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2016年11月30日 (水)

出張中に見た映画(16/11編):その3は「ターザン:REBORN

「ターザン:REBORN("The Legend of Tarzan")」(’16.英/加/米,Village Roadshow)

Tarzan監督:David Yates

出演:Alexander Skarsgård,Margot Robbie,Samuel L. Jackson,Christoph Waltz

出張の復路で見た1本目(通算3本目)がこれである。CGやら,悪役としてのChristoph Waltzの嫌らしさたっぷりの怪演もあって,映画としてはそこそこ見られる出来だと思ったが,どうにも不思議なのは,今の時代になぜターザンなのか?ってことである。今の時代にターザンのようなキャラクターが受けるのかというと,決してそうではないということが,興行面ではかなり厳しかったことからも明らかだろう。

監督は「ハリー・ポッター」やら「ファンタスティック・ビースト」を撮っているDavid Yatesであるが,私はその手の映画に全く興味がないので,私にとっては初めての人であるが,演出は手堅いとしても,この手のCGに依存した映画しか撮れないのではないか,という疑念が生まれてしまうのも仕方がないところである。

いずれにしても,ゴリラに育てられたTarzanが貴族として改めて育てられる過程が,ほとんど描かれていないので,そんなに簡単にいくのかと思ってしまうが,まぁ,そっちは「グレイストーク」を見ろってことと解釈しよう。それでもやっぱりフィジカルな強さを,貴族生活を送る中でも維持しているっていうのは無理があるように思えるが。

iMDBでも賛否は真っ二つにわかれているが,映像的な面白さはあっても,ストーリーはイマイチ感が漂う作品であり,まぁ星★★★ってところが妥当だろう。

2016年11月29日 (火)

購入せずにはいられなかったLeonard Cohenの遺作。

"You Want It Darker" Leonard Cohen (Columbia)

Leonard_cohenLeonard Cohenが本作をリリースして3週間も経たずにこの世を去ったことには,心底驚かされたが,その訃報に接したときに,私はこのブログにも記事をアップし,「そのタイトル・トラックを聞いていると,バックのコーラスが宗教的な響きさえ感じさせる」と書いたが,これはまさに死期を悟ったCohenが最後に残した「白鳥の歌」と考えざるをえない。そうしたことを考えると,歌詞を吟味しつつ,襟を正してこのアルバムを聞かなければならないという義務感さえ芽生えてしまい,遅ればせながらの購入となった。

上述したような宗教的な響きは,タイトル・トラックの歌詞にも表れており,そこには次のようなフレーズがある。

”Hineni, Hineni, I'm Ready, My Lord."

ここでいう"Hineni"とはヘブライ語で,"Here I Am" (with Spiritual Readiness)という意味らしいので,だとすれば,神に向かって"I'm Ready"と三度つぶやいているようなものであるから,まさにそれは死期を悟った人間の言葉としか思えない。そして,最後に収められた"String Reprise / Treaty"なんて,どう聞いても,Cohenの葬送のための曲もしくはレクイエムとしか思えない響きを有する。Cohenはこの後,もう2枚アルバムを作る予定があると言っていたという話もあるが,おそらくは表向きはそうであっても,本音はこれが「最後のアルバム」とわかった上でのリリースだと思わざるをえないのである。

Cohenの歌いっぷりは相変わらずの訥々としたものなので,音楽的な快楽が得られるものとは思わない。しかし,「ポエトリー・リーディング」として聞いてもいいし,バックの楚々とした伴奏に乗って,音楽的な響きを聞かせる部分もあり,それほど抵抗なく受け入れられるはずである。だが,多くのリスナーにとっては,決して取っつきやすい音楽ではない。上述の通り,これは歌詞をよく読み取りながら,詩的な表現を確認しながら聞くべき音楽である。

そういう意味では,エンタテインメントとは言えない。だが,言葉による表現が優先されるとしても,ここに提示された音楽には深い感動があると思える。ここには死への諦念があったかもしれないし,それでもレガシーとして何かを残すという表現者としての欲求があったのかもしれない。そして,それを実現させた息子のAdam Cohenのプロデューサーとしての役割は,決して過小評価すべきではない。純粋な親子の愛が作品として結晶していると思えるのだ。そうした様子をすべて含めて,このアルバムは受け入れなければならないと思う。リスナーにとっても「厳しい」ものであるが,正直言って,このアルバムを聞いて私は背筋が伸びたと言っておこう。追悼も含めて星★★★★★。

改めて,Leonard Cohenのご冥福を祈りたい。R.I.P.

Personnel: Leonard Cohen(vo), Patrick Leonard(p,key, org, perc, prog), Neil Larsen(org), Michael Chaves(key,b, prog), Bill Bottrell(g), Adam Cohen(g), Zac Rae(g, synth, key, p, octaphone, mandolin), Steve Geitsch(g), Sean Hurley(b), Rob Humphrys(ds), Brian Macleod(ds), Mai Bloomfield(cello), David Davidson(vln), Luanne Homzy(vln), Etienne Gara(vln), Micehlle Hassler(vla), Yoshika Masuda(cello), Tom Henby(bouzouki), Dana Glover(vo), Athena Andreadis(vo), Alison Kraus(vo), Congregation Sharr Hashomayem Choir(cho)

2016年11月28日 (月)

ECM「積んどく」シリーズの2枚目はGiovanni Guidi。

"Ida Lupino" Giovanni Guidi(ECM)

_20161126_2「積んどく」状態のECMの未聴盤を掘り起こすということで,今回はGiovanni Guidiである。Guidiと言えば,甘美なピアノを聞かせる人(彼のアルバムに関する記事はこちらこちら)と思っていたが,今回はリード,トロンボーンにドラムスというベースレス編成で,しかもクラ/バスクラはLouis Scravis,ドラムスはフリーもこなすGerald Cleaverでは一体どうなってしまうのかがこのアルバムへの期待であり,不安であった。

ということで,聞いてみると,やっぱりというか,当然と言うか,これまでのGiovanni Guidiのアルバムとは全然雰囲気が違う。フリー的な要素も示しながら,時折美的なセンスが顔を出すのがこの人らしいが,それでもこれまでの路線からは大きく異なるところで,大きく好みが分かれてしまうことは間違いない。もちろん,これまでのアルバムにおいても,美的なだけでなく,フリー的なアプローチも多少は聞かせていたGuidiではあるが,それはスパイス程度のものであって,今回のレベルにまで行ってしまうことは想像していなかった。

だが,音楽としては結構聞きどころも多く,アヴァンギャルドということもないので,私には抵抗感はない。アルバム後半は静謐な中での抑制された音楽になっており,特に最後のGianluca Petrellaとの共作による"The Gam Scorpions"ではGuidiらしい美感が際立っていて,印象深いエンディングとなっている。だが,ちょっと14曲,収録時間70分超というのは,やや過剰かなぁと思えるのも事実。これまでのGiovanni Guidiの音楽とは一線を画する作品ではあるが,こういうチャレンジをさせてしまうのもECMらしいと言うべきだろう。星★★★★。

