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2015年おすすめ作

2015年おすすめ作(本)

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2017年6月29日 (木)

体力の限界。それでも地域経済に貢献する私(爆)。

Photo_2

シンガポール~マレーシアからの出張から帰国したのが日曜日の早朝,その日はほとんど何もできずに過ごしたが,月曜日は飲み会で深酒,火曜日から水曜日にかけては福岡に出張って感じで,身体を休める暇もない。

そんな中でも,出張中にはうまいものをってことで,福岡で食したのが呼子のいかである。今回は結構小さめのものだったが,出てきたときには毎度のことながら,テンペラも足も目玉も動いている新鮮な状態であった。刺身の後に残りの部位でいただいたのが天ぷらも結構な量があって,それはそれで非常にうまかった。出張者の役得は福岡でもって感じだったが,体力には決していい影響は与えられていないな。なので,役得と体力への影響で差し引きゼロってところか(笑)。

2017年6月27日 (火)

Enrico Pieranunzi入りMads Vinding Trioの未発表ライブ現る。これは悪いわけない。

"Yesterday: Mads Vinding Trio Live in Cipenhagen 1997" Mads Vinding / Enrico Pieranunzi / Alex Riel (Stunt)

Yesterdaysこのアルバムのリリースが発表された時,絶対これは悪くないはずだと思ったのは,きっと私だけではないはずである。Enrico Pieranunziのファンであれば,彼が同じメンツで吹き込んだMads Vindingの"The Kingdom"は,Pieranunziのトリオ・アルバムでもファンが多い傑作だからだ。かく言う私も,Pieranunziが2013年に来日した時に,サインをもらうために持参した何枚かのアルバムには"The Kingdom"が含まれていた。それにしても,それももう4年近く前のことである。光陰矢の如し。

そんなトリオが"The Kingdom"をリリースしたのが1997年のはずで,その同年,同メンツでライブ・レコーディングの模様が残っていたということは全く幸運だったと思わざるをえないし,冒頭のタイトル・トラック"Yesterdays"からこっちの思っているサウンドが響きだせば,それだけで「くぅ~っ」となってしまった私であった。

Enrico Pieranunziはその後も精力的に活動はしているが,やはりピアノ・トリオ・フォーマットによる演奏には魅かれるものが多い。しかし,多作な人だけにアルバムは玉石混交という感じがしないわけではないが,それでも"The Kingdom"があっただけに,このアルバムは期待させる部分が大きかったし,ちゃんとその期待に応えてくれるところが,ファンとしては非常に嬉しいのである。

レパートリーはスタンダードを中心に,Gary Peacockが"Tales of Another"でやっていた"Vignette",そしてPieranunziの美しいオリジナル"A Nameless Date"という選曲もファンは落涙必至であろう。

_20170625とにかく,Pieranunziのピアノのよさが十分に捉えられていると感じられる演奏の数々であり,私としては"The Kingdom"同様の満足が得られたと思っている。真剣に聞くもよし,聞き流すのもよし。様々なシチュエーションで,何度も聞きたくなるようなアルバムである。喜んで星★★★★★としてしまおう。Cotton Clubでのライブ後にサインをもらった"The Kingdom"の写真もアップしておこう。

Recorded Live at Copenhagen Jazzhouse on Novmeber 11, 1997

Personnel: Mads Vinding(b), Enrico Pieranunzi(p), Alex Riel(ds)

2017年6月26日 (月)

出張中に見た映画(17/6編):まずは"Hidden Figures"を挙げておこう。

"Hidden Figures" ('16,米,Fox)

Hidden_figures監督:Theodore Melfi

出演:Teraji P. Henson,Octavia Spencer, Janelle Monáe,Kevin Costner,Kirsten Dunst

まだ,前回の欧州出張の時に見た映画のレビューもアップできていないのだが,今回のシンガポール~アジア出張で見た映画を先にアップしよう。今回は往路で2本,復路で1本だが,そのうち1本は「ローグ・ワン」の再見なので,記事にアップするつもりはない。まずは復路で見たこの映画を取り上げよう。

