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2017年2月 6日 (月)

久しぶりに聞いたThierry Langの"Between a Smile And Tears"

"Between a Smile And Tears" Thierry Lang (Plainisphare)

_20170204_2このアルバムを聞くのは久しぶりだ。Thierry Langにはまったのは,多くの人と同様に"Private Garden"であるが,その"Private Garden"と同じメンツで吹き込まれた作品だが,録音はこっちの方が先である。もともとはTCBレーベルから出たものらしいが,そちらは中古市場でとんでもない価格がついている。私が保有しているのは98年にリイシューされたものだが,オリジナルがどうしてそんな高値なのかは知る由もないし,興味もない(笑)。

いずれにしても,"Private Garden"同様に美しいアルバムであるが,どんな曲をやっても,非常に繊細で美的な演奏を聞かせる人たちである。全7曲中,リーダーのオリジナルは2曲だけで,その他については非常に面白い選曲と言えるのではないだろうか。大スタンダードの"I Fall in Love Too Easily"はわかるとして,例えば,Jimmy Rowlesの"The Persian"なんてかなりマイナーだと思えるし,世代の比較的近いEnrico Pieranuziの曲も,Chet Bakerとやった"Echi"とか渋い。Steve Swallowの"Peau Douce"はECMでのGary Burtonの"Times Square"から等,このアルバムは選曲が非常に面白いのである。

こういうあまり知られていない(知らないのは私だけかもしれないが)曲を見つけて,彼らの色に染めるという感じの演奏ぶりは非常に面白い。そして,ちゃんとこちらが期待する音が出てきているところが好ましい。昨今は"Private Garden"も聞いていないので,比較することはできないが,どっちのアルバムからThierry Langを聞いたとしても,相応のリスナーはこの世界に引きずり込まれるだろうなぁと思わせる作品。ちょっとピアノの音が録音ゆえに精妙さ,クリアさに欠けるような気がするが,これはこれで十分楽しめるアルバムと思う。星★★★★。

Recorded in August 1991

Personnel: Thierry Lang(p), Ivor Matherbie(b),Marcel Papaux(ds)

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