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2015年10月31日 (土)

Amazon Fire TV Stickを使って「眠狂四郎」を見た

Photo「眠狂四郎 勝負」('64,大映)

監督:三隅研次

出演:市川雷蔵,加藤嘉,藤村志保,高田美和,久保菜穂子

AmazonはPrimeビデオで結構な本数の映画が無料で見られるようになっていて,それを家のTVで見ようということで,Amazonの策略にもまんまとはまり,Fire TV Stickのデバイスを注文してしまった。まぁ,キャンペーンもあり,\4,980が\1,980で購入できたのだから,文句はないが,まずは早速セットアップして映画を見てみた。選んだのが市川雷蔵の「眠狂四郎」シリーズ第2作である本作である。

映画について語る前に,このAmazon Fire TV Stickだが,デバイスをTVにつないで簡単なセットアップをするだけで起動できたが,どうも起動時間が結構かかるように感じるのは私だけだろうか?どうもTVのコントロールにも何らかの影響を及ぼしているようにも見え,バグがあるのではないかと思える瞬間もあったことは言っておかねばなるまい。まぁ,追々様子を見ながら,改めて使っていこうと思う。

それでもって眠狂四郎である。実は私はこのシリーズが結構好きで,これまでも何本か見ている。本作も以前,ビデオかBSで放送されたものかで見たことがある。このシリーズは,後になればなるほど,必ずエロいシーンを挿入するという特徴があったが,得意なのはろうそくの炎などを使って女性の胸の直接的な露出を抑えることだったように思える。まぁ,パターン化しているのだが,パターン化して何が悪いと開き直る私である。

だが,この作品あたりではまだエログロ度は低く,真っ当な時代劇のように見えてしまうから面白い。そうさせているのは勘定奉行に扮する加藤嘉のキャラゆえであろうし,雷蔵演じる眠狂四郎も後の作品で見せるニヒリズムは抑制されたものであり,まだまだ比較的健康的な眠狂四郎と言えるのではないか。そうは言っても市川雷蔵のカッコよさはこの当時から明確であるし,これはほかの作品も見たいと思わせる映画となっていた。まぁ1960年代のプログラム・ピクチャーだと言われてしまえばその通りだが,私にとっての市川雷蔵はやはり眠狂四郎のイメージだと思ってしまった。これはちょっと前に同じく雷蔵主演の「陸軍中野学校」を見ていて思ったのである。

いずれにしても,私も相当な「眠狂四郎」好きだなと再認識させられ,夜中にもかかわらず,眠い目をこすりながら,最後まで見てしまったのであった。それにしても,この頃の高田美和は可愛かったねぇ(笑)。

2015年10月30日 (金)

出張その他で記事が書けず...。

出張の道すがらなどで,音楽を聞いていないわけではないのだが,記事を書いている余裕がない...。忙しいのは仕事だけのせいではなく,飲んだくれているからってのも理由なのだが,この状態から抜け出せるのは週末と思われる。

ということで,本日は開店休業だが,来月のFred Herschのライブに行けるかどうか不安を抱えていることだけはお伝えしておこう。出張日程ともろにバッティングしていて,Cotton Club出演時に東京にいない可能性が高い。あぁ~,どうしよう。

2015年10月28日 (水)

会社帰りにゲットしたDavid Murrayの"Solo Live"のCD

David_murray"Solo Live" David Murray (Cecma)

私が本作について,記事を書いたのはもう1年半ぐらい前のことになると思うが,その頃,どうしても聞きたくなってしまった本作を,CDがバカ高いものであるからLP2枚で仕入れた私であった。しかし,その当時はオーディオ再生の環境が十分に整っていなかったせいもあるが,本作をブート並みの音だと書いてしまった。しかし,今回,会社の帰り道に立ち寄った中古盤ショップで手頃な価格でこのCDを見つけてしまった私は,買わずにいられなかったのであった。LPを持ってるんだから,わざわざ買うこともないのにと思いつつ,やっぱりCDの方が気楽なのである(笑)。そして,CDでこの音源を改めて聞き直してみて,前にLPで聞いた時と音の質が全然違うのはなぜなんだろうと思ってしまった。

それは,その当時,私のLP再生環境が決していい状態でなかったこともあれば,音量を相当絞って聞かなければならないという事情もあった。だが,こういう音楽って,小音量で聞くものではないのである。その辺に決定的な問題があったように思う。だが今回のCDでは,LPを聞いている時には全然気がつかなかった聴衆の歓声まで聞こえてきたのにはびっくりした。違い過ぎである。ということで,この次はゆっくりとLPと聞き比べてみようと思うが,やっぱりこのDavid Murray,いいですわぁ(笑)。

Recorded Live on May 30 and in August, 1980

Personnel: David Murray(ts, b-cl)

2015年10月27日 (火)

久しぶりに聞いたShawn Colvinの"Cover Girl"。やっぱり好きだなぁ。

Cover_girl"Cover Girl" Shawn Colvin(Columbia)

1998年のグラミーで”Song of the Year"と”Record of the Year"を受賞するShawn Covinであるが,私にとっては,このアルバムとBob Dylanの30周年記念ライブでの演奏しか縁がない。そんな彼女の歌なのに,なぜこのアルバムを購入したのかと言えば,これは1曲目のSting作による"Every Little Thing (He) Does Is Magic"のアコースティック感に溢れたカヴァーがよかったっていうのが動機だったと記憶している。

