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2015年おすすめ作

2015年おすすめ作(本)

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2017年9月30日 (土)

マイキーはどうやってもマイキーである(笑)。

"Trip" Mike Stern(Heads Up)

_20170930先日来日して,Simon Phillipsとの共演も刺激的で,大いに楽しませてくれたMike Sternの新作が,来日からちょっとずれてリリースされた。もうちょい早くリリースされていれば,アルバムのプロモーションもできただろうに,ちょっともったいないような気も...。

ギタリストにとっては命と言ってもよい両腕を骨折し,神経を損傷するという大怪我を負ったMike Sternは,ライブの時にもピックを持つのにも,手に糊付けするという処置を続けているように見えたが,フレージングは相変わらずのマイキーであった。怪我からの復帰はめでたいが,精神的には結構きついものがあったのではないかと想像する。

そんなマイキーが,怪我からの復帰過程において,友人たちと作り上げたアルバムが本作である。怪我の影響をほとんど感じさせないのが凄い。というより,本当にいつものマイキーである。主題の通り,マイキーはどうやってもマイキーなのである。ヘヴィーでタイトな音は,リスナー,そしてマイキーのファンが期待する音そのものであるが,曲に"Screws"とか,"Scotch Tape and Glue"だとか,手術後のマイキーに関わるタイトルが並んでいるが,正直言って,悲壮感とか全然感じさせないのがマイキーのキャラって感じがする。ただ,ライナーには相応に感情を吐露しているが。

そうして生まれたアルバムなので,ここまで回復できたことを素直に喜びたい。ただ,最後の"B Train"のゆるさは,音はマイキーながら,ハイブラウ感が不足していてやや蛇足に思えるのも事実。エンディングはびしっと締めるべきだったように思う。まぁそれでも星★★★★には十分値すると思うが...。やっぱり好きなんだよねぇ。

Recorded between January and March 2017

Personnel: Mike Stern(g, vo), Bob Franceschini(ts), Bill Evans(ts), Randy Brecker(tp), Wallace Roney(tp), Jim Beard(key, p, org), Leni Stern(ghoni), Victor Wooten(b), Tom Kennedy(b), Teymur Phell(b), Edmond Gilmore(b), Dennis Chambers(ds), Lenny White(ds), Will Calhoun(ds), Dave Weckl(ds), Arto Tuncboyaciyan(perc). Ehadji Alioune Faye(perc), Gio Moretti(vo)

2017年9月29日 (金)

RH Factor@Blue Note東京参戦記

Rh_factor_2

Roy Hargrove率いるRH Factorのライブを見るために,Blue Noteに出掛けた私である。RH Factorとしては何と4年半ぶりの来日だそうである。もうそんなに経ったのかと知った時はちょっとしたショックを覚えたが,前回の記憶は鮮明であった。前回も大いに楽しませてもらった(記事は
こちら)だけに,今回も期待して行ったが,その期待が裏切られることはなかった。

前回の来日から,ベースだけが交代しただけの布陣でのライブは,前回より更にファンク度が高まったようにさえ思えた。Roy Hargroveはトランペットにラップも交え,どファンクの世界を聞かせてくれた。Bobby Sparksがキーボードで聞かせたワウワウ・ギター的な音にもついつい燃えてしまった。聴衆もあれだけではなく,彼らの演奏には興奮させられるよなぁ。

ミュートをつけてのRoy HargroveのラッパはMiles Davisを彷彿とさせる瞬間もあったが,そんなことよりもこの完成度の高いファンクが,基本はジャズ・ミュージシャンである彼らから生まれるのは凄いことだと感じていた私である。とにかくこれだけのノリを堪能させてもらえたら全く文句はない。本当に素晴らしいバンドである。また見たいと思わせるに十分。完全にもとは取った(笑)。

本来なら最終日の9/29(金)の2ndセットに行きたかったところであるが,都合がつかず初日の演奏を見たわけだが,今回も90分以上はやっていたので,大満足の私であった。ってことで,上の写真はテーブルからの隠し撮り。写真を撮るために,敢えてステージ正面に座らない私(爆)。よくやるわ。

Live at Blue Note東京 on September 27, 2017, 2ndセット

Personnel: Roy Hargrove(tp, key, vo), Renée Neufville(vo, key), Bobby Sparks(key), Brian Hargrove(key), Bruce Williams(as), Keith Anderson(ts), Todd Parsnow(g), Reggie Washington(b), Jason "JT" Thomas(ds)

2017年9月26日 (火)

ユニークだが,やっぱりReichはReichと感じさせる"Kuniko Plays Reich"

"Kuniko Plays Reich" 加藤訓子(Lynn)

_20170924_2このブログにも何度も書いているように,私はSteve Reichの音楽が結構好きである。そのReichの音楽を日本のパーカッショニスト,加藤訓子が編曲して演奏したアルバムが面白そうだなぁと思って購入した。

冒頭に収められているのは,Pat Methenyにより初演された"Electric Counterpoint"をスティール・パン,ヴァイブ,マリンバとテープで演奏したものであるが,楽器は変われどReichはどうやってもReichであり,その次は"Six Marimbas"をこれまた多重録音で聞かせるという力業。そして,もともとはフルートのために書かれている"Vermont Counterpoint"をヴァイブで演奏というプログラムであるが,どこを切り取っても,Reichの音楽なのは,加藤訓子のReichの音楽への理解の深さとも言えるし,Reichの音楽の個性とも言えるだろう。

