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2018年1月 7日 (日)

遅ればせながらAlessandro Galatiの"Cold Sand"を聞く。

"Cold Sand" Alessandro Galati (Atelier Sawano)

_20180102_2ブログのお知り合いであり,ジャズ界のスズニカ伯爵夫人ことSuzuckさんが,昨年のインスト部門のナンバー・ワンに挙げられていたアルバムである。となれば聞いておかねばなるまいということで,Apple Musicをチェックしたがない!ってことは購入する以外に手がない(爆)。ってことで,遅ればせながら入手したものである。

私はAlessandro Galatiについては"On a Sunny Day"についても,ブログのお知り合いの皆さんの情報に基づき,後付けで聞いて非常に素晴らしいアルバムだと思っていた(記事はこちら)。だからと言って,リアルタイムで追っかけるほどの思い入れもないという適当なリスナーである。だが,この人のアルバムの持つ「抒情的で静謐で美しい音楽」としての特性は,こうして聞いてみるとやはり捨て難い魅力を持っている。ひとくちに「抒情的で静謐で美しい音楽」と言ってしまえば,Enrico Pieranunziだってそういう感じがする部分もあるが,同じイタリア人でも奏でられる音楽はEnrico Pieranunziとはかなり違うと言ってよい。Pieranunziはもう少しビートを明確にする部分もあると思うが,Galatiの作品はよりアブストラクトな中から美感を浮かび上がらせるって感じだろうか。

前々から思っていることを改めて書いてしまえば,この人の音楽は美しさだけを追求するのではなく,一種独特な毒があると思えるのだ。「綺麗な花には棘がある」ではないが,この単なる耽美的な響きには陥らないところに,今回もこの人の音楽の特性を感じてしまった。毒を感じさせた後に,とろけるようなメロディ・ラインを紡ぎだされたら,それが快感になってしまうという感じだろうか。

この「毒」と「蜜」のバランスに多分多くの人はやられてしまう。そういう中毒性を感じさせるのがAlessandro Galatiの音楽なのではないかと,訳のわからないことを考えている私である。いずれにしても,Galatiのピアノ・タッチは基本的に美的であり,甘美さは最後に収められた"Uptown"でピークに達する(そこにもちょっとした毒は感じるが...)が,この芸風にはやっぱりやられてしまうなぁと思ってしまった。それに"Here, There and Everywhere"の配置が絶妙過ぎて参ってしまった私。星★★★★☆。

Recorded on September 13 & 14, 2016

Personnel: Alessandro Galati(p), Gabriele Evangelista(b), Stefano Tamborrino(ds)

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コメント

ご挨拶が遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m

北欧系のモノクロームで冷ややかな感じも好きなのですが、
イタリア人の持っている感情表現好きです。
イタリアの哀愁、、甘く、切なく、、琴線に触れるメロディライン。
そして、ちくりと刺す棘。
私の心をかき乱します。笑

トラバいたしますね!

Suzuckさん,こんばんは。TBありがとうございます。こちらこそ本年もよろしくお願いします。

「イタリアの哀愁、、甘く、切なく、、琴線に触れるメロディライン。
そして、ちくりと刺す棘。」ってまさしくその通りですねぇ。その棘の具合がGalatiの特長だと思っています。Suzuckさんの審美眼は信頼できると改めて感じたアルバムでした。

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