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2017年11月19日 (日)

ECMのストリーミングに関して思うこと。

巷でも話題になっているが,ついにECMがストリーミング・サービスを開始した。ECMからのプレス・リリースには"Although ECM’s preferred mediums remain the CD and LP, the first priority is that the music should be heard.”とあるが,ユーザにとっては,ストリーミングによって,より多くのECMの音楽に接することができるようになったことはありがたいことだと思う。

その全貌はチェックできていないが,移動中にでもECMのアルバムがより多く聞けるようになったのはいいことである。そして,私としては大した枚数は保有していないNew Seriesの音源も幅広く聞く機会が増えると思ってしまった。

いずれにしても,新譜を購入するか否かの判断をする上でも,この英断を喜びたい。

2017年11月18日 (土)

ようやく帰国。

Silver_garden_2

今回のシンガポール出張はまじで長かったという感じ。週末にマレーシアをはさんでの約10日間というのはやはり長い。私にとって,海外出張はもはや1週間が限界って思ってしまった。

そうは言っても,今月末には米国西海岸,来月半ばにはNYC~ソウルという出張を控える私である。サラリーマンも大変である。ということで,ブログの更新もままならない状態が続くことは確実な状況である。帰国したら到着していたBrian Bladeの新作を聞きながら,ようやく落ち着いた感覚を取り戻しつつあるが,レポーティングが終わってないだよなぁ。さっさと終わらせねば(苦笑)。ってことで,出張の思い出ってわけではないが,Silver Gardenからの風景写真をアップしておこう。何とも不思議な光景と思うのは私だけではあるまい。

2017年11月13日 (月)

出張中の一コマ

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現在,シンガポール出張中の私が,週末にマレーシアを訪問中にお邪魔したのが,現地Boboで行われたNewSoundのライブ。詳しくは改めて記事を書くが,最強サラリーマン・サックス・プレイヤー,八木君は相変わらずの吹きっぷりであった。どっちが本業?(笑)

2017年11月11日 (土)

出張中につき。

先日よりシンガポールに出張中の私である。今回は珍しくも週末をはさむ比較的長い出張となった。だからと言って,何も変わったことはないが,週末はマレーシアに向かうことになっている。

ここシンガポールの気温は30℃前後だが,コンベンションの会場のエアコンが効き過ぎで,正直それで体調を崩しそうだった。昨日は早い時間からのディナーだったのだが、その結果眠りに落ちたのが早過ぎて、結果的によく眠れずであった。出張がどんどん辛くなる私である。やっぱり歳には勝てない。

2017年11月10日 (金)

超懐かしいTom Robinson Band:パンクはほとんど聞かない私が最初に認めたのは彼らだな。

"Power in the Darkness" Tom Robinson Band (EMI)

_20171105私はパンクをほとんど聞かない。アルバムもほとんど保有していないはずだ。Sex Pistolsにも興味はなかったし,Clashもほとんど聞いたことがない。例外はThe Pop Groupぐらいか。とにかく,私の趣味に合わないのである。パンクなるものが出てきたのは,それこそ私が中学生とか高校生とかの頃であるから,血気盛んな若者としては,パンクにはまっても当たり前のような年ごろだった訳だが,それでも私がパンクに走ることはなく,プログレだの,ジャズだの,渋いアメリカン・ロックだのを聞いていた。ある意味若年寄だった(苦笑)。

そんな私が唯一例外的に認めていたのが,このTom Robinson Bandである。本作のタイトル・トラックを聞いた時,純粋にカッコいいロック・ミュージックだと感じていたはずである。FMとかでTom Robinson Bandの曲を聞いて,これなら自分でもいけるなぁなんて感じていたのも懐かしい。ただ,アルバムとして保有するまでは至っていなかったのだが,大幅なボーナス・トラックを追加して再リリースされた時に,懐かしいねぇと思って購入したはずである。

改めて,今回聞いてみて,歌っていることは確かにパンクっぽいメッセージが感じられるが,それでも音楽として成立している感じは今でも変わらない。そしてタイトル・トラックは今聞いてもいけていると思った。イントロのカウベルを聞くとGrand Funkの"American Band"みたいにも感じられるが,それもいいのである。