いずれにしても,ここに収められた音楽は,Steve Reichの音楽を好む人間にとっては,極めて心地よく,そしてユニークでありながら,期待に応えるものと言ってよいと思う。これはこうした試みを行った加藤訓子を褒めるべきであり,海外での本作への高い評価もその表れということだと思う。星★★★★☆。いずれにしても,私にはReichの音楽が心地よいことを再確認した。

Recorded on January 28, 29, November 24, 25,2009 and on March 28. 29, 2010

Personnel: 加藤訓子(vib,marimba, steel pan)

2017年9月25日 (月)

ちょいと地味めと思わせる部分もあるが,いつまでもいけているSteve Winwood。

"Greatest Hits Live" Steve Winwood(Wincraft)

_20170924私がSteve WinwoodとEric Claptonのライブを見たのも,もう6年近く前のことになる。その時にもSteve Winwood目当てで行ったと書いたが,一方でClaptonのギターの集中力が高まるという副次的な効果もあるライブであった(記事はこちら)。それ以来,あまり音沙汰のなかったSteve Winwoodのライブ盤がリリースされると聞いては,これは買わない訳にはいかない。

そして,"Greatest Hits Live"と名付けられた通り,Winwoodのキャリアを俯瞰する曲が,満遍なく(むしろ,これでもかっ?てぐらい)収められていて,古くからのファンも満足できるものと思う。

まぁ,Claptonとのライブに比べれば,レギュラー・メンバーと思しきバンドとの演奏はやや地味になるのは仕方のないところではあるし,アレンジにもいまいち感のある曲もあるにはあるが,まとまりは十分に感じさせるものだし,違和感はない。来年古希を迎えるWinwoodゆえ,激しいドライブ感や勢いのようなものは強くは感じさせないが,Winwoodのオルガン,ギター,そしてヴォーカルを楽しむ分には全然問題ないのだ。

それにしても,改めてWinwoodの曲を聞いていると,本当にいい曲が多い。ハモンドB3でロックと言ったら,Winwoodを思い出してしまうと言ってもいいぐらいの個性を発揮しつつも,ギターもマンドリンもうまいんだから元祖マルチ・ミュージシャンのような人である。それにしても,ベーシスト抜きで,こういう演奏に仕立てるというのもある意味凄いことである。

こんな演奏ができるんだったら,もっとアルバムをリリースすればいいと思うのがファン心理だが,それでも本作でまだまだ現役だと感じさせてくれたのは嬉しかった。ということで,ちょっと甘めの星★★★★☆としてしまおう。

Personnel: Steve Winwood(vo, org, g, mandolin), Jose Neto(g), Richard Bailey(ds), Paul Booth(sax, fl, org),Edson 'Cafe' Da Silva(perc)

2017年9月24日 (日)

アンビエントにして静謐。ECMらしいと言えば,ECMらしいBjörn Meyerのソロ作。

"Provenance" Björn Meyer (ECM)

ProvenanceNik Bärtsch's Roninにも参加していたBjörn MeyerがECMからソロ作をリリースするということからして,普通のサウンドにはなる訳がない(笑)。なんてったって,多重録音を含むベース・ソロのアルバムである。普通,こういうアルバムは作れない。それを作ってしまうのがECMの凄いところである。

ベース・ソロのアルバムと言えば,大概のリスナーは身構えてしまうだろうが,このアルバムは比較的聞き易いサウンドになっていると思う。それは主題にも書いたが,アンビエントな感覚が強く,環境に同化できる音楽となっているからである。私にとっては,このアルバムは大音量でのプレイバックは不要というタイプの音楽であり,むしろ小音量で延々流し続けることが適当というように思える。こじゃれたバーでこういうのがプレイバックされていれば,即OKと思ってしまうだろう。それもNYCのイースト・ヴィレッジ辺りで(笑)。

そうしたタイプの音楽であるから,本作を評価をすることにどれぐらいの意義があるかというと疑問な部分もあるのだが,これは想定以上にいいと思えた。エンジニアは最近ECMでの仕事も多いStefano Amerioであるが,エレクトリック・ベースを録音させてもちゃんと仕事しているねぇってことと,この残響にははまる人ははまるだろうな。星★★★★。

Recorded in August 2016

Personnel: Björn Meyer (b)

2017年9月21日 (木)

Brecker Brothers Band@Cotton Club東京参戦記。

Bbb_at_cc

結論から言ってしまうと,いや~,楽しかった。あの"Heavy Metal Bebop"のメンツからMike Breckerを引いて,Ada Rovattiを足したこのリユニオン・バンドによるライブは,懐メロと言われればその通りだが,それが何か?と開き直りたい。

今年の11月で72歳になるRandy Breckerをはじめ,みんな歳を取ったわけだが,やっている音楽は極めてパワフルで,聞いている聴衆を飽きさせることがなかったのは本当に立派である。エンタテインメントとしてちゃんと成り立っていた。例えば,"Some Skunk Funk"でのRandyのプレイはゆるさを感じさせたが,それを補って余りあるTerry Bozioの爆裂ドラミング,そしてRandyの愛妻,Ada RovattiのMike Breckerを彷彿とさせるテナー・プレイにはまじで興奮させられた私である。

正直言って,今回,Ada Rovattiのプレイぶりには大いに感心させられたが,この人の実力は尋常ではない。Mike Breckerをアイドルにしていたと思って間違いないプレイぶりは,Phil WoodsがCharlie Parker未亡人と結婚したのと同じ感覚で,Randyと結婚したのではないかとさえ思えるほどだった。だが,そうした下世話な話を感じさせないほどの実力を感じさせたと思う。

