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2017年11月30日 (木)

"Barney":久しぶりに聞いてもよかったねぇ。

"Barney" Barney Wilen (RCA)

_20171125_3Tony Williamsのアルバムを二日続けてアップして,その近辺にあったアルバムで手に取ったのがこのアルバムである。私はラックをミュージシャンのラスト・ネームのアルファベット順で整理しているので,Tony WilliamsのそばにBarney Wilenがあることは全然不思議ではない。でもこれも久しく聞いていないアルバムであった。

今や本作も廉価の国内盤でリリースされているが,そもそもオリジナルに曲を追加して大幅なエンハンスをして出た当時に私は買っている。著作権表示を見ると1997年になっているから,約20年前に購入したってことか。その割にプレイバックした回数はどれぐらいかなぁと思う程度だが,このアルバムが一軍の地位を譲ったことはない。という感じで私が聞く回数は少なくても,このアルバムを評価していることはお分かり頂けるだろう。

本作はKenny DorhamとDuke Jordanのアメリカ組に,Barny Wilen以下のフランス人ミュージシャンが加わって,Club Saint-Germainで実況録音されたものである。Club Saint-Germainと言えば,ついついArt Blakey & the Jazz Messengersのアルバムを思い出してしまうが,そう言えばあれも最近は全然聞いていない(爆)。だから家人にも皮肉を込めて,「いつ聞くのか」と言われてしまう訳だが,こうしてたまに聞くこともあるのだから許してもらうしかない。

オリジナルのLPに収められていたのは冒頭の4曲だが,曲が曲だけに"Besame Mucho"はちょっと軽いかなぁって気もするが,私はそれ以降の3曲の方がいい出来だと思う。更にボーナスで収録された4曲のうち,"Everything Happens to Me"と"I'll Remember April"はKenny Dorhamが抜けたワンホーンで演じられるところが興味深い。そこでのBarney Wilenもいいのだが,ここではなんと言ってもDuke Jordanのピアノが光っている。最後の"Temoin Dans La Ville"はほとんど"Walkin'"なのは笑えるが。

いずれにしても,パリのオーディエンスはジャズへの理解が深かったと言われることが多いが,これだけの演奏を聞かせてもらえれば,まぁ耳も肥えるってところだろうか。欧州に移住する黒人ミュージシャンが多かったのは,差別的な待遇がなく,オーディエンスのジャズへの理解があったこと,そして地元にちゃんと演奏ができる共演ミュージシャンが存在していたことは今更ながら大きな要素だったであろうと想像させる演奏である。

たまにこういうコンベンショナルな演奏を聞くと,ジャズ喫茶での修業時代(笑)を思い出してしまうが,今聞いても驚きはないとしても,なかなかよく出来たアルバムである。星★★★★☆。

Recorded Live at Club Saint-Germain on April 24 & 25, 1959

Personnel: Barney Wilen(ts, ss), Kenny Dorham(tp), Duke Jordan(p), Paul Rovere(b), Daniel Humair(ds)

2017年11月29日 (水)

"Native Heart":Tony Williamsならこういう方が落ち着くなぁ。

"Native Heart" Tony Willimas(Blue Note)

_20171125_2_2昨日,Tony Williams Lifetimeを取り上げて,どうもしっくりこない感覚が残ってしまったので,Tony Williamsの別のアルバムも聞いてみるかってことで取り出したのが本作である。

Tony Williamsが晩年(晩年と言うには51歳での早逝はあまりに惜しいが)率いたクインテットは,ハードバップ・リバイバル的な音を聞かせて,Lifetimeとは全く異なる音楽であった。このクインテット,ビッグネームとしての派手さはないが,手堅いメンツを揃えて,非常にレベルの高い音楽を聞かせていたと思う。

私はこのアルバムをどういう風に購入したのか記憶が定かではないのだが,おそらくは中古でゲットしたはずである。ちなみに彼らの"Civilization"はロンドン出張中に,バーゲン価格で入手したことだけはよく覚えている。私もつまらないことはよく覚えているものだと思うが,このアルバムはどうだったかはっきりしない。ということは,足しげく通っていた町田の中古盤屋で買ったというところだと思う。

Tony Williamsにしては穏やかに始まるタイトル・トラックが意外な感じを与えるが,もちろんそれだけで終わる訳はないので,安心してよい。だが,Tony Williamsであれば,もう少し尖った新主流派的な音がしてもよさそうにも思えるが,これはこれで十分に楽しめる。CDの7曲目はボーナス・トラックとして"Liberty"という曲が収められているが,これは完全Tony Willimamsのドラムス・ソロである。確かに技は感じさせるが,正直これはあってもなくてもいいって感じだろう。

だが,Lifetimeの演奏に比べれば,私にとってはずっと楽しめる演奏だったと思えるし,彼らの演奏を改めて聞いてみようと思わせるに十分な佳作であった。星★★★★。

Recorded on September 11-13, 1989

Personnel: Tony Williams(ds), Wallace Roney(tp), Bill Pierce(ts), Mulgrew Miller(p), Ira Coleman(b), Bob Hurst(b)

2017年11月28日 (火)

いいねぇと思っても一枚続けて聞く気になれない盤:Tony Willimas Lifetimeの"Emergency!"

"Emergency!" The Tony Williams Lifetime(Polydor)

_20171106ジャズとロックを融合させたアルバムとして,このアルバムは無視できない,ってのはわかっているのだが,長年このアルバムを保有していても,LP2枚分に相当するこのCDを聞き通すっていう気にならないっていうのが正直なところである。

メンツがメンツである。Tony WilliamsにJohn McLaughlinにLarry Youngってどう考えても凶暴であり,激しいのは当たり前なのだが,こういう音楽を身体が求めるならばいいとして,通常の生活環境の中では,正直これを聞き通すのはきつい。テンションが高過ぎるのである。私がこのアルバムを買ったのは米国在住中のことだったはずなので,既に四半世紀以上経過しているが,その時間の経過の中でも,これを聞き通したことがないというのは厳然たる事実として存在しているのだ(ちょっと大げさ?)。