まぁ,そういう時代だったのだと言ってしまえば,その通りだが,むしろこの時代にゲイであることを堂々とカミングアウトしていたTom Robinsonの姿勢こそパンクなのではないかと思える。まぁ"Glad to Be Gay"という曲に関しては,大した曲ではないが...(苦笑)。時代を切り取りつつ,音楽性も確かなものを感じさせたのは,プロデュースしたChris Thomasの手腕もあるだろうが,面白いアルバムであった。星★★★★。

尚,タイトル・トラックの古いライブ映像がYouTubeにアップされていたので,貼り付けておこう。歌詞は過激と言えば過激だが,音楽的な部分がちゃんと感じられるところがこのバンドのいいところだった。

Personnel: Tom Robinson(vo, b), Dolphin Taylor(ds, vo), Danny Kustow(g, vo), Mark Amber(p, org)

2017年11月 9日 (木)

Stanley JordanとNovecentoによるゆるゆるグルーブ。

"Dreams of Peace" Stanley Jordan Featuring Novecento(Nicolosi)

_20171104_3イタリアのお金持ち,Nicolosi兄弟は,Billy CobhamやらBilly PrestonやらDeodatoやらと,グルーブ追求型のアルバムをリリースしているが,そんな彼らがStanley Jordanを迎えて制作したのが本作である。いつもながらの心地よいグルーブを打ち出したアルバムであるが,これが結構ゆるゆるながら,気持ちよく聞ける。ある意味ここまで行けば間違いなくスムーズ・ジャズである。1曲のみ客演するDave Liebmanさえもがそのグルーブに同化してしまうところがある意味恐ろしい。それでもLiebmanは相応に抵抗しているようにも聞こえるが(笑)。

それはさておきであるが,Stanley Jordanは今となってはイロモノと言ってもよい感じになってしまうのは,彼の特殊なギターゆえに仕方のないところがある。最初,Stanley Jordanが出てきた頃は,何なんだこれは?という感覚で捉えられていたと思うが,彼のタッピング奏法はOne and Onlyかもしれないとしても,ギタリストにとっては革命たりえないのである。見た目には凄いものではあるが,誰も真似ができそうにないことをやられてもねぇというところだし,そもそもすぐに飽きられる。彼の失速はこれは最初から不可避だったと言ってもよいように思える。

だが,ここではNicolosi兄弟のいつもながらのグルーブに乗っかって,弾きまくるStanley Jordanを聞くことができて,それはそれなりに面白い。だが,ここでのグルーブは,決してファンクではない。メロウ・グルーブであって,相当にゆるい。このゆるさを楽しめるかどうかが本作の評価の分かれ目であろうが,こういうのは固いことを言わずに身体をゆらすのが正しい聞き方って気がする。まぁ難しいことはいいことなしって感じだが,高く評価するほどでもなく,星★★★ってところだろう。

いつものNicolosi兄弟のアルバムにしてはゲストが控えめであるが,その分,主役であるStanley Jordanに弾かせたって感じだな。

Personnel:Stanley Jordan(g), Lino Nicolosi(g), Pino Nicolosi(key), Rossana Nicolosi(b), Mimmo Campanle(ds), Danny Gottlieb(ds), Marco Fadda(perc), Gregg Brown(vo), Dora Nicolosi(vo), Randy Brecker(tp), Guy Barker(tp, fl-h), Dave Liebman(ts), Leonardo Favin(tb) with strings

2017年11月 8日 (水)

Michael McDonaldからのDan Fogelbergって何の脈絡もないが(笑)。

"Dan Fogelberg Live: Greeting from the West" Dan Fogelberg(Epic→Friday Music)

_20171104_2昨日Michael McDonaldを取り上げたが,何の脈絡もなしにDan Fogelbergである(爆)。だって聞きたくなったんだもん(笑)。しかし,この二人,全く関連性がないかというとそうでもない。間もなくリリースされるDan Fogelbergへのトリビュート盤にはMichael McDonaldが参加しているからだが,だからって紐づけるのはやや強引だな(笑)。

私はDan Fogelbergと言えば,"The Innocent Age"ってことになってしまうが,ラスト・アルバム,"Love in Time"もどこかにあるはずである。でもやっぱり。私にとっては,"The Innocent Age"の人である。だから私はDan Fogelbergの熱烈なファンってこともないが,高校時代,Tim Weisbergとの"Twin Sons of Different Mothers"を友人から借りて,ダビングしたものをよく聞いていたのも懐かしい。