Ida_lupinoそれにしても,タイトルとなった"Ida Lupino"とは懐かしい名前である。監督,脚本にも取り組む多才さを持ち合わせながらも,決してメジャーになることはなかった女優の名前をこんなところで見るとは思わなかったが,よくよく見ていたら,Carla Bleyのオリジナルだったのねぇ。Carla Bleyがどういう理由でこのタイトルにしたのか。そっちも興味深い。

Recorded in February 2015

Personnel: Giovanni Guidi(p), Gianluca Petrella(tb), Louis Scravis(cl, b-cl),Gerald Cleaver(ds)

2016年11月27日 (日)

突然だが,Amazon Primeで「リング」と「らせん」を見た。

Photo「リング」(’98,東宝)

監督:中田秀夫

出演:松嶋菜々子,真田広之,中谷美紀,竹内結子

「らせん」(’98,東宝)

監督:飯田譲治

出演:佐藤浩市,中谷美紀,真田広之,鶴見辰吾,佐伯日菜子

突然だが,Amazon Primeで立て続けにこの2本を見た。原作は読んでいたが,映画を見たことはなかったはずである。米国でリメイクされた「ザ・リング」は見ているが,真っ当にオリジナルを見たのは今回が初めてのはずである。

Photo_3この2作の原作はそれなりに面白いと思わせるものだったのだが,その続編「ループ」でなんじゃそれは?の世界に陥り,今となっては鈴木光司の本はどうでもいいと思っている私だが,これらの映画についてはどうなのかというのはずっと頭の片隅に残っていた。

結論からすると,「リング」は訳のわからない恐怖を感じさせるという点ではまぁいいのだが,松嶋菜々子の演技には失笑をもらした私であった。まだまだ若いねぇってのはあるかもしれないが,これほど演技が下手だとは思わなかった。むしろ,若かりし竹内結子のチョイ役具合(と劇中で見せる一瞬の「表情」)の方に受けてしまった私であった。

一方の「らせん」はどうしてそうなるのよという部分が残りつつ,こっちはこっちで若い頃の中谷美紀が結構丸顔なのにへぇ~って思ってしまった私である。可愛かったのねぇ(爆)。中谷美紀は「リング」にも出ているが,出番が少ないのであまり意識していなったが,こっちは主役みたいなもんなので,それがよくわかった。まぁメイクひとつで女性は変わるねぇというのがこの映画を見た正直な感想である。

あまり詳しいことはネタバレになってしまうので書けないが,「リング」のキーワードが「呪い」なら,「らせん」のキーワードは「ウイルス」ってことになるが,後者の増幅方法がなんでやねんなので,何だかねぇってことになる。

オリジナルの公開時には2本立てであったはずのこの2本であるが,立て続けに見ると,ちょっと微妙な感じがする。特に,「らせん」における真田広之演じる高山竜司の役割がよくわからないねぇ。原作を読んだのは随分昔のことになるので,もはやよく覚えていないが,なんでそうなるのよって感じである。やっぱり「なんでやねん?」というつっこみが特に「らせん」には合致するって感じである。ってことで,2本合わせて星★★☆ってとこだな。まぁ,この映画の価値は山村貞子ってアイコンを映像化したことに集約されると言ってよいだろう。

2016年11月26日 (土)

またも凄い発掘音源現る:Jim Hall & Red Mitchellのデュオ・ライブ未発表音源。渋い!

"Valse Hot: Sweet Basil 1978" Jim Hall & Red Mitchell(ArtistShare)

_20161124Jim HallとRed Mitchellにはそれはそれは渋いSweet Basilでのライブ盤がArtist Houseレーベルから出ていて,それについてはこのブログにも書いている(記事はこちら)。とにかく,Jim Hallは若い頃から若年寄的ムードを醸し出していたが,やっぱり渋い人なのである。そしてデュオのパートナーはRed Mitchellなのだ。Ron Carterとのデュオとは確実に違う世界が生まれてしまう。Artsit House盤はCD化されたこともないはずだが,今回出たこのアルバムはほぼ同じタイミングでも録音日がちょっと異なる(本作が1/18,19の両日で,Artist House盤は1/20,21録音)という音源だが,この二人のやることだけに,音の印象は全然変わらない。やっぱり渋いとしか言いようがないのである(笑)。

今回リリースされたアルバムでは同じ音源を通常音源とハイレゾ音源の2枚組としているが,正直言ってこんなことをするなら,1枚にして値段を下げてもらった方がいいのだが。最近,Blu-rayとDVDをセットで出すことが多いのと同じような感じなのだろうが,どうなんだろうねぇ...。まぁ,それはさておき,こんな音源が発掘されるだけでも喜ばなければならないというのは間違いない事実である。私が最初に聞いたのは通常CDであるが,追って音の比較でもしてみることにしよう。しかし,私のオーディオ・セットでは違いがわかるかどうか...(苦笑)。

それはさておき,Artist House盤が彼らのオリジナルを中心にしたものだったのに対し,こちらはスタンダード集である。演奏する日によって,レパートリーを変えていたのかなぁとも思わせるが,こっちも録音しておいてくれてよかったわぁと言いたくなるような好盤である。本当に彼らによる"There Is No Greater Love"なんて最高である。私はArtist House盤には星★★★★をつけているが,本作もレベルとしては変わらないので,同星としてもいいのだが,このアルバムは出たことに意義があるということで,半星加点して星★★★★☆としよう。本作に関しては,ArtsitShareのサイトにはLimited Editionと書いてあるから,関心のある方は,なくならないうちに買っておくのが得策だろう。

それにしても,Sweet Basilってクラブは,結構いいクラブだったと今にして思う。私も在米中を含め何度か行ったのも懐かしい。Gil Evans,Steve Grossman,山下洋輔,John Scofield,Nat Adderley等々。Nat Adderleyの時はNew Year's Eveをここで過ごしたんだったなぁ...(遠い目)。

Recorded Live at Sweet Basil on January 18 & 19. 1978

Personnel: Jim Hall(g),Red Mitchell(b)

2016年11月25日 (金)

ECM積んどく状態からの脱却を目指す:まずはAndrew Cyrilleから。

"The Declaration of Musiical Independence" Andrew Cyrille Quartet(ECM)

The_declaration_of_musical_independECMレーベルから出される音楽については,大いにシンパシーを感じている私で,せっせと購入はしているものの,あまりにリリースが多いので,ついついCDが「積んどく」状態になっている私である。購入したまま,ろくすっぽ聞いていない,もしくは封さえ切っていないCDが何枚もあるのはさすがにまずいということで,まずはAndrew Cyrilleである。

Andrew Cyrilleと言えば,Ben Monderの"Amorphae"にいきなり登場してびっくりさせられたが(記事はこちら),Cecil Taylorとやる時のような武闘派の姿はそこにも,ここにもない。スタイルの変化なのか,それとも経年変化なのか。Andrew Cyrilleと言えば,基本的にフリー・ジャズにカテゴライズされるドラマーである。本年喜寿を迎えた彼が,自身のリーダー作において,どんな演奏をするのかは極めて興味深いところであったが,そこに加わるのがビルフリでは更に関心が高まる。

昨今のビルフリはCharles Lloydとやったりしていて,以前なら感じられたフリーな傾向は抑制されているように思えるが,今回は1曲目から浮遊系だけじゃないぜという感じのぶちかましモードで攻めてくる。おぉっ,正調フリー・ジャズって感じである。そこに加わるRichard Teitelbaumってのは,Andrew Cyrilleと同い年の大ベテランであり,ノーノに師事したってんだから,筋金入りのアバンギャルドだが,そんなにここでは前面には出ておらず,ビルフリの存在感の方が際立っているって感じである。

