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2016年2月 6日 (土)

久しぶりにCD音源の記事をってことで,Peter Erskineの新作

"Dr. UM" Peter Erskine(Fuzzy Music)

Peter_erskine出張やら何やらで,ライブについて以外で音楽について記事をアップするのは久しぶりである。そもそもCDを購入するのも久しぶりって気がするが,今回はECMの新譜等も含めて結構な枚数が到着である。ストリーミングに依存することが多い昨今では珍しくなってしまった。本当に人間,変われば変わるねぇ(笑)。

今回のPeter Erskineの作品は当初からフュージョンだと宣言されていたはずであり,現代版のWeather Reportのような感じという話もあった。確かにWeather Reportを感じさせる曲もあるが,全面的にWeather的って感じではない。特にギターが入る曲ではWeatherらしさが極端に弱くなる。Zawinulが書いた"Borges Buenos Aires"より,Erskineが書いた"Hawaii Bathing Suit"の方がはるかにWeatherっぽいのは面白い。私はむしろWeather云々よりも,このアルバムを通して聞かれる比較的ゆるいグルーブに身体を揺らしていたって感じである。

皮肉な言い方をすれば,緊張感に溢れた音楽ではないが,テンションが高けりゃいいってもんでもない。グルーブとは適度に身体を揺らせるところにこそその本質があると私は思っている。そして,突然アルバム中盤に挿入されるマーラーの「リュッケルト詩曲集」からの「私はこの世に忘れられて」にはびっくりしてしまったが,決してアルバムのバランスを崩していないところがいい。これはJohn Beasleyのアレンジの勝利って気もするが,BeasleyとJanek Gwizdalaのショウケースとしてもナイスな感じである。Erskineが彼らに花を持たせるために入れた印象と言っては言い過ぎか。

ベースで参加するJanek Gwizdalaは渡辺香津美とも共演しているが,私にとってはロンドンで見たWayne Krantzとのライブが記憶に新しい(その時の記事こちら)。私が聞いた日はGary Husbandがドラムスを叩いていたが,翌日はPeter Erskineが叩いたはずだから,今回の共演も突然変異ってことではない。だが,今回の演奏はどちらか言えばメロディアスな線も打ち出していて,ライブの時に覚えた感覚との違いがあったのは面白かった。

このアルバムにおいて主軸を成す3人+Bob Sheppardは3月に来日を控えているが,ライブではこのアルバムのような緩いグルーブと,激しい音楽を交えてくるのではないかと思わせるが,一体どうなるのか楽しみである。繰り返すが,テンションは決して高くはないが,結構楽しめるアルバムである。星★★★★。

Personnel: Peter Erskine(ds, perc), John Beasley(key, synth), Janek Gwizdala(b),Bob Sheppard(ts),Jeff Parker(g), Larry Koonse(g), Aaron Serfaty(perc), Jack Fletcher(vo)

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コメント

音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
このアルバム構えて聞くと肩透かしをくう感じだけれど、ただ流していると結構たのしいアルバムですね。
新しいグループとして続けるみたいですから、ウェザーみたいに変わっていくと楽しいですね。
TBさせていただきます。

monakaさん,こんばんは。TBありがとうございます。

確かに身構えて聞かない方がいいように思えます。もうすぐ彼らは来日ですが,一体どういう音楽になるんでしょうね。非常に興味深いです。

パーマネントなグループとしてやるっていうのは知りませんでした。だとすると,おっしゃる通りいろいろな要素を入れ込んでくるかもしれませんね。

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