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2016年9月19日 (月)

Herbie Hancockボックスからの3枚目は"Thrust"。"Headhunters"より好きかもなぁ。

"Thrust" Herbie Hancock (Columbia)

_20160918先日購入したHerbie Hancockボックスから3枚目はファンク路線炸裂の"Thrust(突撃)"である。こうしたファンク路線では一番売れたのは"Headhunters"ということは間違いないだろうが,これは"Headhunters"のノリを踏襲したものであり,悪く言えば「二匹目のドジョウ狙い」である。しかし,よくよく聞いてみると,私には"Headhunters"より好きなんじゃないのかと思えてしまう。

正直言って,こうしたファンク路線では,私は"Headhunters"と"Flood"しか聞いたことがなく,後者の素晴らしさは十分に理解していたつもりだが,その前段となる本作を聞いて,これはよく出来ていると思えてしまったのである。ジャケット・デザインの「何じゃこれは?」度(笑)は"Headhunters"や”Flood"と似たようなレベルで,レコード,CDを購入する際に,ジャケット・デザインも重要な要素だと思っている私にとっては,手が出しにくい作品であった。だったら,"Headhunters"や"Flood"はなぜ持っているのだと聞かれると黙るしかない(笑)が,それはさておきである。本作を通しで聞くのは,今回が初めてではないかと思えるだが,なんで"Headhunters"より本作の方が好きなのかと言うと,曲がファンクとしてよりこなれた感じがするからではないかと思える。

そうした思いを強くさせるのが,名曲"Actual Proof"の収録によるところが大きいと思うが,それだけでなく,"Palm Graese"のゆるいグルーブから"Actual Proof"への展開は,この手の音楽好きなら「はまる」こと間違いなしなのだ。もうやめられまへん!(爆)って感じである。

このアルバムを聞いていて,このファンク度を支えるのに大きな役割を果たしていたのがPaul Jacksonのベースであったことを,改めて感じた私である。ファンク・ベースってのはこういうもんだねぇとつくづく思わされるノリである。ドラムスは"Headhunters"でのHarvey MasonからMike Clarkに代わっているが,全然影響なしって感じである。彼らのタイトでグルーヴ感溢れるリズムに乗って現れるHerbie Hancockのソロ・フレージングは,誰がどう聞いてもHerbie Hancock以外の何ものでもない。こんなに古い音源(もうリリースから40年以上経過している!)を聞いていて,ゾクゾクしてしまうというのは,私がこういう音楽に反応する年代だということになってしまうんだろうなぁ。結局のところ,70年代のロックを聞いていて,身体が反応してしまうのと同じなのだ。

ということで,これまで本作をスルーしてきていた私はアホでしたと改めて思わされた1作。LPで言うと,演奏としては"Actual Proof"入りのA面の勝ちであるが,B面もゆるめのグルーブからファンク度を高める"Spank-A-Lee"になだれ込む展開が大いに楽しめるものであることには間違いない。星★★★★☆。

Personnel: Herbie Hancock(p, el-p, synth), Bennie Maupin(ts, ss, saxello, b-cl, a-fl), Paul Jackson(b), Mike Clark(ds), Bill Summers(perc)

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コメント

 いやはやHerbie Hancock のこのあたりが中年音楽狂さんから出てくるとは思ってもいませんでした。
 私は「ヘッドハンターズ」「スラスト」「シークレッツ」あたりはリアルタイムに興奮したものです。
 私の一番好きなのは「シークレッツ」なんです。”スパイダー”には興奮しきりという過去であります(笑)。
 まあ、ロックの山が見えた頃の楽しみモノでした。

風呂井戸さん,こんにちは。そんなに意外ですか?(笑)

まぁ,そうおっしゃるのも無理はなく,私が本作を通しで聞くことはこれまでありませんでした。ジャズ喫茶でも聞いた記憶がありません。しかし,今にして聞いてみて,これは結構好きだなぁってのが本音です。ファンクってのはこういうもんだよねぇとつくづく思わされました。温故知新とはこのことです。

当然,ボックスには"Secrets"も入っていますので,追々登場させます(笑)。

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