フリー・ジャズって言っても,激しくドラムスを叩きまくるタイプの音楽ではなく,ほとんどビートを感じさせない方(笑)のフリー・ジャズである。これは間違いなく「なんじゃこれは?」と思うリスナーが多いタイプの音楽であろうが,私には全然問題ない(爆)。本作のプロデューサーであるSun Chungはこうしたタイプの音楽がお好みと思えるという感じのサウンドであり,最近のManfred Eicherからは感じられない音って気がする。正直言って,何度もプレイバックしたいとは思わないが,こういう音楽があってもよいと思える作品である。星★★★★。

とにかく,キモはビルフリだな。

Recorded in July 2014

Personnel:Andrew Cyrille(ds, perc), Bill Frisell(g), Richard Teitelbaum(synth, p), Ben Street(b)

2016年11月24日 (木)

これは強烈。Keith Jarrettの未発表ライブ音源ボックス。

"A Multitude of Angels" Keith Jarrett(ECM)

Multitude_of_angelsKeith Jarrettが慢性疲労症候群により,長期の沈黙に入る直前の音源がリリースされた。まさにこれらのライブにおいて,Keithは激しい疲労感に襲われていたらしいのだが,そんなことは全く感じさせない演奏となっている。

現在のKeithは,この当時のように長大なソロを演奏することはなくなり,比較的短い即興を聞かせるスタイルに変わっているが,おそらくは病気がこうした演奏をさせることをやめさせたと考えればいいのではないかと思う。現在は現在で素晴らしい演奏を聞かせるKeithではあるが,こうしたスタイルを懐かしむオーディエンスがいることも事実であろう。私がKeithのソロをライブで聞くようになったのは,今のスタイルになってからのことなので,こういうスタイルの演奏も聞いておきたかったなぁというのも正直なところである。

それはさておき,激しい疲労感を覚えていたということが信じられないぐらい,演奏は充実したものであり,ECMにはこうした蔵出し音源がいくらでもあるのではないかと思える。"Hamburg '72"の例もあることだし,こういう蔵出しはこちらとして大歓迎である。まぁ,この音源はKeith本人がDATで録音していたものをリリースしたものであるから,正確に言えばECMの蔵出しではないとも言えるが...。いずれにしても,ECMの歴史上,Performed, Produced and Engineered by Keith Jarrettというクレジット表記はなかなかないのではないかと思える。

ここには現代音楽的な響きもあれば,クラシカルな響きもある一方で,Keithらしいフォーク・タッチも顔を出し,そうそう,Keith Jarrettのピアノはこんな感じだよねぇと思わせるに十分な演奏である。その一方でこうした長大な演奏は集中力を要することは当然であり,それがKeithの病因となったのだとすれば,皮肉なことと言わざるをえないが,それを音楽として楽しんでしまう私も勝手なものである。

だが,ECMの総帥,Manfred Eicherがこの音源に対し,ECM2500~2503というきりのいい番号を与えたことには,この音源に対する自信があるものと考えられるし,Keithも納得の音源だったのであろうということは想像に難くない。そう考えて然るべき音源であり,これを聞いたらまいりましたと言わざるをえないというのが正直な感想である。喜んで星★★★★★としよう。

Recorded in Modena, Ferrara, Torino and Genova on October 23, 25, 28 and 30, 1996

Personnel: Keith Jarrett(p)

2016年11月23日 (水)

出張中に見た映画(16/11編):その2は「ゴーストバスターズ」だが,これは完全な失敗作。

「ゴーストバスターズ(”Ghostbusters")」('16,米/豪,Columbia)

Ghostbusters監督:Paul Feig

出演:Melissa McCarthy,Kristen Wiig,Kate McKinnon, Leslie Jones,Chris Hemsworth

出張の往路で見た2本目がこれである。機内エンタテインメントではシリアスな映画よりも,気楽に見られる映画の方がいいと思っている私だが,本作をチョイスしたのは全くの間違いだったと言いたくなるような駄作である。

「ゴーストバスターズ」と言えば1984年のIvan Reitman監督作品がオリジナルであるが,実を言うと,私はそっちを未見なので,出来栄えについては何とも言えない。しかし,Dan AykroydとBill Murrayが出ていれば,まぁ笑えるだろうとは思える。このリメイク作はゴーストバスターズを女性に置き換えているところが前作との違いだが,Melissa McCarthyを除く3人は同じようにSaturday Night Live組で固めながら,全然面白くないのだ。Kate McKinnonなんて,SNLでHillary Clintonをパロっている方がはるかにおかしい。

結局のところ,コメディとSFXを組み合わせようという試みはいいとしても,あまりにも話がつまらないし,コメディ・ネタとしても上すべりしていて,全く面白くない。こんなところにChris Hemsworthを使うのも金の無駄としか言いようがない。

結局あまりに面白くないので,私はカメオ出演者を見極める方に集中していたと言ってもよいぐらいである。Murray,Aykroydはもとより,Sigourney Weaver,更にはAl RokerやらOzzy Osbournも出ているが,そのほかにもオリジナル「ゴーストバスターズ」の出演者が結構出ているようである。Andy Garciaには全然気づかなかったが(笑)。

という具合なので,いつものようなトーンで書いてしまうと,これを劇場に見に行っていたら,猛烈に腹が立っていたはずの映画であり,まさに時間つぶしにしかならない愚作。星★で十分だ。監督のPaul FeigはMelissa McCarthy主演で撮った"Spy"はまだまともだと思ったが,こうした金の無駄遣い映画で,化けの皮がはがれたって感じである。あ~,しょうもな~。

2016年11月22日 (火)

音楽シーズン到来!って感じで,続々とセット物が届く(うれしい悲鳴)。

A_multitude_of_angels秋が深まると,音楽シーズンだよねぇって思ってしまう。続々と届く新譜は,セット物が多く,全部聞き通すのにはそれなりの時間と体力が必要である。だが,これだけ期待させてくれるものであれば,大歓迎である。

手許に届いていて,まだ全部聞けていないものとして,Keith Jarrettの"A Multitude of Angels"(4枚組),Otis Reddingの"Live at the Whisky a Go Go: The Complete Recordings"(3枚組),そしてKyung Wha Chungによるバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」(2枚組)ってな具合である。この後にはAndras Schiffのベートーヴェンのピアノ・ソナタ集成ボックス(11枚組)ってのも控えている。Schiffのボックスはこれまで単体で出ていたものをボックス化するものだが,これまでは値段がネックになって買っていなかったもの。ようやくボックス化,廉価化で,聞けるようになるのは大変ありがたいし,デリバリーが待ち遠しい。

デリバリー済みのものについては,全部聞いてから改めて記事にしようと思うが,Keithの4枚組は病に倒れる前の4か所でのソロ・ライブで,現在のスタイルとは異なり,長大なソロ演奏を2曲(+アンコール)演奏するという当時としてはお馴染みのスタイルであるが,まだ半分しか聞いていないが,これが凄い。ECMの総帥,Manfred EicherがこのボックスにECM2500/03というきり番をつけたことには間違いなく意味があると思える作品である。そして,Otis ReddingもKyung Wha Chungも強烈な出来である。年の瀬が近づき,今年のベスト盤を考えなければならない時期に来て,これらの作品は,私に大きなインパクトを与えていると言わざるを得ない。

