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2017年12月30日 (土)

2017年の回顧:音楽ージャズ編

今年の回顧も今日で最後である。いつも通り,ジャズ関係のディスクで今年も締めたい。いつも書いているが,Apple Musicで試聴してからディスクを購入することが多くなって,ディスク購入で失敗はあまりしなくなった。だから,新譜として紹介したディスクでも,駄盤というのはあまりなくなった。逆にアップするアルバムに対する評価はそこそこ高くなるというのが普通になってきて,昔ほどぼろくそにけなすっていう機会は減ったなぁ(爆)。

Far_from_overそんな中で,今年のナンバーワン・ディスクと思っていたのがVijay Iyerの"Far from Over"である。ジャズの持つスリルを見事に体現した音楽は興奮度満点。Vijay Iyerは基本的には理知的なピアニストだと思うが,それだけではないところを実証した傑作。これがECMレーベルから出たというところも意外とは言え,Manfred Eicherの目配りには感心せざるをえない素晴らしい作品である。とにかく,アンサンブルやユニゾンから生み出される強烈響きが何とも素晴らしい作品であった。

Passion_of_charlie_parker意外性という点では,私はLarry Kleinプロデュースによる"The Passion of Charlie Parker"を挙げておきたい。これは非常にユニークなかたちでCharlie Parkerの音楽を現代的にアダプテーションしたものであるが,ある意味奇をてらったと思われても仕方ないトリビュート作が実に楽しめてしまったというところを評価したい。こういうやり方もあるのかぁというのが正直なところであるが,ヴォーカリストを据えながら,現代にParkerの音楽を蘇らせるというのは実に面白い試みであった。

Jaco発掘音源としてはBill Evansの音源もあったが,それよりも全盛期のJaco Pastoriusの凄さを感じさせた"Truth, Liberty & Soul"を挙げておきたい。まぁ,"Twins"と同様と言ってしまえばその通りだし,ここにMichael Breckerでもいてくれたらと贅沢を言いだしたらきりがない(私はBob Mintzerが苦手なのだ)が,Jacoの全盛期のもの凄さを改めて感じさせてくれるアルバムであった。こうしてJacoの演奏を改めて聞くと,実働期間の短さが本当にもったいないと思わせる。

Yesterdays発掘音源としてもう一枚,Mads Vindingの"Yesterdays"も忘れ難い。Enrico Pieranunzi,そしてAlex Rielという名作"The Kingdom"と同じメンツによるライブであれば悪いはずがないが,この時代のEnrico Pieranunziは高い抒情性を感じさせて,この手のピアノ好きにはたまらない響きを生み出している。私もこうした演奏に強く惹かれる一人であるが,それにしてもライブでも全然音楽の質感が変わらないのがこの人たちらしいと思った。

Invariantそして,今年も私は多くのECMレーベルの作品の持つ強力な磁力に引き寄せられてしまった。トップに掲げたVijay Iyer盤はECMっぽくないところが笑えるが,それ以外でもクリポタ,Ralph Towner,Bill Frisell/Thomas Morgan,Gary Peacock,更にはBenedikt Jahnel等々,優れた作品の目白押しである。そのECMがストリーミングを開始したのは大きなニュースであったが,これによりECMの生み出す音楽に触れるリスナーが増えると思えば,それはそれでいいことだと思う。もちろん,彼らはLPもしくはCDで聞いて欲しいとも述べているわけで,気に入った作品を買っていけばいいと思う。今年のECMを代表して,ここでは一番マイナーと思えるBenedikt Jahnelのジャケをアップしておこう。

このほかにもCharles Lloyd盤やらFred Hersch盤やらChris Thile / Brad Mehldau盤やら挙げたいものは何枚もあるが,彼らのアルバムは常連のように高く評価しているので,今回は言及するにとどめよう。でもFred Herschの来年2月の来日は大いに楽しみにしていることは強く申し添えておきたい。

いずれにしても,今年もいろいろな音源を聞いたが,CDへの依存度は下がる一方であり,今後,CDという媒体は,何らかの付加価値を持たない限り,徐々に減っていくのではないかと思えてならない。ということで,私も年末の片づけに併せて,久々のCD売却を行うべく,ディスクの選定作業中である。まぁ200枚ぐらいは処分ってことになるだろうなぁ...。今年,MilesのColumibiaボックスを中古でゲットしてしまったので,Milesは紙ジャケ含めて大量放出となること必定である。

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コメント

例年は、私はECM作品をベスト3にあげることは多くないのですが、今年は3枚中2枚になってしまいました。購入数の中のECM割合が比較的高めなこともありますけど、個々のアルバムでインパクトのあるものが今年は多かったと思います。