本作はタイトル通り,シンガー・ソングライター,Shawn Colvinが他人の曲をカヴァーしたアルバムであり,私は冒頭からまいってしまったわけだが,今回久しぶりに聞き直してみて,それ以外にもいい曲が揃っているっていうのがよくわかった。それは後にRobert PlantとAlison Kraussによってもカヴァーされた"Killing the Blues"然り,The Bandの"Twilight"然りである。必ずしも有名な曲ばかりではなくても,これだけの選曲をしただけでこのアルバムの成功は保証されているようなものである。これまで本作を聞いているときは,そんなデータ等気にせず,なんとなくいい曲が多いねぇと思いながら聞いていたのだが,よくよく見ればなるほどって感じなのである。Talking Headsの”This Must Be the Place (Naive Melody)"まで,カヴァーしてしまう間口の広さだが,またそれがいいのである。

現代のリスナー,特に日本のリスナーがShawn Colvinのような歌手についてどう思うのかは非常に興味深いが,これは私はかなりいいアルバムだと思った。先日取り上げたMichell Shockedもそうだったが,久しぶりに聞くと,その魅力が更に増しているように聞こえてしまうのである。おそらく,それは私の加齢に伴う音楽感の変化も反映しているとは思うが,それにしてもこれは改めて惚れ直したって感じである。こういうのをクロゼットの奥にしまっておいたことを痛切に反省した私である。バンドでの演奏と,今は亡きBottom Lineでのソロ・ライブがバランスよく収められているが,どっちも十分魅力的に響く。非常によくプロデュースされたアルバムとして評価したい。私はこういうアルバムに弱いねぇってことで星★★★★☆。

Personnel: Shawn Colvin(vo, g), Steve Addabbo(g), Steuart Smith(g, b, key, mandolin), Larry Campbell(fiddle, pedal steel), Benmont Tench(org), Leland Sklar(b), David Kahne(b, key), Larry Klein(b), Tom "T-Bone" Wolk(b, accor), Jim Keltner(ds),Kenny Aronoff(ds, perc), Andy Kravitz(ds), Frank Vilardi(ds, perc), Mary Chapin Carpenter(vo), Milt Grayson(vo), Curtis King(vo), Fonzi Thornton(vo), Ken White(vo), Frank Floyd(vo)

2015年10月26日 (月)

ようやく聞いたChris ThileとBrad Mehldauデュオのブート音源。

Mehldau_thile

ネットを徘徊していると,世の中にはいろいろな音源が結構簡単に手に入ってしまうものだが,このPunch Brothersのフラット・マンドリン奏者(!)であるChris ThileとBrad Mehldauのデュオ・ツアーの音源は,既にブート屋でも手に入らないわけではなかったのだが,異種格闘技戦でもかなり特殊な組み合わせなので,買うのはちょっと躊躇していた私である。それでもYouTube等には演奏の模様の映像はアップされていたし,雰囲気は掴めていた。

そして,今日紹介する音源も既にブート音源が出回っていた2014年4月8日,ミネアポリスでの音源がネット上で出回っていたので,すかさずダウンロードしてしまった私である。あまり褒められたことではないと承知しつつも,日本で彼らの生が聞けない(可能性はまずゼロだろう)以上,こういう手段を取らざるをえないのである。オーディエンス録音なので,完璧にニュアンスまではつかめないとしても,まぁ聞けるだけでよしとしなければなるまい。

Brad Mehldauは現代の音楽シーンにも十分な目配りをしていることはいつも書いていることだが,Joe HenryやJohn Mayerともライブで共演してしまうのだから半端ではない。だから,私はMehlianaのような音楽をやっても別に驚かなかったわけだが,本当に幅広い活動ぶりには驚かされる。Chris Thileはフォーク/カントリーを主戦場としながらも,クラシック的なアプローチもできる多才なマンドリン奏者であるから,これまた多才なMehldauともフィットする可能性は高いと予想されていたが,これがなかなか面白い。珍しくもMehldauのヴォーカルがコーラスをつける瞬間もあるしねぇ。

カントリー畑で言えば,Brad MehldauはWillie Nelsonの"Teatro"にも参加していたので,縁がない訳ではないが,あれはDaniel Lanoisのプロデュースもあって,普通のカントリー・アルバムではないが,それがChris Thileのようなプレイヤーと共演するとどうなるのかというところに興味は集中する。まぁ音源を聞いていると,カントリー的なフレイヴァーは希薄であり,Mehldauのピアノだけ聞いていると,いつものMehldauだなぁと思わせる。"I Cover the Waterfront"のように,Thileがヴォーカルだけに徹するような感じの曲では,Mehldauの伴奏者としての魅力も強烈に感じさせるものとなっている。その一方で,この編成で"Dexterity"のようなバップ・チューンをやらなくてもいいのではないかとも思えてしまうのだが...(苦笑)。

だが,こういう活動が肥やしとなって,Brad Mehldauの音楽性に更に磨きが掛かっているのであろうことを考えれば,それは私としては歓迎しなければならないと思う。ということで,雰囲気をつかんで頂くために,YouTubeに上がっている映像も貼り付けておこう。MehdaluがDylanの曲をやるとは思わなかったってことで,"Don't Think Twice It's All Right"である。こっちも映像の質は決して高いとは言えないが,まぁないよりましってことで...。

2015年10月25日 (日)

Pangaeaレーベルって一体何だったのか?と思いながら聞いていたFareed Haque盤

Voices_rising"Voices Rising" Fareed Haque(Pangaea)

このアルバムをリリースしたPangaeaレーベルはStingのレコード会社として結構話題になったものだが,カタログに残っているのって結構少数のような気がする。一番有名なのはSteve Colemanで,本作,あとVinxぐらいしか私は認識していないのだが,ほかにもあるのだろうか?誰が聞いても,売れそうにはないメンツと言ってもよいが(爆),Stingがどういう意図を持ってこのレーベルを運営していたのかは今や謎である。