やっぱり秋は音楽シーズンなのである。全部聞くのが楽しみである。たまりませんなぁ(笑)。

2016年11月21日 (月)

出張中に見た映画(16/11編):その1は「君の名は。」

「君の名は。」(’16,東宝)

Photo監督:新海誠

声の出演:神木隆之介,上白石萌音,長澤まさみ,市原悦子

公開後3か月経過してもヒットを続けるこのアニメーションが,なぜそんなにヒットするのか興味がありつつ,劇場にまで足を運ぶほどではないと思っていたところに,今回の出張時の機内エンタテインメントで見られることがわかって,まず最初にチョイスしたのがこの映画であった。

内容としてはファンタジーであるが,キャラクター・デザインはいかにもアニメーション的ながら,背景画の細密度には驚かされる映画である。もちろん,ストーリーとしては,タイム・パラドックスがどうこうと言うことは簡単であるが,そんなことよりもそうしたビジュアル面での成果と,見終わった後の爽やかな感覚を私は重視したいと思った。そう世の中,うまくいかないわと皮肉な見方をしてしまいがちだが,いいのである。ファンタジーはファンタジーとして楽しめばいいし,既視感のある風景(私の場合は東京都内)など,リアルな面が共存しているからこそ,この映画に容易に感情移入をすることが可能になるのだと思えるのだ。

そうした映画としての特性が,多くの人に訴求し,これだけの大ヒットになったのだと思える。そして,効いているのがRADWIMPSの歌だろう。普通なら主題歌1曲で終わりってことになりそうだが,劇中で4曲歌われていて,それらが映画と非常にフィットしていて,映画と音楽のコラボレーションとしてはよく出来ていると思わせるところも,好感度が高い。

ってことで,興行収入200億円突破確実のメガヒット作品であるが,見ていてそれも納得できるなぁと思っていた私である。ラストは結構泣けるしね。星★★★★。いずれにしても,私のようなおっさんは長澤まさみ演じる奥寺ミキの造形が一番好きなのだが(爆)。

2016年11月20日 (日)

Terry Rileyの"Shri Camel";聞いたのは30数年ぶりか(笑)。

"Shri Camel" Terry Riley(Columbia)

Shri_camelなぜか突然Terry Rileyが聞きたくなって,ネットで本作と"Rainbow in the Curved Air"を注文してしまった(爆)。Rileyについては当ブログでも"Songs for the Ten Voices of the Two Prophets"を取り上げたことがある(記事はこちら)。そこにも書いたが,同じミニマル・ミュージックと言っても,Steve Reichとは大きな違いがある音楽である。

ここで使われているのはYamaha YC-45-D電子オルガンと書いてあって,コンピュータ制御のデジタル・ディレイで変調とわざわざ記載されているが,演奏される音楽は,ループ型の音楽と言うか,催眠効果満点(笑)の音楽となっている。それこそ,昔Rileyがやっていた「徹夜コンサート」でこんな音楽をやられたら,あっという間に眠りに落ちることができるな(爆)。

ここでの音楽は,書かれた音楽ではなく,即興的に演じられたものという感覚があるが,これはオルガンの音色とこのループ的に展開されるメロディゆえのものである。

私がこのアルバムを聞いたのは大学時代以来のことになると思うが,以前も今も,多分感じ方には大きな違いが出ようがないよなぁ,と思わせるようなサウンドであることは間違いないが,何だか懐かしい気分でこれを聞いていた私である。まぁ,このスリーブ・デザインとかを見るとビビるリスナーがいても不思議ではないが,それほどインド的な感じはしない。私にとっては瞑想的もしくは呪術的な感覚はあるが...(笑)。

今の時代にこうした音楽がフィットしているかどうかはわからないが,何も考えたくない時に,バックに小音量で流れていると,結構はまるかもしれないなぁと感じさせ,まぁこういう音楽もありってことで。それにしても,私も気まぐれと言うべきか,よくやるわ。

Personnel: Terry Riley(org)

2016年11月19日 (土)

出張はつらいよ:シンガポール編

Long_bar

十何年ぶりでシンガポールという国を訪れて,本日早朝帰国した。もともと,シンガポールという国は東南アジアに位置しながら,その他の国の雰囲気とは全く異なる,人工的な感覚が強い国である。そうした印象は今回も前回から全く変わらなかったのだが,今回何が辛かったっていうのは移動である。

私は海外出張の機会が比較的多い方だとは思うが,寄る年波には勝てず,時差の調整もうまくいかなくなっている今日この頃である。シンガポールは時差が1時間しかないのだから,そういう意味では楽なのだが,今回は往路は成田18時発,現地のホテルにチェックインしたのは午前2時頃,復路は現地22:25発,羽田到着は予定より早く5:30という完全なRed-eye Flightだった。帰路は金曜夜便ということでなんとオーバーブッキング発生,ビジネスにもアップグレードもかなわずっていうのもあったが,身体には絶対よくないよなぁって感じのフライトであった。

そんなことを言いながら,往復で4本映画を見ている私もいかがなものかって気もするが,よく眠れないのだから仕方がないのである(きっぱり)。今回は大ヒット作「君の名は。」も見られたし,完全なはずれは「ゴーストバスターズ」ぐらいで,なかなかいいチョイスだった。詳しくは改めてのご報告とするが,今後はもう夜行便はええわっていうのが実感である。

12月にはNYC出張が控えているが,あっちは夜行便ではないとは言え,時差がきついので,さてどうなることやら。ってことで,シンガポールからの帰国前に,ちょっと立ち寄ったおなじみRaffles HotelのLong Barの写真をアップしておこう。但し,私は甘ったるいシンガポール・スリングは今回はパス。Raffles Hotelは来年1月ぐらいから,長期のリノベーションに入るらしいので,シンガポールに行ったとしても,しばらくLong Barには行けないということで立ち寄ったが,まぁ,典型的なバーだよね(笑)。ピーナッツはうまいからいいか。雰囲気,雰囲気ってことで。

2016年11月17日 (木)

中年音楽狂 in Singapore

Img_5942

11/15深夜にシンガポールに到着し,仕事をこなしていて,記事を書く暇もなかった。シンガポールに来るのは14年ぶりぐらいになると思うが,変わったようでもあり,変わってないような気もする。仕事は明日までだが,今日,フィナンシャル・ディストリクトに行ったついでに撮った写真がこれである。いかにもの写真で恐縮だが,かつて「世界三大がっかり」と言われたマーライオンが巨大化している(そして場所も変わった?)のには笑ってしまった。そして,初めて見たMarina Bay Sandsはどう見ても不思議な建築物である。

仕事なので,別にどこに行ったとかいうのはないのだが,シンガポールは同じ東南アジアでも,ジャカルタやクアラルンプールとは随分違う。元々,妙に清潔感に溢れるシンガポールには違和感が強い私であるが,それは今も昔も変わらない。

