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2017年12月14日 (木)

兄貴,Neil Youngの未発表音源は味わい深い。

"Hitchhiker" Neil Young(Reprise)

Hitchhiker兄貴ことNeil Youngは多作な人である。新作もぼんぼん出すが,旧譜を再発したり,今回のように未発表音源は発掘したりと,ファンと言えども完全フォローって難しいのではないかと思う。そうは言いながら,私は比較的フォローしている方だが,ここのところのNeil Youngの新作はどうもピンとこないものが続いていた。近年の傑作は"Le Noise"だと思うが,どうもそれから後は,悪くはないとしてもやっぱりピンとこない。アーカイブ・シリーズはいいものが多かったが,新作がいかんせん私に訴求してこない。だから,最近のアルバムは記事にすらしていない。

その一方,前述の通り,アーカイブ・シリーズで出た音源は,結構魅力的なものが多いが,今回は新しいシリーズとして,Special Release Seriesと名付けられ,番号は「5」が振られている。ということはまだまだ出すぜという兄貴の意思だろうが,ファンも大変だなぁと思わざるをえない。

この音源は,ほぼ未発表の音源を集めているが,1976年にリリースを前提に録音された完全ソロ・アルバムである。曲としては,違うかたちでリリースされたことがあるものがほとんどだが,この音源は完全アコースティック・ソロで演じられるところに意義がある。そうした意味で,シンガー・ソングライターとしてのNeil Youngを回顧し,見直すにはいいアルバムだと思う。なんでこれをオクラ入りさせたかは全くの謎であるが,タイミングとしては"Zuma"と"Comes a Time"の間を埋める時期に録音されていたことになる。

グランジのゴッドファーザーとしてのNeil Youngも私は好きだが,それでもどちらかと言えばやっぱり"After the Gold Rush"や"Harvest"が好きな私にとっては,こういうアルバムはやはり味わい深い。33分強という収録時間もまさにLP時代のそれみたいな感じで,聞いていてしみじみしてしまった。

このアルバム,リリース後はなかなかネット上では入手ができない状態ができずにイライラさせられたが,ようやく今頃になって聞けて,こういうNeil Youngを懐かしむ自分がいた。ということで,もの凄い名曲揃いって感じでもないが,この味わいには抗えず,甘いの承知で星★★★★☆。

Personnel: Neil Young(vo, g, hca, p)

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