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2015年おすすめ作

2015年おすすめ作(本)

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2015年12月31日 (木)

皆さん,よいお年をお迎え下さい。

いよいよ今年も大晦日である。月日の経つのが年々早くなるのは私の加齢によるところも大きいと思うが,自分ではまだまだ若いつもりではいても,見た目も体力もどんどん老化しているのは間違いない事実であり,現実は現実として受け止めていかねばならないと思っている。

今年は黄金週間に長年の肉体的問題を解決するために,約10日間の入院を余儀なくされたが,手術,入院を経て,以前のような問題はなくなったが,手術によって,若干別の問題も出てきているものの,それはそれで日常生活の中で吸収可能なレベルであるから,まぁよしとせねばなるまい。

今年は仕事も結構多忙で,日本全国を駆けずり回ったような気分ではあるが,来年も大きく変わりそうにはない。しかし,年齢相応の生き方も必要なので,ストレスをためることだけはないように,適切に息抜きをしながら生活できればと思う。そこに必要なのは,音楽であり,映画であり,本ということになるが,また来年もいろいろな作品に出会うのを楽しみにしたい。

ということで,皆さん,よいお年をお迎え下さい。

2015年12月30日 (水)

2015年の回顧:音楽(ジャズ)編

10_years_solo_live いよいよ今年の回顧も最後になった。ということで,私にとって最も購入枚数が多いジャズのカテゴリーであるが,このブログを定期的にご覧になっている方には既に明らかになっていることだと思うが,今年の最高作はBrad Mehldauの"10 Years Solo Live"以外にないというのが私の結論である。多くのブログのお知り合いの皆さんも認められている通り,LPにして8枚,CDにして4枚というボリュームにもかかわらず,一度聞き始めるとやめられなくなるという,危ない魅力に満ちたアルバムであった。彼のピアノから生み出されるフレーズは,非常に魅力的であるとともに,テーマに応じた選曲も,よくプロデュースされているという感覚を生み出し,私は一瞬にしてこの音楽の虜となったと言っても過言ではない。長年,私はBrad Mehldauの追っかけをしているが,彼のピアニストとしての技量は元から高かったことは当然なのだが,このアルバムを聞いていると,また一段飛躍したと感じる人は多いのではないだろうか。いずれにしても,10年に渡って,録音していてくれていたことに感謝するリスナーは多いはずである。本当に素晴らしいアルバムとして,万人に推奨したい。

Meridian_suite あまりにMehldauのアルバムが凄過ぎたので,本来なら#1としてもよかったアルバムが,下にずれたという感がある。私が聞いたジャズ・アルバムの中で,興奮度という観点ではAntonio Sanchezの"The Meridian Suite"にとどめを刺す。このアルバムを聞いた時の高揚感は,ジャズという音楽が生み出す熱狂という感覚を思い出させるものであり,これを聞いて燃えないリスナーは潜りだとさえ言いたくなる。「バードマン」のサントラもいい仕事だったが,やはり評価するならば"The Meridian Suite"であろう。来日公演はSeamus Blakeではなく,Ben Wendelがトラで入っていたが,その時は前作までのレパートリーが中心であった。無論,ライブでこんな演奏をされたら悶絶確実であったが...(笑)。

Break_stuff例年のように,ECMレーベルにもいい作品が多かったが,1枚を選ぶということならば,Vijay Iyerの"Break Stuff"ってことになるだろうか。記事にも書いたが,「知性を感じさせる理知的な響きと,ジャズの持つスリリングな部分が丁度いい具合にリンク」されているところが何とも刺激的なのである。そのほかにもECMには,Keithのソロ作やクリポタのUnderground Orchestra,Jack DeJohnetteの正調フリー・ジャズ,更にはGiovanni GuidiやらStefano Battaglia等,いい作品が目白押しであり,Manfred Eicherへの信頼は年々増していく結果となってしまうのである。いずれにしても,凄いプロデューサー,そして凄いレーベルである。

Tokyo_adagio今年は発掘音源にもいいものが多く,Sonny RollinsのVillage Gateでのライブの集成盤もよかったが,それよりも何よりも,静かな感動を呼び起こしたCharlie Haden~Gonzalo Rubalcabaの"Tokyo Adagio"である。美的という言葉がこれほどしっくりくるアルバムはないと思っているが,まさに超絶的に美しいアルバムである。Gonzalo Rubalcabaというと,テクニック主導みたいな感じがする人だが,それだけではないということを見事なまでに実証したアルバム。こんな美しい作品が東京で生まれたということ自体を奇跡と呼びたい。よくよく見たら,ジャケに写っているのは屋形船であり,あ~あと言いたくなるようなセンスになりそうなものだが,それすらもこのアルバムにフィットした感じのデザインに仕上げたことも評価したい。

Jos_james 最後に,私はいつも書いているように,ジャズ・ヴォーカルについてはよい聞き手ではないが,José Jamesの"Yesterday I Had the Blues"は非常に優れたBillie Holidayトリビュートとして見逃せない。同じ趣旨のアルバムはCassandra Wilsonもリリースしていて,そちらはそちらで優れたアルバムではあったのだが,バックの好演やアルバム全体の質からすれば,José Jamesのアルバムの方を高く評価したい。

そのほかにも高く評価したアルバムはいくつもあるが,今年のベスト作ということになると,上述の5枚ということにしておこう。ということで,今年のジャズ界もいいアルバムに恵まれていたと思うが,来年は一体どうなるのだろうか?私のApple Musicへの依存度はますます高まること必定であり,新譜について書く機会は更に減ってしまうかもしれないが,まぁそれはそれで時代の流れということにしよう。

2015年12月29日 (火)

2015年の回顧:音楽編(ジャズ以外)

Lizz_wright今年の回顧の3回目はディスク編の1回目。ジャズ以外の音楽で今年よかったと思えるものについて記したい。

今年は例年に増して,ジャズ以外のアルバムの購入枚数が減っていて,ベスト作を選ぶのにも苦労するというのが本音である。クラシックも,ソウルも,ブラジルも購入枚数は非常に限られていて,記事にしたものも非常に少ないからだが,そんな中でジャズ以外のカテゴリーで今年の最高の作品はLizz Wrightの"Freedom & Surrender"だと思っている。先日のライブ編でも私はこの人への称賛を惜しまなかったつもりだが,それに先立ってリリースされた彼女の新作は本当に素晴らしく,それが彼女のライブを見たいと思わせた要因だったのは疑いようのない事実である。彼女はジャズ・ヴォーカリストとも捉えられているので,今回取り上げるのではなく,ジャズ編で取り上げてもよかったのだが,この作品に私はディープなソウルを感じたので,本日取り上げることにした。これは本当に素晴らしいアルバムであり,より多くの人に聞かれるべき作品だと思っている。

Terrilynecarrington2015mosaicproj_2Lizz Wright絡みでもう1枚挙げると,Terri Lyne Carringtonの"The Mosaic Project: Love And Soul"も非常にいいアルバムであった。Robert Glasperの"Black Radio"をよりメロウにするとこのアルバムの音楽になるという感じだが,様々な個性を持つアーティストを集めて,よくぞここまで作り上げたということで,このアルバムも忘れられないものとなった。これもジャズのカテゴリーで捉えることは可能ではあるが,音楽そのものは完全にソウルのカテゴリーである。いずれにしても,Lizz Wrightについては,J.D. SoutherやKendrick Scottのアルバムにもゲストで参加したりしていて,非常に越境型の活動が目立ったわけだが,どこに出てきてもいい仕事をしているところに,この人の高い実力が表れていると思う。