確かにスリリングな音源である。そして時代を反映していると言ってよい。だからこの音源が評価されることには文句はない。だが,このテンションに耐え続けることは,正直私にとっては苦痛である。LPの片面ずつ聞いているならばいいだろう。だが,CDフォーマットは,彼らの音楽を聞くのには絶対適していない。

アルバムとしての価値は否定しないが,どうしても私とは相性がよくないと言うべきか。まぁ時代も感じさせるし。というところで,アンビバレントな感覚は残るが,まぁれ歴史的な意義も含めて星★★★☆ってところにしておこう。でも"Bitches Brew"はフルで聞き通すことになんの抵抗もないことと比べると,やはりアルバムとしての私に対する訴求力は全く違うってことなのだ。

それにしても,なんとも半端な記事になってしまった(苦笑)。

Personnel: Tony Williams(ds, vo), John McLaughlin(g), Larry Young(org)

2017年11月27日 (月)

Freddie Hubbardを聞くと燃えちゃうねぇ(笑)。

"At Onkel Po's Carnegie Hall" Freddi Hubbard Quintet (Jazzline)

_20171125ハンブルクにあるOnkel Po's Carnegie Hallにおける未発表音源が続々とリリースされているが,その中でゲットしたのが本作とWoody Shawの2枚。おそらく北ドイツ放送が,放送を目的として録音していたものと思われる。そのため,音には問題ない。

正直言って,私がFreddie Hubbardを聞きたいと思うのはほとんどがライブ・セッティングである。彼の真骨頂は,ある意味行き過ぎと思えるほどの吹きまくりにこそあると感じているのはきっと私だけではないはずだ。そうしたことも期待して購入した本作だが,これがまたよくやるわと言いたくなるほどの激しさである。

ややフュージョン的な"Love Connection"で幕を開けるが,基本的にはストレート・アヘッドな演奏が収められている。サックスで加わるHadley Calimanって人はよく知らないが,FreddieとはColumbia盤"Skagly"で共演しているようだ。ここでのバンド・メンバーもよくよく見れば"Skagly"の参加メンバーである。因みにHadley CalimanってSantanaの"Caravanserai"にも参加していたのねぇ。へぇ~。正直言って,Columbia時代のFreddie Hubbardの世間の評価は相当低いと言って間違いないが,アルバムはさておき,ライブの場では,聴衆を興奮に誘う演奏をしていたことがよくわかる演奏である。しょうもないフュージョン的な演奏よりも,ここでの演奏の方がはるかにいいと感じるリスナーは多いはずである。

ここに収められた"Take It to the Ozone"とか,"One of a Kind"を聞いて燃えないリスナーはおらんだろうと言いたくなるが,その一方で一番尺の短い"Blues for Duane"なんかはちょっと軽くやり過ぎて肩透かしを食らった感じもする。だが,興奮度の高い曲の魅力にはやはり抗い難いところがあり,やはりFreddie Hubbardはこうでなくてはならん!と強弁したくなる私である。Billy Childsも活躍する"One of a Kind"なんて25分を越えているし。もう止まらないFreddieって感じか(笑)。やはりこういう曲で聞かれるFreddie Hubbardのフレージングは見事なものであったと再確認。まぁ,最後のテーマではFreddieは吹いていないし(トイレでも行ったか?笑),激しさでは"Take It to the Ozone"の方が上だが。

ライブだけに,演奏としては一丁上がり的なところもあるかもしれないが,私は十分に楽しんでしまった。ということで星★★★★。

Recorded Live at Onkel Po's Carnegie Hall on November 11, 1978

Personnel: Freddie Hubbard(tp, fl-h), Hadley Caliman(ts, fl), Billy Childs(p, el-p), Larry Klein(b), Carl Burnett(ds)

2017年11月26日 (日)

またも出張に向かう中年音楽狂...。

先日,シンガポール/マレーシアからの出張から帰国したばかりだが,今度はアメリカ西海岸へ出張である。今回はSF一都市滞在なので,比較的楽とは言え,移動ばかり続いていると,どこがホームなのかよくわからなくなる。ということで,出張中は,数日はストック記事のアップでしのぐが,それも数日どまりとなるはずなので,また記事のアップが滞ることが予想される。もちろん,気が向いたら現地から記事もアップできるだろうが,あまり時間的な余裕があるとは思えないしなぁ...。そうでもないか。

2017年も間もなく師走であるが,10月のトロント,11月のシンガポール/マレーシア,そして今回の西海岸,更には12月中旬にはNYC~ソウルというまたきつい出張が控えている私である。これだけ海外出張が重なるのは,最近の私には珍しいことだが,まぁ仕方ないってことで。

来年2月にはなんとスリランカに出張という話も...。一体どうなっているのやら。

2017年11月25日 (土)

出張中に見た映画(17/11編):その1は「アウトレイジ 最終章」

「アウトレイジ 最終章」 ('17,Warner Brothers)

Photo監督:北野武

出演:ビートたけし,西田敏行,大森南朋,ピエール瀧,大杉漣,松重豊,白竜

出張の道すがら,機内エンタテインメントで見た映画はが往復で4本だが,時代劇好きの私ゆえ,「関ケ原」を見たのだが,これが大失敗。あまりにくだらなくて,評価する気にもなれない。復路で見た2本目は「スペクター」なので,既に映画館で見た時にレビュー済みということで,これもスキップ。ということで,今回残った2本が「アウトレイジ」シリーズ最終作と「猿の惑星」シリーズの最新作である。ということで,まずは往路で見たこの映画から。

結局私はこのシリーズの2本目を飛行機で見て,第1作はレンタルで見てるので,全部見たことになるわけだが,2本目を見た時に「もう一本撮ってもいいように話ができている」なんて書いている。たけしとしては続編はあまり作る気はなかったが,それでも2本目を撮る時に,本作での完結ということで,筋書きは書いていたらしい。

正直言って,激しいヴァイオレンス描写はこの映画でもそのままなので,こういうのを機内エンタテインメントでやることには若干の抵抗感はあるが,まぁいいや。今回もある意味荒唐無稽とも言うべきストーリー展開であるが,どうもこの映画を見ると,私も「コノヤロー」だとか「バカヤロー」だとかいう表現が増えていかん(爆)。それぐらい,セリフに占めるこの手の表現の比率が高いのである(笑)。