それでもって,なんでこのライブ盤を買う気になったのかは全く記憶にないのだが,ここにはDan Fogelbergの書く曲のよさが詰まっていて,久しぶりに聞いて嬉しくなってしまった。途中に「悲しき雨音」~Beatlesの"Rain"の一節で締めるという演奏が入っていたのは全く認識していなかったのは,ちゃんと聞いていない証拠だが,こういうのをたまに聞くと実に味わい深いのである。特に彼の弾き語りは本当に素晴らしい。"A Cry in the Forest"なんてマジでしびれる歌唱である。

更にDisc 2の冒頭にはTim Weisbergがゲストとして登場し,"Twin Sons"からの曲を演奏している。演奏はライブだけにちょいと粗いなぁと思わせるが,これは本当に懐かしかった。同作から演奏した"The Power of Gold"は今聞いてもいい曲である。

そんなDan Fogelbergが亡くなって,間もなく10年になるが,つくづく惜しい人を亡くしたと改めて思わされたアルバムであった。こういうアルバムはちゃんといつでも取り出せるところにおいておかないといかんと反省した次第。星★★★★。

余談ながら,バックバンドには懐かしやJim Photogloがベースで参加していることすら,全く認識していなかったってのも,私の音楽の聞き方のいい加減さと言わざるをえないな。

Recorded Live at the Fox Theater, St. Louis on June 25, 1991

Personnel: Dan Fogelberg(vo, g, key), Tim Weisberg(fl), Michael Botts(ds, perc), Vince Melamed(key, vo), Jim Photoglo(b, vo), Robert McEntee(g, key, vo), Louis Cortelezzi(fl, sax, woodwinds, key, perc)

2017年11月 7日 (火)

正しいタイトルだと実感させるMicheal McDonaldのベスト盤

"The Voice of Michael McDonald" Michael McDonald(Warner Brothers/Rhino)

_20171104世の中には一聴してその人だとわかってしまう人がいる。アルトならDavid Sanbornだし,RhodesならRichard Teeである。声という観点ではMichael McDonaldなんてその筆頭と言ってもよいかもしれないが,スモーキー・ヴォイスと言うか,この人の声はバック・コーラスで出てきてもすぐにわかってしまう強烈な個性があると思う。

キャリアからすれば,Steely Danあたりから注目度が上がり,Doobie Brothersでメジャーになり,ソロ・キャリアもしっかりしたかたちで進めたということでは,シンガーとしては大きな成功を収めたことは間違いないだろう。最近は加齢で,声が苦しくなってきているが,このベスト・アルバムが出た2000年頃はミュージシャンとしても脂も乗っている頃である。

Doobie Brothersのヒット曲をはじめ,自身のアルバム,更には別のアーティストの曲への客演まで収めた本作は,まさにタイトルに偽りなし。Michael McDonaldの声を大いに楽しめる。まぁ,これだけ個性的な声なので,何でもかんでも歌えるというタイプの歌手ではない。だが,ソウルフルな曲には本当にフィットする声だと思う。

Doobie Brothers時代もいいが,私は彼のソロのファースト,"If That's What It Takes"が相当好きなので,あの手のAOR路線も捨て難い。ミュージシャンとしてのピークは過ぎたとは言え,これだけの作品を残していることはやはり認めなければならないと思う。星★★★★。尚,ベスト盤なので,パーソネルは省略。

ちなみに,Michael McDonaldは先日,約9年ぶりとなる新作"Wide Open"をリリースしたが,そこでの声はだいぶ低くなった気がした。全部聞いた訳ではないので,改めてApple Musicでチェックすることにしよう。

2017年11月 6日 (月)

前作へのオマージュも十分で,見ごたえのあった「ブレードランナー2049」

「ブレードランナー 2049("Blade Ruuner 2049")」('17, 米/英/加/ハンガリー,Columbia)

Blade_runner_2049監督:Denis Villeneuve

出演:Ryan Gosling,Harrison Ford,Jared Leto,Ana de Armas,Sylvia Hoeks, Robin Wright

長年,「ブレードランナー」という映画に魅力を感じてきた人間にとって,その続編が制作されるということは大きなニュースであった。カルト的な人気を誇った前作は,今やSF映画の中でも高く評価される作品となったが,逆に言えば,その続編には期待が大きくがなるがゆえ,制作サイドには大きなプレッシャーがあったはずである。そんな期待もあって,三連休を使って,この映画を見に行った。