Terry_bozzio_drums_setそしてTerry Bozzioである。この人のドラムス・セットの「異常さ」は昔からだが,写真で撮ると,凄いと思わせたSimon Phillipsの比ではない。圧倒的な物量作戦って感じである。しかし,バッキングはパワフルでありながら的確で,この人の頭はどうなっているのかとさえ思ってしまった。いずれにしても,今年の誕生日で67歳になる人のドラミングではなかった。完全年齢不詳のパワフル・ドラミングを口を開けて見ていた私であった。

今回の演奏は多分こんな感じと思う。曲順は違うかもしれないが,まぁいいや(爆)。
1. Sponge
2. First Tune of the Set
3. Ghost Story(Ada Rovattiオリジナル)
4. Straphangin'
5. Mikey B(Barry Finnertyオリジナル)
6. Funky Sea, Funky Dew
7. Some Skunk Funk
Encore:East River

Bbb_at_cotton_club_3私はサイン会でもRandyに言ったが,まさかの"East River"であった。いずれにしても,年齢は重ねても,これだけタイトな演奏ができるってのは凄いことである。右の写真はサイン会の模様だが,Randy,Barry Finnerty,そしてAda Rovattiの揃い踏みである。Ada Rovattiは気さくな女性で,好感度高かったなぁ(笑)。ライブでは彼女のテナーのPAのバランスが悪く,Bozzioのドラムスに消されそうになっていたのは残念だったが,それでも実力は十分に感じさせるプレイぶりであった。まじで大したものだ。繰り返すが,あぁ,楽しかった。ライブはこうでなくっちゃねぇ。

2017年9月19日 (火)

Gregg Allmanの白鳥の歌。素晴らしき置き土産と言うべきか。

"Southern Blood" Gregg Allman (Rounder)

Southern_bloodGregg Allmanが惜しくも亡くなったのは今年の5月のことだったが,そのGregg Allmanの遺作がリリースされた。Don Wasがプロデュースしたこの作品は,おそらくは死期を悟ったGregg Allmanが歌いたいと思った曲を歌ったアルバムと思える。そして,Don Wasの感動的なライナーによれば,これらの曲はGregg Allmanの人生を投影したものであったとのことである。こんなライナーや家族から寄せられた言葉を見てしまっては,涙なくして聞けない作品である。

今やBlue Noteレーベルの社長を兼ねるDon Wasがプロデュースしていることが,このアルバムがスペシャルなものであることを物語っているが,Don Wasは2014年に開かれたGregg Allmanのトリビュート・コンサートでも,バック・バンドのバンマスを務めていたので,付き合いは相応にあったのだろうが,本作の制作においてもひと肌脱いだというところだろう。素晴らしきミュージシャンの友情である。

Don Wasのライナーにはこんなことが書いてある。"He spent his final night listening to the latest mixes and closed eyes for the last time knowing that his vision had been realized." この一文を読んでしまっては,もうこのアルバムには文句をつけてはいけないということである。まさにGregg Allmanの白鳥の歌であり,辞世の句。マジでJackson Brownとの"Song for Adam"は泣ける。星★★★★★以外にはありえない感動作。

Personnel: Gregg Allman(vo, org, g), Steve Potts(ds), Ronald Johnson(b), Scott Sharrard(g), Peter Levin(key, p, el-p, vib), Mark Quinones(perc), Jay Collins(ts, bs, fl), Mark Franklin(tp), Art Edmaiston(ts, bs) with Greg Leisz(pedal steel), Jackson Brown(vo), Buddy Miller(vo), The McCrary Sisters(vo), Stephanie Brown(vo), Val McCallum(g)

2017年9月18日 (月)

Bill Evansの未発表音源:これも全然記事にしていなかった。

"Another Time: The Hilvversum Concert" Bill Evans(Resonance)

Another_timeレコード・ストア・デイでこのアルバムがLPとしてリリースされた後,なかなかCD化されなかったのだが,先日ようやくCDでリリースされたものの,全然記事にできていなかった。

Resonanceレーベルで発掘されたEvans~Eddie Gomez~Jack DeJohnetteのトリオの音源として,"Some Other Time"に続く音源は,あのモントルーのライブから1週間後の演奏のライブ・レコーディングである。この発掘音源が価値があるのは,ひとえにこのトリオによる録音の存在がほとんど認知されていなかったことにあるが,驚愕度は"Some Other Time"に比べると落ちたとは言え,その価値が下がることはない。

まぁ,そもそもBill Evansのレコーディングは安定度抜群で,平均点は極めて高いところに,モントルーと同じメンツによる演奏であれば,悪いはずはない。お馴染みのレパートリーを,いつものようなBill Evansのフレージングを積み重ねて作り上げていく様子をヴィヴィッドに捉えていて,やはりこれは満足度が高い。スタジオ・ライブ形式であるが,こんな場に身を置けた聴衆は幸せである。

正直言って,私はEddie Gomezのベースが苦手なので,Scott LaFaroは別格として,Marc Johnsonとの共演盤の方が好きなのは事実だが,これぐらいならまだ許せるって感じの音で録られているのはよかった。いずれにしても,これはやはり貴重な発掘音源として,半星オマケして星★★★★☆としてしまおう。