今回の映画では前作からのメンバーに加えて,大杉漣やピエール瀧が加わっているが,ピエール瀧がなかなか笑わせてくれる。この人はこういう役を演じさせても,「シン・ゴジラ」で戦闘団長を演じてもそれっぽく見えてしまうところが面白い。電気グルーブの傍ら,役者としても行けているところは衆目の一致するところだが,とにかくここでのピエール瀧の「小物感」は笑える。

いずれにしても,この映画で死ぬ役柄は何人いるのかちゃんと数えたくなるほど無茶苦茶であるが,まぁそれでもそこそこ面白く見させてしまうのが,このシリーズ。ということで,今回も星★★★☆。

2017年11月23日 (木)

Amelia Ong: インドネシアのGretchen Parlatoってところか。

"Amelia Ong" Amelia Ong (Demajors)

Amelia_ong先日,シンガポール/マレーシアの出張時に会社の同僚,八木敬之君の参加するNewSoundのライブに参戦したことは既に記事にしたが,そのNewSoundがレコーディングしているアルバムにゲスト参加しているのが,このAmelia Ongという人とのことである。本作はその八木君から「聞いて,記事にせよ」とのご依頼を受け,CDを頂いてきたものである。

このAmelia Ongというインドネシア出身のシンガーについては詳しくは承知していないが,インドネシアという国は,毎年Java Jazz Festivalという大型イベントを開催していて,ジャズについては結構盛んな国だと認識している。インドネシアと言えば,ガムランしか思い起こさぬ私だが,そう言えば,昔ジャカルタに出張していた時に,ホテルのラウンジとかで演奏しているバンドを聞いたことがあるが,結構コンテンポラリーな感覚だったなぁと今頃思っている。

Facebookの本人のページのプロファイルによれば,オーストラリアで音楽の教育を受けているようだが,どういう音楽をやっているのかということで,興味津々で聞いてみた。そこに聞かれたのは,主題の通り,Gretchen Parlatoを想起させるコンテンポラリーな歌唱であり,演奏であった。しかもレベルがかなり高い。比較的シンプルなバックを従えて歌うこのAmelia Ongの武器は,この魅力的な声だろう。いかにもこうしたコンテンポラリーなサウンドにフィットする声であり,非常に魅力的に響く。

Gretchen ParlatoのバッキングにはRobert GlasperやKendrick Scottが参加していることから,彼女のアルバムも典型的なジャズ・ヴォーカルというよりも,より幅広い音楽性を持つものと言えるが,それはこのAmelia Ongのアルバムにも共通して言える。"Someone to Watch Over Me"以外は彼女のオリジナルであるが,コンポーザーとしてもなかなかいけている。正直言って,インドネシアのポピュラー・ミュージックに触れる機会は極めて限られているような私にも,全く違和感なく受け入れ可能な,上質なヴォーカル・アルバム。侮れないねぇ。かつ,1曲当たりの演奏時間が結構長いことにより,伴奏陣の演奏も結構楽しめる。あとは彼女のとしての個性をどう表出していくかだろう。ということで,星★★★★。

これならば,おそらくNewSoundの曲ともマッチすることは間違いなかろう。適切なアルバムのゲスト人選と思う。

Personnel: Amelia Ong(vo), Sri Hanuraga(key), Nial Djuliarso(key), Kevin Yosua(b), Rafi(ds),Dennis Junio(ts), Indra Dauna(tp)

2017年11月22日 (水)

Brian Bladeの新作は静謐な響きが顕著になっている。

"Body and Shadow" Brian Blade and the Fellowship Band (Blue Note)

_20171121前作"Landmarks"がリリースされた時にも高く評価した私である(記事はこちら)であるが,それから約3年半,彼らの新作がリリースされた。ほぼ不動のメンツを貫く彼らであるが,今回はギタリストが交代し,2ギターから1ギターになっているのがまずは変化である。そして,この時代にと言ってはなんだが,収録時間が31分そこそこというのがLP時代への回帰のようなものすら感じさせる。

前作でも渋い演奏を聞かせた彼らだが,アメリカーナな感覚は今回も引き継がれるとともに,ゴスペル・テイストも残存していて,おぉ,やっぱりFellowship Bandだと感じさせる。賑々しい感覚はないのだが,成熟した音楽というのはこういうものだと思わせるに十分である。逆に言えば,ジャズに求められるような熱い感覚とは異なるものであるが,私にとっては,この人たちはもちろんジャズのフォーマットではあっても,実際のところはより広範な音楽性を示す人たちだと思えるので,全く問題を感じない。

だが,これまで以上に静謐ささえ感じさせる展開には戸惑うリスナーがいても仕方ないと思えるほど,サウンドは地味な感じがする。そのあたりが本作の評価の分かれ目になると思うが,Brian BladeとJon Cowherdによる曲は魅力的な響きを持つものであることは疑いない。

そこにCowherdのソロと,バンドの形態で2度差し挟まれるゴスペル・チューン"Have Thine Own Way, Lord"が持つ意味合いを考え過ぎる必要はないのかもしれないが,ある意味LPのA面のエンディングとB面のオープニングを同一曲の異なるバージョンで飾るのは,まるでEaglesの"Hotel California"における"Wasted Time"のような感じもする。

いずれにしても,タイトル・トラックが"Noon","Morning","Night"の3曲のバージョンで収められるのは,コンセプト・アルバムという気もするが,レーベルのプレス・リリースによれば"a succinct nine-track meditation on lightness/darkness that arrives like a balm for the soul, ebbing and flowing with grace, subtlety and no shortness of beauty"ってことらしい。なかなかに哲学的である。

本作は一聴地味に聞こえるが,狙いを持ってこういうサウンドにしているということだろうと思える。Fellowshipの最高作だとは思わないが,味わいと滋味に溢れた充実作である。星★★★★☆。

Personnel: Brian Blade(ds), Jon Cowherd(p, harmonium, mellotron), Chris Thomas(b), Melvin Butler(ts), Myron Walden(as, b-cl), Dave Devine(g)

2017年11月21日 (火)

Some Thoughts on NewSound Live at Bobo, KL

先頃のシンガポール~マレーシア出張の合間に,私の同僚である最強サラリーマン・サックス・プレイヤー,八木敬之君の参加するNewSoundのライブに寄せてもらった。バンマスのJohn Dip Silasからのリクエストもあり,今回も私なりの感想を書かせてもらおう。面倒なので最初から英語で書いてしまうが,悪しからず。

 

During my business trip to Singapore and Malaysia, I had a chance to drop by Bobo, which is located in Bangsar, KL. It is said that Bangsar is a fashionable place and I actually saw a bunch of Westerners hanging around in the neighborhood. The reason why I visited there was to see the live performance by the band called NewSound, which is led by a talented pianist John Dip Silas and my friend, Hiroyuki Yagi is a member of the band. This is my second time to see their live performance, and here is what I thought at that time.