James_taylor_2Lizz Wright関連のアルバムが非常によかったので,私の中での印象がちょっと薄くなってしまったような気がするのがJames Taylorの13年ぶりのオリジナル・アルバム"Before This World"である。記事にも書いた通り,これが彼の最高傑作とは思っていないが,変わらないことの重要性をつくづく感じさせてくれるアルバムだったと思っている。

また,今年聞いた中で印象に残っているのはRachel Sermani,また,記事にはちゃんとできなかったが,China Crisisによる21年ぶりのアルバム,そして誰が聞いても強烈だと思えたのはKendrick Lamarの"To Pimp a Butterfly"あたりである。おっと,忘れちゃいけない。Steve Reichの新作はいつも通り楽しませてもらったが,クラシックのアルバムはほとんど買っていない。来年はもう少しクラシックも聞こうかねぇと思うが,さてどうなることやら。

尚,リリースは2014年後半なので,ここに挙げるのは抵抗があるのだが,Joni Mitchellのコンピレーション,"Love Has Many Faces: A Quartet, A Ballet, Waiting to Be Danced"は無茶苦茶素晴らしい作品であることは改めて書いておきたい。ということで,音楽的な幅を大して確保できていない中でのセレクションでお恥ずかしい限りだが,Lizz Wrightが私にとってのジャズ以外でのMusician of the Yearってことは間違いない。

2015年12月28日 (月)

久しぶりに聞いた"Silk Degrees",それもアナログで(笑)。

Silk_degrees"Silk Degrees" Boz Scaggs(Columbia)

年末の休みに入って,何かと気ぜわしいのだが,今年のアルバム関係の回顧をしようと思いつつ,父から引き継いだアナログ・プレイヤーのカートリッジがどうにもいけていない状態だったので,手頃な値段のカートリッジを仕入れたこともあり,何枚かレコードを聞いていた。

そんな中で,今日記事にするのはBoz Scaggs最大のヒット・アルバムである本作である。私は以前,本作の国内盤LPを保有していたはずだが,後にCDで買い替え,その後,重量盤LP+ライブEP CDのオマケ付きという再発盤を気まぐれで買ったものである。その時もLPを再生できないわけではなかったのだが,私が学生時代から使っていたプレイヤーにも遂に限界がきていたので,ここ暫くはほとんどLPを聞くことはなかった。父の遺品のプレイヤーが実家に残されていたので,それを送ってもらってからはある程度,LPも聞けるようになっていたが,上述の通り,カートリッジの具合があまりよろしくなかった。

今の再生環境は決して人に自慢できるようなものではなく,アンプはDENONのAVアンプ(このボリューム・ノブの軽さにはどうしても馴染めない...)だし,スピーカーも小型のBOSE 101 Italianoでがあるから,以前使っていたような装置での音はもう出ないのはわかっている。だが,家族の手前,大音量で音楽を聞くわけでもないし,まぁいいやって感じなのである。そんな状態ではあるが,たまにLPを聞くときには,やはりCDとは違う手触りを楽しんでいる私である。

それはさておき,このアルバム,久々にアナログで聞いてみたが,やはりいい曲揃いである。今でもBoz Scaggsがライブをやれば,このアルバムからの曲と,"Middle Man"からの曲をやることからしても,彼のヒット曲と言えば,基本的にこの2枚のアルバムになってしまうのは仕方あるまい。

本作にはヒット曲が数々収録されているわけだが,そのどれもが魅力的であると認めた上で,私がこのアルバムの中で一番好きな曲はA面最後に収められた"Harbor Lights"なのだということを言っておきたい。こういうのを名曲と言うと私はずっと思っているし,終盤に聞かれるChuck Findleyのフリューゲルホーンのソロは,この曲の魅力を一段高いものに高める要素となっているのが素晴らしい。

そして,このアルバムが重要なのはTOTOの3人が集結して,その結成の契機となったことであろう。ここではまだSteve Lukatherのソリッドなギターは登場してこないが,彼らの魅力的なバックアップ(そして,David Paichのソング・ライティングへの貢献)があって生まれたナイスなアルバムであった。

来年で本作がリリースされて40年という事実には月日の流れを感じざるをえないが,私の中学あるいは高校生活において,このアルバムは本当によく聞いたアルバムであり,ちょいと大袈裟に言えば,私の人生において,結構重要な位置づけにある作品と言ってもいいだろう。そういう意味も含めて星★★★★★。

Personnel: Boz Scaggs(vo,g), Louis Shelton(g), Fred Tackett(g), Les Dudek(g), David Paich(key), David Hungate(b), Jeff Porcaro(ds, perc), Joe Porcaro(perc), Vincent DeRosa, Jim Horn, Paul Hubinon, Dick Hyde, Tom Scott, Bud Shank, Plas Johnson(horn), Chuck Findley(fl-h), Tony Terran(tp), Jim Gilstrap, Maxine Green, Augie Johnson, Marty McCall, Pepper Swenson, Carolyn Willis(vo)

2015年12月27日 (日)

2015年の回顧:ライブ編

Brad_mehldau_blue_note昨今はApple Musicの利用により,CDの購入枚数が減少していることは既にこのブログにも書いた通りであるが,その反動と言うべきかもしれないが,近年ライブに通う回数がどんどん増えてきている。昨年は22本だったが,記事としてアップしていないものもあるが,今年も22本と,全く同じペースであったことにはちょっと驚いてしまった。

Lizz_wright_blue_noteそんな中で,今年行ったライブの満足度は総じて高かったと思うが,その上位に入るものを選ぶとなるとなかなか悩ましい。個人的に嬉しかったのは,Mehlianaで来たBrad Mehldauと直接会話できたことだったが,演奏ももちろん楽しめたことは言うまでもない。だが,音楽的な質という点でそれ以上に評価したかったのがLizz Wrightである。彼女の新作アルバムも素晴らしかったが,客入りがイマイチでも,全く手抜きのない歌唱,演奏で,素晴らしいライブだと思えた。

Fred_hersch_live今年はLizz Wrightで決まりかなとも思えたが,その後に行ったFred Herschのソロがまた泣かせるライブであった。Fred Herschの近年の充実ぶりは,彼が一時期長期間に渡る昏睡状態にあったことが信じられないと思わせるほどであるが,今回のソロも極めて美的なセンスに満ちた素晴らしいライブであった。中国出張から直接会場に駆けつけた甲斐があったというものである。

掲載した写真は必ずしも,私が行った時のものではないが,雰囲気ってことで。その他にも記憶に残るライブは多数あったが,今年を代表するのであれば,上記の3つということになるだろう。尚,訳あって記事にはしなかったが,Paul McCartneyの元気さは彼の年齢を考えると異常だよなぁと思っていた。年齢という意味ではLee Ritnourと来た80過ぎのDave Grusinも矍鑠たるものであり,彼もある意味,化け物である。それに比べてDeodatoは...ってことで,今年最悪だったのはDeodatoであることは間違いない事実である。

2015年12月26日 (土)

2015年の回顧:映画編

American_sniper_2年の瀬も押し詰まってきたので,今年の回顧をしよう。まずは映画からであるが,毎年,年間24本は劇場で映画を見たいと思っている私である。しかし,今年は結局20本どまりで未達に終わった。海外出張の回数も少なかったので,機内エンタテインメントで見た映画も14本。ということで,今年は見た映画の本数が結構少ないのであった。

