リズムは同じでピアノが変わるとどうか?:ずっと聞いてなかったCarsten Dahl盤

"In Our Own Sweet Way" Carsten Dahl / Mads Vinding / Alex Riel (Storyville)

_20180104_2このメンツを見るだけで反応される方もいるだろう。私が昨年のベストの一枚に挙げた"Yesterdays"のピアノがEnrico PieranunziからCarsten Dahlに代わっただけで,リズムは同じMads VindingとAlex Rielである。ピアノが変わるだけでどんな違いが出るのかが興味深いところであるが,このトリオは3人とも同じデンマーク出身ということで,おそらくはリズム隊にとっても,Pieranunziよりも共演回数は多いだろうし,頻度も高いはずである。それはこのアルバムが2005年から2007年にかけて,Copenhagen Jazzhouseという同じヴェニューにおいて録音されていることからもうかがわれる。

デンマークには優秀なミュージシャンは多数いるが,このトリオはデンマークを代表するジャズ・ミュージシャンにより構成されたトリオということができるであろう,彼の地におけるオール・スターのバンドと言ってよいだろう。

Carsten Dahlについてはこのブログで,Arild Andersen,Jon Chtistensenとのトリオによる"Space Is the Place"を取り上げたことがある(記事はこちら)が,あちらがECM的クールさを持つ演奏だったのに対し,こちらはどちらかと言えば暖かいサウンドと言ってよい。はるかに聞き心地がよく,そしてより多くの層に魅力的に響くはずである。それは本作がDahlのオリジナルで占められた"Space Is the Place"と異なり,トラッドの"Maria gennem torne går"を除いて,よく知られたジャズ・オリジナル,スタンダードを演奏しているからということもあるだろう。

いずれにしても,このアルバムはバラッドとスウィンガーをうまくブレンドさせて,結構楽しめるアルバムである。Enrico Pieranunziほどの抒情性は感じられないかもしれないが,相応に美的センスにも溢れ,寝かしておいたのはよくなかったなぁと反省した次第。まぁ埋もれていたのだから仕方がないが。私としては,やはりEnrico Pieranunziとの共演の方を高く評価するが,これはこれで聞いて損はないアルバム。星★★★★。

Recorded Live at Copenhagen Jazzhouse between 2005 and 2007

Personnel: Carsten Dahl(p), Mads Vinding(b), Alex Riel(ds)

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