それでもって本作であるが,中身は全然知らないまま,中古盤屋で拾ってきたのが随分前のことであるが,ちゃんと聞く機会がなかったなぁということで,本日の記事のアップである。Fareed Haqueは全編でクラシック・ギターを弾いているが,同じ楽器でもEarl Klughとは全然違うのは当たり前である。本作をプロデュースしているのはRick Marottaとの記載がある。あのセッション・ドラマーとしても有名なRick Marottaと同一人物と思われる(ドラムスも1曲叩いている)が,二人の接点がどこにあったかは全くわかっていない。

ここでは比較的ハイブラウなフレージングも交えながら,結構しっかりした音楽性を聞かせてそれなりに楽しめるのだが,やや幅広い音楽性を捉えようとし過ぎた嫌いは否定できず,やや焦点がぼやけた感もあるのは惜しい。だが,タイトルからも推して知るべしという感じのPaco De Luciaを意識したであろう冒頭の"Paco's Blues"から,クォリティは決して低いものではない。繰り返しになるが,これは決して悪くはないアルバムなのだが,やはりどこを目指して作られたものかがもう少し明確ならよかったように思える。まぁ,Fareed Haqueの技の多彩さはよくわかるのだが...。星★★★。

その後,Pangaeaレーベルがどうなったかについては知る由もないが,一過性の活動で終わってしまったというのが実態ではなかろうか。とか言いながら,Steve Colemanのアルバムは相当好きなのだが(笑)。

Personnel: Fareed Haque(g), John Adair(g), David Spinozza(g), Fred Simon(key), Clifford Carter(key), Craig Snider(key), Steve Rodby(b), Tony Levin(b), David Derge(ds), Alejandro Espinosa(ds), Rick Marotta(ds), Joe Pusateri(perc), Ed Petersen(sax)

2015年10月24日 (土)

出張中に見た映画(15/09編:その9にして最終回):思わぬ拾い物って感じの「阪急電車 片道15分の奇跡」

Photo「阪急電車 片道15分の奇跡」('11,東宝)

監督:三宅喜重

出演:中谷美紀,宮本信子,戸田恵梨香,南果歩,谷村美月,勝地涼,有村架純

出張続きで,音楽がなかなか聞けていないので,先般の米国出張の機内において見た映画についての記事である。これが前回出張で見た最後の映画である。今回は機内エンタテインメントで掛かっていた作品に劇場で見たものが多く,あまりそそられないなぁと思いながら,この映画は見たことがないし,元阪急沿線の住民としてチョイスしてみた。

映画の構成は,オムニバス・ドラマのようでもあり,それぞれのエピソードの出演者が交錯していくって感じのまぁよくあると言えば,よくあるタイプの映画である。現実にはこんなことないだろうと思えるものもあれば,そういう感じあるねぇと思わせるものもあるが,阪急沿線の風景を含めて,なるほどねぇと思いつつ見ていた私である。と言っても,私は神戸線沿線だったので,舞台となる今津線の駅はほとんど利用したことがないのだが(笑)。逆に言えば,地元のように思っていても,全然地元感覚はなかった私である(爆)。

しかし,こういう舞台設定だけに点も甘くなるところは仕方ないとしても,これはそこそこ楽しめる映画であった。デフォルメがややきついと思ったが,「関西のオバチャン」軍団の描写には思わず苦笑していた私であった。まぁ,それでも私がこの映画が悪くないと思えたのは偏に宮本信子ゆえだと確信しているが,「あまちゃん」でブレイクする前の有村架純が出ていたり,関西出身者を中心とするキャスティングにもふ~んなんて思っていた。

まぁ,映画じゃなくても,TVドラマでも描ける世界ではあるが,固いことは抜きにして,関西方面の風景も楽しみながら見ればいいと思える後味のよい一作。星★★★★。

それにしても,往復で映画9本見ている私って,やっぱり物好きというか,ヒマだよねぇ。

2015年10月22日 (木)

コレクターはつらいよ(19):"Day Is Done"にはデラックス・ヴァージョンがあった(但し,ダウンロード・オンリー)。

Day_is_done_2"Day Is Done (Deluxe Version)" Brad Mehldau Trio(Nonesuch)

先日,Brad Mehldauの新作ライブ・ボックス(傑作!)を取り上げたばかりだが,その記事を書こうと思って,いろいろネット・サーフィンをしていたら,2005年リリースのアルバム,"Day Is Done"にはダウンロード・オンリーながら,2曲のボーナス・トラックを含むデラックス・ヴァージョンが存在することがわかってしまって,大いに慌てた私である。よくよく調べてみれば,このアルバムがリリースされた段階から,ダウンロード・オンリーのこの2曲は存在していたようなのだが,知らぬこととは言え,これにはびっくりであった。私はBrad Mehldauの追っかけとして,公式にリリースされた音源は何としてでもゲットしようという野心を抱いているが,この音源については,Brad Mehldauのディスコグラフィを管理しているJens Linge氏のサイトでも触れられていないこともあり,全くのノーマークであった。基本的には現物派の私でも,こういう場合は何の躊躇もなく入手を図るのである。

ということで,早速ダウンロードして聞いてみたのだが,収められた2曲は"Viver de Amor"と"You Do Something to Me"の2曲である。前者はToninho HortaとRonaldo Bastosの曲,後者はCole Porterの曲である。なぜこの2曲がこういう扱いを受けたのかが不思議なくらいクォリティが高いのだが,これは決してオマケというレベルではないと思う。"Day Is Done"は国内盤も出たはずだから,こういうのは媒体にボートラとしてつければよかったのにと思ってしまう。