そんな中で,今年見た映画でよかったものは,今年の前半に集中していたように思う。私の中では今年の#1は見た時から「アメリカン・スナイパー」と決まっていたようなものである。あの映画の持つ痺れるような緊張感は,今でも忘れられないし,心底感動した映画だったと言えると思う。

Boyhood私にとっては「アメリカン・スナイパー」の印象が強過ぎたので割を食ったのが「6才のボク,大人になるまで。」であった。この映画,非常に長期間に渡って撮影が行われたという史上稀に見る作品だったが,オスカーでは主要な賞を「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に持って行かれたが,私は映画としては「6才のボク,大人になるまで。」の方が絶対に優れていると思っていた。

今年見た映画では,正直言ってこの2本がダントツで好きで,その他の映画は強烈な印象を残していない。そうした中では今年最後の劇場通いとなった「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」は結構面白く見られたことは改めて言っておこう。来年はどうなるかはわからないが,来年も年間24本の劇場通いを目標にして臨みたいと思う。1本目は「ブリッジ・オブ・スパイ」辺りかなぁ...。まぁ,新年早々海外出張予定なので,機内エンタテインメントで結構,「ブリッジ・オブ・スパイ」のような新作や今年見逃した映画を見られるかもなぁ(笑)。これも役得ってことで。

2015年12月25日 (金)

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」:賛否両論あるのもわかるが面白いねぇ。

Star_wars「スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ("Star Wars: The Force Awakens")」('15, 米,Disney)

監督: J.J. Abrams

出演: Harrison Ford, Mark Hamill, Carrie Fisher, Daisy Ridley, Adam Driver, John Boyega, Oscar Isaac, Lupita Nyong'o, Andy Serkis

今年最後にして,最大の話題作と言ってもよいだろう。私はエピソード1-3はあまり評価できなかったクチだが,エピソード4-6は結構好きである。今回はオリジナル・キャストが再集結しての作品となったが,残る2作に期待を持たせる出来だったと言ってよいと思えた。

もちろん,新しいキャストが追加されることによって,登場人物は増加するから,ストーリーの整理は難しいところだったはずだが,脚本に Lawrence Kasdan,Michael Arndtという一流を迎えることによって,破綻を回避しているのがまず立派。いくつか突っ込みどころがないわけではないが,ほぼ適切な尺にも収まっているし,映画としては十分楽しめるものであったと言ってよいだろう。

一言でこの映画を表すなら,家族及び民族(や性)の多様性を前面に出した,いかにもアメリカ(あるいはディズニー)っぽい作りとも言える。それがこの映画に批判的な人々のロジックとなるだろうが,1本の映画として見れば,私にとっては結構面白い作品だと思えた。いずれにしてもストーリー以上に特撮技術の進歩は凄まじく,空中でのバトル・シーンにはマジで目が回りそうになっていた私である。

役者陣ではOscar IsaacとLupita Nyong'oが重要な役割で出てきて,儲け役って気がするが,次作以降でもかなりの役割を与えられるはずである。

ってことで,賛否両論があることは承知していても,やっぱりこの映画は相応に魅力的なものであった。若干のシナリオの穴には目をつぶって星★★★★としておこう。

2015年12月24日 (木)

中年音楽狂の休日 in 福岡

Image出張で福岡に来ている。火曜日と木曜日がこちらでの仕事なので,天皇誕生日にはこちらに滞在することにし,金印が発見されたことでも知られる志賀島に出掛けてきた。朝方から昼過ぎまでは結構雨が降っていたが,途中からはほぼ雨も上がり,島内をぶらついて撮った写真である。

また,島内には志賀海神社という非常に渋い造りの神社があった。海の神を祀るこの神社の写真もアップするが,天候が悪いせいもあり,人に出会うことはほとんどなかった。ちょっともったいない気がするような神社であった。

朝一番で「スター・ウォーズ」を見て,志賀島に向かい,1日の歩行距離はほぼ15キロ。さすがに疲れたなぁ(笑)。

1_5

2015年12月23日 (水)

やっぱり好きだぜ,Mike Stern(笑)

Image"Upside Downside" Mike Stern (Atlantic)

ブログのお知り合いの910さんが,Mike Sternの作品を連続アップされていたのに触発されての記事アップである。私はこのブログにも何度も書いている通り,Mike Sternの「かなりの」ファンである(笑)。私が本当に彼を好きになってしまったのは,私がNYC在住中や出張中のことあるごとに,マイキーが出演する55 Barに彼を聞きに行ってからだが,いくらへなちょこであろうが,ギタリストたる私を刺激してくれたことはまぎれもない事実である。

彼の初リーダー作はトリオ・レーベルからリリースされた"Neesh(ファット・タイム)"であるが,マイキーが気に入ってない(認めていない)説もあり,更にはCDでリリースされたものはLPからの盤起こしというお寒い状態であったことからすれば,実質的な初リーダー作は本作と考えていいだろう。私は"Neesh"はLP,CDともに保有しているが,音楽的にも圧倒的に本作の方が優れていると思っている。

冒頭のタイトル・トラックは後にChromaのアルバムでも再演されるが,なんともハードボイルドな響きで,最初から興奮してしまう私である。その後の曲も粒揃いで,長年の相棒となるBob Bergとの相性完璧,また,1曲ずつ参加するゲストのDavid Sanborn,ジャコパスもナイスな助演ぶりで嬉しくなってしまうのである。

私はマイキーのリーダー作はほぼ全て保有しているはずだが,実のところ,一番好きなアルバムはこれだと言ってもよい。とにかくこれはマイキーのリーダー作としてだけでなく,ハード・フュージョンとしても私の評価は高い。だから,マイキーのライブでサインを貰おうと思って持参したのはこれと,マイキー,Bob Berg入りのJukkis Uotila Bandのライブ盤なのだ。ついでにピックまでもらったのも懐かしいが,ミーハーと言われようがなんだろうが,好きなものは好きなのである。ということで,その写真を再掲するが,やっぱり何回聞いてもこの作品はいいと思う。プロデューサーとしてのHiram Bullockのいい仕事である。ということで,惚れた弱みもあり星★★★★★としてしまおう。

後年のマイキーの音に比べるとコーラスの使い方等はまだ抑え気味に聞こえるが,それでもマイキーはマイキーである。またライブで来日して欲しいものである。

Recorded March and April 1986

Personnel: Mike Stern(g),  Bob Berg(ts), David Sanborn(as), Mitch Forman(p, synth), Mark Egan(b), Jeff Andrews(b), Jaco Pastorius (b), Dave Weckl(ds), Steve Jordan(ds), Dr. Gibbs(perc)

2015年12月21日 (月)

FIFAクラブ・ワールドカップを見ていて思ったこと+α

久々のサッカー・ネタである。FIFAクラブ・ワールドカップは戦前からバルセロナ優位というのはわかっていたことだが,あれだけバルセロナにボールを支配されては,リバープレートもなす術なしって感じだったのは残念である。メッシに左足のアウトサイドで完璧にゴールを決められて先制された段階で,勝負の行方はほぼ決したようなものだが,前線でプレスをかけようとするリバープレートに気を持たせるようなバルセロナのディフェンス陣のボール回しは,リバープレートからすればマジで嫌らしいだろうなぁと思っていた私である。