In the live performance held on November 11, 1st set was instrumental and in the second set, a singer, Aina Abdul joined.

On this occasion, the band's regular drummer, Terrence Ling was not there and the replacement drummer (Gibien Guan is his name, Yagi noted later.) seemed to have a very simple drum set. It made me feel that they sounded slightly different from the one I heard in June. Terrence Ling is a very tight drummer, while the guy at the gig sounded more loosely. And the band's selection at the first set sounded delicately, rather than technically or complicatedly. I assume that replacement of a drummer and the difference in play style of the drummers surely affected to the performance or tunes they played. They played originals by the members along with the songs by Dayna Stephens and Alan Pasqua. The selection of these musicians' songs definitely showed the delicate direction of the band on that night. And John Dip Silas played beautiful solos especially in his original entitled "For Brad" which is dedicated to my favorite pianist, Brad Mehldau.

Hiroyuki Yagi only played soprano sax while Scott Murphy played tenor. Frankly speaking, I wanted to hear their tenor battle because Scott Murphy's phrasing sounded more attractive and aggressive than the last time I heard him. The guitar player, Hor Chee Seng once again reminded me of Kurt Rosenwinkel with his clean tone and phrasing and his sound matched with the song selection. The bassist, Icco Elnoel showed his high solo skills along with backing capability.

In the 2nd set, when Aina Abdul started to sing, I was surprised by her attractive voice, singing capability, and the articulation. She sometimes sang powerfully, sometimes emotionally, and sometimes delicately. It proves her singing capability and everybody would instantaneously know that she is a capable singer. She impressed me by singing Rachell Ferrell's "Why You Wanna Mess It Up?" which is not well known but deserves wider recognition, and delivered it very beautifully. And my friend Hiroyuki Yagi played a very melodious and nice solo. Video of that song  is attached for your reference.

Their play was quite attractive all through the set, but if I can say one thing to make it better, I would say that I heard too much fake in “I Wish” sung as an encore, With Aina Abdul’s attractive voice and capability, she should have sung that song more straightly. Sometimes, audience wants some excitement in the live gig, though, she could satisfy and excite audience even with less gimmick. I would rather believe that excitement should made by NewSound in that situation. For that purpose, I want John to play Rhodes in some occasions.

However, I enjoyed that night and as always drank too much because of the comfortable atmosphere at Bobo and the sound by NewSound. I expect their upcoming album release from Japan.

Live at Bobo, KL on November 11, 2017

Personnel: John Dip Silas(p),Hiroyuki Yagi(ss), Scott Murphy(ts), Hor Chee Seng(g), Icco Elnoel(b), Gibien Guan(ds), Aina Abdul(vo)

2017年11月20日 (月)

Joe Henryによる一発録りアルバムがこれまた素晴らしい。

"Thrum" Joe Henry(e.a.r.)

Joehenrythrumこのアルバムがリリースされたことに全然気がつかずにいたのだが,某サイトで情報をゲットして即発注した私である。国内の流通はあまりよくなかったようなので,海外のサイトから飛ばしたが,私が出張中にデリバリーされていたものである。

最近はCD購入のペースが落ちている私でも,無条件に発注するミュージシャンは少なからず存在するが,Joe Henryもそうしたミュージシャンの一人である。前にも書いたことがあるが,彼のプロデュースするアルバムも概ね素晴らしいので,たまに失敗はあるものの無条件発注対象だが,本人のアルバムとなると尚更なのである。

そして,今回,スタジオで一発録り,かつその場でミックスされた演奏は,いつもながらのJoe Henryのアルバムのように響くが,比較的穏やかなサウンドに詩的かつ直接的にではないが,政治的なメッセージを込めているのが特徴的である。それにしてもこの味わい深さは素晴らしく,やはりこの人は信頼に値する人だということを改めて感じさせるに十分なアルバムである。

録音及びミキシングの方式としてしてはかなりチャレンジングなことをやっているにもかかわらず,全然そういう風に感じさせないのは凄いことだと思うが,この音に身を委ねていれば,私は出張で疲れた身体を癒すことができると感じてしまう。そんなアルバムである。先日出たばかりのJoe HenryプロデュースによるLizz Wrightの"Grace"も本年屈指のアルバムの一枚だと思ったが,それと比肩しうる傑作。星★★★★★。素晴らしい。

Recorded on February 21, 22, March 29 and 30, 2017

Personnel: Joe Henry(vo, g), Jay Bellrose(ds, perc), Levon Henry(reeds, whistle), David Piltch(b), John Smith(g, vo), Patrick Warren(p, org, key), Ana Brosius(pedal steel), Joey Ryan(vo) with the Section Quartet: Eric Gorfian(vln), Daphne Chin(vln), Leah Latz(vla), Richard Dodd(cello)

2017年11月19日 (日)

ECMのストリーミングに関して思うこと。

巷でも話題になっているが,ついにECMがストリーミング・サービスを開始した。ECMからのプレス・リリースには"Although ECM’s preferred mediums remain the CD and LP, the first priority is that the music should be heard.”とあるが,ユーザにとっては,ストリーミングによって,より多くのECMの音楽に接することができるようになったことはありがたいことだと思う。

その全貌はチェックできていないが,移動中にでもECMのアルバムがより多く聞けるようになったのはいいことである。そして,私としては大した枚数は保有していないNew Seriesの音源も幅広く聞く機会が増えると思ってしまった。

いずれにしても,新譜を購入するか否かの判断をする上でも,この英断を喜びたい。

2017年11月18日 (土)