まぁそうは言っても,ダウンロード音源も「アルバム・オンリー」という形態も結構ある中で,今回,この2曲だけでダウンロードできる設定だったので,「つらいよ」ってほどの実害はなかったからいいようなものの,やっぱりこういうのもフォローしなければならないってのは結構きついねぇ(笑)。

2015年10月21日 (水)

出張中に見た映画(15/09編:その7/8):「ターミネーター」シリーズ第1作と最新作を見比べる。

主題の通りである。暇にまかせて「ターミネーター」の第1作と最新作を続けて見て,最新作がどれぐらい第1作へのオマージュとなっているかを確認することが目的であった。最新作を劇場で見た時も私は「オリジナル作へのオマージュが随所に見られる」と書いているが,改めてこの2本を見て,最新作が相当オリジナルのシーンに忠実に作ろうとしているところが確認できて面白かった。

だが,やっぱり映画としては,特撮はしょぼくてもオリジナルの方が訳の分からないサスペンスがあってよかったと思える。ついでに言っておけばヒロイン,Sara Connerを演じるLinda HamiltonとEmilia Clarkeは違いが大きすぎだろうと思ってしまった。どうせオマージュ捧げるなら,もう少し似た女優を見つけてきてもよかったように思える。

いずれにしても,金の掛かり方はオリジナルと最新作で雲泥の差があるはずだが,映画は金だけ掛ければいいってもんではないということが改めて明らかになったと思う。それでもタイム・パラドックスをどう解決してくれるのかという問題は解決されないままだし,ネタバレになるのでこれ以上書けない問題も残っている。それの解決ってほぼ不可能って気がするが,おそらくまた作られるであろう続編では更に無茶な展開が待っているってことだろう(笑)。

2015年10月20日 (火)

チェコのミュージシャンによるCDのレビュー・シリーズ(2):Libor Šmoldasの落ち着いたギター・トリオ・アルバム

_20151011"Dream Time" Libor Šmoldas (New Port Line)

チェコのレーベル,New Port LineのプロデューサーPetr Malek氏からいただいたCDのレビューも随分と滞ってしまったが,ようやく2枚目の記事のアップである。本作はプラハ出身のギタリスト,Libor Šmoldasが米国に出向いて吹き込んだギター・トリオによる2013年リリースのアルバムである。バックを支えるのはJay AndersonとAdam Nussbaumという実力者たちである。

Libor Šmoldasは1982年生まれということなので,このアルバムが吹き込まれた時にはまだ20代ということになるが,それにしてはやっている音楽が非常に落ち着いている。スタンダード,映画音楽にJames TaylorやBeatlesまで交えてやっているが,そのトーンは一貫していて,ある意味若年寄的なサウンドと言っても過言ではない。いきなりゆったりとした"Moon River"で始まるのも凄いが,それにも増してびっくりしたのが,映画「ゴッドファーザー」のテーマが収録されていることだった。この曲自体はジャズ的に演奏することは難しかろうと思いつつ,そのほかの曲に混じって,それほど違和感なく演奏されている。まぁ,それでもその後にBilly Strayhorn/Duke Ellington作の"Isfahan"が出てきて,やっぱりこっちの方がフィット感が強いよねぇと思ってしまうが(笑)。

全編を通じてスロー~ミディアムで演じられているので,ジャズ的なスリルを求めてはいけないが,やはりこれは相当落ち着いていると言ってよい。一歩誤ればカクテル・ジャズの誹りを免れないというリスクはあるが,私は昨今の蕎麦屋や居酒屋で流れるハードバップよりも,少なくともある程度趣味のよいレストラン等では,BGMにはこういう音楽の方がマッチするのではないかと思える。刺激は少なくとも,そういう趣味のよさを感じさせるアルバムである。星★★★★。

今回いただいたCDには,Libor ŠmoldasがBobby Watsonと共演しているアルバムもあるので,そっちを次に聞いてみることにしよう。おそらく感じはちょっと違ったものになるだろう。

Recorded on March 29 & 30, 2011

Personnel: Libor Šmoldas(g), Jay Anderson(b), Adam Nussbaum(ds)

2015年10月19日 (月)

これは凄い!Brad Mehldauの過去10年に渡る欧州でのソロ・ライブ集成盤

10_years_solo_live"10 Years Solo Live" Brad Mehldau (Nonesuch)

このアルバムのリリースがアナウンスされた時から期待値の大きかった私であった。2004年から10年以上に渡る期間に,欧州で録音されたソロ・ピアノによるライブの模様をLPは8枚組,CD4枚組に集成した本作だが,LPのリリースがCDよりも若干早いこともあり,値段は4倍近いのにLPをNonesuchレーベルに発注したものである。本国からの発送の通知からわずかう4日後(まだ正式リリース日前であった)には届いていたのには驚いたが,関税も700円掛かってしまった(笑)。

LPを聞く環境は整っているが,私はリリース日にNonesuchから届いたMP3音源をすかさずダウンロードし,DAC経由でオーディオ・セットで聞いているところである。本来ならLPを聞けばいいのだが,取り敢えず気楽なセッティングで聞いてしまおうということである。