まぁスコアが3-0になって,完全に勝負あったと思った私だが,その時,時計を見ると丁度21時ごろであったので,すかさず「下町ロケット」にチャンネルを替えてしまった私であった。予想通りというか,徐々に視聴率を上げてきた「下町ロケット」であるが,自分のことは棚に上げながら,まぁああいうドラマを喜ぶ中年は多いだろうと思いつつ,最終回を見ていて,ドラマとしてはどうなのかねぇと思ってしまった。吉川晃司演じる財前が杉良太郎演じる社長に直訴するシーンは「半沢直樹」のデジャブか?と思ってしまったし,松平定知のナレーションで時の流れを説明しようとするのはいかにも手抜きっぽいなぁと思ってしまった。ストーリーにも驚きはなく,何だかなぁと思っていた私である。

いかにも「ワン・クールに収めるためのシナリオにしました」感が強くて,何だかなぁと思った視聴者は多いのではないだろうか。まぁ,どうでもいいことだが,取って付けたような感覚が強いのは誠に残念。

ところでであるが,日本テレビのサッカー番組にはなにかと言えば,明石家さんまと手越祐也が出てくるのは何とかならないものか。私は明石家さんまという芸人(芸人と認めたくもないが)がとにかく嫌いであり,あの男が出てくるだけでテレビを消したくなる,あるいは少なくともチャンネルを替えるというのが本音だが,やたらにサッカー番組に出てきては下らないトークをしているのを見るだけで,サッカーに対する冒とくだと思っている。もういい加減にやめて欲しいと思っているのはきっと私だけではあるまい。手越祐也も似たようなものである。スポーツはスポーツであって,エンタテインメントではないはずである。だから日本テレビのサッカー中継は嫌いなのだ。

2015年12月20日 (日)

今年の回顧をする前に...

年末もかなり押し詰まってきたので,そろそろ音楽や映画に関する回顧記事を書かなければならない時期になってきたが,そうした記事を書く前に,今年リリースされたサービスによって,CDを購入する枚数が随分減ったことについて書いてみたい。

それは偏にApple Musicによるところが大きいのだが,相当量の音楽に関して,Apple Musicで新作を試し聞きしてから,購入するかどうかを考えることが可能になったし,旧譜についてもCDを買わなくても,通勤途上で聞くだけなら,ストリーミングで十分なのである。だから,Apple Musicがサービス・インしてから,私のCD購入枚数は劇的に減少している。これがライフ・スタイルの変化だと言ってしまえばその通りであるが,以前ならあったであろう保有に対するこだわりが減少したことも事実である。

逆にApple Musicで試聴してみて,これはいいなぁと思いつつ,まだ購入できていないものもある。代表的なのはEnrico Pieranunziの"Tales from the Unexpected"だろう。いい出来だなぁと思いつつ,いざ購入するとなると,いつでも聞けるからいいやと思ってしまうのである。そうした意味では,私のCD購入枚数は,正確に数えた訳ではないが,かなり減少していることは間違いないのである。

私も以前なら「取り敢えず買う」みたいな消費行動を取っていたが,人間変われば変わるものである。ということで,今年の回顧に関してはかなり限定的なものとなるだろうなぁと思っている。それはもう少し年の瀬が迫ってからとするつもりだが,まずは予告みたいな感じでこの記事を書いてみた。

2015年12月19日 (土)

Muthspiel~Johnson~Bladeといういいメンツによるスタンダード集。

Real_book_stories"Real Book Stories" Muthspiel / Johnson / Blade (Quinton)

Wolfgang Muthspielという人はなかなか強烈な個性を打ち出せないで,中堅のまま行ってしまうのではないかと思わせたところに,ECMからのアルバムはManfred Eicherのプロデュースもよろしく,彼としては相当いい作品だったと思っている。そうは言いながらも,彼は結構佳作レベルの作品は残していて,本作もそんなアルバムと言ってよい。何せメンツが大変よい。後にデュオ・アルバムも作ってしまうBrian BladeにMarc Johnsonという組み合わせである。しかもやっているのはスタンダードばかりということで,まぁ悪くはならないだろうというものである。

これはオーストリアのQuintonレーベルから出たものだが,Muthspielは別レーベルと契約があったようなので,便宜上三者リーダーのような記載となっているが,実質的には共同プロデュースも兼ねたMuthspielのアルバムと言ってよいだろう。これがまたMuthspielらしい佳作なのだが,破綻はないが,かと言って痺れるような傑作アルバムって訳でもないっていうのが,この人らしい(笑)。

ライナーにもMuthspiel自身が書いているように,このようにスタンダードばかりに取り組んだアルバムは,この時点では本作が初で,おそらくその後もこの手のアルバムはあまりないのではないだろうか。そういう意味で,この人のジャズ的なルーツを探れるという意味もありそうである。

ただ,このアルバムも現在は廃盤のようで,デジタル音源で聞くしかないところであるが,本作の結構コストの掛かったジャケの質感は楽しみたいので,できればCDで保有したい作品ではある。まぁ,私がこのアルバムを購入したのは偏にメンツと曲目によるものであるが,なかなか味わい深いアルバムと言ってもよいだろう。星★★★★。

Recorded on March 12, 13 and 14, 2001

Personnel: Wolfgang Muthspiel(g), Marc Johnson(b), Brian Blade(ds)

2015年12月18日 (金)

移動続きの中年音楽狂。さすがに限界が近い時には...。

Image師走が何かと忙しいのは世の常だが,最近の私の生活は普通ではない。この2日間で,東京〜盛岡〜福岡〜大阪へと移動するという旅烏状態である。

仕事なんだからしょうがないとは言え,移動の多さはボディブロウのように効いてくるのだ。何とかパワーアップする手段ということで,焼き肉に頼った私である。大阪に来るたびに,前の実家そばにある店には寄せてもらうが,味は最高,ニンニクは十分に効き,疲れた身体にはええですわ〜(笑)。ジャカルタ出張中に世話になったチャイナタウンのスッポン雑炊と同じぐらいの効果ありだな。但し,今回ばかりはいつものような調子で食べられなかったのは疲労ゆえであることは言うまでもない。

2015年12月16日 (水)

Kendrick Lamar:多分これって無茶苦茶評価されるだろう

Kendrick_lamar"To Pimp a Butterfly" Kendrick Lamar(Aftermath/Interscope)

私はヒップホップやラップの積極的な聞き手ではないが,このアルバム,海外のメディアの今年のベスト作という記事において,実に多くのメディアから絶賛されている。これは一体どういうことなんだろうということで,半分怖いもの見たさみたいな感じで聞いてみた。

現在の私の英語力では,彼のラップを100%理解できる訳ではないので,詞については評価できないが,音楽的な要素だけに目を向けてみると,これが極めて質の高い音楽だと言うことは理解できる。一部の曲にRobert Glasperも参加してしまうのもまぁそうだよねぇって感じであるし,キラ星のごときメンツが参加していることからも,Kendrick Lamarという人の立ち位置が理解できそうなものである。だからって私がラップの熱心な聞き手になることはないだろうが,ラップとしてではなく,ソウル・ミュージックとして聞いても,これはかなりいい線であろうと思う。それぐらいバック・トラックの出来がいいのである。

残念ながら,本作に対して評価を下すほど,私はラップに精通していないが,聞いておいて損はないと思わせる作品ではあった。尚,参加ミュージシャンは多数,かつ,ライナーの文字は小さいので省略。

2015年12月15日 (火)

ブート音源で聞くJoe Lovano~Chris Potterによる「至上の愛」

Sax_supreme_2

クリポタことChris PotterはPat Metheny Unity Groupでの活動を一段落させた後,自分のピアノレス・トリオやDave Holland,Lionel Loueke,Eric Harlandらとのバンド(このメンツでレコーディングするとの情報もあったが,どうなったのか(でも私はLionel Louekeが苦手なんだよなぁ...))。