ようやく帰国。

Silver_garden_2

今回のシンガポール出張はまじで長かったという感じ。週末にマレーシアをはさんでの約10日間というのはやはり長い。私にとって,海外出張はもはや1週間が限界って思ってしまった。

そうは言っても,今月末には米国西海岸,来月半ばにはNYC~ソウルという出張を控える私である。サラリーマンも大変である。ということで,ブログの更新もままならない状態が続くことは確実な状況である。帰国したら到着していたBrian Bladeの新作を聞きながら,ようやく落ち着いた感覚を取り戻しつつあるが,レポーティングが終わってないだよなぁ。さっさと終わらせねば(苦笑)。ってことで,出張の思い出ってわけではないが,Silver Gardenからの風景写真をアップしておこう。何とも不思議な光景と思うのは私だけではあるまい。

2017年11月13日 (月)

出張中の一コマ

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現在,シンガポール出張中の私が,週末にマレーシアを訪問中にお邪魔したのが,現地Boboで行われたNewSoundのライブ。詳しくは改めて記事を書くが,最強サラリーマン・サックス・プレイヤー,八木君は相変わらずの吹きっぷりであった。どっちが本業?(笑)

2017年11月11日 (土)

出張中につき。

先日よりシンガポールに出張中の私である。今回は珍しくも週末をはさむ比較的長い出張となった。だからと言って,何も変わったことはないが,週末はマレーシアに向かうことになっている。

ここシンガポールの気温は30℃前後だが,コンベンションの会場のエアコンが効き過ぎで,正直それで体調を崩しそうだった。昨日は早い時間からのディナーだったのだが、その結果眠りに落ちたのが早過ぎて、結果的によく眠れずであった。出張がどんどん辛くなる私である。やっぱり歳には勝てない。

2017年11月10日 (金)

超懐かしいTom Robinson Band:パンクはほとんど聞かない私が最初に認めたのは彼らだな。

"Power in the Darkness" Tom Robinson Band (EMI)

_20171105私はパンクをほとんど聞かない。アルバムもほとんど保有していないはずだ。Sex Pistolsにも興味はなかったし,Clashもほとんど聞いたことがない。例外はThe Pop Groupぐらいか。とにかく,私の趣味に合わないのである。パンクなるものが出てきたのは,それこそ私が中学生とか高校生とかの頃であるから,血気盛んな若者としては,パンクにはまっても当たり前のような年ごろだった訳だが,それでも私がパンクに走ることはなく,プログレだの,ジャズだの,渋いアメリカン・ロックだのを聞いていた。ある意味若年寄だった(苦笑)。

そんな私が唯一例外的に認めていたのが,このTom Robinson Bandである。本作のタイトル・トラックを聞いた時,純粋にカッコいいロック・ミュージックだと感じていたはずである。FMとかでTom Robinson Bandの曲を聞いて,これなら自分でもいけるなぁなんて感じていたのも懐かしい。ただ,アルバムとして保有するまでは至っていなかったのだが,大幅なボーナス・トラックを追加して再リリースされた時に,懐かしいねぇと思って購入したはずである。

改めて,今回聞いてみて,歌っていることは確かにパンクっぽいメッセージが感じられるが,それでも音楽として成立している感じは今でも変わらない。そしてタイトル・トラックは今聞いてもいけていると思った。イントロのカウベルを聞くとGrand Funkの"American Band"みたいにも感じられるが,それもいいのである。

まぁ,そういう時代だったのだと言ってしまえば,その通りだが,むしろこの時代にゲイであることを堂々とカミングアウトしていたTom Robinsonの姿勢こそパンクなのではないかと思える。まぁ"Glad to Be Gay"という曲に関しては,大した曲ではないが...(苦笑)。時代を切り取りつつ,音楽性も確かなものを感じさせたのは,プロデュースしたChris Thomasの手腕もあるだろうが,面白いアルバムであった。星★★★★。

尚,タイトル・トラックの古いライブ映像がYouTubeにアップされていたので,貼り付けておこう。歌詞は過激と言えば過激だが,音楽的な部分がちゃんと感じられるところがこのバンドのいいところだった。

Personnel: Tom Robinson(vo, b), Dolphin Taylor(ds, vo), Danny Kustow(g, vo), Mark Amber(p, org)

2017年11月 9日 (木)

Stanley JordanとNovecentoによるゆるゆるグルーブ。

"Dreams of Peace" Stanley Jordan Featuring Novecento(Nicolosi)

_20171104_3イタリアのお金持ち,Nicolosi兄弟は,Billy CobhamやらBilly PrestonやらDeodatoやらと,グルーブ追求型のアルバムをリリースしているが,そんな彼らがStanley Jordanを迎えて制作したのが本作である。いつもながらの心地よいグルーブを打ち出したアルバムであるが,これが結構ゆるゆるながら,気持ちよく聞ける。ある意味ここまで行けば間違いなくスムーズ・ジャズである。1曲のみ客演するDave Liebmanさえもがそのグルーブに同化してしまうところがある意味恐ろしい。それでもLiebmanは相応に抵抗しているようにも聞こえるが(笑)。

それはさておきであるが,Stanley Jordanは今となってはイロモノと言ってもよい感じになってしまうのは,彼の特殊なギターゆえに仕方のないところがある。最初,Stanley Jordanが出てきた頃は,何なんだこれは?という感覚で捉えられていたと思うが,彼のタッピング奏法はOne and Onlyかもしれないとしても,ギタリストにとっては革命たりえないのである。見た目には凄いものではあるが,誰も真似ができそうにないことをやられてもねぇというところだし,そもそもすぐに飽きられる。彼の失速はこれは最初から不可避だったと言ってもよいように思える。

だが,ここではNicolosi兄弟のいつもながらのグルーブに乗っかって,弾きまくるStanley Jordanを聞くことができて,それはそれなりに面白い。だが,ここでのグルーブは,決してファンクではない。メロウ・グルーブであって,相当にゆるい。このゆるさを楽しめるかどうかが本作の評価の分かれ目であろうが,こういうのは固いことを言わずに身体をゆらすのが正しい聞き方って気がする。まぁ難しいことはいいことなしって感じだが,高く評価するほどでもなく,星★★★ってところだろう。