それにしても,2004年,2005年,2010年,2011年,2013年,2014年の19か所での音源を収めた本作は「超弩級の大作」と呼ぶに相応しいが,しかもそれらを収録場所や時間にかかわりなく,LPなら4面,CDなら1枚ごとに"Dark/Light", "The Concert", "Intermezzo/Rückblick", "E Minor/E Major"という4つのテーマに分けてリリースするところがBrad Mehldauらしいと言えば,まさにその通りである。彼は各々のセットには各々のテーマと特徴があると述べているが,例えばLPの5~8面に収められた"Intermezzo/Rückblick"は過去を見直し,再評価することをテーマとしているため,2004年と2005年の音源がここに集中しているのである。一方で,なぜ2006年から2009年が抜けているのかと言われれば,それは2006年録音の"Live in Marciac"が2011年にリリースされたからだろうと思っている私である。いずれにしても,Mehldauの中には明確なテーマが設定された上での曲の並びであるということは,意識して聞く必要があるだろう。

そして,ここに収められたレパートリーの広さが半端ではない。元来,Brad Mehldauは現在の音楽シーンにも目配りしたレパートリーが特徴的だが,本作においても,冒頭のJeff Buckleyに始まり,Beatles,Radiohead,Nirvana,Massive Attack,Paul McCartney(ソロ作の"Junk"),Leo Ferre,Pink Floyd,The Verve,Kinks,Stone Temple Pilots,そしてBeach Boysと今回もその目配りぶりは強烈である。その中ではBeatlesが2曲,Radioheadが2曲,3回収録されていることがある意味象徴的な気がする。更にMehldauのオリジナル,古いスタンダード,Monk,Coltrane,Bobby Timmonsらのジャズ・オリジナル,Jobimの"Zingaro",果てはブラームスまで加わってしまうのだから,何という吸収力,咀嚼力と言わざるをえない。それらが極めて高いレベルで演じられるのだから,私はBrad Mehldauの追っかけをやっていてよかったと感じてしまうのだ。ジャズ的な要素,クラシカルな要素,スリリングな要素,美的な要素,そんなBrad Mehldauの魅力が十分に捉えられていると言ってもよい。そして,誰がどう聞いてもBrad Mehldauのピアノと言うべき響きは,彼が完全なスタイリストとしてのポジションを確立していることを再認識させる。

これからの深まりゆく音楽シーズンの中で,美しくも創造性に溢れた本作の演奏ほど私にフィットした音楽はないと思わせるが,どこから聞いても素晴らしい演奏群であることは間違いない。中でも,超スロー・テンポで演じられる"I'm Old Fashoned"や"On the Street Where You Live"のようなスタンダードを聞いていて,陶然とした思いをさせられた私であった。これはまさしくしびれる美しさである。そして,全32曲,約5時間に及ぶ演奏があっという間に聞けてしまったというのは驚きである(正直一気聴きであった)。これはまさにBrad Mehldauからのありがたき贈り物と思って,改めて熟聴していきたいと思わせる傑作。こんな演奏にはBrad Mehldauの追っかけの私でなくても,星★★★★★以外にありえない。マジで最高である。

Personnel: Brad Mehldau(p)

Recorded Live at the Following Venues and on the Dates:

Side 1, track 1: November 5, 2013 at the Liszt Academy of Music, Budapest, Hungary
Side 1, track 2: September 18, 2011 at Auditorio Palau de Congressos, Sala Cambra, Girona, Spain
Side 2, track 1; side 7, track 2: September 17, 2011 at Oper Leipzig, Leipzig, Germany
Side 2, track 2; side 15: March 10, 2014 at Palais des Beaux-Arts, Brussels, Belgium
Side 3, track 1; side 8, track 1: November 8, 2013 at Théâtre de Vevey, Vevey, Switzerland
Side 4; side 5, track 1: March 16, 2010 at Conservatoire de Musique, Luxembourg
Side 5, track 2: July 15, 2010 at Castello degli Ezzelini, Bassano del Grappa, Italy
Side 6, track 1: October 30, 2010 at Shiftung Mozarteum Großer Saal, Salzburg, Austria
Side 6, track 2: March 17, 2010 at Muzeikgebouw Eindhoven, Frits Philipshal, Eindhoven, the Netherlands
Side 7, track 1; side 16: June 9, 2011 at Wiener Konzerthaus, Mozartsaal, Vienna, Austria
Side 8, track 2; side 11, track 2: March 29, 2011 at Auditorium Parco della Musica, Sala Sinopoli, Rome, Italy
Side 9; side 10, track 1; side 11, track 1: July 10, 2005 at Copenhagen Jazz Festival, Copenhagen, Denmark
Side 10, track 2: August 5, 2004 at the Menton Music Festival, Basilique Saint-Michel-Archange, Menton, France
Side 11, track 3: June 7, 2011 at Stadttheatre, Wels, Austria
Side 11, track 4; side 12: November 17, 2004 at Wigmore Hall, London, England
Side 13, track 1: September 10, 2011 at Cité de la Musique, Salle Pleyel, Paris, France
Side 13, track 2: September 18, 2011 at Auditorio Palau de Congressos, Sala de Cambra, Girona, Spain
Side 14, track 1: March 29, 2011 at Auditorium Parco della Musica, Sala Sinopoli, Rome, Italy
Side 14, track 2: March 25, 2011 at Sociedad Filarmonica de Bilbao, Bilbao, Spain

2015年10月18日 (日)

Sokratis Sinopoulos: 何ともゆったりしたECMサウンドであることよ

Eight_winds"Eight Winds" Sokratis Sinopoulos Quartet(ECM)

つくづくECMレーベルというのは不思議なレーベルだと思う。極めてジャズ的なものもあれば,オーセンティックなクラシックのアルバムもあるし,民族音楽的なものや,Nik Bartschのようなミニマル・ファンク(リチュアル・グルーブとも言うらしい)まで何でもありの越境ぶりには,オーナーのManfred Eicherの趣味が反映していることは言うまでもない。