それはさておき,この夏のフェスティバル・シーズンに,なぜかJoe Lovanoとクリポタが組んだSax Supreme Quintetとして「至上の愛」を再演してしまうというプログラムがあったことは,クリポタのFacebookページでも明らかになっていた。どういう演奏をしているのか聞いてみたいと思うのが人情だが,あった,あった(笑)。ネットワークを徘徊していると,見つかるものである。私が聞いたのはFM音源をソースとするブートレッグであるが,これが2人のテナーの個性の違いを浮かび上がらせて非常に面白い。写真はクリポタのFBページからの拝借であるが,そもそもこの2人が「至上の愛」をやってしまうところが強烈である。

彼らのテナーを聞いているだけでも面白いのだが,唯一名前を知らなかったピアノのLawrence Fieldsという人がなかなかの実力を聞かせてくれていた。この人,Joe LovanoがDave Douglasとやっていたバンドのピアニストだったので,Lovano人脈ってことになるだろうが,侮れない実力派と聞いた。ベースはCecil McBee,ドラムスはJohnathan Blakeであるから,まぁ急造バンドだとしても,実力的には間違いないのである。

この音源そのものは国内のブート屋でも買えるものだが,探せばちゃんとタダで手に入るので,興味のある人は探しましょう(笑)。ちなみにやっているのは「至上の愛」全曲と”I Want to Talk About You"そして"Mr. P.C."というColtraneづくし。

Recorded Live at Jazz Middelheim, Antwerp, Belgium on August 14, 2015

Personnel: Joe Lovano(ts), Chris Potter(ts), Lawrence Fields(p), Cecil McBee(b), Johnathan Blake(ds)

2015年12月14日 (月)

Konitz / Hadenデュオを聞いていて芽生えた疑問

Sweet_and_lovely"Sweet & Lovely" Lee Konitz & Charlie Haden(Paddle Wheel)

キング・レコードの再発盤の中から,Jim Hallのライブ盤ともども注文したのがこのアルバムである。Lee Konitizとデュオ名人,Charlie Hadenの共演であるから,まぁ出てくる音は想像がつきやすいものであるし,やっぱり想定通りの音が出てきた。演奏そのものはおそらく何のリハーサルなしでも演奏できてしまいそうなスタンダードばかりであり,この音を聞いていて,私は彼ら二人にBrad Mehldauが加わったBlue Noteレーベルの"Alone Together"を思い起こしていたのであった。

そこで芽生えた疑問が,両方のアルバムってJazz Bakeryでのライブ音源だってことである。ついでに言えば,"Alone Together"の続編として出た"Another Shade of Blue"もそこでのライブ(さらに言えば,それは"Alone Together"の未発表音源)だったのだが,どうもデータがおかしいのである。

"Alone Together"のライナーには,Lee Konitzにキング・レコードからデュオ・レコーディング話があり,このライブが吹き込まれることとなったらしいのだが,その際にはCharlie HadenからBrad Mehldauを招いたトリオでやろうという話が持ち込まれていたらしい。Konitzによれば,間を取ってHadenとのデュオで2セット,Mehldauを入れたトリオで3セット演奏し,それらの中でこの3枚が吹き込まれたことになるらしい。まぁ,"Alone Together"には録音した年号が記されていないし,"Another Shade of Blue"は1997年12月21日の録音なんて書いてあるから混乱するのだが,正しくは1996年12月録音ってことにしていいだろう。だが,一部の情報によれば,彼らがJazz Bakeryに出演したのは12/17-21の5日間という情報もあり,だとすれば,"Alone Together"の録音日とされる12/21と12/22という情報も怪しいということになって,どれが本当なのかさっぱりわからない事態に...(苦笑)。

いずれにしても,この"Sweet & Lovely"とBlue Noteから出た2枚が兄弟アルバムだってことは間違いない事実であるが,こうしたデータのいい加減さがまたジャズっぽいよねぇ(笑)。そんな細かいところに突っ込みを入れている私も困ったもん(と言うより暇人)だが。

ということで,肝腎の"Sweet & Lovely"であるが,ジャズ界における侘び寂びの世界とも言うべきインティメートな対話であり,ある意味非常に地味ではあるが,これはこれでいい演奏だと思う。今まで全くノーマークの音源だったが,今回の再発により聞くチャンスが生まれてよかった。星★★★★。

Recorded Live at the Jazz Bakery on December 20 & 21, 1996

Personnel: Lee Konitz(as), Charlie Haden(b)

2015年12月13日 (日)

シリーズへのオマージュ感たっぷりの"Spectre"

Spectre「スペクター("Spectre")」('15,英/米,MGM/Columbia)

監督:Sam Mendez

出演:Daniel Craig, Christoph Waltz, Léa Seydoux,Ralph Fiennes, Ben Whishaw,Naomie Harris,Monica Bellucci

私が「007」シリーズのファンであることはこのブログにも書いてきたことだが,その最新作である「スペクター」を見てきた。「スペクター」と聞けば,Sean Conneryの時代から,「悪の組織」としての敵役であることは誰しもが知っていることであるが,今回の映画ではDaniel Craigのシリーズにおけるその存在が明らかになっていて,それはそれでシリーズへのオマージュとしては認められるものと思う。列車での格闘シーンは「ロシアより愛を込めて」を意識していることは明らかであるし,旧式のアストン・マーチンや「猫」も出てくるしねぇ。

だが,Daniel Craigが主演するようになって,私はこれまでも尺の長さを気にしてきたのだが,今回も148分というのはちょっと長いなぁと言わざるをえない。そもそも,冒頭でのメキシコのシークエンス等はアクションは派手派手しいのだが,もう少しスピード感のある演出ができそうなものであるし,一つ一つのプロットが必要以上に長く感じられる。これは演出によるものもあれば,編集によるものもあるだろう。だが,この作品に問題があるとすれば,シナリオ上,なんでそうなるのかというところが,今ひとつよくわからない要素が多いことではないか。「突っ込み」を入れようとすれば,いくらでも入れられるところに弱さを感じさせるのである。Monica Bellucciがこの映画に本当に必要だったのかとだって言えてしまう。

そうは言っても,大エンタテインメントとしてのこのシリーズとしての水準は満たしていると思うし,大いに楽しんだ私なのだが,前作「スカイフォール」に比べると,作品の出来には不満が残る部分が多い。その中で,今回の悪役であるChristoph Waltzの憎々しさはいいと思うし,Léa Seydouxがどんどん綺麗に見えてきてしまって,映画を見ながらいいねぇなんて思っていた(笑)。

ストーリー展開として,Danel Craigのシリーズとして落とし前をつけたって感じなので,これでDaniel Craigはお役御免かもしれないなぁ。だとすれば,誰が次にやるのかも気になるところではあるが,彼のシリーズは4本総合して考えると,なかなかよかったとは思っているが,本作については星★★★☆だなぁ。

2015年12月12日 (土)

非常に懐かしいなぁ:"Jim Hall Live in Tokyo"

Jim_hall_live_in_tokyo_cd"Jim Hall Live in Tokyo" Jim Hall(Paddle Wheel)

なぜかはわからないのだが,私がジャズを聞き始めて間もない頃,Jim Hallのレコードを結構買っていた。その時はCTIのヒット作"Concierto"を買ったいたわけではなく,"Jim Hall in Berlin"だのRed Mitchellとのデュオ盤だのを買っていたという若年寄ぶりである。そうしたアルバムに混じって,このアルバムのLPも保有していたのも懐かしい。高校生にしては不思議なチョイスである。