Recorded Live at Netherlands Radio Union VARA Studio 8 on June 22, 1968

Personnel: Bill Evans(p), Eddie Gomez(b), Jack DeJohnette(ds)

2017年9月17日 (日)

音楽の秋到来で新譜ラッシュだが,多忙で音楽をなかなか聞けない。

期末ということもあり,結構多忙な日が続いている。その一方で,秋は音楽シーズンの開幕である。よって,注目の新譜が続々とリリースされて,私も購入枚数は減ってはいるものの,ついつい買ってしまうアルバムが増えている。

Gregg Allmanの遺作,Steve Winwoodのライブ盤,Bruce Cockburn,Lizz Wrightの新譜に,ECMの新作群と,嬉しい悲鳴というところなのだろうが,それらをApple Music等で聞いてはいても,記事を書く余裕がないのだ。

上記のアルバムもそれぞれ現物を聞いたものもあれば,まだ現物が届いていないので,ストリーミングでしか聞いていないものもあるが,どれもが注目に値する音源であることは間違いない。早いところ記事にしたいのだが,なかなか余裕がない。

Graceしかし,今日買い物の道すがらでちらっと聞いたLizz Wrightの新作,"Grace"はJoe Henryのプロデュースも素晴らしく,ディープなアメリカ音楽の世界を聞かせてくれると確信している。しばらくはストリーミングで音楽を聞いて,記事にするネタを考えておくことにしよう。

とか言いつつ,Brecker Brothers Reunion Bandのライブとかも控えてるしなぁ...。公私ともに多忙な中年音楽狂である。

2017年9月15日 (金)

小曽根真"The Trio"@ブルーノート東京参戦記。

Ozone_the_trio

小曽根真がThe Trio名義で"Dimensions"をリリースした時,そのアルバムはあまり評価できなかった私である(記事は
こちら)。しかし,「夜の部活」メイトからのご要望もあり,ライブに行ってきた。

結論から言えば,アルバムよりずっとライブの方がよかったと感じる。新作,旧作からのレパートリーを交えて演奏される曲は,ダイナミズムを感じさせ,フレージングもよかった。そして,Clarence Pennのドラミングはサトルさとパワーを併せ持つ素晴らしいものであった。James Genusのベースも音,フレージングともにいけていて,このトリオ,そもそものレベルが高いということを再認識した。

ブルーノートは完全フルハウス状態で,小曽根真は終始ご機嫌だったし,最終日ということもあり,MCもノリノリな感じがしたが,ピアノ・トリオとしては非常に楽しめるライブだったことは間違いない。サイン会まであるとは思っていなかったが,丁寧な応対ぶりも好感度が高かったと言っておこう。

写真は客席からスマホで隠し撮りをして,若干の編集を施したものだが,画像は粗いが,なかなかのナイス・ショットである(自画自賛)。

Live at Blue Note東京 on September 13, 2017,2ndセット

Personnel: 小曽根真(p),James Genus(b),Clarence Penn(ds)

2017年9月14日 (木)

今日は戦利品だけ。小曽根真のブルーノート・ライブ。

Photo_2

今日は小曽根真のトリオ・ライブに行ってきた。本人たちは相当にご機嫌だったと思える。サイン会は期待していなかったのだが,機嫌のよさに助けられたのはラッキーであった。ってことで,今日は戦利品だけ。Clarence Pennは誰のCD?とかとぼけていたが,まぁいいや。私は「冗談はよせ!」と言っておいた(嘘)。

いずれにしても,この人たちはスタジオ録音より,ライブで価値を発揮すると思った(きっぱり)。

2017年9月13日 (水)

Fred Herschの新譜がこれまた素晴らしい。

"Open Book" Fred Hersch(Palmetto)

Open_book_2ここのところ,毎年のようにアルバムをリリースしているFred Herschであるが,その新譜は前々作に続いてソロ・ピアノである。これがまた,リスナーの期待値に応え,心を鷲掴みにするような魅力溢れるソロ作となっている。冒頭の"The Orb"から完全につかみはOKである。

今回の新作は韓国ソウルでレコーディングされたもので,1曲だけソウルのライブ音源となっている。そのライブ音源は,昨年私が見に行ったトリオでの日本公演の前日に録音されたものであり,韓国ではソロでやっていたのかと思ってしまった。そしてここに収められたソロは,Fred Herschらしい美的な感覚と,一部に聞かれるアブストラクトな感覚を同居させながらも,結果的にはFred Herschらしいアルバムになっている。

ライブで録音された"Through the Forest"は19分を越える長尺であるが,Herschはライナーにこの曲について"an example of improvising with no safety net or preconceived ideas"と書いている。つまり,完全即興ということであろうが,これは心身ともに充実していないと,こなせないものと考えられ,Fred Herschの健康状態の回復を如実に示すものと思える。もちろん,"Through the Forest"や"Whisper Not"に聞かれるアブストラクトな響きには抵抗感を覚えるリスナーもいると思うが,トータルで捉えれば,これは優れたソロ・ピアノ・アルバムと言ってよいと思う。

Fred HerschはJoni Mitchellをはじめとするポップ・チューンを演奏することも多いが,今回はBilly Joelの"And So It Goes"が選ばれている。原曲はアルバム"Storm Front"に収録されているが,シンプルなメロディ・ラインを持つこの曲を,Fred Hersch節に転換していると言ってよいだろう。"Strom Front"でもエンディングに据えられていたこの曲は,本作の最後を締めくくるにも相応しい演奏である。素晴らしい。