LyraそんなECMから先日リリースされたうちの1枚をようやくアップである。ここでSokratis Sinopoulosが弾いているのはLyraという楽器だが,クレタ島の伝統楽器とのことである。弓で弾かれるが,雰囲気的には二胡のような感覚もある楽器であるが,音色はもう少し渋くくすんだ感じと言えばいいだろうか。写真はネットから拝借したものだが,見た目としてはちょっとリュート的な感じもするが,弓弾きであることがリュートとは異なっている。

そうした楽器とピアノ・トリオというセッティングで演じられる音楽は,極めてゆったりとした川の流れのような音楽である。バックで流れていても何の邪魔にもならないところは,ほとんどアンビエント・ミュージックだと言ってもよいが,このゆったり感が実は非常に心地よいのだ。バックがピアノ・トリオなので,ジャズ的なセッティングと言ってもよいが,出てくる音にはジャズ的な要素は希薄である。それでもこういうゆったり感ってのも,たまにはいいと思える。

まぁ,こういう音楽が今聞けるとすれば,やはりECMになってしまうだろうなぁと思うが,不思議でならないのはManfred Eicherはこういう人たちにどうやって目配りをしているかってことである。おそらくはデモ・テープがしょっちゅう届いているのではないかと思うが,それにしてもこの幅広さ,やっぱり凄いことである。ということで,音楽的にどう評価するかは難しいところであるが,アンビエント的なところを評価して星★★★★としよう。但し,音楽に刺激を求める人には全くフィットしないこと必定の音なので,念のため(笑)。

Recorded in August,2014

Personnel: Sokratis Sinopoulos(lyra), Yann Keerim(p), Dimitris Tsekouras(b), Dimitris Emmanouil(ds)

2015年10月17日 (土)

Perez/Patitucci/Blade:親方不在でもいいトリオである。

Children_of_the_light"Children of the Light" Danilo Perez/John Patitucci/Brian Blade(Mack Avenue)

不動のWayne Shorter Quartetのリズムを支える3人が親方抜きで吹き込んだアルバムである。Wayne Shorterの音楽は,とても80歳を過ぎた人がやる音楽と思えないほど,テンションが高いことはアルバムからもライブでの演奏からも明らかである。ではそのバンドのメンバーであるこの3人が,親方抜きで音楽をやるとどういうことになるのかというところに関心が集まると思う。

結果からすれば,親方がいない分,Wayne Shorter Quartetよりはリラックスした感覚は強いが,それでも現代的な響きを持ったいいトリオ演奏になっていると思う。換言すれば,Shorterバンドのような痺れる感覚には乏しいとも思わせるが,そこをどう評価するかだろう。まぁWayne Shorter Quartetというもとのバンドでの演奏ぶりを知っているリスナーからすれば,物足りなく感じる部分も多少はあるかもしれないが,それを考えなければ,私はこれは結構いいトリオ・アルバムと思う。

一部エレクトリック・ピアノやエレクトリック・ベースも交えているところにも,いつものShorterバンドとの違いがあるが,演奏としては楽器の持ち換えの効果は相応に感じさせる。いずれにしても,常々私はShorterバンドのようなハイ・テンションの演奏ばかり続けていたら,いつか「血管が切れるんちゃうか?」と思っているので,これぐらいの演奏,これぐらいのテンションで丁度いいと感じているのも事実である。ある意味気軽に聞ける感じと言ってもよい。

Shorterバンドと比較されることはわかっていて,彼らはこういう音楽に仕立てたのであろうから,これはこれで彼らの本音が表れていると考えてもいいだろう。よって,私は単独のアルバムとして相応に評価したいと思っている。ということで星★★★★。

Personnel: Danilo Perez(p, el-p), John Patitucci(b, el-b), Brian Blade(ds)

2015年10月16日 (金)

今日はちょっと昔の音源を:Michelle Shockedの"Arkansas Traveller"

Arkansas_traveller"Arkansas Traveller" Michelle Shocked(Mercury)

私の部屋のオーディオ環境が整い,アナログ・プレイヤーもCDプレイヤーもセットされて,今までのように自室ではiTunesに依存するという形態から抜け出しつつある中,ここ暫く聞いていないアルバムも聞いてみようということで,このアルバムをチョイスである。Michelle Shockedと言って,どれぐらいの人が知っているかはわからないが,このアルバム,無視されるにはかなりもったいないアルバムだと今でも思っている。

私がこのアルバムを購入したのは,NYC在住中のことであったはずだが,その動機となったのは本作の2曲目に収められている"Come a Long Way"をショップの店頭あるいはFMで聞いて気に入ったからだと記憶している。今聞いても,Don Wasプロデュースによるその曲はいいと思っているが,そのほかにも,このアルバムはいろいろなミュージシャンとのコラボレーションを収めていて,今でも十分に楽しめる。音楽としてはカントリー色の強いSSW/フォーク・アルバムと呼んでよいと思うが,そのコラボレーションの相手が実は結構豪華なのである。かなりの曲では元EaglesのBernie Leadonが音楽監督として関与し,ギター,マンドリン,バンジョー等を演奏しているし,冒頭でギターを弾いているのはPops Staplesだったりして,ライナーを眺めるのが楽しくなるぐらいなのである。Norman Blakeの名人芸とも言うべき音色で奏でられるフラットピック・ギターも入っているしねぇ。

しかも,アルバムとしても曲の粒は結構揃っているが,このアルバムが本国で売れたって話も聞いたことがなければ,日本でどう受け留められたかも今となっては知る由もない。だが,久々に聞いてみても,昔の印象そのままによくできたアルバムであった。少しでもこのアルバムの再評価が進めばいいのだが。星★★★★☆。下記のPersonnelをご覧頂ければ,その筋の方々には受けるはずである(笑)。尚,Michelle ShockedはライナーではほぼArkansas Traveller(またはProdigal Daughter)と記載されているので念のため。