この"Hidden Figures"という映画は,今年の9月に日本でも「ドリーム」というタイトルで公開予定であるが,残念ながら,作品の話題性という観点では,おそらく多くの人の目に触れることはないだろうと思える。しかし,非常に見た後に心地よい感覚を残す映画で,無視するにはもったいないと思える作品なのだ。

要は,黒人がまだ差別されている頃,NASAの宇宙計画において,大きな役割を果たした黒人女性3人の姿が描かれている。ある意味,人種差別とその克服という要素でヒューマニズムに訴求し,その一方でマーキュリー計画という宇宙開発において,彼女たちがどのように貢献したかという要素により,ストーリーにメリハリをつけている。人種差別を描いた映画としては「グローリー/明日への行進("Selma")」があるが,"Selma"のシリアスさに比べれば,はるかに気楽に見られるところも,機内エンタテインメントとしては適切なのだ。

この映画は,黒人,しかも女性が宇宙計画の中で果たした重要な役割を描くことで,いかにもアメリカの知性派を喜ばせる映画だと思える。実際にどの程度までこうした差別的な対応がNASAの中に存在したのかはわからないとしても,こうした現実があったということは,今の世の中ではなかなか信じがたいが,これが歴史の現実というものとして,その重みは感じなければならない。

やや脚本に性急さやCGとストーリーのギャップが見受けられるのも事実だが,この尺に収め,現代においてこうした背景を描くには,ある程度仕方がないことである。むしろ,実話の持つ事実と,演技陣の適切なキャスティング,手堅い演出が相まって,私にとっては大いに楽しめる映画となった。本当は日本でもこういう映画がヒットすればいいなぁと思える一本。星★★★★☆。私にとっては,こういうのをいい映画と言う。

2017年6月25日 (日)

Return of 中年音楽狂とマレーシアの夜のご報告

New_sound_at_alexis

シンガポールからマレーシアへ周る出張を終了して,今朝,帰国した私である。今回は現地のグループ企業やクライアント,あるいはパートナー候補との打合せに加えて,シンガポールでのコンベンション参加等,結構忙しかった上に,ナイト・ライフも忙しく(爆),なかなか体力的にきつい出張であった。そもそも帰国当日の土曜日に,マレーシアで「芝刈り」なんかしてるから体力を更に消耗するという自滅行為もしているのだから,自業自得の部分もあるが...(苦笑)。

シンガポールについては記事を2本上げたが,マレーシアにおいては,金曜日の打合せの後,現地出向中の最強サラリーマン・サックス奏者にして,私の同僚でもある八木敬之君のライブ活動の場も見させてもらうことになった。

今回はマレーシア人ピアニスト,John Dip Silasがリーダーを務めるNewSoundというバンドのライブであったが,基本的にメンバーのオリジナルを演奏するコンテンポラリー・ジャズ・バンドによる演奏であった。まずは場所のAlexisであるが,写真の通り,結構こじゃれたイタリアン・レストランでライブをやるというヴェニューであった。ライブは金曜,土曜の開催が基本で,月曜日にはジャム・セッションをやっているようである。

そしてこのNewSoundというバンドであるが,サックス2本をフロントに,ピアノ,ギター,ベース,ドラムスから成るセクステットである。演奏するオリジナルの中にはBrad Mehldauに捧げた曲もあったし,ギターはクリーンなサウンドで,Kurt Rosenwinkelのような演奏をし,曲の中にはややメカニカルな曲も含まれること等から,大体の音は想像して頂きたい。フュージョンではないが,決してコンベンショナルではない。そして変拍子も交える,まさに今風のコンテンポラリー・ジャズである。