結論からすれば,一本の映画としては非常によくできている。ネタバレになるのであまり書けないが,なんで?という謎は残るものの,それでも映像的な観点からも,ストーリー的な観点からも,これはいい作品である。

Ryan Gosling演じるブレードランナー Kは最初からレプリカントであることが明かされているが,そのことがこのストーリーを成立させるファクターであることは重要である。それが謎を深め,話を複雑にする要素なのだが,エンタテインメント性と,ある意味哲学的な部分をうまく融合させたようにも思える。

映画の尺として2時間43分というのはちょっと長いことは否めないが,それでもこの映画を見ている間においては,時間については気になることはなかった。もちろん,これによって本家「ブレードランナー」の価値が下がることはないが,前作を知らなくても十分に楽しめる作品と言ってよいだろう。もちろん,前作を知っているに越したことはない。そうした意味で,ほとんどの聴衆の年代は,私も含めて前作を見ている人たちということで,異常に平均年齢が高かったと言える。

いずれにしても,CGを含めた撮影技術,そして美術は見事なもので,それを見るだけでも価値がある。エンディングにはもう少しひねりがあっていいようにも思うが,ちょいと甘めの星★★★★☆。それでも,正直なところ,前作をまたゆっくり見たくなったというのが一番の感想(笑)。それにしても,Joiを演じるキューバ出身のAma de Armasがあまりにも可愛くて参ってしまった私。その可愛さを知ってもらうために写真を貼り付けてしまおう(爆)。しかし,映画の中の彼女の方がこの写真より更に可愛い(きっぱり)。

Ana_de_armas

2017年11月 5日 (日)

Jerry Bergonziの新譜だが,彼にはラッパは不要だろう。

"Dog Star" Jerry Bergonzi(Savant)

_20171103_2Jerry BergonziはSavantレーベルからアルバムを結構リリースしているが,私も全部追っかけている訳ではない。だが,今回はCarl Wintherとの共演ということもあり,久々の購入となった。私はJerry Bergonziの近年のアルバムでは,Carl Winthterと共演した2枚は結構高く評価したつもりである(記事はこちらこちら)。そういうこともあり,今回のアルバムにも期待したのは言うまでもない。

だが,このアルバム,BergonziとWintherのコンビネーションには文句はないのだが,どうにもラッパのPhil Grenadierが邪魔である(きっぱり)。思うに,私はこれまでJerry Bergonziのアルバムで購入したのは基本的にワンホーンのアルバムであって,それこそが最もBergonziの魅力が発露されると思っている。だが,今回はWintherとの共演ということで購入したものの,やっぱりこれは違和感がある。ラッパが入ってどうにもゆるさが増しているように感じるのである。一部の曲ではワンホーンでやっているものの,ラッパが入ることによる減速感はいかんともしがたい。やはりJerry Bergonziのアルバムにはもっと高揚感が欲しい。Carl Wintherとの共演は,Bergonziの音楽に新しい力を与えると思っているが,それがラッパが加わることで帳消しにされてしまったと言っては言い過ぎだろうか?

だが,何度か聞いてみても,このアルバムにはこれまでのBergonziのアルバムに感じたような魅力は感じられないのである。ということでちょっとがっかりということで星★★☆。お願いだから次はワンホーンでやってくれと思っている私である。実はこのアルバムを聞いた後にMichael Breckerの”Time Is of the Essence"を聞いたのだが,そっちがはるかに強力に思えるのはワンホーンの力って気がした。まぁ,あっちはメンツもすごいけどね(苦笑)。

Recorded in March 2015

Personnel: Jerry Bergonzi(ts), Phil Grenadier(tp), Carl Winther(p), Johnny Aman(b), Anders Mogensen(ds)

2017年11月 4日 (土)

Blue Note All Starsはかなりカッコいい。でもLionel Louekeはなぁ...。

"Our Point of View" Blue Note All Stars(Blue Note)

_20171103ブルーノート・レーベルに所属するミュージシャンが集まって,吹き込んだアルバムだが,コンテンポラリーな感覚に満ちていて,これはかなり楽しめる。ブルーノート・レーベルもDon Wasが社長に収まって以来,コンベンショナルなジャズ・レーベルに留まらない存在になってきたが,そうした方向性がこのオールスターズの演奏にも表れていると言ってよいだろう。

