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2016年3月13日 (日)

最近新譜の記事をアップしていないなぁってことで,今日はAvishai CohenのECM作。

"Into the Silence" Avishai Cohen(ECM)

Into_the_silenceAvishai CohenがECMからリーダー作をリリースすると想像した人はあまりいないのではないかと思えるが,それをリリースしてしまい,かつそれがECM色に染まっているってのが凄いと思わされたアルバムである。

そもそもこのアルバムを聞いて,私はAvishai Cohenってこんな音楽をやる人だったっけ?と思ったというのが最初の正直な感覚であった。私は彼の"The Trumpet Player"の印象が強いのだが,それとは全く異なる響きなのである。"The Trumpet Player"が切れ味鋭いラッパだとすれば,こちらは随分と渋くも静謐な音楽なのである。プロデューサー,レーベルが変わるとこうも変わるのかと思いたくもなるのが人情だが,これはこれで非常にいいアルバムである。私はAvishai Cohenの音楽を追いかけているわけではないので,日頃の音楽との落差がないとは言い切れないが,先入観なしで,単独で聞いてもいいアルバムであるということは間違いない。特にECMレーベルの音楽を好むリスナーにとっては訴求力が高いはずである。

参加メンバーも相応の好演を聞かせるが,中でもYonathan Avishaiの美しいピアノが印象的。この人を私は初めて聞いた(はずだ)が,世の中にはまだまだ未知の実力者がいるなぁと思わされた(私が知らんだけだが...)。ドラムスのNasheet WaitsはAvishai CohenとはTriveniでも共演しているので,よほど相性がよいと見えるが,サトルなドラミングで応えている。

やはりこれがManfred Eicherのマジックかと思わせる部分もあるが,予想以上にECM的なAvishai Cohenのアルバムと言ってよいように思う。だからこそ私は点が甘くなるところであるが,星★★★★☆としてしまおう。全くタイトル通りの"Into the Silence"とでも言うべき音。Manfred Eicher,恐るべし,ECM,恐るべしである。

Recorded in July, 2015

Personnel: Avishai Cohen(tp),Bill McHenry(ts), Yonathan Avishai(p), Eric Revis(b), Nasheet Waits(ds)

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コメント

過去の吹きまくりでも、ただ吹きまくっているわけではないプレイヤーと思わせただけあって、こういう割と静かな録音でも、やはりタダ者ではなかったと思わせる、プレイヤーであり、アルバムですね。それにしても、ECMはどんどん有力なミュージシャンを録音させていますけど、それだけ魅力のあるレーベルになったということかもしれませんね。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

おっしゃる通り,ECMの磁力に惹きつけられるミュージシャンはどんどん増えていますね。そして,創造性があって,心あるミュージシャンがどんどん増えるってのも凄いことです。

Avishai Cohenというトランぺッターのイメージを一新させるに十分な作品でした。それにしても,この変わりようは凄いことです。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

閣下、こんばんは♪
耽美的な静けさと強靭さを持つアヴィシャイ・コーエンの個性が花開いている感じがしました。全体に彼のトーンでまとめあげられていて不思議な掴み所のない浮遊感がすごく気に入りました。
ハードボイルドな演奏もあるのですが、終演後の印象は響きや余韻、余白を感じるECM仕様ですね。
トラバ、ありがとうございました。m(_ _)m

Suzuckさん、おはようございます。TBありがとうございます。

まさしくECM仕様のこの音にまいるECM好きのリスナーの一人と化した私です(笑)。これまでのイメージと違っていても、それがなにか?と開き直ってしまいますよねぇ。そんないいアルバムでした。

音楽狂さん、TBありがとうございました。monakaです。
ほとんど初聞きのアヴィシャイですので、カラーがどうのと言うのもまるでわかりません。
激しいのも一度聞かなければなりませんね。

monakaさん,こんばんは。返事が遅くなりました。

このアルバムはECM的な要素が強く,レーベル好きにはなんの違和感もなく受け入れられるもので,これ単体でも全く問題なしですね。まぁミュージシャンには色々な顔があるってことですね。

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