来年もよろしくお願いします。

TBさせていただきます。

910さん,こんにちは。TBありがとうございます。

ECMのレーベル・パワーはもの凄いと思わせますが,出す作品のクォリティはもちろんですが,ストリーミングの開始はニュースでした。

ビルフリ/Thomas Morganは次点扱いみたいにしてしまいましたが,あの音源がVillage Vanguardのようなヴェニューで録音されたこと自体が私には凄いことだと思えました。いずれにしても,ECM凄いです。

ということで,今年もお世話になりました。よいお年をお迎え下さい。

閣下、トラバをありがとうございました。
そして、この一年も有益な情報をたくさん、、ありがとうございました。m(_ _)m

私の1、2は、私的には順当なんですが、、
ヴィジェイ・アイヤーはの作品にはびっくrしましたね。
すっごく、エモーショナルで心が湧き立ちました。
おかげで、くりぽたさまが、、ベスト3に入らなかったです。。
そして、ECMはやっぱりとても魅力的なサウンド。
年明けも楽しみな作品がまってますよね。

ヴォーカル編もトラバしちゃった。
来年も、、ゆっくりなペースだとおもいますが、、呆れずによろしくお願いします!

Suzuckさん,こんにちは。TBありがとうございます。

Vijay Iyerはクリポタもビルフリ/Thomas Morganも次席に追いやる強烈作でした。ECMは来年もBobo StensonとかJohn Surmanとか控えてますしねぇ。基本的には来年も私の音楽はECMを中心に回っていくのではないかと思います。

私もさすがに昔ほどのペースでは記事をアップできなくなってきましたが,極力こまめに記事をアップしたいと思います。

ということで,本年もお世話になりました。こちらこそ来年もよろしくお願いします。

 中年音楽狂さん、今年もいろいろと楽しませて頂いて有り難うございました。私もドイツのBenedikt Jahlは初めて知って印象あるアルバムと思ってます。まあ、今年はAlessandro Galati, Roberto Olzer などなど豊作でした。又女性ヴォーカルものも沢山聴きましたが、Anna Maria Jopekの久々のアルバムにも出会えて喜びました。そうそうロック方面では、やっぱりRoger Watersですね。時代が生み出すロックの世界そのものでした。
 又来年も中年音楽狂さんのブログを楽しみにしております。今年は一年有り難うございました。来年も御活躍を祈念いたします。

風呂井戸さん,こんばんは。

私はGalatiもOlzerも聞いていませんし,Anna Maria Jopekも聞いていません。SuzuckさんがGalatiを今年の#1に推されていて,猛烈に気になってきています。彼のアルバムは美しいですもんねぇ。

Roger Watersのアルバムも非常に良かったと思うのですが,言及もしていませんでしたね(爆)。でも,ミュージシャンも怒りを忘れてはいかんということを思い出させてくれました。

ということで,本年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願い致します。

ジャケを挙げている5枚のうち、自分が1枚しか聴いていないのがちょっと驚きですがw
Jaco盤も、「まいっか」で買ってないですし、Mads Vinding盤もなぜかスルーしてました...。
以前は、ベストは違えど聴いてないってのは少なかったと思うので お互いの聴き方に変化が出てきたということなんでしょうね。

良い年をお迎えください。
トラバ入らないので、コメント内にURL書かせていただきます。 https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64366990.html

音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
少し聞く音楽の方向が変わったのようで、私のほうの内容も変化したみたいです。
TBができないという愚挙で残念です。

oza。さん,こんにちは。リンクありがとうございます。

私もやはりストリーミングへの依存度が高まって,中古盤はほとんど買わなくなりました。特にロックの中古盤(所謂名盤の類とか)はストリーミングで聞きたいときに聞ければいいという感じですし,所有意欲ってものが減退しています。

その分,付加価値を求める傾向は強くなり,映像付きとかのものは結構買っています。ただ,こういう聞き方をしていると新しい発見というのはなかなか難しくなっていきます。そういう時にブログのお知り合いの皆さんの情報は重要だと思っています。

いずれにしても,今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

monakaさん,こんにちは。まとめてコメント・バックさせて頂きます。

gooブログがTBをやめたのはSNS連携機能の進化などにより仕方がないのかもしれませんが,これまでのTBは残してもよかったんではないかと思います。

monakaさんのチェロ音楽ネタも楽しみにさせて頂いておりました。指向/嗜好の変化は当然あると思いますし,振り返れば,私がこのブログを始めた当時なんて,欧州ジャズはほとんど聞いていませんでしたし,ライブも滅多に行かなかったことを考えると,私も変わったなぁなんて思います。

いずれにしても,こうした変化を楽しんでいけばいいのかなぁなんて思っています。

ということで,本年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。

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