演奏の冒頭から,なかなかドラムスがうまいねぇと思っていたのだが,やはり興味はフロントのサックスに向いてしまう。スコットランド出身のScott Murphyと,わが同僚,八木君の個性の違いがどう出るかというところであるが,正直に言ってしまえば,八木君のフレージングの引き出しの多さが際立っていたと言っておこう。オリジナルも提供していたMurphyは,ソロについては,2ndセットの最後の曲はなかなかよかったとは思うが,やや直線的なフレーズが多いように感じた。そういう意味では,仲間うちの贔屓ってところもあるかもしれないが,ソロに関しては八木君に軍配が上がる。

そして,リーダーのJohn Dip Silasは,非常に高いソロの技量を聞かせていたが,彼らのサウンドであれば,何曲かエレピを使っても面白いと思えた。ただ,ソロのフレージングはいろいろなミュージシャンを研究,吸収しているところが強く感じられた。ギターのHor Chee Seng,ベースのIcco Elnoelにもソロ・スペースが結構与えられていたが,ギターはレパートリーを考えれば,もう少しエフェクターをうまく使ってもいいように思えたが,こういうスタイルが彼のやり方ということだろう。ただ,もう少しフレージングの文脈を増やしてもいいように思っていたというのが正直な感想である。ドラムスのTerrence Lingは,うまいのは事実だが,切れ味を発揮する曲と,必ずしもそうでもない曲が分かれるように思えた。しかし,全体を通して聞けば,非常にレベルの高いバンドであることは間違いないところである。

私は私で,現場で飲み過ぎて,最後は珍しく呂律が回らないような状態に陥っているのを自覚していたが,それは演奏(及びその他の要素:謎)を楽しませてもらったことの裏返しということにしておこう。

Live at Alexis, Kuala Lumpur, Malaysia on June 23, 2017

Personnel: <NewSound> John Dip Silas(p),八木敬之(ts, ss), Scott Murphy(ts), Hor Chee Seng(g), Icco Elnoel(b), Terrence Ling(ds)

2017年6月21日 (水)

続・中年音楽狂 in シンガポール

Img_6315_2

こちらでは多忙でブログにも投稿できないでいるが,現地のオフィスの展望デッキからの写真で雰囲気をおすそ分け。正直欄干が低く,高所恐怖症には厳しい作りなのが笑えた。何れにしてもバテバテの私である。


2017年6月18日 (日)

中年音楽狂 in シンガポール

Img_6313

出張でシンガポールにやって来た。チャンギに着いた時は熱帯的スコールみたいな大雨だったが,そんな中,現地の友人と行ったのがなぜかギリシャ料理(笑)。しかし,素材を活かすところは日本人にも受けるかも。写真はラム・チョップだが,大変美味かった。

そうは言っても移動の疲れも出そうなのでさっさと寝よう。


2017年6月17日 (土)

バテバテの中年音楽狂。その一方で役得も...。

Photo_2

ここのところ,出張やプレゼン機会(昨日なんか福岡から戻って,プレゼンのダブル・ヘッダーであった)が続いていて,ブログの記事を書く余裕もない状態が続いていた。今日はようやく自宅にいるわけだが,明日からの海外出張に向けた資料の準備に追われているような状態なのだ。日頃の仕事がオーガナイズできていないことの証であるが,まぁこういうこともあるってことで。明日からはシンガポール~マレーシアと回るのだが,ますますブログに記事をアップする余裕がなくなること必定である。

そんな多忙な生活を送っている私だが,先日も盛岡での鴨すきの写真をアップしたが,今度は大分に行ったので,城下鰈である。冬はふぐだが,夏場は城下鰈ってことで,今回は刺身の写真だけだが,やっぱりうまいねぇ。当然酒量も増え,仕事の時はヘロヘロという体たらくではあったが,出張者の役得ってことで。

しかし,国内の移動と言っても,それが続くとボディ・ブロウのように効いてくるのだ。さすがに今日の朝はゴルフの練習に行こうなんて気力もわかなかった。やっぱり歳だな(苦笑)。

2017年6月14日 (水)