いつものNicolosi兄弟のアルバムにしてはゲストが控えめであるが,その分,主役であるStanley Jordanに弾かせたって感じだな。

Personnel:Stanley Jordan(g), Lino Nicolosi(g), Pino Nicolosi(key), Rossana Nicolosi(b), Mimmo Campanle(ds), Danny Gottlieb(ds), Marco Fadda(perc), Gregg Brown(vo), Dora Nicolosi(vo), Randy Brecker(tp), Guy Barker(tp, fl-h), Dave Liebman(ts), Leonardo Favin(tb) with strings

2017年11月 8日 (水)

Michael McDonaldからのDan Fogelbergって何の脈絡もないが(笑)。

"Dan Fogelberg Live: Greeting from the West" Dan Fogelberg(Epic→Friday Music)

_20171104_2昨日Michael McDonaldを取り上げたが,何の脈絡もなしにDan Fogelbergである(爆)。だって聞きたくなったんだもん(笑)。しかし,この二人,全く関連性がないかというとそうでもない。間もなくリリースされるDan Fogelbergへのトリビュート盤にはMichael McDonaldが参加しているからだが,だからって紐づけるのはやや強引だな(笑)。

私はDan Fogelbergと言えば,"The Innocent Age"ってことになってしまうが,ラスト・アルバム,"Love in Time"もどこかにあるはずである。でもやっぱり。私にとっては,"The Innocent Age"の人である。だから私はDan Fogelbergの熱烈なファンってこともないが,高校時代,Tim Weisbergとの"Twin Sons of Different Mothers"を友人から借りて,ダビングしたものをよく聞いていたのも懐かしい。

それでもって,なんでこのライブ盤を買う気になったのかは全く記憶にないのだが,ここにはDan Fogelbergの書く曲のよさが詰まっていて,久しぶりに聞いて嬉しくなってしまった。途中に「悲しき雨音」~Beatlesの"Rain"の一節で締めるという演奏が入っていたのは全く認識していなかったのは,ちゃんと聞いていない証拠だが,こういうのをたまに聞くと実に味わい深いのである。特に彼の弾き語りは本当に素晴らしい。"A Cry in the Forest"なんてマジでしびれる歌唱である。

更にDisc 2の冒頭にはTim Weisbergがゲストとして登場し,"Twin Sons"からの曲を演奏している。演奏はライブだけにちょいと粗いなぁと思わせるが,これは本当に懐かしかった。同作から演奏した"The Power of Gold"は今聞いてもいい曲である。

そんなDan Fogelbergが亡くなって,間もなく10年になるが,つくづく惜しい人を亡くしたと改めて思わされたアルバムであった。こういうアルバムはちゃんといつでも取り出せるところにおいておかないといかんと反省した次第。星★★★★。

余談ながら,バックバンドには懐かしやJim Photogloがベースで参加していることすら,全く認識していなかったってのも,私の音楽の聞き方のいい加減さと言わざるをえないな。

Recorded Live at the Fox Theater, St. Louis on June 25, 1991

Personnel: Dan Fogelberg(vo, g, key), Tim Weisberg(fl), Michael Botts(ds, perc), Vince Melamed(key, vo), Jim Photoglo(b, vo), Robert McEntee(g, key, vo), Louis Cortelezzi(fl, sax, woodwinds, key, perc)

2017年11月 7日 (火)

正しいタイトルだと実感させるMicheal McDonaldのベスト盤

"The Voice of Michael McDonald" Michael McDonald(Warner Brothers/Rhino)

_20171104世の中には一聴してその人だとわかってしまう人がいる。アルトならDavid Sanbornだし,RhodesならRichard Teeである。声という観点ではMichael McDonaldなんてその筆頭と言ってもよいかもしれないが,スモーキー・ヴォイスと言うか,この人の声はバック・コーラスで出てきてもすぐにわかってしまう強烈な個性があると思う。

キャリアからすれば,Steely Danあたりから注目度が上がり,Doobie Brothersでメジャーになり,ソロ・キャリアもしっかりしたかたちで進めたということでは,シンガーとしては大きな成功を収めたことは間違いないだろう。最近は加齢で,声が苦しくなってきているが,このベスト・アルバムが出た2000年頃はミュージシャンとしても脂も乗っている頃である。

Doobie Brothersのヒット曲をはじめ,自身のアルバム,更には別のアーティストの曲への客演まで収めた本作は,まさにタイトルに偽りなし。Michael McDonaldの声を大いに楽しめる。まぁ,これだけ個性的な声なので,何でもかんでも歌えるというタイプの歌手ではない。だが,ソウルフルな曲には本当にフィットする声だと思う。

Doobie Brothers時代もいいが,私は彼のソロのファースト,"If That's What It Takes"が相当好きなので,あの手のAOR路線も捨て難い。ミュージシャンとしてのピークは過ぎたとは言え,これだけの作品を残していることはやはり認めなければならないと思う。星★★★★。尚,ベスト盤なので,パーソネルは省略。

ちなみに,Michael McDonaldは先日,約9年ぶりとなる新作"Wide Open"をリリースしたが,そこでの声はだいぶ低くなった気がした。全部聞いた訳ではないので,改めてApple Musicでチェックすることにしよう。

2017年11月 6日 (月)

前作へのオマージュも十分で,見ごたえのあった「ブレードランナー2049」

「ブレードランナー 2049("Blade Ruuner 2049")」('17, 米/英/加/ハンガリー,Columbia)

Blade_runner_2049監督:Denis Villeneuve

出演:Ryan Gosling,Harrison Ford,Jared Leto,Ana de Armas,Sylvia Hoeks, Robin Wright

長年,「ブレードランナー」という映画に魅力を感じてきた人間にとって,その続編が制作されるということは大きなニュースであった。カルト的な人気を誇った前作は,今やSF映画の中でも高く評価される作品となったが,逆に言えば,その続編には期待が大きくがなるがゆえ,制作サイドには大きなプレッシャーがあったはずである。そんな期待もあって,三連休を使って,この映画を見に行った。

結論からすれば,一本の映画としては非常によくできている。ネタバレになるのであまり書けないが,なんで?という謎は残るものの,それでも映像的な観点からも,ストーリー的な観点からも,これはいい作品である。