Fred Herschのここのところの充実ぶりには本当に驚かされるが,この調子でずっと元気で演奏を続けて欲しいものである。星★★★★☆。多分今年はソロで来日するのではないかと思うが,私の出張日程と重ならないことだけを祈る。

Recorded on April 1-3 and November 1, 2016

Personnel: Fred Hersch(p)

2017年9月11日 (月)

メロウ・グルーブが超気持ちいいMoonchild

"Voyager" Moonchild (Tru Thoughts)

Moonchildブログのお知り合いのkenさんも取り上げられていた本作をApple Musicで聞いて,メロウなグルーブの心地よさにまいっていた私である。そのままストリーミングだけで聞いていてもいいという話もあるが,この心地よさはたまらんということでCDを購入した私である。

このアルバムを聞いた時の感覚は,私にとってはRobert Glasper Experimentが"Black Radio"をリリースした時に感じたものに近いが,これは理屈抜きで心地よくもゆるいグルーブに身を委ねればいいアルバムだと思っている。エレピを核にしたサウンドはとにかく気持ちいい。そういうところにも私のRhodes好きの性癖が表れるが,一本調子と言われれればその通りと言われかねないものであっても,だからこそ気持ちよいのである。よって,こうしたサウンドがツボに入ってしまうリスナーにとっては抗い難い魅力に溢れたアルバムになると言ってしまおう。星★★★★☆。たまらん。

彼らは間もなく来日が予定されているが,日程が合わずライブに行けないのが誠に残念と感じさせるに十分な心地よさ。ライブで体感できる人が羨ましい。

Moonchild: Amber Navran, Andris Mattson, Max Bryk

2017年9月10日 (日)

全然ECMっぽくないが,極めてスリリングなVijay Iyerの新作

”Far from Over" Vijay Iyer Sextet(ECM)

_20170910_2デリバリーからちょっと間が空いてしまったが,Vijay Iyerの新作である。どうも私はこの人のアルバムはデリバリーされても暫く間を置いてしまって,後々になって,もっと早く聞いておきゃよかったといつも反省している感じだ。前作のWadada Leo Smithとのデュオもそうだったし,今回もそうである。全く懲りていない(苦笑)。

本作でECMからは第4作となるVijay Iyerであるが,今回は3管入りのセクステット,それもSteve LehmanやらTyshawan Soreyやらの強面(笑)メンツを揃えているということで,どういうことになるのかという不安もあって,聞くのが遅くなったというところもあるのだが,これがECMらしさとはちょっとかけ離れた非常にスリリングなアルバムになっている。ライナーにはManfred Eicherがプロデューサーとしてクレジットされているし,ミキシングも,エンジニアのJames Farber,Vijay Iyer,そしてEicherの共同となっているので,ちゃんと制作には関わっていると思われるが,それでもいつものECMの感じではない。まさにこれは現代ジャズのスリルを体現したアルバムと言ってよく,ECMがどうこうという観点は意識する必要ないぐらいの出来である。

静謐な部分を感じさせる部分には,60年代後半以降のエレクトリック期のMiles Davis的な部分も感じさせるが,それらはインタールード的に響き,このアルバムのキモはあくまでも3管によるアンサンブル/ユニゾンの部分とそこから生まれるジャズ的興奮にこそあると思われる。聞きものはそうした興奮度を生み出すVijay Iyerの作曲にもあるが,サウンド的にはフロントではテナーのMark Shimが強烈であり,更にそれを煽るTyshawn Soreyがえげつない。私がこういう興奮を覚えたところで記憶にあるのは,Antonio Sanchezのアルバムであるが,本作は少なくとも私にとっては今年一番の興奮度をもたらしたと言ってもよい。

Antonio Sanchezも新作のリリースを控える中で,年末には私はどちらを高く評価しているかが楽しみになってくるが,とにかくこれは現代のジャズ・シーンってのはこういうものよってことを見事に体現したアルバムと言ってよい。このアルバムがもたらした興奮度に喜んで星★★★★★としてしまおう。まじで痺れた。

Recorded in April, 2017

Personnel: Vijay Iyer(p, el-p), Graham Haynes(tp, cor, electronics), Steve Lehman(as), Mark Shim(ts), Steve Crump(b), Tyshawn Sorey(ds)

2017年9月 9日 (土)

追悼,Walter Becker

Walter_becker

Steely DanのWalter Beckerの突然の訃報に接したのは9/4のことであった。体調を崩して,Steely Danのツアーへの参加を見送ったことは後になって知ったことだが,それにしてもこの訃報はショッキングであった。私がその後,iTunesに突っ込んだSteely Danの音源をすべて聞き直したのだが,まさにユニークな曲を演奏する人たちであった。いい意味でひねくれている感じはまさにOne & Onlyだったと言ってよい。

Donald Fagenは単独での来日を控えているが,今回のライブはまさにWalter Becker追悼になるのか気になるところである。私はそのライブには行くわけではないが,改めてSteely Danというバンドを支え,かつプロデューサーとしても活躍したWalter Beckerを追悼したい。映像は2001年のRock and Roll Hall of Fame入りの記念ライブの模様。いいギターの音だった。

R.I.P.