ある意味,これがVanguardでのライブというのが信じがたい"Small Town"

"Small Town" Bill Frisell & Thomas Morgan(ECM)

Small_town今年になってから,私はBill FrisellはCharles Lloydとのライブで,そしてThomas MorganはJokob Broとのライブで,その生演奏に接している。ビルフリについては長年の経験則からして,だいたいどういう音だろうというのは想像がつくし,Thomas Morganのあの超内省的な感じ(本当に内気な青年って感じなのである)からすれば,インティメートな音場になることはわかっていた。

しかし,本作が録音されたのは,モダン・ジャズの聖地と言ってよい,あのVillage Vanguardである。あまりこうした演奏には接するチャンスがある場所だとは思えないのだが,そういう場所でこういう演奏が行われたということがまず驚きである。

だが,このアルバムを聞いていると,彼らの演奏にはマジカルな部分があって,聴衆を誘因する特殊なケミストリーを発生させているようにさえ思える。ギターとベースというデュオというセッティングにおいて,非常に特異な個性に満ちた演奏と言うことができるアルバムだと思える。だって,Jim Hall~Red MitchellやJim Hall~Ron Carterとは違うし,Charlie Haden~Christian Escoudeとも違う。ではBebo Ferra~Paulino Dalla Portaとはどうかというと,内省的な響きは類似していても,やっぱり違うのである。彼らにしか出せない音。まさにそんな感じだろう。"Subconscious Lee"なんて,まさにツボに入る演奏である。

ビルフリの音は想定通りであるが,ここでのThomas Morganのベースの音がなんと魅力的に録音されていることよ。レコーディング・エンジニアの記載がないが,これをミキシングだけでこの音に仕上げたとすれば,それはそれで凄いことである。

前半はJakob Broにも通じる幽玄な世界が展開されるが,中盤から後半にはやや最近のビルフリに感じられるアメリカーナな感覚もあり,全体としてはバランスの取れたアルバムと言ってよいだろう。だって,やっているのがCarter FamilyやらFats DominoではいくらビルフリとThomas Morganでも多少はそうなるわねぇ(苦笑)。そして最後はなんと"Goldfinger"である。Shirley Basseyのオリジナルとは全く違う世界が展開する。万人には勧めにくいが,この世界,はまるとなかなか抜けられない。そういう世界である。星★★★★☆。

Jakob_bro_i_mosaicいかにThomas Morganが内気っぽいかを見て頂くため,Jakob Broとのライブ時の写真を再掲しておこう。いつも通り,私の顔はモザイク付きである。

Recorded Live at the Village Vanguard in March 2016

Personnel: Bill Frisell(g), Thomas Morgan(b)

2017年6月13日 (火)

出張中に見た映画(17/5-6月編):3本目は「美女と野獣」

「美女と野獣("Bearty and the Beast")」('16,米/英,Disney)

Beauty_and_the_beast監督:Bill Condon

出演:Emma Watson, Dan Stevens, Luke Evans, Josh Gad, Kevin Kline, Hattie Morahan, Ewan McGregor, Ian McKellen, Emma Thompson

日本でも大ヒット中のこの映画,私としては,オッサン一人で劇場に行くのは躊躇されるところであったが,めでたく機内エンタテインメントで見た。アニメの実写化であるが,もともとアニメも見ていないし,こうしたファンタジーに大して関心を持てないというのが,オッサンの悲しい性である。

しかし,映画としてみると,これは結構よくできていて,破たんもあまり感じられない。野獣のキャラの変貌ぶりが早過ぎると思わせるのは尺を短くするためと割り切ればいいが,それは別に大きな問題ではない。映画ならではのCGをうまく使ったところは,実写でありながら,アニメーションの世界を再現するには不可欠であろうし,例えば,これが舞台だったら逆に笑ってしまったかもしれない。