メンバーのオリジナルに加えて,Wayne Shorterの"Witch Hunt"と"Masquelero"が収められているところに,Wayne Shoterの彼らにとっての位置づけが表れているようだが,後者にはWayne本人とHerbie Hancockが客演して華を添えている。

全体に現代的な響きを持ちながら,非常にカッコいい演奏だと言ってよいが,私にとっては私が苦手とするLionel Louekeの存在が気になってしまうのは仕方がない。ほかの曲では控えめにしていても,Louekeのオリジナル"Freedom Dance"になると,途端に私がどうしても好きになれない彼のアフリカン・フレイヴァーが出てきて,あぁ,やっぱりねぇ...となってしまうのは実にもったいない。

しかし,そのほかについては,Marcus StricklandとAmbrose Akinmusireという実力十分なフロントも,Robert GlasperのRhodesやピアノも非常にいいと思える。Derrick Hodgeがアコースティック・ベースも十分にうまいというのは発見であったし,Kendrick Scottもいつも通りの素晴らしさである。知名度としてはまだビッグネームとはいかないかもしれないが,やはりいいメンツをレーベルに抱えているのは大したものだと言える。まさに精鋭である

だからこそ,私はLouekeの"Freedom Dance"がアルバムの流れを分断しているようで,納得がいかないのである。これさえなければ満点をつけてもよかったが,半星引いて星★★★★☆とせざるをない。各々のメンツを立てる必要はあるかもしれないが,制作という観点では,やりようがあったのではないかと思うし,Louekeも我を抑えるべきではなかったか。ということで,私のLionel Louekeアレルギーも相当なレベルだと思ってしまった(苦笑)。これはもはや相性を通り越して,生理的なレベルだな(爆)。

Personnel: Ambrose Akinmusire(tp), Marcus Strickland(ts), Robert Glasper(p, el-p), Lionel Louke(g, vo), Derrick Hodge(b), Kendrick Scott(ds), Wayne Shorter(ss), Herbie Hancock(p)

2017年11月 3日 (金)

私に全く不似合いなSue Raney(笑)。

"Songs for a Raney Day" Sue Raney(Capitol)

Sue_raney何度もこのブログにも書いているように,私はジャズ・ヴォーカルの熱心な聞き手ではない。女性ヴォーカルが嫌いという訳ではなく,Joni MitchellやLuara Nyroは偏愛していると言っても過言ではない。

だが,ことジャズ・ヴォーカルとなると,Sarah,Ella,Anita,CarmenにHelen Merrillぐらいはそこそこ聞いているが,それ以上になると,多少は保有していてもほとんど聞かない。Julie LondonやらPeggy Leeやらがその代表。そこにこのSue Raneyも加えていいだろう。そんな私が突然,Sue Raneyのアルバムを取り上げても,私の嗜好をご存知の方は意外に感じるだろう。でも,これを聞いたのは雨の日だったということもあって,完全な気まぐれであるが,なんてったって「雨の日のジャズ」だもんねぇ。

ジャズ・ヴォーカルと言っても,大御所たちのようなディープな世界ではないものの,楚々とした歌唱をきかせるところは,この手の音楽を好まれる方々には大いに受けるだろう。Sue RaneyのRaneyとRainyをかけたところは,おやじギャグのようなセンスと言われればそれまでだが,ここでの歌唱を聞けば,まぁそんなことはどうでもいいだろうと思わせる見事な歌いっぷりである。

ここで驚かされるのは,彼女がこのアルバムを吹き込んだ時にはまだ20歳にもなっていないティーン・エイジャーだったということである。Billy Mayのオーケストラをバックに歌う声は,とてもそんな年齢だとは思えない早熟ぶりである。そういう人の小粋な歌を楽しめばいいというアルバム。滅多に聞かないとは言え,アルバム・リリース当時は大した才能だったと思える一作。星★★★★。

全くの余談だが,昔,麻丘めぐみがこの人が好きだと言っていたような気がするが,その時は結構意外に思ったものである。

Recorded in 1959

Personnel: Sue Raney(vo) with Billy May Orchestra

2017年11月 2日 (木)