ってことで,出張も残り1日となり,帰国は土曜日早朝となるが,熱帯気候から東京に戻ったら寒く感じるんだろうねぇ。

2016年11月15日 (火)

ようやく聞いたGlauco Venierのソロ・アルバム

"Miniatures:Music for Piano and Percussion" Glauco Venier (ECM)

Miniaturesこれももはや新譜というにはリリースから時間が経過してしまったが,入手に手間取り,今頃の記事のアップである。ブログのお知り合いも褒められているので,間違いないとは思っていたが,まさに私のツボにはまった音楽である。

Glauco Venierなんて名前は聞いたことがないなぁと思っていたのだが,なんのことはない,自分のブログでもNorma Winstonのアルバムで記事をアップしている(爆:記事はこちら)。そこにも「特にピアノのGlauco Venierのピアノの美しさは特筆ものだと思った」なんて書いているくせに,私の記憶力なんていい加減なもんだと反省。

"Music for Piano and Percussion"なんて副題がついているので,現代音楽的な響きもあるのではないかと思えるが,冒頭のパーカッションの響きなどは確かに現代音楽的である。しかし,全般としては,Glauco Venierの静謐かつ美的なピアノを楽しむべきアルバムであり,それがECM的なサウンドに乗って,リスナーを包み込むって感じである。もちろん,美的に流れるだけの音楽ではなく,相応の緊張感も有している。サウンドとしては,クラシック的なスタイルを強化した音楽を演奏している頃のChick Corea的と言ってもよいかもしれない。しかし,音楽的な魅力は私にはこちらの方が上に聞こえた。ジャズ的な要素は希薄でも,これはいい。端的に言えば,私がしびれてしまうタイプの音楽なのである。

とにかくこういう音を聞かされると,ピアノの音ってのはこういうものだったかねぇという気もするが,それがECMサウンドってことにしておこう。星★★★★☆。下の写真はVenierのWebサイトから拝借したものだが,こんな感じで演奏しているのかってのがわかるねぇ。

Recorded in December 2013

Personnel: Glauco Venier(p, gongs, bells, metals)

Glauco_venier

2016年11月14日 (月)

Sting,13年ぶりのロック・アルバムだが...。

"57th & 9th" Sting(A&M)

StingStingは昨今はDowlandの曲を歌ってみたり,オーケストラとの共演作を出したりと,純粋なロックからはやや離れた活動をしてきたという気もするが,オーケストラと共演した"Live in Berlin"は結構よかったと思っている(記事はこちら)。だが,彼の音楽を長年聞いている人間(そして,アルバムをほぼすべて保有している人間)としては,ロック的な活動もして欲しいと思っていたのも事実である。そうは言っても,Stingももはや65歳を越え,若い時と同じにはやってられないってことも理解できないわけではない。

しかし,今回のアルバムを聞いていて,私には何とも言えない違和感が残ったことは正直に書いておかなければならないだろう。曲は確かにSting的な感じなのだが,これまでの私が知っているStingの曲に比べると,曲としての魅力に乏しいのである。冒頭のギターなんて,J-Popか?と思ってしまった。更に,私の違和感を増幅させたのが,Stingのヴォーカルのキーの低さである。もちろん,加齢とともに声がハイトーンが出なくなるのは自然なことであるが,ロック的なサウンドに彼の声が乗らなくなってきているような気がしてならない。

これは私がStingにイメージするものとの乖離が生じているだけのことかもしれない。だが,Stingがどうしても無理をしているような気がしてしまい,没入できない感覚が残ってしまうのである。だからこそ,7曲目でDominic Millerとのデュオで演じられる,トラッド的な響きを有する"Heading South on Great North Road"のような曲にシンパシーを感じてしまうのではないかと思える。そして,一番Stingらしいと思えるのが"Inshallah"かなぁ。ボートラ版のエキゾチックな"Inshallah"も魅力的なだけにう~むって感じなのだ。

もちろん,そうは言ってもStingである。一定以上のレベルは確保していると思うが,私が彼に期待するレベルはもっと高いものであるがゆえに,年月の経過というものの残酷さを痛感したと言ってはStingに対して失礼か。もう一点言っておくと,このアルバムのミキシングによりそういう感覚が強まっているように思える。本作のミックスは,Stingの声を生々しく響かせようという感じがするのだが,ロック的なフレイヴァーの曲ではそれが逆の効果をもたらしているように思えてならない。ボートラとして最後に収められたライブ・トラック,"Next to You"のようなミックスであれば,まだ聞けたのではないかと思えてならない。

期待が大きいだけにちょっと残念だった。ということで星★★★。

Personnel: Sting(vo, g, b, p), Dominic Miller(g, shaker), Lyle Workman(g), Micheal Kierszenbaum(org, p, mellotron), Rob Mathes(p), Vinnie Colaiuta(ds), Josh Freese(ds), Zach Jones(ds), Rhani Krija(perc), The Last Bandoleros<Jerry Fuentes(vo, g), Diego Navaira(vo, b, g), Derek James(vo, g), Emillio Navairo(vo, ds), Percy Cardona(accor)>, Hazem Nassreddine(turkish zither), Nabil Alchami(cl), Salam Alhassan(perc), Accad Alsaad(perc), Thabet Azzawi(oud), Marion Enacchescu(vln), Joan-Baptiste Moussarie(g), Razan Nassreddine(vo), Nadam Sarrouh(oud)

2016年11月13日 (日)

Wadada Leo SmithとVijay Iyer:これもようやくアップだが,もっと早く聞いておけばよかったなぁ。

"A Cosmic Rhythm wiith Each Stroke" Vijay Iyer / Wadada Leo Smith(ECM)

Cosmic_rhythm今年の春先にリリースされ,結構早い時期に購入していたにもかかわらず,熟成させてしまった(笑)アルバムである。だって,Wadada Leo Smithなんだもん(爆)。

Vijya IyerのECMレーベルの作品(ACTの作品もいいが...)は素晴らしかったと思っている私であるが,共演者がWadada Leo Smithと言われると雑食の私でもやっぱり身構えてしまうのである。だからリリースから半年以上寝かせてしまったわけだが,今回,ようやく封を切り聞いてみると,私の想像していたより,はるかに聞きやすいものであった。だから思い込みはよくないと反省した。私が想像していたのはよりフリーな音だったのだが,これはどちらかと言うと,理知的なサウンドスケープ,あるいは現代音楽的な響きと言ってもよいかもしれない。

だが,小難しい感覚はなく,両者の対話を十分に楽しめるレベルの音楽になっていると思える。もちろん,万人には勧めにくい音楽であることには間違いないのだが,音楽から知性を感じさせるってなかなか経験できないのではないかと思えるのだ。だからこそ,怖がらずに聞いてみて欲しい訳だがと,意外とこういう音楽にはまるリスナーも結構いるのではないかというのが正直な感覚である。

Wadada Leo Smithは今年の12月で75歳となるわけだが,彼らが来日する機会があれば(まぁ,難しいだろうが...),この二人のライブを見たいとさえ思わせるほどの優れた対話。まじで素晴らしい。もっと早く聞けばよかった~,と真剣に反省する私である。反省も込めて星★★★★★。

Recorded in October, 2015

Personnel: Wadada Leo Smith(tp), Vijay Iyer(p, rhodes, electronics)

2016年11月12日 (土)

出張続きの中での突然のLeonard Cohenの訃報...。

ここのところ,出張続きで記事も書けない状態が続いていたが,その途中で,まさかのトランプ勝利に,超リベラルな私は落ち込んでいたのだが,更に追い打ちをかけたのが,Leonard Cohenの突然の訃報であった。

Cohenのライブ盤"Live in London"をほめちぎったのはもう6年も前になるのかと思いつつ(記事はこちら),あれはやっぱり素晴らしいアルバムだったと今でも思うが,その後の,かなりの頻度でのアルバム・リリースは,Cohenは死期を悟ってのことだったのではないかとうがった見方をしてしまう。つい先日,新作"You Want It Darker"をリリースしたばかりだが,そのタイトル・トラックを聞いていると,バックのコーラスが宗教的な響きさえ感じさせるのは偶然なのか?