Ryan Gosling演じるブレードランナー Kは最初からレプリカントであることが明かされているが,そのことがこのストーリーを成立させるファクターであることは重要である。それが謎を深め,話を複雑にする要素なのだが,エンタテインメント性と,ある意味哲学的な部分をうまく融合させたようにも思える。

映画の尺として2時間43分というのはちょっと長いことは否めないが,それでもこの映画を見ている間においては,時間については気になることはなかった。もちろん,これによって本家「ブレードランナー」の価値が下がることはないが,前作を知らなくても十分に楽しめる作品と言ってよいだろう。もちろん,前作を知っているに越したことはない。そうした意味で,ほとんどの聴衆の年代は,私も含めて前作を見ている人たちということで,異常に平均年齢が高かったと言える。

いずれにしても,CGを含めた撮影技術,そして美術は見事なもので,それを見るだけでも価値がある。エンディングにはもう少しひねりがあっていいようにも思うが,ちょいと甘めの星★★★★☆。それでも,正直なところ,前作をまたゆっくり見たくなったというのが一番の感想(笑)。それにしても,Joiを演じるキューバ出身のAma de Armasがあまりにも可愛くて参ってしまった私。その可愛さを知ってもらうために写真を貼り付けてしまおう(爆)。しかし,映画の中の彼女の方がこの写真より更に可愛い(きっぱり)。

Ana_de_armas

2017年11月 5日 (日)

Jerry Bergonziの新譜だが,彼にはラッパは不要だろう。

"Dog Star" Jerry Bergonzi(Savant)

_20171103_2Jerry BergonziはSavantレーベルからアルバムを結構リリースしているが,私も全部追っかけている訳ではない。だが,今回はCarl Wintherとの共演ということもあり,久々の購入となった。私はJerry Bergonziの近年のアルバムでは,Carl Winthterと共演した2枚は結構高く評価したつもりである(記事はこちらこちら)。そういうこともあり,今回のアルバムにも期待したのは言うまでもない。

だが,このアルバム,BergonziとWintherのコンビネーションには文句はないのだが,どうにもラッパのPhil Grenadierが邪魔である(きっぱり)。思うに,私はこれまでJerry Bergonziのアルバムで購入したのは基本的にワンホーンのアルバムであって,それこそが最もBergonziの魅力が発露されると思っている。だが,今回はWintherとの共演ということで購入したものの,やっぱりこれは違和感がある。ラッパが入ってどうにもゆるさが増しているように感じるのである。一部の曲ではワンホーンでやっているものの,ラッパが入ることによる減速感はいかんともしがたい。やはりJerry Bergonziのアルバムにはもっと高揚感が欲しい。Carl Wintherとの共演は,Bergonziの音楽に新しい力を与えると思っているが,それがラッパが加わることで帳消しにされてしまったと言っては言い過ぎだろうか?

だが,何度か聞いてみても,このアルバムにはこれまでのBergonziのアルバムに感じたような魅力は感じられないのである。ということでちょっとがっかりということで星★★☆。お願いだから次はワンホーンでやってくれと思っている私である。実はこのアルバムを聞いた後にMichael Breckerの”Time Is of the Essence"を聞いたのだが,そっちがはるかに強力に思えるのはワンホーンの力って気がした。まぁ,あっちはメンツもすごいけどね(苦笑)。

Recorded in March 2015

Personnel: Jerry Bergonzi(ts), Phil Grenadier(tp), Carl Winther(p), Johnny Aman(b), Anders Mogensen(ds)

2017年11月 4日 (土)

Blue Note All Starsはかなりカッコいい。でもLionel Louekeはなぁ...。

"Our Point of View" Blue Note All Stars(Blue Note)

_20171103ブルーノート・レーベルに所属するミュージシャンが集まって,吹き込んだアルバムだが,コンテンポラリーな感覚に満ちていて,これはかなり楽しめる。ブルーノート・レーベルもDon Wasが社長に収まって以来,コンベンショナルなジャズ・レーベルに留まらない存在になってきたが,そうした方向性がこのオールスターズの演奏にも表れていると言ってよいだろう。

メンバーのオリジナルに加えて,Wayne Shorterの"Witch Hunt"と"Masquelero"が収められているところに,Wayne Shoterの彼らにとっての位置づけが表れているようだが,後者にはWayne本人とHerbie Hancockが客演して華を添えている。

全体に現代的な響きを持ちながら,非常にカッコいい演奏だと言ってよいが,私にとっては私が苦手とするLionel Louekeの存在が気になってしまうのは仕方がない。ほかの曲では控えめにしていても,Louekeのオリジナル"Freedom Dance"になると,途端に私がどうしても好きになれない彼のアフリカン・フレイヴァーが出てきて,あぁ,やっぱりねぇ...となってしまうのは実にもったいない。

しかし,そのほかについては,Marcus StricklandとAmbrose Akinmusireという実力十分なフロントも,Robert GlasperのRhodesやピアノも非常にいいと思える。Derrick Hodgeがアコースティック・ベースも十分にうまいというのは発見であったし,Kendrick Scottもいつも通りの素晴らしさである。知名度としてはまだビッグネームとはいかないかもしれないが,やはりいいメンツをレーベルに抱えているのは大したものだと言える。まさに精鋭である

だからこそ,私はLouekeの"Freedom Dance"がアルバムの流れを分断しているようで,納得がいかないのである。これさえなければ満点をつけてもよかったが,半星引いて星★★★★☆とせざるをない。各々のメンツを立てる必要はあるかもしれないが,制作という観点では,やりようがあったのではないかと思うし,Louekeも我を抑えるべきではなかったか。ということで,私のLionel Louekeアレルギーも相当なレベルだと思ってしまった(苦笑)。これはもはや相性を通り越して,生理的なレベルだな(爆)。

Personnel: Ambrose Akinmusire(tp), Marcus Strickland(ts), Robert Glasper(p, el-p), Lionel Louke(g, vo), Derrick Hodge(b), Kendrick Scott(ds), Wayne Shorter(ss), Herbie Hancock(p)

2017年11月 3日 (金)

私に全く不似合いなSue Raney(笑)。

"Songs for a Raney Day" Sue Raney(Capitol)

