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2015年おすすめ作

2015年おすすめ作(本)

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2016年10月30日 (日)

Wayne Krantz@Cotton Club参戦記

Krantz

Wayne Krantzの来日にあたり,彼のファンとしては行かないわけにはいかないということで,出張帰りにCotton Clubに寄ってきた。開場を待っている時間からして,人が少ないなぁと思っていたが,この入りの悪さは何なんだと思ってしまった。とにかく,Cotton Clubがスカスカなのである。聴衆は50人いたかどうかみたいな感じであったが,大体において,Krantzの日本でのライブがフルハウスになったのは,昨年の3月の金曜の夜に行ったときだけだった(その時の記事はこちら)から,まぁ仕方がないのかもしれないが,それにしても土曜日の1stということも影響したか,あまりにも寂しい客入りであった。NYCの55 Barでの彼のライブの大人気ぶり(その模様はこちら)に比べると落差が大き過ぎる。

しかし,そんな客入りをものともせず,相変わらずのぶちかましモードのWayne Krantzであった。今回は"Undercover Pop Tour"と題し,カバー曲をやるのが基本ということであるが,原曲なんかまったく認識できないレベルで,いつも通りのKrantz節であった。そして,今回,今まで私が聞いたKrantzの演奏の中でも,最もハードな感覚を生んでいたと言ってもいいと思える。

Cotton Clubという場所柄,まっとうなジャズを期待して来場していると思しきオーディエンスも多かったと思うが,そんな人にとっては,ノイズ以外の何物でもないと感じられたのではないかとさえ思ってしまうほど,ロック・フレイヴァーが強く,かつ音がでかかった(笑)。正直言ってしまえば,Krantzの音楽を理解して来ていた聴衆は半分もいなかったのではないか。だが,素材が何であろうが,結局,曲のチェンジ等は,いつもの演奏と大きく変わらないから,ファンである私はその変態的グルーブにまたまたまいってしまったのであった。

寂しい客入り,かつ拍手もまばらな状態ゆえ,アンコールさえなかったのは残念だったが,それでも約70分,Wayne Krantzワールドに触れることはできたと思う。今回はベースで来日のNate Woodは相変わらずのジャズ界のウラジミール・プーチンと言うべき風貌で,クールにベースを弾く(但し,フレージングはKrantz同様変態)一方,更にドラムスのZach Danzigerは激しく煽りまくって,それが今回のサウンド・ボリュームに影響を与えたのかもしれないなぁと思っていた私である。

途中でWayne Krantzがスマホをアンチョコにしながら,日本語で挨拶していたが,誰が翻訳したんだってぐらい訳の分からない翻訳で,あれはGoogleの翻訳を使ったに違いないと思っていた私である。だって,「通常」とかアメリカ人が使いそうにない単語を使ってるんだもん。それはきっと"Usually"を機械翻訳したに違いないと,余計なことを考えていた私である。どうせなら英語で挨拶してくれた方がずっとわかりやすかったはずだと言っておこう。

ということで,やっぱりWayne Krantzの日本での人気なんてこんなものなのかなぁとちょっと寂しくなってしまった私であった。12月に私はNYCに出張予定だが,その時に55 BarにKrantzが出てくれることを期待しよう。

Live at Cotton Club東京 on October 29, 2016,1st セット

Personnel: Wayne Krantz(g, vo), Nate Wood(b), Zach Danziger(ds)

2016年10月29日 (土)

今回も瑞々しいという表現しか思いつかないDeacon Blue。そして,超お買い得だったそのボックス・セット。

"Believers" Deacon Blue (ear Music)

BelieversDeacon Blueの新作がリリースされた。新作リリースについて,全く認識していなかった私だったが,ブログのお知り合いのEVAさんが取り上げられていて,その存在を知り,すかさず発注したのであった。

Deacon Blueについては2012年に出た"The Hipsters"(記事はこちら)も,2014年に出た"A New House"(記事はこちら)も,その年のベスト盤に選んでいる。それぐらい素晴らしいアルバムを出してくれる人たちなのだ。だから,新作が出れば,当然買う(笑)。今回も前作同様,約2年という短めのインターバルでのリリースとなったが,曲作りに一切の手抜きなどない。

今回も,リーダー,Ricky Rossの頭の中は一体どうなっているのかと思わせるほど,甘美なメロディ・ラインに溢れていて,Deacon Blueによるポップ/ロックは今回も健在だと思わせてくれる。まじで素晴らしいのである。英国的なウェットな感覚というよりも,本当に優れたポップ職人って感じのメロディばかりなのだ。今,この手のバンドで,最も私が信頼することができるのはDeacon Blueを置いてほかにないと言いたくなるような優れたセンスには,今回も見事に打ちのめされた。こんな素晴らしいバンドが日本ではマイナーなままなのか,どうしても納得がいかない私だが,本国では人気のはずだから,まぁいいか。でもどうしてもより多くの人に聞いてもらいたいという思いも込めて星★★★★★。

ところで,私が発注したのはLimited Box Editionというものでありながら,私の購入サイトではなんと1,765円という破格の安値で販売していたのである。ボックスには本体CDにボーナスCDに加え,更には1988年のライブ音源を収録したカセット(!),そしてポスト・カードが付いているから,常識的に言えば,1,765円という価格はありえない。Deacon Blueのサイトで確認しても,£35の値段がついているのである。これは間違いなく,購入サイトが,CD単体の価格と取り違えてサイトにアップしてしまったものと考えるが,それにしてもいい買い物であった(ちなみに,現在は5,000円を越す値段になっている)。カセットはどうやって再生するんだ?とご心配の向きもあろうが,ちゃんとダウンロード・カードが付いていて,彼らのサイトからカセットに収録されたライブ音源は入手できてしまうのだ。いやぁ,至れりつくせりとはこのことである。しかし,この地味なジャケはなぁって感じだが,これが本当の"Bird on a Wire"だな。