2017年9月 8日 (金)

安値でゲットしたおんどれ君入りのKaunis Five盤

"Kulosaari" Kaunis Five(Hudobny Fond)

Kaunis_fiveジャズ界のおんどれ君ことOndřej Štveráček入りのアルバムは極力手に入れるようにしているのだが,本作は存在はわかっていながら,なかなか入手できていなかったものだ。しかし,某ネット・ショップにおいて結構な安値でゲットできたのはありがたい。なんてったって888円である(笑)。

本作はチェコとスロバキアのミュージシャンの混成軍クインテットである。ピアノを弾いているPavel Wlosokはチェコ生まれのアメリカ人だし,2曲でピアノを弾くPiotr Wyležolはポーランド出身なので,正確にはちょっと異なるが,まぁよかろう。現在はチェコとスロバキアの2つの国に分かれているが,元は一つの国だったから,共演には抵抗もないだろうし,相性自体には全然問題がないのだろう。メンバーが持ち寄ったオリジナルを軽快に演奏している。

おんどれ君のオリジナルも2曲あるが,そのうちの1曲は"Trane's Late"と題され,John Coltraneとアルバム"Giant Steps"に捧げられている。そう言えば進行が"Giant Steps"のそれのようにも聞こえるなぁ。

最近のおんどれ君のアルバムに比べると,エレピが使用されていたり,ゴリゴリ感は抑制気味のやや軽めの作りかなとも思うが,なかなかレベルの高い演奏で嬉しくなってしまう。こういう軽めのおんどれ君もまたよしであった。星★★★★。そう言えば,ピアノを弾いているPavel Wlosokのアルバムも当ブログで取り上げたことがあった(記事はこちら)。そこでも彼はRhodesを弾いていたが,エレピの使い方がよくわかっているねぇ。

Recorded on July 20 and November 3, 2015

Personnel:Lukáš Oravec(tp, fl-h), Ondřej Štveráček(ts), Pavel Wlosok(p, el-p), Piotr Wyležol(b), Tomáš Baroš(b), Marián Ševčík(ds)

2017年9月 7日 (木)

いやぁ,Tuck Andressは凄いですわ。

"Reckless Precision" Tuck Andress(Windham Hill)

_20170903_3今でも現役で活動を続けるTuck & Pattiであるが,私は彼らの音楽は"Dream"しかCDを保有していない。だが,Patti Cathcartのディープ・ヴォイスとTuck Andressの超絶的なギターが相俟って,あれは今でもいいアルバムだったと思っている。だったらもっと音源を購入してもよさそうなものだが,このフォーマットではやはり限界があるだろうことは想定せざるをえず,相変わらず彼らのアルバムの数は我が家では増えていない。

一方,"Dream"がリリースされたのと同じ頃にリリースされたTuck Andressのアルバムだって,別に購入しなくてもいいではないかと言われればその通りだが,やっている曲を見て,おぉ,これはよさそうだと思って購入したはずである。それはおよそ四半世紀前の私のNYC在住中のことである。

久しぶりにこれをトレイに乗せたのだが,スタンダードとオリジナルが混在する中で,Tuck Andressのオリジナルを演奏するときには,ただでさえ技巧的なのが,更に技巧的になってしまうように感じるのは面白い。逆にスタンダードは,楚々とした印象を与えるが,それでもやっていることはかなり強烈と言ってよいだろう。ソロ・ギターでアルバムを作ると言えば,Joe Passの専売特許みたいなものだが,ここではJoe Passとは全く違うギター・スタイルが聞けて,その個性の違いを楽しむのも一興だろう。

いずれにしても凄いテクニックである。星★★★★。でもまぁ歌があった方がいいと思う人も多いかもなぁ。

Personnel: Tuck Andress(g)

2017年9月 6日 (水)

Milesバンド脱退後のBob Bergのリーダー作第1弾

"Short Stories" Bob Berg(Denon)

_20170903_2このブログにも何度か書いていると思うが,私はBob Berg好きである。Michael Breckerよりも好きだと言っては,いろいろな人に「そうなの?」みたいな顔で見られることが多いが,好きなものは好きなのだ。Bob Bergと言えば,そのハード・ボイルドな響きが私の心を捉えて離さないのだ。そうしたBob Bergのハード・ボイルドなサウンドは,80年代Milesバンドの中期のタイトなサウンドを支えていたと思っている。Bob Bergが抜けて,Kenny Garrettが入ってからのMilesはポップ度を増していく感じがして,私の好みからは徐々に遠ざかって行ったのは紛れもない事実なのである。91年にAvery Fisher Hallで見た時なんて全然面白くなかったしねぇ。

そんなBob Bergが長年のバンド・メイトとなるMike Sternとの共演が増えるのは,Milesバンド脱退の時期とほぼ一致するが,かたやMike Sternも好きな私としては,彼らのバンドにしびれることは言うまでもない。

本作はBob BergがMilesバンドを脱退し,Mike SternともどもDenonレーベルに吹き込んだリーダー作としては第3作になるはずである。Xanado盤やRed盤からは大きく,フュージョン・タッチに舵を切った作品であり,Milesとの共演があったからこそのサウンドであろうと思える。Mike SternとBob Bergはバンド・メイトでありながら,Mike Stern名義ではWarnerから,Bob Berg名義ではDenonからという決まりのもとにアルバムをリリースしているが,どちらもタイトで,私好みのサウンドのアルバムが多い。やっぱり好きなのである。