この偉大なる詩人の死を惜しみ,その曲を貼り付けておこう。ショッキングなことは続くものだ...。

2016年11月 9日 (水)

Iiro RantalaのACT盤:メンツに期待して購入したが,彼らならもっといいアルバムが作れると思ってしまう

"How Long Is Now?" Iiro Rantala / Lars Danielsson / Peter Erskine(ACT)

How_long_is_now完全にリズムの2人によって購入したアルバムである。ピアノのIiro RantalaはACTレーベルに何枚もアルバムがあるが,私が聞くのは初めてである。リズムの2人は知られた存在であるから紹介するまでもないが,RantalaはWebサイトで調べてみるとフィンランド出身で,現在46歳,ジャズのみならず,クラシックの世界でも活躍しているようである。

冒頭のKenny Barron作"Voyage"から出足はなかなかよい。しかし,その後のに続く演奏がどうも「ぬるい」のである。正直言って,私が北欧のミュージシャンに期待する(私が勝手に思っているだけって話もあるが...)のはもっと凛とした響きなのだが,あまりこのアルバムにはそうしたサウンドが聞けないところに,まずは拍子抜けしてしまう。そもそもリーダーの書くオリジナルが,あまり魅力的と言えないのが私にとっては致命的であり,このメンバーであれば,生み出せるはずの音楽的な美学が感じられないところが,どうにも納得がいかない。Rantalaの関心事は,ライナーによれば作曲の方にあって,"Simple Melodies that People Can Remember"を目指しているとのことだが,この程度の曲では,難しいんじゃないのと皮肉も言いたくなるし,これではLars DaniellsonやPeter Erskineを使うまでもなかろうと感じてしまうのである。

そして,あまり面白くないオリジナルに挟まれて登場するジミヘンの"Little Wing"なんて,演奏はまずまずとしても,完全に浮いているとしか言いようがない。その後に出てくるLars Daniellsonのベースを活かした"Trust"のような曲をもっとやればいいのに,と思うのは私だけだろうか?そもそも,いろいろな曲調が出てくるとしても,このアルバムの捉えどころのなさは気に入らない。大体,いきなりなんでバッハが出てくるのかも全く理解できん。だが,Rantalaのオリジナルに比べれば,このバッハがなんと魅力的に響くことよ(爆)。Peter Erskineの"Each Breath"なんてソウル風味だが,それに続くRantalaのオリジナルも前半は似たような感じを出してきたりと,一体この人は何がしたいのか戸惑いさえおぼえるものでしかないのだ。"Topi"なんて,できそこないの上原ひろみみたいだしねぇ(爆)。

より端的に言ってしまえば,ミュージシャンのやりたいことと,聞く側の欲求,あるいは受容力が合致しないかたちになり,音楽としての魅力を享受できなくなってしまうという例だと思えばいいだろう。星★★。

最近はCDを購入する前にApple Musicで試聴してから,購入するかどうかを決めることが多くなり,あまり大はずれを引くことは少なくなったのに,ショップに行った勢いで,それを怠って購入してしまった自分が悪いとは言え,これは本当に期待外れだった。まぁ,自己責任ってことで(苦笑)。

Recorded on June 10 & 11, 2015

Personnel: Iiro Rantala(p), Lars Danielsson(b), Peter Erskine(ds)

2016年11月 8日 (火)

ようやく記事をアップ:King Crimsonが完全現役バンドであることを改めて感じさせるライブ盤。

"Radical Action to Unsear the Hold of Monkey Mind" King Crimson(DGM)

Radical_actionもはや新譜と呼ぶにはリリースから時間が経ち過ぎているが,ようやく本作の記事をアップである。ここのところ,多忙な生活を送っていたこともあるが,こうした多忙な状態で,King Crimsonのようなハイ・テンションの音楽を聞くことにはやや抵抗があったのも事実である。しかし,"Live in Toronto"でも素晴らしい演奏を聞かせた彼らである。ディスク3枚にBlu-rayというてんこ盛りの内容では,私としても即発注せざるをえなかったことは改めて言っておかねばなるまい。本当にファンの心理につけ込むRobert Frippである(苦笑)。

複数のヴェニューでのライブの模様を収めたディスクであるが,一貫性に問題はなく,ここでも強烈な演奏を聞かせる彼らには驚かされる。特に,彼らの年齢を考えれば,こんな音楽をいまだに普通に演奏していることは,まさに驚異的と言わざるをえない。

とにかく,このテンション,半端ではないので,ディスク3枚を聞き通すには相当の覚悟と体力がいると言わざるをえないが,それでもこの演奏のクォリティを聞けば,彼らが完全に現役のバンドであることは実証される。もちろん,レパートリーは昔のものが含まれているのも事実だが,それでも「昔の名前で出ています」的なぬるま湯度を示す今のYesと大違いである。こんな演奏をしていては,血圧が上がらんか?と余計な心配をしたくなるが,それにしてもである。

いつまで,彼らがこうした演奏を続けられるかはわからないが,それにしても,恐るべき高齢者軍団である。この物量作戦に完全にやられてしまった立場として,星★★★★☆としてしまおう。半星減点の要因はJakko Jakszykの声の線の細いことと,"Schizoid Man"のイマイチ感。それでもまじで濃い~わ。これが本当の濃厚King Crimsonである。

Personnel: Mel Collins(sax, fl), Robert Fripp(g, key), Gavin Harrison(ds), Jakko Jakszyk(vo, g, fl), Tony Levin(b, stick), Pat Mastelotto(ds), Bill Rieflin(ds, key)

King_crimson

2016年11月 7日 (月)

突如現れたLiberation Music Orchestraの新作。

"Time/Life" Charlie Haden Liberation Music Orchestra(Impulse)

Time_life惜しくもCharlie Hadenが亡くなってもう2年以上の時が経過したが,突如として,Liberation Music Orchestraの音源がリリースされたことには驚いた。と言っても,全5曲中,Hadenがベースを弾いているのは#1と#5だけであり,そのほかはHadenの死後に録音されたもので,そこではSteve Swallowがベースを弾いている。なので,この音源に対して,Charlie Haden Liberation Orchestraと呼ぶことには若干抵抗がないわけではないが,Duke EllingtonやCount Basieが亡くなっても,バンド名が健在なのと同じであり,その精神は生きているということだと解釈することにしよう。