もちろん,突っ込みどころはいくらでもあるし,野獣とガストンの戦いのシーンは「カリオストロの城」か?っと思っていた私である。まぁ,それでもある意味,これだけの役者を揃えなくてもいいだろうと思わせるような豪華な配役もあり(日本語版のキャストも結構凄いねぇ。私は英語版で見たが...),楽しく見られる映画であることは間違いない。その要素を強めたのは,音楽の出来のよさって気もするが,これはヒットするのもうなずけるなってところ。ということで,星★★★★としてしまおう。

2017年6月12日 (月)

メンバー・チェンジ後のOregonの新作が渋くも素晴らしい。

"Lantern" Oregon(CamJazz)

_20170611Oregon久々の新作がリリースされた。前作は"Family Tree"のはずだから,約4年半ぶりってことになるので,結構久しぶりである。その間には,バンドの創設メンバーであるGlen Mooreが脱退するという出来事があったが,今回のアルバムにおいては,Glen Mooreが去ったことの影響はどうかということに関心が向かざるを得ない。しかし,Glen Mooreに代わって加入したのはPaolino Dalla Portaである。Paolino Dalla Portaと言えば,Paolo Fresu Devel Quartetの演奏でも知られるが,私としては,ギターのBebo Ferraとの素晴らしいデュオ・アルバムがあったので,多分大丈夫だろうとは思っていたが,私が想像するよりずっとよいアルバムに仕上がっていると思う。

前作"Family Tree"についてはやや辛めの評価をした私である(記事はこちら)が,今回のアルバムは私が期待する彼ららしい音が出てくるのがまず嬉しい。Ralph Townerのオリジナルを中心とした曲から構成されているが,2曲目には先日このブログでも取り上げたJavier Girottoのアルバムでも演奏していた"Duende"が収録されているが,GirottoのアルバムでもTownerはいいところを聞かせていた(記事はこちら)ものの,演奏の出来ははるかにこちらの方がいいように思える。

3曲目はMark Walkerによる"Walk the Walk"であるが,ちょっと聞いた感じではPat Metheny Unity Groupのようにも聞こえるのは面白いが,そこでも聞かれるRalph Townerのピアノの見事さには触れておかねばなるまい。ソロにしても,バッキングにしても,実に大したものであり,うまいねぇと思わせる。ギターが素晴らしいのはもちろんだが,ピアノも一流なのはEgberto Gismonti同様である。

そして,注目のPaolino Dalla Portaであるが,実にいい音を出していて,それがOregonというバンドのサウンドにジャスト・フィットと言っていいだろう。Glen Mooreの脱退の影響はほとんどないと言ってもよい。これならば,今後のバンド活動も安心である。

全体を通して聞けば,コレクティブ・インプロヴィゼーションのようなタイトル・トラック"Lantern"はどうなのよ?って気がしないでもないが,徐々に盛り上がりを示して,そんなに悪くもないかと思わせるし,更には最後をトラッドの"The Water Is Wide"で締めるってのは,演奏はちょいと緩いものの,決まり過ぎでしょう(笑)。いずれにしても,長年のOregonのファンが聞いてもおそらくは納得のいく,渋くも素晴らしい新作である。星★★★★☆。

Recorded on November 28-30, 2016

Personnel: Paul McCandress(oboe, english horn, ss, b-cl), Ralph Towner(g, p, synth), Paolino Dalla Porta(b), Mark Walker(ds, perc, ds-synth)

2017年6月11日 (日)

もはや裏Fleetwood Macの趣:"Lindsey Buckhingham Christine McVie"

"Lindsey Buchngham Christine McVie" (East West/Warner)

Buckingham_mcvie私はなんだかんだ言ってFleetwood Macのアルバムを結構保有しているし,Beb Welchのいた時代から,彼らの持つポップさが好きなのだが,その中でも特に好きなのがChristine McVieなのだ。特に彼女のソロ・アルバム(邦題「恋のハートビート」だったか...)なんて本当に好きである(記事はこちら)。

