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2016年7月16日 (土)

Fred Herschの新作が出た。聞いたことがないオリジナルが4曲も。

"Sunday Night at the Vanguard" Fred Hersch Trio(Palmetto)

Sunday_night_at_the_vanguard待望のFred Herschの新譜である。今回もHerschのホームグラウンドと言ってよいだろうVillage Vanguardでのライブであるが,いつもながらのFred Herschのサウンドが聞ける。このアルバムが珍しいと思わせるのは,日頃のアルバムでは,同じ曲を再演する機会の多いFred Herschが,私の知らないオリジナルを4曲(それも続けて)演奏しているからだろうか。私の不勉強ゆえかもしれないし,新曲なのかもしれないが,いつもとちょっと感じが違うHerschが聞ける。特にHerschとの共演歴もあるフランス人ピアニストBenoit Delbecqに捧げた"Calligram"は現代音楽的なアプローチとなっていて,ちょっとびっくりする。

そんな感じがありながら,私がしびれてしまったのはThe Beatlesチューンである"For No One"である。ひたすら美しくプレイされて,曲の魅力が炙り出されている。本来,Lennon~McCartneyと示されるべき作曲者が,実態ベースのMcCartney表記になっているのも面白いが,この演奏を聞いていると,本当に曲の本質を分かっている人だなぁと思わされる。そして,アンコールで演奏されるソロによる"Valentine"のこれまた美しいことよ。陶然となってしまうこと必定である。

このアルバムは,本年3月27日日曜日の1stセット全曲に,同日の2ndセットからの2曲を追加したものとなっているが,Fred Herschの気力が充実し,集中力が発揮された演奏であることは間違いない。トリオのコンビネーションも高いレベルにあり,序盤のオリジナル4連発には若干戸惑うものの,やはり優れた演奏であることは間違いない事実である。そういう意味では,ファンには後半の方がより楽しめるかもなぁと思う部分もあり,星★★★★☆。

いずれにしても,このメンバーでの再来日を期待したいところである。

Recorded Live at the Village Vanguard on March 27, 2016

Personnel: Fred Hersch(p), John Hébert(b), Eric McPherson(ds)

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コメント

閣下、トラバありがとうございました。
出遅れること、半月あまり、やっと、、ブログにあげました。

ハーシュさまは、昨今のアルバムでの演奏を聴いていると、本当に体調も良く、充実されているんあだなぁ、、と、思いますよね。
コットンクラブのライブ決まったようですね。行けるだろうか。。。
そうそう、、我が家でも「レノン・マッカートニー」とか、、いいませんよ。。。笑

トラバいたしました。m(_ _)m

Suzuckさん,こんばんは。TBありがとうございます。

ご存知の通り,11月にトリオでの来日が決まったFred Herschですので,「絶対行く」モードの私です。

今回のライブ盤は,私は満点とはいきませんでしたが,聞きどころが多いのはいつものHerschだなぁと思いました。来日を首を長くして待ちたいと思います。

このアルバム、7月には出ていたんですね。だいぶ聴くのが遅れてしまいました。私はハーシュは最近までほとんど聴いてなかったので、これはこれで、けっこう新鮮な気持ちで聴けました。ただ、ちょっと他のアルバムに比べて抽象的なところもあったような気もしますが。でも、いいアルバムですね。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

まぁ,近年のFred Herschは気力充実,絶好調と言っていい状態だと思いますので,このアルバムもいい出来だったと思います。ただ,今回のオリジナルの抽象性は若干の戸惑いを呼び起こすものであったのは事実と思います。

それでも,最終的にはいい出来に仕立ててしまうのが,今のHerschだと思います。是非古い音源も聞いてみて下さい。きっとお気に召すと思いますよ。

このアルバムは、とても録音が良いですね。ビレッジ・ヴァンガードと思えない。ECMの米国録音と同じ技師ですね。残響もほどよく、好きな音です。
http://kanazawajazzdays.hatenablog.com/entry/2017/01/09/150301

kenさん,こんにちは。リンクありがとうございます。

我が家のシャビーなオーディオ・セットでは音の良し悪しは判断できませんが,ECMとは明らかに個性が異なる音だと思います。Herschが次にどういうアルバムを出してくるのかが興味深いですね。

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