正直言って,高校生がこんな渋い音楽を聞いていてはいかんと言ってもよい演奏ぶりであるが,私がジャズの世界へどっぷりつかる入口となったアルバムであった。更にディープな世界へ入り込んでいったのは浪人中に通っていたジャズ喫茶であったことは間違いないが,それでも懐かしいのである。

そんなアルバムを私が手放して久しいのであるが,今回,キング・レコードの廉価盤シリーズの1枚としてリリースされたので再度の購入となった。本CDにはオリジナルのLPには収録されていなかった"Concierto de Aranjuez"が収録されていて,それは私は初聞きとなったわけだが,まぁあるに越したことはないとしても,LPの印象が刷り込まれている私としては,別になかったとしても気にしなかっただろう。

そして久しぶりに聞いたが,"Twister"は今の耳で聞いても,Jim Hallとしては異色の演奏と言えるものであり,"St. Thomas"もかなりアグレッシブな演奏(鉄道唱歌の引用は余計だが...)であり,単に渋いだけのギタリストではなかったことはこういうところで明らかになると思う。また,共演のDon Thompson,Terry Clarkeは今でこそお馴染みのメンツであるが,その当時はまだまだ知っている人は少なかっただろう。それでも見事なバックアップぶりで,前から実力は十分であったということを改めて感じさせる演奏であった。ということで,星★★★★。

Jim_hall_live_in_tokyo_lpいや~,それにしてもやっぱり懐かしかった。ジャケはどうなんだろうねぇ。再発版のいかにもAndy Warholが書いたKenny Burrell盤もどきのイラストより,オリジナルの写真の方が私は好きかな(どっちにしても売れそうにないが:爆)。

Recorded Live at 中野サンプラザ on October 28, 1976

Personnel: Jim Hall(g), Don Thompson(b), Terry Clarke(ds)

2015年12月10日 (木)

なんと"For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?"が再発されるそうである。

The_pop_groupThe Pop Groupの2ndアルバムである"For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?"は長年廃盤状態にあり,中古市場でも結構な高値がついているのだが,国内盤CDが最後にリリースされたのが1994年だから,20年以上の時を経て,遂に再発の運びとなったようである(リリースは来年2月)。

私が保有しているのはTDKコアから出た国内盤だが,今回の再発では"One Out of Many"に代わって"We Are All Prostitutes"が収録されるとのことだが,どうせならボーナス・トラック扱いにすればいいのにと思うのは私だけではあるまい。まぁ,そういう点ではオリジナルの値崩れは避けられるというところはありだが...。

今の時代にこの音楽がどのように捉えらえるのかはわからないが,私も暫く聞いていないので,久しぶりに聞いてみることしようっと(笑)。いずれにしても印象的なジャケであることは間違いないな。

2015年12月 8日 (火)

出るべくして出たって感じのBen MonderによるECM第1作

Ben_monder"Amorphae" Ben Monder(ECM)

Ben Monderのギターを聞いていると,Bill Frisellを想起させるところがあると思っている。また,既にPaul Motianの"Garden of Eden"でECMデビューは果たしているので,音楽的な資質からすると,自身のアルバムをECMからリリースしても不思議はないように思える。

そのBen Monderの新作がリリースされたのだが,不思議なことに本稿執筆時点では,ECMのカタログに本作は掲載されていないし,MonderのWebサイトにも載っていないのはなぜなんだろうか。プロデュースが総帥Manfred Eicherではなく,Sun Chungだからって訳でもないだろうが,やっぱり疑問である。

それはさておきであるが,出てくる音はいかにもBen Monderと言うべきものであり,ゆったりとした音響系とでも呼べばよいであろう音楽である。全編に渡って演奏される曲はアンビエントと言ってもよいぐらい(特にソロ曲で顕著)であるが,たまにこういう音を聞きたくなる自分がいるのも事実である(実は結構好きなのだ)。

しかし,ここでのメンツに関しては,Paul Motianは共演歴からしてもわからないでもないとしても,Andrew Cyrilleの参加には驚く人が多いのではないだろうか。Andrew Cyrilleという名前から想像される音とは対極みたいなのが,ここでの音楽だと思うのだが,どういう経緯でこの二人が共演するに至ったかというのは,非常に興味深い。いずれにしても,Cyrilleから想像されるような武闘派フリー(笑)という印象は全くなく,完全にBen Monder側の音になっている。やっぱりアンビエントだ。映画「ブレードランナー」に続編ができたら,そのサウンドトラックに使いたいぐらいだ。

そして,Sun Chungであるが,彼のプロデュースぶりは,過去のECMの音楽を踏まえた感じになっていると思うのはきっと私だけではないと思う。まだまだSun Chungプロデュース作は数は少ないが,それでもEicherを継ぐのは彼だろうなぁと思ってしまう。ECMにはSteve Lakeというプロデューサーもいるが,Lakeはどちらかと言えばフリー寄りの作品が多いように思える一方,Sun Chungは「サイレンス系」ってところか。そういう意味でECMの"The Most Beautiful Sound Next to Silence"というモットーによりフィットしているように思えるのだ。

ということで,これはこれでECM好きの私としては非常に面白く聞けたわけだが,一般の人々にはちょっと厳しいかなぁ。それでも私は星★★★★ぐらいには評価してしまうが。

Recorded in October 2010 and December 2013

Personnel: Ben Monder(g), Pete Rende(synth), Paul Motian(ds), Andrew Cyrille(ds)

2015年12月 7日 (月)

ブルージーでソウルフルな兄貴もまたよし。

Bluenote_cafe"Bluenote Cafe" Neil Young & Bluenote Cafe (Reprise)

兄貴ことNeil Youngの活動はSSW/ロックの世界を超越してしまうところがあって,全部が全部いいとは言えない部分もあると思う。だから,私は結構な兄貴のファンだとは言っても,アルバムを全作保有しているわけではない。そんな気まぐれな兄貴の音楽を全て愛してこそ,本当のファンだと言われれば返す言葉はないが,そこまでの余裕は時間的にも金銭的にもないのである(きっぱり)。

本作は,そんな私が無視していた"This Note's for You"期のライブ音源を収めたお馴染みのアーカイブ・パフォーマンス・シリーズの最新作である。知らぬこととは言え,出てきた音を聞いてびっくりである。ブルーズとソウル風味のNeil Youngなのである。だが,これが悪くない出来である。食わず嫌いとはまさにこれのことだと思ってしまった。

ここでの演奏は87年から88年にかけて複数の場所で録音されているが,曲の並びは時系列になっているのが面白い。Disc 1の1曲目が87年11月7日の演奏,Disc 2の最後(11曲目)の"Tonight's the Night"が1988年8月30日となっていて,Crazy HorseのFrank Sanpedroは全曲に参加しているが,87年収録の2曲についてはCrazy HorseのBilly TolbotとRalph Molinaも加わっている。有名曲はそれこそ"On the Way Home"と"Tonight's the Night"ぐらいのものながら,歌いながら,ギターを弾きまくる兄貴のはじけっぷりが心地よい。それを支えるのが分厚いホーン・セクション(tp*2,tb, ts, as, bsの6管)というのが兄貴としては極めて異色な響きながら,兄貴はどうやっても兄貴なのである。そしてこの6管ホーンがなかなか強力に演奏をプッシュしていて,この演奏の成功要因の一つはホーンだと思えてしまうから不思議なものである。まぁ,"On the Way Home"なんてイメージが随分違うが...。

もちろん,これまでのアーカイブ・シリーズの中で,私にとってこれが最高だと言うつもりはないし,兄貴の楽歴においては先に聞くべきアルバムは多々あるが,これはこれで見逃せないアルバムだと思う。確かに異色作ではあるが,やっぱり兄貴の音楽って人を惹きつけるよねぇ。星★★★★。

Recorded Live at Various Venues between November 7, 1987 and August 30, 1988

Personnel: Neil Young(vo, g), Rick Rosas(b), Chad Cromwell(ds), Frank Sampedro(key), Steve Lawrence(ts), Ben Keith(as), Larry Cragg(bs), Claude Cailliet(tb), Tom Bray(tp), John Fumo(tp), Billy Talbot(b), Ralph Molina(ds)

2015年12月 6日 (日)

Questによる2013年のライブ音源が2種類現る!