そんなFleetwood MacからChristine McVieからはかなりの期間離れていたが,現在は復帰しているが,そこでLindsey Buckhinghamと彼女がデュオ・アルバムを出すとは想像していなった。Buckinghamが組むなら,当然Stevie Nicksだと思うのが人情だが,Christine McVieの方が圧倒的に好きな私には嬉しい驚きであった。

そしてデリバリーされたアルバムのクレジットを見ると,バックはJohn McVieとMick Fleetwoodではないか。それにMitchell Froomがキーボードで加わるという布陣は,ほとんど裏Fleetwood Macである。更に音を聞いてみると,どうしてもバッキング・ヴォーカルがStevie Nicksに聞こえてしまうから不思議である。私としてはクレジットされていないだけで,彼女が参加しているようにさえ思えてならない。Buckinghamにはベース,ドラムスのクレジットもあるから,Macのリズム隊は一部参加と考えてもよいが,それでもこれはファンにとっては,ほとんどFleetwood Macのアルバムとして聞いても問題はなさそうに聞こえる。

まぁ,それはさておきである。彼ららしいポップさを持ったアルバムは予想通りであるが,随分とLindsey Buckinghamの声がハスキーになった感じがして,時の流れを感じてしまう。Christineは古希を過ぎ,Buckinghamも今年で68歳なのだから,声の衰えは当然あって然るべきであるが,Chrisitineの声が以前と大して変わらないように思えるのは驚異的である。昔からChristineの声は渋い声だったということもあろうが,まだまだ若々しさを感じさせるのは立派だと思う。

曲は彼らしい曲だとは思えるが,今一歩のキャッチーさが不足しているような気がするのはやや残念だとしても,長年のChristine McVieのファンとしては,彼女が歌ってくれるだけでもうれしいのである。"Game of Pretend"なんてそのイントロを聞いただけで"Songbird"を思い出してしまうしねぇ。まぁそれでも評価としては星★★★★てところだろうなぁ。

Personnel: Lindsey Buckingham(g, key, b, ds, perc, vo), Christine McVie(key, vo), Mick Fleetwood(ds, perc), John McVie(b), Mitchell Froom(key)

2017年6月10日 (土)

出張者の役得

Vertical

先日,欧州から帰国してからも,結構多忙な日々を過ごしていて,まさに老体に鞭打つ状態である。そんな中,木曜の夕刻から盛岡に出張していたのだが,出張者には出張者なりの役得というものがある。それは,各々の地方のうまい食事,うまい酒にありつけることだが,今回は鴨すきである。

よくよくネットで見てみると,岩手県は鴨の産地らしく,なるほどと思ったのだが,それにしても,この写真に写る鴨肉の美しさを見れば,うまいのは間違いないと思わせるに十分であった。鴨すきと言うだけあり,すき焼きの肉を牛肉から鴨に変えたものであるが,割り下と卵にからむ鴨肉の美味なることよ。く~っとなってしまったことは言うまでもない。

仕事の関係で,地方出張は減っている私だが,やはり日本の食は奥深いと思ってしまった。

2017年6月 8日 (木)

出張中に見た映画(17/5-6月編):2本目は「ラ・ラ・ランド」。

「ラ・ラ・ランド("La La Land")」('16,米,Summit)

La_la_land監督:Damien Chazelle

出演:Ryan Gosling,Emma Stone,John Legend,J.K. Simmons

出張の往路で見た2本目の映画がこれである。2016年度のオスカーでは圧倒的な下馬評だったにもかかわらず,作品賞は「ムーンライト」に持って行かれた(そして,発表をミスするという珍事もあった)この映画,公開時に見に行きたかったのだが,ついつい見逃していたものを機内エンタテインメントで見た。

これは正直言って,古き佳き時代のアメリカ・ミュージカル映画が好きな人間には,たまらない仕掛けがあり,監督,脚本のDamien Chazelleもそうした一人だろうと思わせるに十分な映画であった。そもそもこの映画に出てくるような群舞は久しく見たことがないし,Boy Meets Girl, American Dreamみたいな要素満載なのである。昔はこういう映画は結構あったが,今の若い人たちがこういうのを見てどう思うのか非常に興味深く見ていた私である。しかし,私のような人間にとっては,大いに楽しめる作品であった。