ともあれ,Liberation Music Orchestraとしては通算6枚目となるこのアルバムであるが,Steve Swallowがベースを弾いている曲でも,ほかのメンツは同じだし,編曲はCarla Bleyが行っているため,全然違和感がないのが素晴らしい。冒頭の"Blue in Green"という選曲は意外とも思えるものだが,これからして極めて味わい深い。Hadenのベースも魅力的だし,Chris Cheekのソロがまたいけているのである。そして,それに続くタイトル・トラックはHadenがいなくなっても,Leberation Music OrchestraはLiberation Music Orchestraとしての音楽は成立しうるということを明確に示したものとなっている。もちろん,Carla Bleyはじめ,参加したミュージシャンのHadenへのシンパシー,リスペクトがそうさせることは言うまでもないことだが。ちなみにHaden抜きの音源は,2015年1月13日にNYCのタウンホールで開催されたCharlie Haden Memorialの直後の録音ということも影響しているとは思うが,それにしても見事な音楽的な捧げものと言ってよいだろう。

全編を通じて抑制された響きが続くので,ジャズ的なスリルって感じではないが,それでもこの音楽から離れられない感覚を覚えるというのは,Liberation Music Orchestraならではって感じがする。ともすれば,彼らが打ち出してきたメッセージ性は,音楽という観点からすればどうでもいいと思われることがないわけではないかもしれないが,音楽は雄弁に語ることができることを示したことは重要な要素だと思える。だからと言って,私は最後の"Song for Whales"の冒頭のアルコのソロを認めるつもりはない。John TaylorとHadenのデュオ作"Nightfall"でもやったこの曲は,"Nightfall"の美的感覚を損ねた元凶であるが,今回はそこまでの不快感がなかったのはLiberation Music Orchestraゆえってことかもしれない。

"Song for Whales"の冒頭のソロのように若干気に入らない部分はあるとしても,このアルバムは決して無視することはできないし,少しでも多くの人に聞いてもらうべき価値があるということで,星★★★★☆としよう。それにしても,ライブ音源に入っているCharlie Hadenの肉声は,彼の顔から想像すると,随分細い声だなと思うのはきっと私だけではないだろうな。

尚,冒頭の"Blue in Green"もあって,カヴァー・アートにはGeorgia O'Keefeの"Blue And Green"が使われているのはしゃれですか?って気もするが,これはこれで味わい深いデザインだな。

Recorded Live in Antwerp, Belgium on August 2011, and January 14 & 15., 2015

Personnel: Charlie Haden(b), Carla Bley(p, arr, cond), Steve Swallow(b), Tony Malaby(ts), Chris Cheek(ts), Loren Stillman(as), Michael Rodriguez(tp), Seneca Black(tp), Curtis Fowlkes(tb), Vincent Chancey(fr-h), Joseph Daley(tuba), Steve Cardenas(g), Matt Wilson(ds)

2016年11月 6日 (日)

Dave Hollandの新作は結構なファンク路線も感じさせる充実作。

"Aziza" Dave Holland/Chris Potter/Lionel Loueke/Eric Harland(Dare2)

Aziza既にネット上では音源が公開されていたDave Hollandの新しいグループ,AzizaのCDがリリースされたので現物を購入である。正直言って,このブログでも何度か書いているように,私はここに参加しているLionel Louekeのギターがどうも苦手なのだが,オンラインでこの音源を聞いて,Dave Hollandのリーダーシップよろしく,Louekeの過剰にアフリカ的なフレイヴァーが抑制されていることを確認しての購入である。

冒頭の"Aziza Dance"からファンク・フレイヴァーが横溢していて驚いてしまうが,HollandはPrismでも素晴らしい演奏を聞かせていたこともあり,期待が高まってしまう。2曲目はクリポタのオリジナルだが,クリポタ的メロディでありながら,Loueke的アフリカン・フレイヴァーが出ているのには思わず苦笑した私であった。作品のプロデュースがグループによって行われていることもあり,ここは大目に見ることにしよう。だが,こういう音が出てくると,Prismでの貢献度が素晴らしかったKevin Eubanksの方がよかったのにと思ってしまうのも事実である。改めてディスクで全編を通して聞いてみても,Lionel Loueke臭さはそんなにないことが明らかになって,私としてはほっとしていたのだが...(爆)。やっぱり出るものは顔を出してくるのである(苦笑)。

本ディスクのメンツを見ても,これまでHollandと縁がなかった(と思われる)のはLionel Louekeだけで,クリポタ,Eric Harlandはこれまでも共演歴があり,Hollandとしては信頼できるメンツを集めたってことになるだろうが,確かに安心して聴けるのは事実である。だから,本作もまぁ心配なく購入していいわけだが,Dave Hollandは既に古希を迎えたと思えないクリエイティブさを発揮しており,年寄りと言えども全くそんなことを感じさせないのが凄いと思わせる。自分が70になった時のことなど全く想像できないが,正直私もかくありたいと思わせたのは事実である。これはやっぱり30代後半から40代半ばという,ミュージシャンとして油の乗ってくる人たちの精気を吸い取っているに違いないと思わせる,ドラキュラのごとき「Dave Holland伯爵」と呼びたくなるような作品である。いずれにしても,老成した感覚皆無の見事な作品。星★★★★☆。

Recorded on September 7 & 8, 2015

Personnel: Dave Holland(b), Chris Potter(ts, ss), Lionel Loueke(g, vo), Eric Harland(ds)

2016年11月 5日 (土)

豪華メンツによるWolfgang Muthspielの新作はECM先祖がえりのようなサウンド。

"Rising Grace" Wolfgang Muthspiel (ECM)

_20161103_2Brad Mehldauの追っかけをしている私が,このアルバムのリリースを知った時は,久々のECMレーベル作品への参加に加え,豪華なメンツということもあり,結構驚いたものである。いずれにしても,多くのジャズ・ファンにとっても,注目すべきアルバムであることには間違いあるまい。ついでにマニアックなことを言っておくと,Brad Mehldauがトランペットと共演することは極めてまれで,バンドとしてのセッティングとしてはGrant Stewartとの"Downtown Sounds"で,Joe Magarelliと共演したぐらいしか記録にないはずだ。私としてはそういうところも気になっていた。

そして,このアルバムをプレイバックしてみて,私が即座に感じたのが,サウンド的なデジャブと言えばいいだろうか。どこかで聞いたような感覚。それは曲がということではなく,サウンドがなのだが,往時のECMにおいて,様々なミュージシャンが入れ代わり立ち代わり組み合わせを変えて,アルバムをリリースしていた頃の感覚を思い出してしまったのであった。Ambrose Akimsireのラッパを聞いていて,例えば"Deer Wan"のようなKenny Wheelerのアルバムみたいに聞こえてしまったのである。それは決して悪い意味ではなく,あの頃のECMのアルバムを思い出してしまったという,私にとってのノスタルジーだけの話である。しかし,よくよく見ると,"Den Wheeler, Den Kenny"というKenny Wheelerに捧げられたと思しき曲も収録されており,あながち私の感覚もはずれていないのかもしれない。