Quest_nycネット上を徘徊していてたまたま見つけたのだが,Questによる2013年のライブ音源が2種類,おそらくダウンロード・オンリーでリリースされている。最近はQuestの音源はパリもストックホルムもダウンロード音源としてのリリースだったので,CD媒体よりもダウンロードに重きを置いているように思える。そうは言いながら,彼らの音源はほとんどがライブ音源なので,こういうやり方でもOKという気もするが。いずれにしても,たまたま発見できたからよかったようなものの,これらの音源については,まだDave Liebmanのサイトにも情報はアップされていない。

Quest_detroit_3今回リリースされた2種とは2013年2月のNYCにおけるライブ音源と,9月のデトロイト・ジャズ・フェスティバルでの演奏である。前者については詳しい日時や場所は表記がないが,彼らが2/19~23の期間,Birdlandに出演した時の模様であると考えてよいだろう(LiebmanがMCでもBirdlandと言っているから間違いなかろう)。NYCライブの最後に収められた"Footprints"にはJoe Lovanoがゲスト参加している。Apple Musicで試聴してからでもよかったのだが,やはりこの人たちの音源はちゃんといつでも聞けるようにしておきたいということで,結局ダウンロードしてしまった私である。

詳しくはちゃんと聞いてからということにするが,どのようなかたちでも彼らの演奏が聞けるということはやはり嬉しいことである。いずれにしても,いつまで経ってもハイブラウな音楽をやる人たちである。願わくばもう一度彼らのライブを見たいなぁ...。私が彼らの演奏を目撃したのは私が在米中の91年の秋口,もしくは92年初頭ぐらいのことであっただろうか。それから約四半世紀が経過しているが,日本に彼らを呼んでくれるような奇特なプロモーター,もしくはジャズ・クラブはないものか。

2015年12月 5日 (土)

出張中に見た映画(15/11編:その3,最終回):「釣りバカ日誌」とはなんでやねん(笑)。

Photo「釣りバカ日誌」('88,松竹)

監督:栗山富夫

出演:西田敏行,三國連太郎,石田えり,前田武彦,山瀬まみ,戸川純

先日の中国出張の帰路は上海からのフライトだったので,飛行時間が短いため,映画を一本見終えられるか疑問もあったため,短かめの映画と言うことでチョイスしたのがこれである。なんでこれなんだと聞かれても答えようがないが,飛行時間との兼ね合いとしか言いようがない(苦笑)。JALの機内エンタテインメントでは,結構このシリーズが見られることが多いが,これはシリーズの第1作ということで,主演の西田も三國も若いこと甚だしい。もう27年前なんだから当たり前と言えば当たり前だが,時の流れを感じてしまった。

まぁ,他愛のない映画であるから,小難しいことは考えずに見てればいいのであって,「男はつらいよ」シリーズと併映されていたというのがよくわかる映画であった。往路で見た2本のくだらなさに比べれば,この映画でもずっとましに思えるから不思議なものである。

ついでに言っておくと,この映画の舞台の一部は,現在の私の自宅からそう遠くないところであるが,どの辺なのか一度探訪してもいいなぁと思ってしまった。

2015年12月 4日 (金)

Milesバンド,1981年福岡での記録:好調じゃん(笑)。

Miles_fukuoka"Sun Palace, Fukuoka, Japan October '81" Miles Davis (Bootleg→Hi Hat)

本作は既にブートでもお馴染みの音源であったはずだが,プレスCDとして正規盤のようなかたちでリリースされているものの,もとがブートレッグであることは事実である。だからあまり大手を振っての記事のアップとはならないが,それはさておきである。

私もかなりのMiles好きだと自認しているものの,ブートを全部追いかけるような根性もないし,先立つ資金もないから,ブートを買う場合でも「厳選」しているわけだ。だが,本作はおなじみの新橋のテナーの聖地,Bar D2で聞かせて頂いて,音はイマイチながら(それでも十分聞けるレベルだが...),演奏が私が認識しているMilesバンドの音と結構違いが感じられるのが面白く,発注となったものである。

1981年のMilesと言えば,来日時の新宿西口公園でのヨレヨレの姿ばかりが話題になるわけだが,その模様は"Miles! Miles! Miles! Live in Japan '81"に収められているが,まぁ確かにボロボロであっても,MilesはMilesであったという感覚はあった。しかし,この福岡での音源を聞くと,実はこの時のMiles,ヨレヨレだったのは寒風吹きすさぶ新宿西口広場という環境のせいだったのではないかとすら思いたくなる。それぐらいまともである。もちろん,"Aida"のテーマなんて危ないものだが,それはいつものことである(笑)。

それにもまして,私が面白いなぁと思ったのは,バンドの演奏である。いつも通りと言えばその通りなのだが,"Back Seat Betty"におけるノリには,通常感じられないライトな感覚もあって,一般には非常にへヴィな感じがするこのバンドの印象を変えるものとなっているのが面白いのである。まぁ,それでも"Fat Time"におけるしょぼいメロディ・ラインは何とかならんのかと思ってしまう。あの"The Man with the Horn"冒頭におけるダークな色彩を作り出したあの曲とは思えぬアレンジは,曲の魅力を台無しにしていると思うが。少なくともこの曲に関しては新宿のライブの方がましで,更にオリジナルのカッコ良さには到底及ばないのは何とも残念。

ただ,81年のMilesは決してヨレヨレだけではなかったということを明らかにするドキュメント。Milesファンは無条件で買いましょう(笑)。

Recorded Live at 福岡サンパレス on October 11, 1981

Personnel: Miles Davis(tp, key), Bill Evans(ts, ss,fl,key), Mike Stern(g), Marcus Miller(b), Al Foster(ds), Mino Cinelu(perc)

2015年12月 3日 (木)

歌手になった(?)Tal Wilkenfeld@Billboard東京

Tal_wilkenfeld_liveTal Wilkenfeldと言えば,基本的にはJeff Beckのバンドに参加したことによりその名を知られることになった女性ベーシストである。2年ほど前に来日の予定があったのだが,彼女が事故か何かで来日が中止になってから結構な時間を経過して,ようやく自己のバンドでの来日となった。彼女のことを知っている人は知っているだろうが,だからと言って彼女のバンドのライブに行こうという人がどれぐらいいるのか(しかも,チャージが結構高いし...)若干心配していた私である。そうは言いながらも本日は6~7割の入りではないかって感じであったから,まぁこんなものであろう。