シナリオもうまい。冬~春~夏~秋の4部構成+5年後の冬という流れの中で,描かれるRyan GoslingとEmma Stoneの恋模様は,いかにもな展開ではあるが,「5年後の冬」において,ビターな感覚を与えつつも,心地よい余韻を残す。これは確かによくできているし,映画に対する愛情に溢れた作品だと言ってよい。

そして,もう一つ嬉しかったのがJohn Legendの出演である。結構重要な役回りでの出演であるが,そつなくこなし,こちらが期待の歌声も聞かせる。やっぱりうまいねぇ。

正直言って,この映画にシニカルな感覚を示すことは簡単だろう。しかし,この映画は多くの人に幸福感を与える力を持っている。正直なところ,この映画はもう一回劇場で見たいと思わせる作品である。素晴らしい。文句なく星★★★★★を謹呈しよう。それにしても,監督のDamien Chazelle,「セッション」も見事だったが,30歳そこそことは思えぬ才能である。大したものだ。

2017年6月 7日 (水)

ピアニスト,Egberto Gismontiのもの凄さ。

"Alma" Egberto Gismonti(Carmo)

_20170606ECM系列のCarmoレーベルからリリースされた作品だが,もともとはEMIから出ていたCDにボーナス・トラックを追加したものらしい。但し,オリジナルにあった"Infancia"という曲が省かれているようである。

Gismontiと言えば,まずはギターのイメージが強いが,ピアノもうまいことはわかっている。しかし,本作は1枚をピアノで通しており,そしてその手腕は見事としか言いようがない。はっきり言ってしまえば,普通のピアニストでは勝てないレベルである。全編を通して,開いた口がふさがらないぐらいうまい。強靭なタッチ,優れたインプロヴィゼーション能力はある意味Keith Jarrett級と言ってもよい。マルチなタレントを持つミュージシャンは何をやらせても上手いということはわかっているし,去年のライブでもピアノから繰り出されるメロディに圧倒された私だったが,久々にこのアルバムを聞いて,やっぱりすげぇやって思ってしまった。そんな月並みな表現しか出てこないほど圧倒的なピアノである。改めての驚きも含めて星★★★★★。

Recorded in 1987 & 1993

Personnel: Egberto Gismonti (p)

2017年6月 5日 (月)

出張中に見た映画(2017/5-6月編):1本目は「ローガン」。

「ローガン("Logan") 」(’17,米/加/豪,Marvel/Fox)

Logan監督:James Mangold

出演:Hugh Jackman,Patrick Stewart,Dafne Keen,Boyd Holbrook,Stephen Merchant

今回の出張では往路2本,復路3本の映画を見た私だが,いつもの私にするとちょっと少なめである(爆)。

なんだかんだでX-Menシリーズは全部見ている私だが,"Wolverine"ものの出来がよくなかっただけに,今回はどうなのかと思っていていても,やっぱり最初に見てしまったのがこれである。正直なところ,Marvelの映画というのは,荒唐無稽さに満ちている部分があるが,映画としてはエンタテインメントとしてのバランスを考えて作られていると思っている。そんなMarvelの映画の中で,この映画の持つ「暗さ」は突出しているように思う。

もちろん,X-Menシリーズであるから,荒唐無稽度ゼロな訳はないのだが,直近の「X-Men:アポカリプス」のような無茶苦茶度がないのが,まずこのシリーズとしては異色である。そもそもミュータントが暫くの間生まれていないという設定なので,お馴染みのキャストはHugh JackmanとPatrick Stewartのみである。ということで,通常よりも地味な感じがするのでだが,ドラマとしてはよくできている感じを与える結果になった。