Photo尚,Deacon Blueは来年,デビュー30周年とのことであるが,それを記念して地元スコットランドはエジンバラ城でライブをやるらしい。行ってみたいなぁ。写真は昔,仕事でスコットランドに行ったときに撮影したエジンバラ城。

Personnel: Ricky Ross(vo, p, key), Lorraine McIntosh(vo, perc), James Prime(p, org, key), Dougie Vipond(ds, perc), Gregor Philp(g, key, prog, vo), Lewis Gordon(b), The Pumpkinseeds(strings), Colin Steele(tp), David McGowan(pedal steel)

2016年10月28日 (金)

いくらなんでもこれは...と思わせるMilesのブートレッグ・シリーズ

"Freedom Jazz Dance:The Bootleg Series Vol.5" Miles Davis Quintet(Columbia/Legacy)

Bootleg_series_5Milesのブートレッグ・シリーズが出ると,せっせと買っている私だが,さすがにこれはダメだと思わされたのがこの新作である。

よく言えば,Milesの音楽の創造の瞬間を捉えたドキュメンタリーってことになるが,私にとっては,有名マスター・テイクのための山のような没テイクを延々と聞かされるようなものである。こういうドキュメンタリーは,"Kind of Blue"の録音風景を捉えたブートなら納得できるが,延々Milesのミスを聞かされるようなこの3枚組は,ディスク1を聞いただけでもうええわと思ってしまった。これまで出たブートレッグ・シリーズはそれなりに聞きごたえがあるものであっただけに,本作のはずれ感は半端ではない。

この感覚,Bill EvansのVanguardのボックス(あの停電も入ったやつね)に感じた違和感以上である。なんでも出せばいいってもんではないだろう。こういうのをファンの心理に付け込んだえげつない商法と言う。こんなものは買ってはいけないと強く言いたくなるが,ほかに出すものがいくらでもあるだろう。よって,評価もしたくないということで,無星。まじで消費者をバカにしている。

あ~あ,やめときゃよかった。

2016年10月26日 (水)

ロンドンから帰国したばかりだが...

日本に帰ってきても相変わらず忙しい。帰国翌日から大阪へ出張し,その後も松山,長岡,福島と出張は続く。こんな状態では音楽なんてまともに聞けるわけないねぇ。移動時間にMilesのブートレッグ・シリーズの最新作でも聞こうっと(笑)。

2016年10月25日 (火)

出張から戻っての音楽ネタ:今日はJakob Broの新譜。

"Streams" Jakob Bro(ECM)

Jakob_bro_streamsデリバリーの関係で,なかなか手元に届かない状態が続いていたアルバムであるが,ようやくゲットである。Jakob BroのECM第1作はBen Monderのようなアンビエンスを感じさせる部分があったが,このECM第2リーダー作においても,前作とは大きな違いはない。但し,もう少しBen Monderより音場がクリアになった感じがして,音的にはより明快な部分が生じているように思わせる。それでも,リズムが主導する部分はほとんどないし,環境音楽的な部分は残存している。

今回も聞いていて思うのは,こういう音楽を聞いているリスナーというのはどういう人なのかという点である。これって,ECMレーベルの音楽が好きなリスナーにとっては受け入れられるものとしても,一般リスナーにとっては,なんじゃこりゃ?にしかならないような気がするのだ。やはりこれはアンビエント的な響きが強い。2曲目の"Heroines"なんて,バロック的な響きさえ生んでいるではないか。もはやこれはジャズのカテゴリーで捉えることに無理さえ感じる。まぁ,それがECMの個性だと言われてしまえば,反論の余地は全くないのだが...。

尚,私が本作を聞いたのは,ロンドンから帰国直後のことであったが,心地よい睡魔に襲われたことは告白しておかねばなるまい。だって気持ちいいんだもん(笑)。ただ,万人向けではないということは明らかだな。ってことで,採点は難しいところだが,甘いの承知で星★★★★としておこう。

Recorded in November, 2015

Personnel: Jakob Bro(g), Thomas Morgan(b), Joey Baron(ds)

2016年10月24日 (月)

ロンドン土産(笑)。

Tate_britain

日本に帰国した。現地からも記事はアップしていた私だが,日本に帰ってきてやっぱりヘロヘロ感が強いのは,弾丸出張ゆえ仕方ない。そんな私がロンドンからフライト前に立ち寄ったのがTate BritainとNational Galleryだったことは既に記事に書いた通りだが,Tate Britainは英国の芸術家の作品を集めたところに特徴があり,私の今回の狙いは,Turner Collectionを改めて見ることと,David Hockneyの作品を見ることだった。いずれにしても,古い作品から現代アートまで,非常にバランスがよい美術館だし,何よりも混雑していないところがよい。地下鉄の最寄り駅のPimlicoから600mぐらい離れているし,私は結構朝早い時間に行ったので,本当にゆったり見ることができて,非常に心地よい時間を過ごすことができた。現代アートの展示は上のような写真の感じで,Turner Collectionとのギャップは大きいが,それがいいのである。

Hockney_retrospectiveDavid Hockneyについては,Double Portraitsと題された3点が展示されていて,Hockneyらしい色使いに嬉しくなってしまった私である。私は昔からHockneyのヴィヴィッドな色使いの絵画や,写真のコラージュが好きで,以前Tateを訪れた時には88年の回顧展のカタログ(右写真のもの)を購入し,気が向くと今でも眺めて喜んでいる。しかし,それから随分と時間が経過し,新しい作品も加えた画集が欲しいなぁと思ったらあった,あった。それが2013年にサンフランシスコで開催された展覧会のカタログである。