今回のライブにおいて,彼女がどういう演奏をするのかは非常に興味深かったのだが,彼女曰く,新作のレコーディングは終わっていて,それらの曲をライブで披露するのは今回が初めてだそうである。そして,Tal Wilkenfeldは全曲で歌ったというのがまず想定外であった。もともとJeff Beckとやっていた時もインストだったし,彼女のリーダー作"Transformation"もオール・インストのハード・フュージョンであった(記事はこちら)から,通常であればインストで来るだろうと思っていたのだが,Jeff Beckとの共演を通じて,やはりロック(歌もの)の方が収入には貢献度が高いと判断したのかはわからないが,とにかく全編で歌ったのである。もちろん,ベーシストとしての実力も示すべく,ベース・ソロなども聞かせたが,今回はベースも弾ける歌手,Tal Wilkenfeldという感じであった。

それ自体は別に否定しないし,彼女の声や歌はなかなかに魅力的だったと言っておきたい。だから,彼女の新作が出れば,聞いてみようかなぁとも思うが,曲はプログレ的な響きを持つものもあれば,SSW系のような感じの曲もあり,歌手としての個性を模索中って気がする。多分,今回歌ったのは彼女のオリジナルがほとんどだと想像するが,一番魅力的に響いたのがJeff Buckleyのカヴァーであったところに,まだ成長の余地があるように感じさせたのも事実である。

そうは言いながら,バック・バンドはきっちり彼女を支えていたし,ギターのOwen Barryは破綻なくフレーズを弾きこなしていて,なかなかいいと思った。テレキャスもエフェクター次第ではああいう音になるのねぇって感じで,テレキャス保有者である私は結構刺激を受けていたのであった(笑)。

いずれにしても,ミュージシャンとしてのTal Wilkenfeldの全貌は今回のライブだけでは判断できないが,歌手としてはまだまだこれからって気がする。少なくとも現段階においては,敢えて歌手Tal Wilkenfeldを追いかけようとは思わないが,それでもやっぱり頑張って欲しいなぁと思わせるところは彼女の見た目ゆえか。ライブ終了後にサイン会もあったようだが,こういう時に限って,私はCDを持って行っていないという凡ミスをおかしたが,まぁそれはそれで仕方あるまい。

ということで,私にとってはこれが今年最後のライブになると思うが,そこそこ楽しんでいた私であった。でも1曲ぐらいインストでやってもよかったと思っているのはきっと私だけではないだろう。例えば,Simon Phillipsが彼のバンドでのライブで"Space Boogie"をやったように,Jeff Beckとやった曲を1曲でもやれば,もっと盛り上がっただろう。だが,彼女が歌手としてのプレゼンスを強調したかったのであれば,それはそれで尊重して然るべきだとは思っている。あるいは彼女がJeff Beckは"One & Only"と考えて,カヴァーすることも遠慮したのかもしれないが。とは言え,2年前に来日していたら,多分今回のライブとは全く違うものだったのではないかと思うと,ちょっと惜しい気もする私である。

尚,上の写真は現場で撮った(毎度お馴染みの隠し撮り)ものだが,ピントが甘いのはお許し願うとして,よくよく見ると,Talちゃんの膝がまがって,のけぞっているのがお分かりいただければ幸いである。

Live at Billboard東京 on December 2, 2015

Personnel: Tal Wilkenfeld(b, g, vo), Owen Barry(g, b, vo), Phillip Krohnengold(key, g, vo), Tamir Barzilay(ds, vo)

2015年12月 2日 (水)

出張中に見た映画(15/11編,その2):「進撃の巨人」のくだらなさ。

Photo「進撃の巨人 Attack on Titan」('15,東宝)

監督:樋口真嗣

出演:三浦春馬,水原希子,石原さとみ,長谷川博己,桜庭ななみ

往きの北京便で見た2本目がこれだが,なぜこの映画が酷評されるのかがよくわかった。結局はマンガを実写化するにしても,「なぜ」という疑問をオーディエンスに感じさせるような稚拙なシナリオがあるからだと思う。私は今やマンガを一切読まないし,TVでも見ない人間であるから,原作の持つ世界観については知る由もないが,この映画は,結局はグロテスクな巨人たちが人間を食い散らかすシーンを,グロテスクに描いているだけであって,全然面白くもなんともないのである。

こうした酷評を受けて監督の樋口真嗣やスタッフがネット上でブチ切れていたという話は聞いているが,私だったら"You Deserve."の2語で片づけるだろう。そもそも壁をぶち破る大巨人と,その他の巨人たちの落差は一体どこから来るのか?そこからして私には全く謎のままだったし,見ていて気持ち悪い,そして中途半端なストーリーに辟易としていた私である。

私は樋口真嗣は「日本沈没」は比較的いい仕事だと思ったが,その後はろくな作品(「隠し砦の三悪人」なんて愚作中の愚作だったしなぁ)がないことを考えると,この人の才能なんてこの程度だってことが改めてよくわかったと言っておこう。当然のことながら,この続きを見たいなんて気には絶対ならん。それにしても三浦春馬の大根役者ぶりにも失笑を漏らしていた私であった。演出やシナリオだけでなく,役者もダメでは手の施しようもないってもの。もう少し何とかならんのかねぇ。星をつける気にもならん。

2015年12月 1日 (火)

Weather Reportの未発表ライブ音源:予想通りというか,こいつは凄いや。

Weat"The Legendary Live Tapes: 1978-1981" Weather Report(Columbia/Legacy)

この音源がリリースされるとアナウンスされてから随分な時間が経過したと思うが,ようやくリリースされた4枚組である。1978年から1981年と言えば,Jaco Pastorius在籍中の,Weather Reportとしてはまさに黄金時代の音源というのは衆目の一致するところだと思う。だから,この音源がかなり強烈なものであろうことは容易に想像できたことである。

実を言えば,私はまだこの音源を全部聞いたわけではないのだが,上述のような思いは,Disc 1の"8:30"に続いて演奏される"Sightseeing"でもはや明白となるのである。まさに私はこの曲をiPodで聞いていて,興奮の坩堝に叩き込まれたって感じだったのだ。これを聞くだけでこの音源が物凄いものであることはわかろうって感じである。これは時間を掛けてゆっくり楽しめばいいと思うが,必ずしもこの音源,完全未発表ってわけではないのは惜しい。世の中,ブートレッグはかなり流通していて,この4枚組にも相当知られている音源が入っているのも事実である。Milesのブートが激しく流通して,Columbiaがそれに対抗して正規版としてボックスをリリースするのと似たようなところがあるのはちょっとなぁって感じがする。

結局のところ,録音しておきながらそれをタイムリーにリリースしないから,ブートレッガーの餌食になっていくわけだが,これだけ質の高い音源なのだから,けちらずに出せばよかったのである。ということで,実を言えば,私はここに収められた演奏はブートで結構聞いていたのであるが,正規盤としてリリースされたことは喜ぶべきなのは言うまでもない。だが,アナウンスからリリースまでちょっと時間が掛かり過ぎたよねぇ。ということで,ちょっとした減点要素はあるものの,演奏はやはり黄金期と言うべき彼らの演奏が聞けるので,間違いない(きっぱり)。星★★★★☆。日本での演奏の模様も結構収められているのは,日本のファンにとっては嬉しいもの。特にフェスティバル・ホールでの音源が数多く収められているのは関西人にとっては喜ばしいことである(と言って,私はその場にはいなかったが...)。

ただ,このCDを取り出しにくいパッケージングはイマイチだなぁ。

Recorded Live between 1978 and 1981 at Various Venues

Personnel: Wayne Shorter(ts, ss), Joe Zawinul(key), Jaco Pastorius(b), Peter Erskine(ds), Bobby Thomas, Jr.(perc)

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