先日のGerry Mulliganつながりで,今日はConcert Jazz Band。

"Live at the Village Vanguard" Gerry Mulligan & the Concert Jazz Band(Verve)

_20171029_5先日,Gerry Mulliganの"Night Lights"を取り上げたが,そう言えば,Concert Jazz Bandのアルバムもあったなぁってことで,本作である。

"Night Lights"はもろに夜のアルバムであったが,こちらは軽快にスイングする楽しいアルバムである。13ピースのスモール・オーケストラによる演奏は,ジャズの楽しさを十分に味わうことができるものであった。実はこのアルバムも久しぶりに聞いたのだが,こんなによかったっけ?と思うような出来であったから,ちゃんと保有している音源は聞かないといかんということである。

このアルバムの楽しさは,アレンジャーによる個性の違いも感じられるところにあると思えるが,Nat Hentoffのライナーによれば,ここには参加していないがAl Cohnのアレンジが2曲採用されている。そうしたところにミュージシャンのつながりであったり,このConcert Jazz Bandの位置づけがわかるようで面白い。

たまにはこういうアルバムもいいねぇとつくづく思わされた一枚。マジでこれは本当によかった。星★★★★☆。

Recoeded Live at the Village Vanguard in December, 1960

Personnel: Gerry Mulligan(bs, p), Bill Crow(b), Mel Lewis(ds), Nick Travis(tp), Clark Terry(tp), Don Ferrara(tp), Bob Brookmeyer(tb), Willie Dennis(tb), Alan Ralph(tb), Gene Quill(as, cl), Bob Donovan(as), Jim Reider(ts), Gene Allen(bs, b-cl)

2017年11月 1日 (水)

これも久しぶりに聞いたなぁ:Muddy Watersの"Woodstock Album"

"Woodstock Album" Muddy Waters(Chess)

_20171029_4またも久々に聞いたアルバムについて書いてみよう。家人には常々,死ぬまでに一回も聞かないCDなんていくらでもあるでしょ,なんて指摘を受けているのだが,それも言われっぱなしでは悔しいので,たまにはこういうアルバムを突然取り出してくることも必要な訳だ(苦笑)。

それはさておき,Muddy Watersについては,私は"Best of Muddy Waters"を聞いていればいいと思っている程度のリスナーだが,それ以外でMuddy Watersに接したのは何と言っても"The Last Waltz"における歌唱ということになる。しかし,よくよく考えれば,なんであの場にMuddy Watersが出てくるのかってのはよくわからない部分もある訳だが,The Bandのメンバーとの交流は"The Last Waltz"の前年のこのアルバムにもあったことからの縁ということになろう。

私は,アメリカン・ロック,特にウッドストック系列のシンガー・ソングライターも好きなので,ウッドストックと聞いただけで,ついつい反応してしまう。このアルバムを買ったのは随分前になるが,実は大した回数はプレイバックした記憶がない。Muddy Watersを聞くなら,前述のアルバムを聞いていればいいし,シンガー・ソングライターのアルバムはそれはそれで聞いていればいいからで,こういうセッション・アルバムに大した魅力を感じなかったからと言ってもいいかもしれない。

久しぶりに聞いてみても,やっぱりセッション・アルバムだよなぁって感覚には変わりはないが,Paul Butterfieldの活躍ぶりには驚かされた。もちろん,Levon Helmはリズムを支えているし,Garth Hudsonの出番も多いが,Butterfieldが助演者としては一番目立っている感じであった。もちろん,それはいい意味でだが,やはりこういうブルージーな演奏には,Butterfieldの演奏は威力を発揮するなぁって感じである。

いずれにしても,本作はMuddy Watersというブルーズの巨人と,ウッドストック系ミュージシャンの邂逅を捉えたドキュメントとして楽しめばいいってことには間違いないが,結局はそれ以上のものではないとは思える。私にとっては,これを聞くなら,Levon Helm & RCO All Starsの方がいいと思ってしまうというのが本音である。ということで,星★★★☆としておこう。

Recorded on February 6 & 7, 1975

Personnel: Muddy Waters(vo, g), Pinetop Perkins(p, vo), Paul Butterfield(hca), Bob Margolin(g), Garth Hudson(org, accor, sax), Levon Helm(ds, b), Fred Carter(b, g), Howard Johnson(sax)

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