Bigger_exhibition2013年ということで,ちょっと時間は経過しているものの,新しい作品を含めた画集をゲット出来て,大いに嬉しくなってしまった(但し,ハード・カバーなので重かったが...)。しかし,来年にはTateで新たなHockneyの展覧会があるらしいので,それも行ければいいなぁと思いつつ,今回の買い物により悦に入っている私である。ついでにHockneyを含む,英国現代アートの小型レプリカ6枚にフレームのついたセットも買ってきたので,殺伐とした私の部屋にヴィヴィッドな感覚を与えるべく,壁に飾ることにしよう。

この記事を読むと,意外に感じられる読者もおられるかもしれないが,人は見かけによらないのである(笑)。

2016年10月23日 (日)

出張終了:これから帰国

Image_3

仕事が終わって,フライトまでの時間を利用して,美術館のはしごをしてきた。今回訪れたのはTate BritainとNational Galleryである。どちらも訪問するのは久しぶりであり,前者は以前仕事で滞在中だから,おそらく1988年以来,後者に至っては大学の卒業旅行で訪れて以来だから,1985年以来の再訪となった。

Tateは,現在,Tate Modernができていて,Pimlicoにある旧Tate Galleryが,Tate Britainとして運営されている。久しぶりに行っても,まさにここのTurnerのコレクションは素晴らしいと言わざるをえないが,私が行った目的はTurnerに加えて,David Hockneyの作品を見に行くことであった。実は私はかなりのHockney好きなのである。今回も重いのに,また本を買ってしまった。でもちょっと嬉しい。

交通が若干不便なTateがゆっくり鑑賞できたのに比べて,National Galleryの混雑ぶりには辟易とさせられた。それでも,まぁここまでよく集めたものだと感心させられる膨大なコレクションを極力抜かりなく見てきたつもりだが,やはり近現代の画家中心になってしまうのは仕方がなかった。とにかく広い。私は3時間弱いたはずだが,全然時間が足りなかった。本来なら,宗教画なんかもっとゆっくり見たかったが,Da Vinciも見られたし,まぁよしとしよう。National Galleryはトラファルガー広場にあるから人出が多いのは写真をご覧頂けばわかるが,私はTateの環境の方がはるかに好きだったと言っておこう。

間もなくボーディングである。ということで次は日本から。

2016年10月22日 (土)

出張はつらいよ:中年音楽狂 in London

Image

久しぶりにロンドンに来たのだが,今回の出張は2泊4日の弾丸出張である。やろうと思えば,1泊3日でもよかったのだが,さすがに移動に余裕が無さ過ぎた。

帰路は夕刻便なので,1日は自由行動できるというのは役得のようにも思われるかもしれないが,せっかくなので,Tate Britainにでも行って,TurnerやHockneyの絵画に触れることにしよう。しかし,こちらにいる間も,生活リズムは日本のままであったので,こちらの夕方ぐらいになるときつくなってくると思うが,帰りの飛行機で熟睡できそうである。ただ,まだアップグレードはできていない。まぁ,非常口座席だからいいんだが。いずれにしても,このスケジュールが堪える年齢となってしまった。

写真は昨日の仕事帰りにテムズ川沿いから撮影したTower Bridgeであるが,ロンドンは結構コンパクトな街に感じられる一方,歴史的趣を感じさせてくれるのがいい感じである。ということで,今日1日,街中をプラプラして,夕方にヒースローに向かうこととしたい。

2016年10月19日 (水)

国内外の出張続き...。

10月になって,ちょっとした会社の組織改編があって,私の仕事量は間違いなく増えているのだが,これから10月いっぱいの出張スケジュールは無茶苦茶である。今週の木曜日からは2泊4日のロンドン弾丸出張が控えているし,帰国したらしたで,すぐに地方出張が連続で控えている。

正直言って,先月末にスイスに行ったばかりなのに,またすぐにロンドンに行くとは思ってもみなかったが,今年はその後も2回,海外出張が予定されている。こんな生活は久しぶりだが,まぁ体調管理を怠らず,乗り切るしかないのである。

ということで,こんな状態が続いてしまうと,またブログの更新が滞ってしまうかもしれないが,音楽のネタは無理でも,「出張はつらいよ」シリーズの記事でも書くことにしよう(苦笑)。

2016年10月18日 (火)

私が一番好きなEd Bickertのアルバム

"At the Garden Party" Ed Bickert & Don Thompson(Suckville)

At_the_garden_party私がEd Bickertの音楽に初めて接したのは,Paul DesmondのArtist House盤だったはずだが,何とも渋い音に驚かされたものである。そのアルバムが出たのは1978年だったはずだが,今となっては,高校生のくせになんちゅう音楽を聞いとるんやぐらいに思うが,多少背伸びしながらもジャズに接していた私である。

その後も,Paul Desmondとの共演作を中心にEd Bickertは聞いてきたわけだが,Paul Desmondと相性のよいギタリストはJim HallとEd Bickertをおいてほかにないと言い切ってしまいたいぐらいだが,私のDesmond好きが高じて(というよりDesmondを通じてと言うべきだろうか),購入したのがこのアルバムである。今となっては信じがたいが,このアルバム,国内盤としてリリースされており,私が保有しているのはその国内盤である。あんまり好きなので,その後CDも購入したが,そちらにはドラムスにTerry Clarkeを加えたトリオ演奏を4曲ボーナス・トラックとして収録したものであるが,やはりこのアルバムはどちらかと言うとLPで聞きたいと思わせるものである。

ギターとベースのデュオと言えば,このブログでも取り上げたJim Hall~Red Mithchell盤がある(同作はめでたくArtsitShareによりCD再発される)が,受ける感覚はかなり違う。Red MitchellとDon Thompsonのベースの音色の違いという気もするが,Ed Bikertには控えめなDon Thompsonの音色がよく似合っていると言える。