逆に言えば,これまでの「X-Men」フランチャイズのような映画を期待してみると,これは違った印象を与えるに違いない。当然,それによって,満足度も違ってくるはずだが,Hugh Jackman(およびPatrick Stewart)がこのシリーズから身を引くという観点では,これほどフィットした展開はなかろう。治癒力が低下し,不死身でないLoganと,発作で特殊能力が暴走するCharles Xavierというのが終末的なシナリオである。もちろん,彼らとしても今後もカメオ出演はするのかもしれないが,これで打ち止めという気なのだと思わせる。

いずれにしても,今までのX-Menとは全く違う展開ながら,私としては大いに楽しんだわけだが,その印象を強めたのが映画「シェーン」の引用である。私自身が「シェーン」が非常に好きなこともあって,この引用は非常によかったと思う。星★★★★。

ついでと言っては何だが,この映画に出てくる「シェーン」のシーンの画像も貼り付けておこう。なんだか「シェーン」のDVDが見たくなってきたぞ(笑)。

Shane

2017年6月 3日 (土)

出張完了。これから帰国。

Img_6306

今週1週間欧州に来ていたのだが,仕事は完了である。現在,ヘルシンキの空港でトランジット中だが,ここのラウンジは家にいるような感覚をコンセプトにしており,非常にユニークである。ラウンジとしては普通ではないので,戸惑う部分もあるが,面白い取り組みだと思った。

仕事は特に問題はなかったのだが,出張中にショッキングな出来事もあった。このブログでもお名前を挙げさせて頂いたMさんの突然の訃報である。新橋のテナーの聖地,Bar D2の常連として,何度もご一緒させて頂いただけでなく,いろいろお世話にもなった方だったので,本当にショックである。先週末には退院されたとお聞きしていたのだが,まさかの訃報は衝撃であった。これまでひとかたならぬお世話になったMさんのご冥福を心よりお祈りしたい。

あと1時間少々でボーディングである。複雑な思いを抱えての帰国だが,"Life Goes on."である。Mさんへの感謝も込めてしっかりしなければ。ということで,次は日本から。

2017年6月 1日 (木)

出張中に見たプロレス・ビデオ(笑)

Img_0003

私が欧州を訪れる機会はそれほど多くなかった。しかし,昨年,ロンドン,ジュネーブと2回訪問し,今回は約7ヶ月ぶりにロンドンからベルリンに出張である。今回はまず羽田からロンドンに飛んだのだが,かなり早い時期からアップグレードのリクエストを掛けていたにもかかわらず,結局アップグレードできずであった。帰路のヘルシンキ〜成田便もまだアップグレードできておらず,かなり期待薄である。まぁ,足を伸ばせる席が取れているので,そんなに問題はないのだが,老体に長時間の移動はきついのである。

足が伸ばせる席なのはいいのだが,シートベルト・サイン点灯中は,機内エンタテインメントの画面が使えないので,ほぼ1時間は無駄になる。そのせいもあって,今回往路は映画は2本だけであった。それについては改めて書くが,そのほかに見ていたのが,新日本プロレスのビデオであった。今回は懐かしの猪木対ストロング小林戦だった。ストロング小林はもともと国際プロレスに所属し,団体のスターとしての位置付けだったはずだが,フリーランスとなっての猪木との対戦を今見ると,体型がスマートな猪木に比べると,小林の体型の鈍重さが際立つ。それでも,古きよき時代のプロレスって感じで結構楽しんでしまった。まぁ,昔のプロレス好きの血が騒ぐってところだろう。その後の昨年のG1クライマックスと比べれば,そもそもプロレスが変質を遂げているのは明らかだ。今のプロレスもそれはそれで面白いのだが,私はファンクス対ブッチャー/シーク組とかで燃えていた世代なので,カウント2.9みたいのが続くより,悪役は悪役として凶器攻撃含め,徹底的に悪役に徹するのも懐かしい気がする。

いずれにしても私も好きだねぇと思ってしまった。

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