まぁ,そうは言っても,リーダーであるMuthspielはLarry Grenadier,Brian Bladeとトリオで来日もしているし,リズムの二人はBrad Mehldauとの縁も深いから,セッション的な要素を与えているとすると,Ambrose Akimsireの参加ということになると思う。ここでのAkimsireの抑制されたラッパがECM的なサウンドに貢献していると考えてもいいかもしれないが,グループの演奏としてもなかなか質は高い。この青白く光る炎のような静謐な感覚こそECM的だと思わせるが,こういう音を作り出してしまうのが,Manfred Eicherマジックっていうところだろうか。

Brad Mehldauのピアノに期待を掛け過ぎてしまうと,バンドのエレメントとしての演奏に徹していると感じさせるため,やや肩透かしを食う感じがないわけでもないが,このバンドのセッティングの中で,そこかしこにBrad Mehldauらしさを感じさせるのは立派である。若干地味かなぁとも思わされるが,こういう音だからこそ,繰り返しプレイバックもできるってものである。ということで,甘いの承知で星★★★★☆とするが,長年のECMレーベルのファンにとっても,受け入れやすいアルバムだと思う。

Recorded in January 2016

Personnel: Wolfgang Muthspiel(g), Ambrose Akimsire(tp), Brad Mehldau(p), Larry Grenadier(b), Brian Blade(ds)

2016年11月 4日 (金)

ほぼ同時代の人々の曲を演奏するZsófia Borosが今回も素晴らしい。

"Local Objects" Zsófia Boros (ECM New Series)

Zsfia_boros彼女のECM New Seriesにおける第1作"En Otra Parte"を聞いた時にも,一聴して虜になってしまった私である(記事はこちら)が,今回の新作も非常にいい出来である。

そもそも前作もそのレパートリーの幅広さが目立っていた彼女であるが,今回もほぼ同時代の作曲家,ミュージシャンの作品を取り上げていて,かつ,それが様々な国の人たちであるところから,"Local Objects"というタイトルがつけられたものと想像する。Mathias Duplessyはフランス,Egberto GsimontiとGaroto(Anibal Augusto Sardinha)がブラジル,Carlo Domeniconiがイタリア,Jorge Cardosoがアルゼンチン,Al Di Meolaはアメリカ,Franghiz Ali-Zadahがアゼルバイジャン,Alex Pinterがオーストリアと言った具合なのだ。そして,故人はGarotoだけということで,半端ではない選曲と言ってよいだろう。

彼女が弾いているのはクラシック・ギターであるから,サウンド的には決してジャズ的ではない。一応,今回は現代音楽にカテゴライズしたが,現代音楽が持つ難解さ,訳の分からなさ(笑)は皆無であり,ギターの美しい音色と,メロディ・ラインを楽しめばいいということになる。私が自分でもギターを弾くこともあるが,こういうアルバムを聞いていると,一発でまいってしまうのである。我ながら単純だと思いつつ,いいものはいいのである。

やはり,ECMというのはクロス・ボーダー,クロス・カテゴリーの音楽が似合うレーベルだと改めて痛感させられたが,とにもかくにも,この選曲あってのアルバムであることには間違いない。前作を聞いた時のような衝撃は薄れたとしても,十分に星★★★★☆には値する作品と思う。Kate Mooreもよかったし,本当にManfred Eicherの目配りに感心させられてしまった。

Recorded in November 2015

Personnel: Zsófia Boros(g)

2016年11月 3日 (木)

Fred Hersch Trio@Cotton Club参戦記

Fred_hersch_cotton_club

ここのところ,毎年のように来日して,私を感動させてくれるFred Herschだが,今回はトリオでの来日ということで,大阪出張から直接Cotton Clubに駆け付けた私であった。そうすると,1st終了後から2nd開始を待つ間にもブログのお知り合いに遭遇したり,その方々のご縁で,私のブログの読者の方にご挨拶させて頂いたり,更にはあのFred Herschの感動的カザルス・ホールのライブをプロデュースされた方にもお会いすることができ,お話をさせて頂くなど,貴重な時間を過ごすことができた。言い換えれば,濃い~メンツが集結していたということでもあるが...(笑)。

最近のHerschはソロとトリオで交互に来日しているが,今回の演奏を聞いて,Fred Herschがソロとトリオで,表現方法を変えてきているのではないかと思えた。ソロは徹底的に美的な世界を描き出すが,トリオではよりグループとしての表現を重んじているように思えるのだ。ベースのJohn Hébertに相当のソロ・スペースを与えるだけでなく,結構きっちりしたアレンジも施しているように思えて,このトリオによる表現手法を更に高いレベルに持って行こうとする意思が感じられたのであった。もちろん,Fred Herschのピアノが主役であることには間違いないのだが,それでもソロとは異なる取り組みが感じられたのは,最新アルバム同様だと思える。

演奏も,最新作同様,前半のややアブストラクトな響きを持つものから,徐々にFred Herschの美麗なピアニズムを感じさせる演奏に展開していくという感じであったが,私にとっては,Wayne Shorterの"Miyako"~"Black Nile",そして"Floating"へ展開するあたりが,今回の演奏の白眉であり,これこそHerschの真骨頂だと思わせた。

そして,アンコールで演じられた"Valentine"の美しさと言ったら...。もはや昇天寸前となった私であった(笑)。

今回の演奏を聞いていて思ったのは,彼らの非常に繊細な音を再現すべく,PAが非常に趣味のいいレベルに調整されていることであり,それが実に素晴らしい。とにかく,増幅感がなく,原音を聞いているかのような印象さえ与えるのは,彼らのミュージシャンとしての手腕もあるが,どういう音で聞かせるべきかを理解していると思えた。Eric McPhersonなんて,ちょっと見は竹中直人みたいな感じもする(爆)のに,叩き出すリズムのサトルさは半端ではなかったが,そうした音を十分に感じられる優れたPAだったと言える。先日大音量で聞いたWayne Krantzと同じ場所か?と思ってしまったぐらいだ(いい意味で)。

そして,今回も終演後,Fred Herschとちらっと話をする機会があったが,次はソロだねと言ったら,"I Hope So"と言っていた。ってことで,恒例に従い(笑),今年も5枚のCDを持参して,サインをしてもらったわけだが,アルバムごとにペンを変えたり,メッセージもいろいろ変えてくれるところなど,この人は本当にいい人だと言わざるを得ない。今回も新作,古いもの,レアもの,Favorite盤("Song Without Words")と一応組合せを考えて持って行っているところが,我ながらミーハーだが,それが何か?と開き直ろう。

いずれにしても,これからも健康で,本当に毎年来日して欲しいものである。

Live at Cotton Club東京 on November 2, 2ndセット

Personnel: Fred Hersch(p), John Hébert(b), Eric McPherson(ds)

2016年11月 2日 (水)

相変わらずの忙しさ...。

この前の週末も仕事をしているような状態で,のんびり音楽なんか聞いている暇もないということで,生活も厳しい状態になってきている。今までだったら,飲みに行ってストレスを解消するのが常であったが,その時間もろくに取れない10月であった。

11月になれば,多少落ち着くかと期待していたが,そうも行かないのが世の常である。ということで,音楽に関する記事も書けないのが実態。Apple Music等で音楽は聞いているものの,出張の道すがら,あんまりハードな音楽も聞く気にもなれないので,刺激の少ない音楽に依存している私である。

そうは言いながら,Fred Herschのライブを控え,実はそっちへの期待値は高まっている私である。CD,何を持って行こうかなぁ(笑)。

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