とにかくどうやっても渋いとしか言いようのない音なのだが,私はこのアルバムを購入した時に,心底まいってしまったのである。こういう音をテレキャスで出すということ自体信じられないが,まさに究極のインティマシーである。私は結構な数のEd Bickertのアルバムを保有している方だと思うが,私にとってはこれこそEd Bickertの真骨頂であり,最高傑作と言いたい。ジャズ的なスリルとは対極にある,リラクゼーションの極致。喜んで星★★★★★とする。

CDは無茶苦茶な高値で取引されているが,Apple Music等でも聞けるので,ご関心のある方は是非そちらで。これから深まりゆく秋口とか冬場にはフィットすると思う。なんせ録音されたのは極寒期のトロントだからねぇ。

Recorded Live at the Garden Party, Toronto, Canada on January 22, 1978

Personnel: Ed Bickert(g), Don Thompson(b)

2016年10月17日 (月)

久しぶりに聞いてもやっぱりよかったJesse Colin Young

"Together" Jesse Colin Young(Raccoon/Warner Brothers)

Together私が昔からアメリカン・ロック,特にシンガー・ソングライター系の渋いアルバムを好んで聞いてきたことは,このブログにも書いているが,これは久々に棚から引っ張り出して聞いたアルバムである。

Jesse Colin Youngと言えばYoungbloodsのと言われることも多いのだが,私は不勉強にしてYoungbloodsのアルバムは聞いたことがないはずだ。ではこのアルバム,なんで持っているのかと言えば,私の音楽的な嗜好に強い影響を与えた従兄に聞かせてもらって気に入り,最終的には神戸にあった中古盤屋(三宮と元町の間当たりだったか)でゲットしたはずのものである。

そして,久しぶりに聞いてみて,やっぱりこれはいいわ。Jesse Colin Youngの声が非常に魅力的なのである。James Taylorがいなければ,もっとこの人は人気が出ていたのではないかと思いたくなるようなソフト・ヴォイスである。バッキングも軽い感覚で,渋さには欠けるが,非常に気楽に聞けるタイプのSSWアルバムだと思う。日曜日の昼下がり,ビールでも飲みながら聞いているとなごめること確実である。星★★★★☆。この手作り感いっぱいの牧歌的なジャケと言い,この音と言い,やっぱりいいねぇ。

Personnel: Jesse Young(vo, g, b, ts, as), Scott Lawrence(p), Jeffery Myer(ds), Richard Eqrthquake Anderson(hca), Peter Childs(dobro), Eddie Ottenstein(g), Jerry Corbitt(vo), Suzi Young(vo), Ron Stallings(horn), John Wilmeth(horn)

2016年10月16日 (日)

Joshua Redman & Brad Mehldau@Blue Note東京!

Joshua_redman_and_brad_mehldau_2

ブルーノートにおけるJoshua RedmanとBrad Mehldauのデュオを聞いた。彼らのライブ盤"Nearness"も素晴らしい出来だっただけに期待はしていたが,あまりの素晴らしさに唸ってしまった私である。

この2人,オリジナルとスタンダードで,相当に違った感覚を生み出すことが面白い。どっちが好きって言うよりも,テイストが全然違うのである。そういう側面を聞くのもライブの醍醐味ってことだが,私にとっては,改めてBrad Mehldauの素晴らしいピアノをアコースティックな環境で聞けたのが嬉しかった。もはや言うまでもないことかもしれないが,彼のピアノは完全に独自の世界を確立している。今回,MehldauはSteinwayのフル・コンサート・グランドをほPAなしでプレイしていたように思うが、私はJoshuaの真正面で聞いていたため,2人の演奏をほぼ生音で聞いていたようなものである。く〜っ。

願わくば,コットンクラブで聞きたかったが,スケジュールの都合でブルーノート参戦となった。コットンクラブならば更にインティメートな感覚を生んだはずだと思うとちょっと残念だが,これだけ素晴らしい演奏を聞かせてもらったのだから,文句は言うまい。

写真はブルーノートのWebサイトから拝借

Live at Blue Note東京 on October 13, 2nd Set

Personnel: Joshua Redman(ts, ss), Brad Mehldau(p)

2016年10月14日 (金)

保有していることすら忘れていたECMの廃盤アルバム

"Werner Pirchner Harry Pepl Jack DeJohnette" (ECM)

Pirchner_pepl_dejohnette先日,このブログにアップしたAdelhard Roidingerのアルバムにも参加していたWerner PirchnerとHarry Peplだが,この人たちのアルバムもECMにはあったなぁと漠然と思っていた。だが,LPの収納スペースを見ていたら,そのアルバムも保有していた私である(爆)。こういうことは昔はほとんどなかったが,やっぱり加齢には逆らえないということを痛感させられた私である。

このアルバム,マリンバ/ヴァイブ,ギターにドラムスという変則的な編成によるものであるが,出てくる音はやっぱりECMである。私としては彼らのサウンドであれば,マリンバよりも,ヴァイブで通した方がいいのではないかと思うが,ここでのギターの音は,エコーの掛かり具合やサウンドはかなり好きである。そこに一聴してDeJohnetteとわかるドラムスが被さってくるというのは,好き者にはたまらない世界である。

スリリングな感覚とフォーク・タッチというか,牧歌的な響き等を融合させた非常にユニークなサウンドだと思うが,まぁ売れる感じはしないってのが正直なところである。私が保有しているのは,トリオから出た国内盤。こんなアルバムの国内盤が出ていたっていうこと自体,今となっては驚きだが,一体何枚売れたのやら...。私は中古での入手であったが,現在も未CD化の廃盤状態であるから,やっぱり売れなかったんだろうなぁ(笑)。しかし,いかにもECM的なサウンドであり,極めてユニークな音楽と思える。