Sue_raney何度もこのブログにも書いているように,私はジャズ・ヴォーカルの熱心な聞き手ではない。女性ヴォーカルが嫌いという訳ではなく,Joni MitchellやLuara Nyroは偏愛していると言っても過言ではない。

だが,ことジャズ・ヴォーカルとなると,Sarah,Ella,Anita,CarmenにHelen Merrillぐらいはそこそこ聞いているが,それ以上になると,多少は保有していてもほとんど聞かない。Julie LondonやらPeggy Leeやらがその代表。そこにこのSue Raneyも加えていいだろう。そんな私が突然,Sue Raneyのアルバムを取り上げても,私の嗜好をご存知の方は意外に感じるだろう。でも,これを聞いたのは雨の日だったということもあって,完全な気まぐれであるが,なんてったって「雨の日のジャズ」だもんねぇ。

ジャズ・ヴォーカルと言っても,大御所たちのようなディープな世界ではないものの,楚々とした歌唱をきかせるところは,この手の音楽を好まれる方々には大いに受けるだろう。Sue RaneyのRaneyとRainyをかけたところは,おやじギャグのようなセンスと言われればそれまでだが,ここでの歌唱を聞けば,まぁそんなことはどうでもいいだろうと思わせる見事な歌いっぷりである。

ここで驚かされるのは,彼女がこのアルバムを吹き込んだ時にはまだ20歳にもなっていないティーン・エイジャーだったということである。Billy Mayのオーケストラをバックに歌う声は,とてもそんな年齢だとは思えない早熟ぶりである。そういう人の小粋な歌を楽しめばいいというアルバム。滅多に聞かないとは言え,アルバム・リリース当時は大した才能だったと思える一作。星★★★★。

全くの余談だが,昔,麻丘めぐみがこの人が好きだと言っていたような気がするが,その時は結構意外に思ったものである。

Recorded in 1959

Personnel: Sue Raney(vo) with Billy May Orchestra

2017年11月 2日 (木)

先日のGerry Mulliganつながりで,今日はConcert Jazz Band。

"Live at the Village Vanguard" Gerry Mulligan & the Concert Jazz Band(Verve)

_20171029_5先日,Gerry Mulliganの"Night Lights"を取り上げたが,そう言えば,Concert Jazz Bandのアルバムもあったなぁってことで,本作である。

"Night Lights"はもろに夜のアルバムであったが,こちらは軽快にスイングする楽しいアルバムである。13ピースのスモール・オーケストラによる演奏は,ジャズの楽しさを十分に味わうことができるものであった。実はこのアルバムも久しぶりに聞いたのだが,こんなによかったっけ?と思うような出来であったから,ちゃんと保有している音源は聞かないといかんということである。

このアルバムの楽しさは,アレンジャーによる個性の違いも感じられるところにあると思えるが,Nat Hentoffのライナーによれば,ここには参加していないがAl Cohnのアレンジが2曲採用されている。そうしたところにミュージシャンのつながりであったり,このConcert Jazz Bandの位置づけがわかるようで面白い。

たまにはこういうアルバムもいいねぇとつくづく思わされた一枚。マジでこれは本当によかった。星★★★★☆。

Recoeded Live at the Village Vanguard in December, 1960

Personnel: Gerry Mulligan(bs, p), Bill Crow(b), Mel Lewis(ds), Nick Travis(tp), Clark Terry(tp), Don Ferrara(tp), Bob Brookmeyer(tb), Willie Dennis(tb), Alan Ralph(tb), Gene Quill(as, cl), Bob Donovan(as), Jim Reider(ts), Gene Allen(bs, b-cl)

2017年11月 1日 (水)

これも久しぶりに聞いたなぁ:Muddy Watersの"Woodstock Album"

"Woodstock Album" Muddy Waters(Chess)

_20171029_4またも久々に聞いたアルバムについて書いてみよう。家人には常々,死ぬまでに一回も聞かないCDなんていくらでもあるでしょ,なんて指摘を受けているのだが,それも言われっぱなしでは悔しいので,たまにはこういうアルバムを突然取り出してくることも必要な訳だ(苦笑)。

それはさておき,Muddy Watersについては,私は"Best of Muddy Waters"を聞いていればいいと思っている程度のリスナーだが,それ以外でMuddy Watersに接したのは何と言っても"The Last Waltz"における歌唱ということになる。しかし,よくよく考えれば,なんであの場にMuddy Watersが出てくるのかってのはよくわからない部分もある訳だが,The Bandのメンバーとの交流は"The Last Waltz"の前年のこのアルバムにもあったことからの縁ということになろう。

私は,アメリカン・ロック,特にウッドストック系列のシンガー・ソングライターも好きなので,ウッドストックと聞いただけで,ついつい反応してしまう。このアルバムを買ったのは随分前になるが,実は大した回数はプレイバックした記憶がない。Muddy Watersを聞くなら,前述のアルバムを聞いていればいいし,シンガー・ソングライターのアルバムはそれはそれで聞いていればいいからで,こういうセッション・アルバムに大した魅力を感じなかったからと言ってもいいかもしれない。

久しぶりに聞いてみても,やっぱりセッション・アルバムだよなぁって感覚には変わりはないが,Paul Butterfieldの活躍ぶりには驚かされた。もちろん,Levon Helmはリズムを支えているし,Garth Hudsonの出番も多いが,Butterfieldが助演者としては一番目立っている感じであった。もちろん,それはいい意味でだが,やはりこういうブルージーな演奏には,Butterfieldの演奏は威力を発揮するなぁって感じである。

いずれにしても,本作はMuddy Watersというブルーズの巨人と,ウッドストック系ミュージシャンの邂逅を捉えたドキュメントとして楽しめばいいってことには間違いないが,結局はそれ以上のものではないとは思える。私にとっては,これを聞くなら,Levon Helm & RCO All Starsの方がいいと思ってしまうというのが本音である。ということで,星★★★☆としておこう。

Recorded on February 6 & 7, 1975

Personnel: Muddy Waters(vo, g), Pinetop Perkins(p, vo), Paul Butterfield(hca), Bob Margolin(g), Garth Hudson(org, accor, sax), Levon Helm(ds, b), Fred Carter(b, g), Howard Johnson(sax)

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