最近のトラックバック

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

2015年おすすめ作

2015年おすすめ作(本)

無料ブログはココログ

« Gary Burtonの引退を惜しむ | トップページ | Enzo Favata@イタリア文化会館に行ってきた »

2017年3月22日 (水)

NYCに乗り込んだJulian & Roman Wasserfuhr兄弟

"Landed in Brooklyn" Julian & Roman Wasserfuhr (ACT)

_20170320前々作"Gravity",前作"Running"と非常にいいところを聞かせたJulian & Roman Wasserfuhr兄弟が約3年半ぶりにリリースする新作はNYCに乗り込んでのレコーディングである。

私は彼らの音楽をロマンティシズム溢れると表現しているが,そんな彼らが今回共演者に選んだのがDonny McCaslin,Tim Lefebvre,そしてジャズ界のプーチン(笑)ことNate Woodというどちらかというと,ハイブラウなファンクもこなす面々というのがまず意外であった。一体どういう演奏になるのかというのが,まずこのアルバムの情報を知った時の私の感覚であった。

だが,誰が共演だろうが,彼らの演奏はそんなに変わったって感じはしないが,ロマンティシズムは抑制気味に思えるが,むしろジャズ的な感覚は強くなっているように感じるのは,メンツゆえって感じがしないでもない。だが,ロマンティシズムというより,メロディアスという感覚を横溢させており,私としては1曲目の"Bernie's Tune"からして,おぉ,今回もいいねぇと思わせるに十分なものであった。"Bernie's Tune"と言っても,Gerry Mulliganがやったのとは同名異曲であり,これは兄弟によるオリジナルであるが,なかなかの佳曲である。

アルバム全体を通してもメロディアスな曲が並んでいるが,その中でこの人たちらしいのが,ロックに対するシンパシーを感じさせる選曲があるところである。今回はドイツのロック・バンド,Tokio Hotelの"Durch den Monsun"とStingの"Seven Days"が入っている。後者の途中に出てくるソロは,まるでPat Methenyのギター・シンセのような感じなのが面白いが,マリンバの使用も含めて,そこはかとなくPat Methenyの影響を感じさせるところがあるのはある意味微笑ましいが,そういう世代なんだろうなぁと思う。

どうやったら,こんな音が出るのかと思って,クレジットを眺めるとRoman WasserfuhrがSeaboardを弾いているとある。Seaboardってなんだと思って調べてみると,「革命的であり、タッチセンシティブ・インターフェースとパワー、そしてカスタムビルドのシンセサイザーをシームレスに統合し、MIDIコントローラー上前例のない表現力の可能性を開きます。」,あるいは「フィーリングとレスポンス。センサーが搭載されたSeaboard RISEKeywaveサーフェスによって、タッチでサウンドを形成することができます。シリコン製サーフェスを継続的にプレスして左右に指をスライド、Keywaveまたはリボンに沿って上へスライドすれば、それぞれの動きに合わせてサウンドがモジュレート。全てのシーボード・インターフェース上でアコースティック楽器や電子楽器を表現豊かに奏でることが可能です。」なんて書いてある。わかったようでわからん説明だが,映像があったので貼り付けておこう。これを見ると世の中進化してるねぇ(笑)。

閑話休題。そうした新しいテクノロジーも導入しながら,彼らのよさというのは不変であり,今回も大いに楽しませてもらった。何度聞いてもドイツっぽくないサウンドだが,私は彼らの音楽は大いに支持したいと思う。ということで,今回も星★★★★☆としてしまおう。共演者も,彼ららしいイケイケ感を抑制した好演で応えていると思う。

Recorded on August 13 & 14,2016

Personnel:Julian Wasserfuhr(tp,fl-h),Roman Wasserfuhr(p, marimba, seaboard), Donny McCaslin(ts), Tim Lefebvre(b), Nate Wood(ds)

« Gary Burtonの引退を惜しむ | トップページ | Enzo Favata@イタリア文化会館に行ってきた »

ジャズ(2017年の記事)」カテゴリの記事

新譜」カテゴリの記事

コメント

音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
この兄弟のアルバムって外れありませんね。
今度もちょっと違った面も入って、それを平然とこなしますね。
ちょっとこじつけですが記事にしました。TBさせていただきます。

monakaさん,こんばんは。返信が遅くなりまして申し訳ありません。

TBありがとうございます。と言いたいところですが,こちらのTBは入っていないようです。Chris ThileとBrad Mehldauのアルバムは入っていますので,ご確認下さい。

私は彼らのアルバムはこれで3枚目ですが,どれも味わい深いもので,非常に素晴らしいと思います。今後にも期待が持てますね。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

音楽狂さん、こんにちは。
大変ご無沙汰しております。

TBありがとうございました。
彼らの演奏はほんとメロディアスでメロディメイクの才能があるなぁと感心しています。伝統的なジャズの熱さが感じられないところとロック寄りのリズムがマッチしていて、今回のメンバーの特色を出すことにも成功したんだなと思います。
こちらもリンクさせていただきます。
http://musicpromenade.blogspot.com/2017/07/julian-roman-wasserfuhr-landed-in.html

とっつぁんさん,こんにちは。返事の順番が遅くなってすみません。リンクありがとうございます。

彼らの演奏はロマンティックな部分が目立ちますが,今回は強力な共演者を得て,いつもとはちょっと違った感じながら,メロディアスで楽しめるアルバムでした。この調子でこれからも頑張って欲しいものです。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198475/65045185

この記事へのトラックバック一覧です: NYCに乗り込んだJulian & Roman Wasserfuhr兄弟:

» ブルックリンに降りた天使たち landed in Brooklyn / Julian Roman Wasserfuhr [JAZZ最中]
ジュリアンとローマンの兄弟のアルバムはACTから4枚出たことになるけれど私は2枚目からのお付き合い、2枚目の「UPGAADED IN GOTHENBURG」に遭った時にはびっくりした。 このプレーが続けばたいしたものだと書いたら、その後は結構落ち着いた素晴らしジャズをきかしてくれて、秋口に哀愁ある感じだったので、2011年の「Gravity」が...... [続きを読む]

« Gary Burtonの引退を惜しむ | トップページ | Enzo Favata@イタリア文化会館に行ってきた »

Amazon検索

2017年おすすめ作

2016年おすすめ作

2016年おすすめ作(本)