Werner PirchnerはECM New Seriesに"EU"というアルバムがあるが,それは彼の作曲家としての側面のものと思われるので,現代音楽系の人なのかなぁとも思うが,ここでは難解さは全くない。だからと言って,これはECMレーベルの中で私の愛聴盤足りえるかと言えば,決してそんなことはないというレベルである。まぁ★★★☆ってところか。

それにしても,レコーディング・デイトの記述が面白いなぁ。こういうのってほかにあるのかな。

Recorded on a Sunday Afternoon in June, 1982

Personnel: Werner Pirchner(tenor-vib, marimba),Harry Pepl(g), Jack DeJohnette(ds)

2016年10月13日 (木)

久々に聞いた"Oh Patti"の12インチ・シングル

"Oh Patti(12-inch Single)" Scritti Politti(Virgin)

Oh_patti既にリリースされてから30年近くが経過したScritti Polittiの"Oh Patti"の12インチ・シングルである。アルバム"Privision"からのシングル・カットであるが,私はそもそも彼らの音楽が好きだったのだが,そこにMiles Davisが客演しているのを知った時には大いに驚いたものである。もちろん,Milesがアルバム"Tutu"で,Scritti Polittiの"Perfect Way"を取り上げていたことが縁となっての客演であることは間違いないが,共演までするとは思わなかった。いずれにしても,MilesがGreen Gartsideの曲のセンスを認めていたことは確かだろうし,そうでなければ共演なんてありえなかったはずである。

この12インチも,出た時にすぐ買ったものの,LP再生環境がしばらく整っていなかったので,ずっと実家に置いたままになっていたものだが,自宅に持ってきたのはいつのことだったかさえ忘れているぐらい聞いていなかった。

久しぶりにターンテーブルに乗せると,おぉっ,やっぱりええ曲や~と思わされるが,収録されているのは12インチ用ロング・バージョン,オリジナル・バージョンとインスト・バージョンの3パターンである。どれもいいのだが,今回聞いてみると,インスト・バージョンが結構魅力的に響いた。まぁ,もとからいい曲なのだから,インスト・バージョンでもいいものはいいってことを再認識させられる。まさに温故知新であった(笑)。

2016年10月12日 (水)

部屋の片づけをして,LPを聞ける環境になったので,Adelhard Roidingerを聞いてみた。

"Shattseite" Adelhard Roidinger(ECM)

Schattseite生来のだらしなさゆえ,私の部屋は片付いていること自体がまれであり,アナログ・プレーヤーの上は恰好の物置き場所となり,本やCDがその上に積まれていくことは日常茶飯事である。昨今の忙しさにかまけて,部屋も乱雑な環境が続いていたのだが,3連休の最後にやらなければ,絶対に年内は片付かないという気がして,衣替えを兼ねて片づけを行った。まだまだ完璧には程遠いが,足の踏み場もない状態は脱した。

ということで,アナログ・プレーヤーの上も片付いたので,LPでも聞いてみるかってことで,私がチョイスしたのが,このAderhard Roidinger盤である。このアルバム,私が持っているのは,国内盤の見本盤であるが,いつ買ったかの記憶が定かではない。但し,実家に置いておいたもののはずなので,購入したのは結構前のことのはずである。町田にあったオスカーあたりで買ったような気がするが,忘却の彼方である(苦笑)。

本作はCD化されていないのだが,改めて聞いてみて,なんでやねん?と言いたくなるほどいい感じの出来なのだ。いかにもあの頃のECMみたいな音と言ってもいいと思えるが,ECM,Enjaへの吹込みを持つ,欧米混成バンドによるサウンドは,ECM好きには心地よく響くはずである。

Adelhard Roidingerと言うと,山下洋輔との共演がよく知られていると思う。Frascoレーベルに2枚の共演作(あと,Enjaにも1枚あるが,それは持ってない)があるが,そっちも全然聞いていないので,これを機に聞き直してみるか(爆)。それはさておきである。ここでの演奏は,各々のプレイヤーのサウンドがいかにもECM的に響くのが何とも面白い。やっぱり,これはEicher色に染まっているという感じがしないでもないが,ギターの音はジョンアバ的に響き,ヴォーカルはNorma Winston的な感じもしてくるから不思議なものである。そして,ここにサックス,ヴァイブが加わった編成により奏でられるECMサウンドは本当に素晴らしいと思えるのだが。

廃盤にしたままなのは,Eicherの気まぐれなのか,それともRichie BeirachのようにEicherともめたミュージシャンでもいるのかと思いたくなる。これほどの音源を廃盤にしておくのは絶対にもったいないことだと言っておこう。ということで,ついつい点も甘くなり星★★★★☆。

Recorded in November 1981

Personnel: Adelhard Roidinger(b), Heinz Sauer(ts), Bob Degen(p), Harry Pepl(g), Welner Pirchner(vibraharp, marimba), Aina Kemanis(vo), Michael DiPasqua(ds)

2016年10月11日 (火)

全然知らなったが,Kate Mooreピアノ作品がいいねぇ。

"Dances and Canons(Kate Moore)" Saskia Lankhoorn (ECM New Series)

_20161009_2私が結構なECM好きなのはこのブログにも書いている通りだが,ECM New Seriesまでは追いきれないというのが実態である。Andras SchiffとかSteve Reichのようなビッグネームであれば,当然追いかけるだろうが,それ以外の人まではなかなか手が届かない。しかし,このブログで取り上げた児玉桃やZsófia Borosのように,ノーマークでも素晴らしい作品が出てくるから決して無視できないのがECM New Seriesである。

そして,2014年にリリースされたこのアルバムを今頃になって聞いた私であるが,これがまさに私の好物と言ってよい作品である。曲によって,ソロ,2台,4台,そしてMultipleと書いているので,何台かわからない多重録音まで含めたピアノ作品であるが,まさにミニマル的な響きに溢れた美しい音楽である。