Personnel: Michelle Shocked(vo, g, mandolin), Bernie Leadon(g, banjo, mandolin), Pops Stapled(g, vo), Mark Goldenberg(g), Albert Lee(g), Taj Mahal(g, vo), Doc Watson(g), Jimmy Driftwood(g, vo), Max Johnston(g), Levon Helm(mandolin, vo), Dollar Bill(mandolin), Jerry Douglas(dobro), Clarence 'Gatemouth' Brown(vla), Alison Kraus(fiddle, vo), Bob Murphy(key), Mitchell Froom(org), Garth Hudson(accor, key), Hassan Kahn(b), Jerry Scheff(b), Tony Levin(b), Steve Edelman(b), Buddy Fombro(ds), Denny Fongheiser(ds), Kenny Aronoff(ds), Jerry Marotta(ds). Jack Irons(ds), Martin Parker(ds), Ed Butler(perc), Micky Raphael(hca), Byron Berline(fiddle), Marc O'Conner(fiddle), The Red Clay Ramblers[Tommy Thompson(banjo, vo), Clay Buckner(fiddle, vo), Chris Frank(accor), Jack Herrick(b), Bland Simpson(p)], The Hothouse Flowers[Fiachna O'Brien(g, tin-whistle), Liam O'Mdonlai(p, bodhran), Peter O'Toole(b, bouzouki), Jerry Fehily(ds), Leo Barnes(sax, org)], Uncle Tupelo[Jay Farrar(g, vo), Michael Heidorn(ds), Jeff Tweedy(b, vo)], Gates Express[Dennis Taylor(ts), Harold Floyd(b), Michael Holmes(key), Terry Townson(tp), Waido Latowsky(ds), Bill 'Foots' Samuels(bs)], Union Station[Alison Brown(banjo), Adam Steffy(mandolin), Barry Bales(b), Tim Stafford(g)], Rising Fawn String Ensemble[Norman Blake(g), Nancy Blake(cello), James Bryant(fiddle)], The Messengers[Steve Connely(g), John Schofield(b), Peter Bull(key), Michael Barclay(ds)],Vanessa Holmes(vo), Hermanita Jones(vo)

2015年10月15日 (木)

Nik Bärtsch's Roninのライブはよかったぜい(笑)

Image 

Nik Bärtsch's Roninはこれまでも来日しているが,私は彼らのライブに接するチャンスがなかった。しかし,今回の来日情報を察知して早々とチケットをゲットしたのであった。場所は代官山という私とは縁遠い場所(笑),更にヴェニューが「晴れたら空に豆まいて」という訳のわからない名前のお初のライブ・ハウスである。

こういう時に限って,私は福岡への日帰り出張とバッティングしていたのだが,順調ならば間に合うフライト・スケジュールであった。しかしである。福岡で離陸が遅れ,羽田でも滑走路変更で到着も遅れ,到着は開演3分前みたいになってしまい,マジで焦っていた私である。到着した現地はほぼフルハウス状態だったが,もう少しテーブルの感覚は空けて欲しいかなぁとは思ったが,インティメートな雰囲気のなかなかいいライブ・ハウスであった。

青息吐息で到着した私だったが,演奏が始まってしまえば,彼らがリチュアル・グルーブと呼び,私がミニマル・ファンクと呼ぶ音楽が展開され,気持ちよい時間を過ごしてしまった。彼らの音楽にはジャズ的アドリブは希薄で,ほとんど書かれたもののように見えたが,唯一アドリブ的なプレイをしたのがベースだけというのが面白い。今回は座った席の関係で,Nik Bärtschのプレイぶりはよく見えなかったのだが,それでもマレットを使ってピアノの弦を叩く,はじく,あるいはピアノのボディを叩くようなパーカッシブなプレイも行っていたのは見て取れた。そこは即興的なものかもしれないが,アンサンブルそのものはユニゾンが決まっていて,アレンジがしっかりしていると思わせた。だが,書かれている音楽なのに,どうしてここまでグルーブを感じさせるのかと思ったのも事実である。しかも訳のわからない変拍子の連続にもかかわらずなのだ。

今回のライブに接してつくづく思ったのが,スイスという国からこういう音楽が生まれることの不思議であったが,それでもこのグルーブはやはりはまる。まさに麻薬的なのだ。正直言って,私が日頃行くライブと明らかに客層が違ったのが面白かったが,彼らがECMの諸作を買っているとも思えず,どうやって集まったのかなぁなんて思った私である。まぁ,そんなことはどうでもよくて,このライブはPA,照明含めて非常に好感度の高いライブだったことは間違いない。ってことで満足,満足で家路についた私であった。写真はWebからの拝借だが,今回も終演後はこんな感じであった。但し,Nikはもう少し笑ってたが。

Live at 「晴れたら空に豆まいて」 on October 14, 2015

Nik Bärtsch(p, key), Kaspar Rast(ds), Thomy Jordi(b), Sha(b-cl, as)

2015年10月14日 (水)

出張中に見た映画(15/09編:その6):復路の1本目は「龍三と七人の子分たち」

Photo「龍三と七人の子分たち」('15,Warner Brothers)