私がこのアルバムを購入したのは,米国在住中のことだったが,それ以来,私はBob Bergを好きで聞いているにもかかわらず,生で聞く機会が一度もなかったのは,今にしてみれば非常にもったいなかった。生で見ていれば,更にしびれていたに違いないと思える演奏がここには収められている。アルバムとしては,少々後半緩くなるかなと思わせる部分もない訳ではないが,これは結構楽しめる。1曲だけ客演するDavid Sanbornなんて,誰がどう聞いてもSanbornだしね。ってことで星★★★★。

Recorded in March 1987

Personnel: Bob Berg(ts, ss), Mike Stern(g), Don Grolnick(org, synth, p), Robby Kilgore(prog, key), Will Lee(b, perc), Jeff Andrews(b), Peter Erskin(ds), Dave Sanborn(as)

2017年9月 5日 (火)

"Breezin'"路線を踏襲したってところの"In Flight"

"In Flight" George Benson(Warner Brothers)

_2017090370年代中盤から80年ぐらいまでのGeorge Bensonの売れ方はある意味異常であった。"Breezin'"がバカ売れし,グラミーは取るわ,ビルボードのポップ・チャートの1位になるわというのがまさに凄いことだが,それに続く何枚かもチャートのトップ10に入っているのだから,出せば無条件に売れていたと言ってもよい。

まぁ,"Breezin'"が突然変異的に売れ,それに続く作品は,まぁ「二匹目のドジョウ」狙いになるのは当然で,この"In Flight"はサウンド的には,"Breezin'"の路線を踏襲しているのだが,更にここではヴォーカルの比率を高めて,更に売るぞという感覚が出ているのが笑える。6曲中4曲が歌ものだからねぇ。

ここまで来ると,ジャズ・ギタリストとしてのGeorge Bensonはどこかに行ってしまったなぁという感覚が強いが,まぁここまでポップに徹すりゃいいかって感じもする。だが,それもGeorge Bensonの声が好きかどうかによって,評価も分かれるのは仕方ないだろう。正直言って,私にとっては可も不可もないというのが事実である。だが,George Bensonの声には"Everything Must Change"ははっきり言って合っていないということは,声を大にして言いたい。Warがオリジナルの"World Is a Ghetto"とかはまだ許せるが,合わない曲はやめといて欲しかった。

ということで,星★★★ぐらいでいいだろう。

Gb_2009ところで,全然関係ないが,最近のGeorge Bensonの写真を見ると,その頭部が細川たかしに見えて仕方ない私(爆)。

Personnel: George Benson(g, vo), Ronnie Foster(el-p, synth), Jorge Dalto(p, clavinet),Phil Upchurch(g, b), Stanley Banks(b), Harvey Mason(ds), Ralph McDonald(perc)

2017年9月 4日 (月)

またまたラックの奥から引っ張り出す:小國雅香の初リーダー作。

"Labyrinth" 小國雅香(Moca)

_20170902_2またまたラックの奥から引っ張り出してきたアルバムである。このアルバムは某ジャズ喫茶で聞かせてもらって,なかなかいいねぇと思って買ったのが約20年前である。このアルバムがリリースされて,来年で20年という時の流れはほとんど信じがたい。

リーダーの小國雅香は故辛島文雄にも師事していたそうで,本作のライナーにも辛島文雄がコメントを寄せている。そこにも書かれているが,共演者にも恵まれて,初リーダー作としてはかなりよい出来だと言ってよい。

このアルバム,リーダーも力演であるが,その魅力を増したのは音川英二のテナーとソプラノだと思える。今や,森山威男との共演も多い音川英二だが,只者ではないのである。レコーディング・キャリアとしては比較的初期と言ってよい段階で,いい音を出していると思う。

リーダーの小國雅香は現在は長崎に拠点を移して活動しているようで,現在の活動についてはなかなか触れる機会もないが,自身のWebサイトによれば,音楽活動に加え,後進の育成にも当たっているようだ。いずれにしても,本人のキャリアにおいて,こういうリーダー作を残せていたことは幸せなことだと思う。

Labyrinth_new本作は現在もジャケットは変わっているものの入手可能である。ご関心のある方は聞いても損はないし,日本のミュージシャンの質の高さを実証している。星★★★★。

Recorded on November 10 & 11, 1998

Personnel: 小國雅香(p),音川英二(ts, ss),納浩一(b),岩瀬立飛(ds)

2017年9月 3日 (日)

こんなんもありました~(笑):Martial Solal~Toots Thielemansデュオ

"Martial Splal Toots Thielemans" (Erato)

_20170831ラックを漁っていたら,久しぶりに見つけてしまったのがこのアルバムである。しょっちゅう聞きたいとは思わないので,「一軍」の棚には置いていないが,クロゼットにはしまい込んでいないというレベルに位置づけている作品。しかし,久しぶりに聞いたら,これが結構な佳品であった。

Martial Solalについては,Marc Johnson,Peter Erskineとのトリオ・アルバムを保有しているはずだが,どこかにはあるはずだが,何年も聞いていない(爆)。しかし,齢90歳にして,多分まだ現役という凄い人である。しかし,どうもピンとこなかった感覚があり,そちらはどこかに隠れてしまっている(笑)が,本作はTootsのおかげもあって,そこまでひどい扱いは受けていない(爆)。

それでもって,これを聞き直してみると,スタンダードを中心にToots,Solalのオリジナルが1曲ずつ,2人の共作が1曲含まれた全11曲。これが実にいけているではないか。これはジャケにおそれをなして,ちゃんと聞いていない証拠である(苦笑)。編成が編成だけに,ミディアム~スロー・テンポが中心になるのは仕方ないところであるが,フランス出身のSolalとベルギー出身のTootsによるまさにノーブルとしか言いようがない演奏が聞ける。