作曲したKate Mooreはイギリス生まれのオーストラリア人で,現在の活動拠点はオランダというインターナショナルな人である。かたやピアノを弾くSaskia LankhoornはKate Mooreと同い年のオランダ人ということで,オランダでの接点を持つと考えていいお二人であるが,LankhoornのWebサイトには,Mooreが作曲とコンセプトで,LankhoornはピアノとRelaizationと書いているが,なかなか面白いことを言うなぁと思えた。

それにしても,これぞECM的な響きというピアノのサウンドで捉えられたKate Mooreの音楽は,この手の音楽好きには間違いなくフィットすることが保証できる。昨日取り上げたJoyous Lakeもそうだが,どうして私はこういう作品を見逃しているのかと,自分の無知を激しく反省してしまうのである。ECMの大家,工藤さんはリリースから間もなくこのアルバムを取り上げていらっしゃったが,それに気づくのも遅過ぎた。New Seriesだからと言って目配りを怠ってはならないと思わされた一枚である。リアルタイムで聞いていたら,間違いなく,私は2014年のベストに選んでいたのではないかと思われる。まぁ,2014年には児玉桃をベストの1枚に選んでいるから,どっちにするか大いに迷ったに違いない。ちょっとMicheal Nymanの"The Piano"を感じさせる部分もあるが,この美しさには脱帽の星★★★★★。

これらの曲をライブでやった時の模様な下のような感じだったみたいである。おしゃれだねぇ。見てみたいもんだ。

Recorded in April, 2013

Personeel: Saskia Lankhoorn(p)

Dances_and_canons

2016年10月10日 (月)

英国にBrand Xあれば,米国にJoyous Lakeありって感じ。超カッコいい。

"Joyous Lake" Pat Martino(Warner Brothers)

_20161009後にEric Alexanderを迎えて再編をするJoyous Lakeであるが,そちらとのサウンド的な違いが結構大きい,最もフュージョンに傾斜したPat Martinoのアルバムと言ってよいのではないかと思う。

私はApple Musicでこの音楽を初めて聞いたのだが,あまりのカッコよさに,廉価盤も出ているので,アルバムを購入したものである。本作を聞いて思ったのは,どこかBrand Xと同質のものを感じさせるということである。ここにも参加しているKenwood DennardはBrand Xでも叩いているので,やはり同質性はあるというと言ってよいように思える。

こういうサウンドにおいても,Pat Martinoのギターは,いつものように速射砲的なフレージングを連発して,どんなリズムでも,うまいものはうまいと唸らせる出来である。私は本作を聞いていて,ジャズ・ファンに聞かせるというよりも,Brand Xのファンに聞いてもらって,感想を聞いてみたいと思ってしまったのである。

イギリス的なウェットな感覚,そしてPercy Jonesのフレットレス・ベースが特徴的なBrand Xとは全く同じではないとしても,似たようなタイミングで,違う場所でありながら,似たようなコンセプトの音楽が生まれていたというのは時代のなせる業なのかもしれない。しかし,これはマジでカッコよく,今まで聞いていなかった私がバカでしたと反省したくなった一枚である。こういうロック的なアプローチで,Martinoのフレージングを聞くことの至福。自分の無知も反省して星★★★★★。こんなアルバムが1,000円で買えてしまうのだ。いい時代である。

Recorded in September, 1976

Personnel: Pat Martino(g, synth, perc), Delmar Brown(p, el-p, synth), Mark Leonard(b), Kenwood Dennard(ds, perc)

2016年10月 9日 (日)

Amazon Primeで「セブン」を初めて見た。これは...エグいが,よく出来ている。

「セブン("Seven")」('95,米,Warner Brothers/New Line Cinema)

Seven監督:David Fincher

出演:Brad Pitt, Morgan Freeman, Kevin Spacy, Gwyneth Paltrow, Kevin Spacy

恥ずかしながら,この映画を初めて見た。評判のよさは知っていたが,非常によくできた映画であった。ストーリーは殺伐としていて,表現はえげつなく,かつ後味は最悪と言ってもよいが,よく出来ているものは仕方がない。Brad Pittはオーバー・アクティング気味と思うが,Morgan Freemanはここでも素晴らしく,本当に映画をかっさらっていくねぇって感じである。そして,Kevin Spacyである。こういう役をやらせるとこの人は本当にうまいねぇと思わせる役どころである。そして,Gwyneth Paltrowの美しさは何とも言えん。

私は監督のDavid Fincherは「エイリアン3」で最悪と思っていたが,「ソーシャル・ネットワーク」でやるじゃんと見直した。今にして思えば,この映画あたりで一皮むけたって感じだったのかなぁなんて思ってしまう。もちろん,それも脚本のよさがあってのこととは思うが。

決して家族と見るような映画ではないが,ちゃんと評価はしなければならんと今更ながら思った私である。星★★★★☆。だが,iMDBのレビュワーの平均評価のごとく,この映画が「第三の男」や「2001年宇宙の旅」より優れているとは絶対思わんが(笑)。面白いけどね。

Eric Claptonのライブ盤はDerek Trucksが効いている。

"Live in San Diego with Special Guest JJ Cale" Eric Clapton(Reprise)

Eric_clapton_live_in_san_diegoEric Claptonの近年のライブは,結構ゆるい感覚が強くなっていて,私としては今一つ没入できない感じがしているのは否定できない。しかし,今回リリースされたライブ盤のツアーの時は,Derek TrucksとDoyle Bramhall IIがサポートするということで,これはいいだろうなぁと思っていた。結局,この時のライブを私が見ることはなかったが,その時のライブの模様が約10年を経てリリースされた。

