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2017年8月11日 (金)

夏だ,フリーだ,洋輔だ(笑)。その2。

「ミナのセカンド・テーマ」 山下洋輔トリオ(Victor)

Photo世の中,夏休みに突入しているが,私は仕事の関係で,フルフルには休めそうにない状態で,実家にもパソコン持参を覚悟している。そんな精神的にフラストレーションがたまる中,やはりここはフリー・ジャズで憂さ晴らしということで,またも山下洋輔である。

今回は彼らの初のスタジオ作品のはずの本作である。本作が吹き込まれたのは1969年であるから,既に50年近い時間が経過している。しかし,改めて本作を聞いてみて,当時のパワー,エネルギーを感じられて,嬉しくなってしまった。

こういう演奏を聞いて喜んでいる私は一体なんやねん?とも思ってしまうが,この当時から山下洋輔のやるフリー・ジャズには小難しいところ,理屈っぽいところがないのが爽快なのである。体育会系,あるいは格闘技系という感覚が強いと思うが,ついつい聞いていて高揚してしまう私がいる。先日取り上げた"Hot Menu"にも収録されていた「ミナのセカンド・テーマ」が全く違う形で,これぞ山下洋輔というトーンで演奏されるのが面白い。これだけ聞いているだけで私はトランス状態に陥ると言っても過言ではない。

ここでテナーを吹いているのは,オリジナル・メンバーである中村誠一であるが,その後はコンベンショナルな演奏に回帰したかたちの中村誠一が,もの凄い吹奏を聞かせる。それを煽る森山威男も強烈。もちろん,山下洋輔は山下洋輔で激しいものだが,ほぼここから山下トリオのフリーの歴史が始まったことを考えると何とも感慨深い。こういう演奏だから,全然古いとも思わせないし,時間の経過なんてはね返すパワーだと言っておこう。

このアルバムについては,よくよくブログを振り返ると,約8年前にも記事を書いている(記事はこちら)のだが,この8年の間に本盤をプレイバックする機会がどれぐらいあったかどうかは甚だ疑問だ。それでも久々に聞いてもほとんど書いていることが変わらないのは我ながら笑える。やっぱり今回も星★★★★★である。

Recorded on October 14, 1969

Personnel: 山下洋輔(p),中村誠一(ts),森山威男(ds)

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