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2017年1月28日 (土)

Chris ThileとBrad Mehldauのデュオ作をダウンロード音源で聞く。

"Chris Thile & Brad Mehldau"(Nonesuch)

Chris_thile_brad_mehldau_2注目の新作がリリースされた。Brad Mehldauのコンプリートを目指す私は,ボーナス・トラック入りのLPを米国から取り寄せ中であるが,現物が届く前に,まずはMP3音源で本作を聞いた。事前に,"Scarlet Town"と"Independence Day"の音源はNonesuchから届いていたが,ようやく全編を通して聞けることとなった。

Brad Mehldauはこれまでもライブの場で,Joe Henryと演奏したり,John Mayerと共演したりと越境タイプの演奏はしてきたし,アルバムで見ても,Willie NelsonやVinicius Cantuaria等との共演もある。Punch Brothersのマンドリン奏者であるChris Thileとの共演も,そうした越境型活動の一つであるが,彼らが初めて共演したのは2011年に遡り,更にデュオのライブ・ツアーを行ったのが2014年の頃のはずである。私はブート音源や,YouTube映像などで彼らの演奏はチェックはしてきたが,ついにアルバムのリリースとなった。マンドリンとピアノのデュオ作っていうのは記憶にないが,何曲かでヴォーカルも入り,これはジャズ的な響きというよりも,SSW・フォーク系の響きが強い。レパートリーも彼らのオリジナルに加えて,Gillian Welch,Eliott Smith,Joni Mitchell,そしてBob Dylan等をやっていることもそうした印象を与える要因だと思う。

結論から言えば,これは非常に味わい深いアルバムで,音楽的な観点でも非常によくできたアルバムだと思える。特に私がJoni Mitchellのファンだということもあり,彼女の"Marcie"の演奏には思わず耳をそば立てた。強烈な緊張感や美学を感じさせるというよりも,ルーツ・ミュージックやアメリカ音楽の素晴らしさを再認識させてくれる音楽であり,気軽に聞くこともできれば,Brad Mehldauのピアノに注目して聞くこともできるアルバムとなっている。私はもともとアメリカン・ロック,特に渋いシンガー・ソングライターの音楽も好きな人間なので,こういうアルバムを聞いていると,その手の音楽が改めて聞きたくなってしまうというところもあった。

だからと言って,本作が過去を振り返ることを目的としたアルバムではない。ジャンルを超越して,音楽を作り出すことの素晴らしさをつくづく感じさせる作品となった。私はBrad Mehldauには甘いのは承知だが,こういう味わい深さを感じさせてくれたことを評価しなければならないと思うので,星★★★★★としてしまおう。映像等でもわかっていたが,Brad Mehldauがコーラスを付けているのは,まぁご愛敬ってことで(笑)。

尚,3月にリリース予定の国内盤CDにもボートラが付くので,CDは私はそちらを購入予定。コレクターは大変だ(苦笑)。

Recorded on December 30, 2015, and January 2–3, 2016

Personnel: Chris Thile(mandolin, vo), Brad Mehldau(p, vo)

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コメント

異種格闘技戦の得意なメルドーのこと、こういうデュオがあってもいいのではないかと思うのですが、プログレッシヴ・ブルーグラスというジャンルははじめてなので、ちょっと身構えてしまいました。まあ普通にポップス系(カントリー系)として聴けば割と好きな方ですけど、ジャズを期待するメルドーファンには、どうかなあ、と思います。

TBさせていただきます。

910さん,こんにちは。TBありがとうございます。

プログレッシブ・ブルーグラスと言っても,所謂ブルーグラス的な部分はほとんど感じませんが,確かにBrad Mehldauのピアノにジャズ的なものを求めれば,ネガティブな反応も出てくるでしょうね。

しかし,このこうした越境型,あるいは異種格闘技をやっても,相応にレベルの高い音楽に仕立ててしまうのがこの人の凄いところですね。Brad Mehldauのファンとして,私は全面的に支持します。

トラバ ありがとうございました!
私も 星5つです♪ 私も ど真中です。
クリス・シーリ!かっこよすぎる。
で、メルドーがこれまた 素晴らしい!

世界は、ボーダレスな世界になりつつありますが、各人のルーツは隠せません。まさに融合なんだけど、歌の部分が一番好きかも。
震えがくるほど ゾクとする瞬間がたくさんあるアルバムでした。

Suzuckさん,こんばんは。TBありがとうございます。

おっしゃる通り,ボーダレスな世界に突入していますが,これもBrad Mehldauの個性と捉えると,次は一体何なのかとさえ思ってしまいますね。私は,ストレートなロックな世界も聞いてみたいです。それもラウドなやつ(笑)。

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