このライブ盤においては,JJ Caleのスペシャル・ゲストとして大きく扱われているが,もちろんそれは非常に重要なことだとしても,私にとっては,それと同等にDerek Trucksの参加による魅力が大きいのである。ギタリストが3人というのも凄いが,Derek TrucksにはDuane Allmanの役割を演じさせるって感じである。そして,Derek Trucksは見事にその期待に応え,素晴らしいプレイを聞かせるのである。例えば,ライブ盤では聞いたことがないはずの"Motherless Children"におけるスライド合戦のような響きに興奮しないリスナーはいないだろう。

もちろん,本当のゲストであるJJ Caleは余裕綽々のプレイぶりであり,JJ Cale以外の何物でもない歌を聞かせている。まぁ,それはそれでいいのだが,レイドバックの極致みたいな音楽なので,興奮させられるかというと,若干微妙なところもある。JJ Caleはあくまでもいつも通りで,バックがClaptonバンドなだけなのだ。私にとっては,むしろこのアルバムはClaptonとDerek Trucksの共演の方がインパクトが強かった。

しかし,こんな音源を10年近く寝かせていたのには何か理由があるのだろうか?JJ Caleはもう亡くなってしまったので,彼らの共演はもう望めない中,これは貴重な音源である。そして,JJ Caleがゲストで参加したのはこの時だけだったらしいから,サンディエゴの聴衆は本当にラッキーだったってことになるし,録音していてくれてよかったと言わざるをえまい。最後の"Crossroads"にはRobert Clayまで飛び入りだしねぇ...。

いずれにしても,Eric Claptonのライブの質の高さを十分に示した作品。ロック,「ど」のつくブルーズ,そしてレイドバックと,その特質は十分に感じられるものである。甘いかなと思いつつ,星★★★★☆としよう。

Recorded Live in San Diego on March 15, 2007

Personnel: Eric Clapton(g, vo), JJ Cale(g, vo), Robert Clay(g, vo), Derek Trucks(g), Doyle Bramhall II(g, vo), Chris Stainton(key), Tim Carmon(key), Willie Weeks(b), Steve Jordan(ds), Michelle John(vo), Sharon White(vo)

2016年10月 8日 (土)

ようやく記事のアップである。今日は出張中に見た映画を振り返る。またくだらない作品を見てしまった(苦笑)。

ここのところ,非常に忙しい日々が続いており,音楽をゆっくり聞いている暇もなければ,ブログの記事を更新する心の余裕がなかった。これはあまりよろしくない傾向であり,ちゃんとワーク・ライフ・バランスを保っていかなかければならないなぁと反省した次第。

先日のスイス出張においては,帰路はかなりの時間を出張のレポート書きに取られてしまったため,帰路に見た映画は,私としては例外的に少ない2本に留まった。正直に言ってしまえば,3本目は途中で睡魔に耐えられなくなり,途中でやめたのだが...。それでも,往復合わせて6本見ているのだからよくやるわと言われても仕方ないが。

今日は既に記事をアップした以外の3本について,まとめて記事にしたいと思う。それらは「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」,「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」,そして「シン・ゴジラ」である。「シン・ゴジラ」は劇場でも見ていたのだが,ラスト・シーンの描写を今一度確認するために見たものであり,なるほどって思ったことだけをご報告。

Batman_v_supermanその他の2本については,評価することすらばかばかしいと思わせる愚作であった。「バットマン vs スーパーマン」の方は,Christopher Nolan版の「バットマン」シリーズのファンである私としては,Nolanがエグゼクティブ・プロデューサーの一角を占めるので,多少は期待していたのだが,見事に裏切られた。Jesse Eisenbergの悪役ぶりは楽しいが,予定調和の範囲を出ないし,何よりもラスト近辺のバトル・シーンなんてまさにマンガでしかない。あ,もともとがマンガなんだから当たり前だが,Nolanが描いたバットマンとの落差が大きいのは,Ben Affleckがそもそもダークな感じを生み出せないからだと思う。監督としていい仕事ができるのに,こんなしょうもない映画に出ているのは,彼にとって決して得なことではないと思う。それでも,DCコミックスは,次はワンダーウーマンの映画を作り,更には「アベンジャーズ」同様に,ジャスティス・リーグの映画を作るんだろうが,これでは劇場に見に行く理由はない。

Independence_day_resurgence更にくだらないのが「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」である。そもそもRoland Emmerichなんて,こけおどししかできないレベルの低い監督であることはわかっていたが,それにしても,これはバカバカしくもそれなりに見られた前作よりもはるかに劣る駄作中の駄作。エイリアンの大ボスを見ていると,「エイリアン2」のクイーン・エイリアンの真似かと思ってしまったが,それにしても造形が失笑しか呼ばないものであり,恐ろしさも何もあったものではない。こんな映画を作る前に,もう少し勉強しろよと言いたくなる,それこそご都合主義満載で,詳しく語る気もしない。iMDBにはこの映画を評して,"Not for the intelligent viewer"という主題のレビューが載っているが,完全同意である。劇場で見ていたら,その場で私は激昂していたに違いない(笑)。

2016年10月 4日 (火)

Lighthouse Bandのブートレッグ登場!

"The Lighthouse Band in Europe" Elvin Jones Quartet(Bootleg)

_20161002_2世の中にはこんなものがあったのか~と思わされる音源は結構あるが,これは珍しいなぁと思わされて,ついつい購入してしまったのが,このブート音源。何てたって,あのLighthouseでのライブ盤を吹き込んだメンツによるライブ音源なのである。もとはフランスのTV番組から音を落としたもので,今回のブートには,ご丁寧にその映像も付いている。

まだ映像はよく見ていないので,ちらっと見ただけの感想を言えば,そりゃLiebmanもGrossmanもエグいのだが,それよりも何よりもElvin Jonesのプッシュが凄いのである。あれだけシンプルなドラムスのセットで,見事なドライブぶりである。

こうした古いTV画像からの音源なので,音は大したことはないが,それでもこういう音源が残っていることが貴重であり,改めてElvin Jonesという人の偉大さを思い知らされたと言える。そんなことははなからわかっていると言われてしまえば,反駁の余地はないが,単純にそう思ってしまったのである。