こういうのを再発見というんだろうなぁと思いつつ,そんなCDが私の家にはいくらでもあるのかもしれないなぁ。持っているものを聞き直すことの喜びを感じさせてくれた一枚。半星オマケして星★★★★☆としてしまおう。

Recorded in October, 1991

Personnel: Martial Solal(p),Toots Thielemans(hca)

2017年9月 2日 (土)

Al Di Meola@ビルボードライブ東京参戦記

Di_meola1

私がAl Di Meolaの"Elegant Gypsy"を聞いたのはアルバムが出てすぐぐらいなので,高校1年ぐらいだったと思う。初めて聞いた時のショックというか,驚きは今でも覚えているぐらいのインパクトだったが,その頃の私は,とにかくどうやったらこんなギターが弾けるのか?としか思えなかったというのが実態である。

それから40年。Al Di Meolaは米国各地でその"Elegant Gypsy"40周年のライブを行っており,日本には来ないのかなぁとずっと思っていた私である。そしてようやく実現したのが今回のライブである。Di Meolaを見るのは,1983年のReturn to Forever再編時以来だからほぼ35年ぶり。その間にはDi Meolaに失望したこともあったし,持ち直したことを喜んだこともあった。ワンパターンだと思いつつも,それでも結局好きなのだ(爆)。

そして今回のヴェニューはビルボードライブ東京である。いつものようにカジュアル・シートに陣取ってライブを聞いていたのだが,まぁ,やっぱりワンパターンである。だが,これがDi Meolaの芸風なのだから,それを楽しめばよいと割り切っていた私である。"Elegant Gypsy"40周年ツアーと言っているのだから,同作の曲は全部やってくれと言いたいところだが,結局は3曲で,そのほかにRTFやアルバム"Casino",更には最新作"Elysium"からの曲も交えての約1時間半は相応に楽しめた。

ただ,バック・バンドはややリズムがぶれる感覚もあったし,いまいち感はあったが,Di MeolaがスカウトしたヴァイオリンのEvan Garrは,Di Meolaの音楽をよく理解しているのがわかって,非常に良かったと思う。つい数年前までは単なる素人,単なるファンだったとは思えない協調ぶりであった。

しかし,やはりファンとしてはもっと"Elegant Gypsy"の曲を聞きたかったのではないかとも思えるし,"Race with the Devil on Spanish Highway"は正直やって欲しかったが,まぁ贅沢は言うまい。Di Meolaの芸風を楽しんだことでよしとしよう。

いずれにしても,やっぱり黒のベストを着るのねぇと思ったのは私だけではあるまい。ってことで,客席から撮影した写真をアップしておこう。

Live at ビルボードライブ東京 on September 1, 2017,2ndセット

Personnel: Al Di Meola(g), Phil Magallanes(key), Evan Garr(vln), Elias Tona(b), Luis Alicea(ds),Gumbi Ortiz(perc)

Di_meola2

2017年9月 1日 (金)

祝W杯出場!おめでとう!日本代表。

Photo_2

宿敵オーストラリアに完勝して,ロシアW杯への出場を決めた日本代表。素晴らしい。心からおめでとうと言いたい。

プレスが効き,ボール支配率が高く,攻撃の連動性が確保されていて,完全な日本ペースで進んだ試合であり,前半41分の浅野の絶妙な飛び出しによる先制点も見事であれば,後半32分に生まれた井手口のミドルによるまさにビューティフル・ゴールで追加点を上げ,オーストラリアの戦意を喪失させた戦いぶりは,今までの日本代表にはない力を感じさせた。先発に起用した浅野,井手口が活躍したのだから,これはハリルホジッチの審美眼を評価すべきだろう。

今回の先発メンバーを見た時,浅野の起用は,フォワードで浅野の俊足を活かしたかき回しができると期待したが,驚きは井手口の活躍であった。オフェンス,ディフェンスともに献身的に走り回り,素晴らしい体力を見せつけただけでなく,試合を決定づけた2点目のゴールは,強引とも思えながら,ゴール右隅に突き刺さる素晴らしいシュートであった。完全にこの試合で井手口はブレークしたと言ってよく,今後の日本代表の戦力として計算ができることを実証した。

オーストラリア戦でありながら,本当に危ないシーンはLeckieのシュートが吉田の足に当たってコースが変わり,ポストを直撃して救われたところぐらいではないか。これまで,オーストラリアの高さを活かしたハイ・ボールに苦しめられた日本だが,今回はオーストラリアがハイ・ボールを多用しないので,あまり怖さを感じなかった私である。いずれにしても,今回はなかなか点が入らないことにやや不安を感じた程度であり,かなり安心して見られたというのが正直なところである。

これで6回連続のW杯出場を決めた日本代表だが,これからは本戦に向けて更なるチーム力の向上を図ってもらいたい。次戦は予選突破の掛かるサウジアラビアが相手なので,彼らはガリガリと削ってでも勝ちに来るはずである。次戦も勝利は期待したいが,ここは怪我をしないように対応すべきだろう。ハリルホジッチもサウジ戦は新戦力もしくは,オーストラリア戦に出場していないメンバーを試すと思われるが,とにかく怪我だけはしないように乗り切ってほしいものである。

繰り返す。おめでとう!日本代表。今夜は私も勝利の美酒に酔った。ありがとう,日本代表!

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