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2016年11月 9日 (水)

Iiro RantalaのACT盤:メンツに期待して購入したが,彼らならもっといいアルバムが作れると思ってしまう

"How Long Is Now?" Iiro Rantala / Lars Danielsson / Peter Erskine(ACT)

How_long_is_now完全にリズムの2人によって購入したアルバムである。ピアノのIiro RantalaはACTレーベルに何枚もアルバムがあるが,私が聞くのは初めてである。リズムの2人は知られた存在であるから紹介するまでもないが,RantalaはWebサイトで調べてみるとフィンランド出身で,現在46歳,ジャズのみならず,クラシックの世界でも活躍しているようである。

冒頭のKenny Barron作"Voyage"から出足はなかなかよい。しかし,その後のに続く演奏がどうも「ぬるい」のである。正直言って,私が北欧のミュージシャンに期待する(私が勝手に思っているだけって話もあるが...)のはもっと凛とした響きなのだが,あまりこのアルバムにはそうしたサウンドが聞けないところに,まずは拍子抜けしてしまう。そもそもリーダーの書くオリジナルが,あまり魅力的と言えないのが私にとっては致命的であり,このメンバーであれば,生み出せるはずの音楽的な美学が感じられないところが,どうにも納得がいかない。Rantalaの関心事は,ライナーによれば作曲の方にあって,"Simple Melodies that People Can Remember"を目指しているとのことだが,この程度の曲では,難しいんじゃないのと皮肉も言いたくなるし,これではLars DaniellsonやPeter Erskineを使うまでもなかろうと感じてしまうのである。

そして,あまり面白くないオリジナルに挟まれて登場するジミヘンの"Little Wing"なんて,演奏はまずまずとしても,完全に浮いているとしか言いようがない。その後に出てくるLars Daniellsonのベースを活かした"Trust"のような曲をもっとやればいいのに,と思うのは私だけだろうか?そもそも,いろいろな曲調が出てくるとしても,このアルバムの捉えどころのなさは気に入らない。大体,いきなりなんでバッハが出てくるのかも全く理解できん。だが,Rantalaのオリジナルに比べれば,このバッハがなんと魅力的に響くことよ(爆)。Peter Erskineの"Each Breath"なんてソウル風味だが,それに続くRantalaのオリジナルも前半は似たような感じを出してきたりと,一体この人は何がしたいのか戸惑いさえおぼえるものでしかないのだ。"Topi"なんて,できそこないの上原ひろみみたいだしねぇ(爆)。

より端的に言ってしまえば,ミュージシャンのやりたいことと,聞く側の欲求,あるいは受容力が合致しないかたちになり,音楽としての魅力を享受できなくなってしまうという例だと思えばいいだろう。星★★。

最近はCDを購入する前にApple Musicで試聴してから,購入するかどうかを決めることが多くなり,あまり大はずれを引くことは少なくなったのに,ショップに行った勢いで,それを怠って購入してしまった自分が悪いとは言え,これは本当に期待外れだった。まぁ,自己責任ってことで(苦笑)。

Recorded on June 10 & 11, 2015

Personnel: Iiro Rantala(p), Lars Danielsson(b), Peter Erskine(ds)

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コメント

こんばんは。お疲れ様です。

あ、これ音は良いと思いますが
ただ、おっしゃる通り「ぬるい」。
「軽い」「面白みに欠ける」てのはあると思います。

ストリーミングで十分ですw


 私はまだ未聴なんですが・・・Lars Danielssonといことで、期待ものと思っていたんですが・・・ 。
 ロックもこなす中年音楽狂さんのことですから、私の好みとも共通点有りと常々思っていますが、星★★というのが気になって手が出なくなって・・・と、主体性無い私でした。

Kさん,こんばんは。返信が遅くなりました。

やっぱりそうですよねぇ。これはまじで失敗でした。これも勉強ってことで(苦笑)。

風呂井戸さん,こんばんは。

Lars Daniellson自体は普通だと思いますが,いかんせんリーダーのオリジナルがねぇ...って感じです。まずはストリーミングでお聞きになってみて下さい。確かSpotifyならCMは入っても無料ですよね。私はApple Musicで試聴しなかったのが失敗でした。

まぁ,こういうこともありますね。

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