音源としては40分にも満たないものであり,冒頭部分にほんの少しではあるが,演奏にフランス語のアナウンスがかぶっているというのは何とももったいないが,それでもこれは貴重度を優先すべき音源として,取り急ぎ紹介しておきたい。

Lighthouse_band_in_1972ところで,このブートのジャケ写真は別の時のものであり,ネットでの情報によれば,1972年の米国,ミルウォーキーにおける"Lakefront Festival of Art"の時のようである。その時の別の写真もあり,当時のバンドはこんな感じ。

尚,この時の映像は,ネット上でも一部は見られるので,そちらも貼り付けておこう。

Recorded Live for "Jazz Session" on May 29, 1973

Personnel: Elvin Jones(ds), Dave Liebman(ts, ss, fl), Steve Grossman(ts, ss), Gene Parla(b)

2016年10月 3日 (月)

待望のRachael Yamagataの新作

"Tightrope Walker" Rachael Yamagata(Frankenfish)

_20161002私はデビュー作以降,ずっとRachael Yamagataを推してきたが,彼女の新作については,PleadgeMusicで告知が出た時にすかさずオーダーをして,それから随分と長いこと待たされてきた。その新作がようやく到着したのが先月のことであったが,記事にする余裕がなく,今になってしまった。

彼女の音楽は内省的な響きを持ちながら,素晴らしいメロディ・ラインと,魅力的な声を聞かせることだと思っているが,今回も彼女のそうした特長は健在であり,またも何度でも聞きたくなるアルバムを届けてくれたと言える。

ここまでリリースに時間が掛かったのは,本人のこれまでのコメントによれば,レーベルとの契約に時間を要したためだと考えられるが,待つ甲斐はあったというものである。これは私が彼女のファンであることを差し引いても,このアルバムはよい。正直言って,彼女は日本ではメジャーな存在ではないかもしれないが,私にとっては当代屈指のシンガー・ソングライターの一人である。今回も聞いてもらえばわかる魅力満載のアルバムである。彼女には甘いのを承知で星★★★★★としてしまおう。

尚,ジャケ写真は,私はPleadgeMusicで発注したサイン入りのもの。やっぱり我ながらミーハーだ(爆)。ちなみに,ブックレットにはPleadge Friendsとして私の名前も載っていたのにはびっくりした。極小フォントなので,老眼にはきつかったが(笑)。

Personnel: Rachael Yamagata(vo, g, p, synth, synth-b, glockenspeil, perc), Kevin Salem(g, hca), Pete Hanlon(g, perc), Zach Djanchian(g, p, banjo, sax), Owen Biddle(g, b, synth), Michael Chaves(g, ukulele), Clive Barnes(g), John Alagia(melotron, org, b, vo), Jon Solo(p), Brandon Morrison(b), Ben Perowski(ds), Lee Falco(ds), Matt Chamberlain(ds), Victor Indrizzo(ds, perc), Russel Simins(ds, perc), Randy Cooke(ds), Aaron Corness(ds, perc), Manuel Quintana(ds, perc), Oli Kraus(cello), Jamie Hartman(vo), Paloma Gil(spoken words),

2016年10月 2日 (日)

出張はつらいよ&出張中に見た映画:今回は「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」

「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ("Captain America: Civil War")」('16,米,Marvel)

Civil_war_2監督:Anthony Russo, Joe Russo

出演:Chris Evans, Robert Downey,Jr.,Scarlett Johansson, Sebastian Stan, Anthony McKee, Elizabeth Olsen

今回のスイスの出張においては,ロンドン乗り換えでの移動となっていたわけだが,ロンドンまでの飛行は順調,そして,ロンドン・トランジットも順調と,そこまではよかったのだが,ロンドン~ジュネーブ便でトラブル発生である。飛行機に乗り込んだ後,機材の扉にトラブルが発生し,2時間ぐらいは機内に閉じ込められた挙句,結局は機材変更の上,乗り換えを強いられ,都合約3時間半のディレイでジュネーブに到着となった。結局ホテルにチェックインしたのは現地時間深夜0時半ということで,既にヘロヘロとなっていた私である。まぁ,以前,SFの空港で10時間ディレイしたとか,9/11のテロ後の警備の強化で,何度も飛行機に乗りそこなったというトラブル慣れした私にとっては,大したことないと言えばその通りだが,前途多難を思わせた。まぁ,これが中国ならあっさり欠航にされていただろうから,それに比べれば,まだましだと思えば腹も立たない(笑)。

そんな私が往路で見た映画は,いつもよりは少なめの4本(笑)。既に「64」については書いたが,実は最初に見たのがこの映画である。「アベンジャーズ」シリーズも,次から次へと作品が出てきて,どれがどれだかわかなくなっているが,そうした中では「キャプテン・アメリカ」のシリーズは結構出来がよいと思っている。

今回は「シビル・ウォー」のタイトル通り,アベンジャーズの仲間割れって感じの映画であるが,スパイダーマン,アントマンまで加わり,完全キャラ過剰の世界に入ってきたのは,アメコミの世界ゆえ仕方ないところである。まぁ,そうした中で,キャプテン・アメリカってのは比較的影があるキャラ設定なところが,アメコミにおいてはやや異色のようにも感じさせ,映画についても,若干感じが違うと思わせる部分ではないかと思える。

まぁ,しかし,最後は丸く収まるべきところに収まるって感じであるが,最近はこのシリーズの映画が,次の作品への予告編みたいになってきているなぁって感じもする。それは「アベンジャーズ」だけでなくDCコミック側の「ジャスティス」でも同じだが...。ってことで,この映画に147分という尺は不要にも思えるが,そこそこ面白くは見られたってことで,星★★★☆。

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