監督:北野武

出演:藤竜也,近藤正臣,中尾彬,品川徹,樋浦勉,安田顕,勝村政信,萬田久子,ビートたけし

出張中に見た映画も復路に突入である。今回のNYC出張では激しい時差ボケに悩まされ続けた私である。結局復路便では途中3時間ほど寝てしまったと思うが,それでも復路だけで映画を4本見ているのだから,我ながら結構いい根性をしている(笑)。そんな私が1本目としてチョイスしたのが,軽く見たいということでこの映画である。

北野武の映画は前作「アウトレイジ・ビヨンド」も飛行機で見たなぁなんて思いつつ,今回は同じヤクザの世界を描いていても随分違うタッチとなっている。前作がバイオレンス満載とすれば,今回はお笑い映画である。それがベテラン俳優の怪演と相俟って,無茶苦茶と言えば無茶苦茶な映画もまぁいいやって感じで見ていられるのがこの映画のいいところである。

藤竜也は昔からあんな感じの渋さだったが,近藤正臣の歳の取りっぷりには驚いてしまったが,かつての「柔道一直線」の結城信吾や「国盗り物語」で明智光秀を演じた近藤正臣がこうなるかぁって感じで,歳月の流れを感じてしまった(苦笑)。

映画としては他愛のないコメディと言ってしまえばその通りであるが,路線バスで敵役の乗った車を追い掛けるシーンでは,ちょっと感じは違うが「ガントレット」を思い出してしまった私である。まぁ,こういう映画について理屈を並べるのは野暮って感じだと思うし,気楽に楽しむにはちょうどよかったって感じである。とは言え,星★★★がせいぜいって感じだが,いずれにしても,私としては劇場には行くほどでもないというところ。芸人としてのビートたけしは好きな私だが,映画としては「アウトレイジ」シリーズのようなヒリヒリする感じがある方が私は好きかもなぁ。

2015年10月13日 (火)

レトロなポップ感覚溢れるThe Bird and the Bee5年ぶりの新作

Recreational_love"Recreational Love" The Bird and the Bee(Rostrum)

The Bird and the Beeと言えば,2010年に彼らがリリースしたHall & Oatesのカバー集が非常に良い出来で,結構高く評価した私である(記事はこちら)。その彼らが約5年半というかなり長いインターバルでリリースした新作は,既にいろいろなところでも言われているように,80年代的な香りが濃厚なポップ・アルバムとなっている。

昨今,70年代あるいは80年代の音楽を再評価する動きが結構出てきているが,本作もそうした流れに呼応しているとも言えるし,前作でHall & Oatesをカバーしていることからも,そういう路線が彼らの音楽と言ってもよいかもしれない。私のように同時代の音楽として70~80年代の音楽を聞いてきた人間にとっては,懐かしさを感じさせる部分もあるが,現代においても十分通用する魅力を持つ音楽という気がする。絶妙なポップ感とも言うべきサウンドを今回も聞かせてくれて,本当に気持ちよいバンドである。

逆に言えば,今のリスナーがこういう音楽に触れてどういう風に感じるのかってのも非常に私には興味深いのだが,私のようなオッサンにはとにかく心地よく響く音楽であると言える。音楽のクォリティは十分高いと思うので,安心して薦められるのは事実だが,これに星★★★★☆は甘いだろうと思いつつ,こういう音楽を聞いた時の体験を共有する方々が増えてくれればと思うので,そうしてしまおう。まぁ,私がImona Georgeの声が好きってのもあるし,このレトロな感覚はやっぱりオッサンには魅力(笑)。"Doctor"のイントロなんか聞いてたら思わず笑みが漏れること必定。

Personnel: Imona George(vo), Greg Kurstin(all instruments), Aaron Redfield(ds), Karl Denson(sax), Alex Lily(vo), Wendy Wang(vo), Samantha Sidley(vo)

2015年10月12日 (月)

何をやってもJohn McLaughlinは変わりようがないってことだが,新機軸もありの新作

Black_light"Black Light" John McLaughlin(Abstract Logix)

John McLaughlinと彼のバンド,4th Dimensionの新作である。ライブ盤"Boston Record"が出たのが昨年春先であるから,新作リリースのインターバルとしては短いように思うが,またまた相変わらずのMcLaughlin節の炸裂である。冒頭の"Here Come the JIIS"なんて,まるで"Raju"ではないかと毒づくのはきっと私だけではないはずだが,はっきり言ってしまえば,ここまでワンパターンでいいのかとも思えてしまう。私の嫌いなRanjit Barotのうるさいドラムスと,声タブラみたいなワンパターンなヴォーカルにも辟易とさせられるが,本作については若干これまでと違う部分も感じられる。

最も顕著なのが"El Hombre Que Sabia"におけるスパニッシュ・フレイバーである。これは亡くなったPaco De Luciaとの共演を念頭に置いて書かれた曲らしいが,久々にMcLaughlinがアコースティック・ギターを弾いているとともに,明らかにスペイン色の濃い曲が,これまでの4th Dimensionと異なるし,ほかの曲でも単なるイケイケだけではないメロディアス,あるいは穏やかな側面も聞かせるのが本作の特徴と言ってよいだろう。

ということで,全体を通して聞けば,やはり誰がどう聞いてもJohn McLaughlinの音楽であるが,今回はそうした若干の新機軸(決して今までやったことがないわけではない路線ではあるが...)も入っているので,彼らのスタジオ作としてはまぁまぁ楽しめる作品と言えると思う。だが,しつこいようだが,私はRanjit Barotのドラムスは全く好きになれないのは相変わらずである。星★★★☆。いずれにしても,本作は6曲目"El Hombre Que Sabia"ってことだろうねぇ。今年の来日公演は都合がつかず参戦できない私だが,この曲はライブで聞いてみたい気がする。

それにしても,John McLaughlin,73歳にしてこの音楽はやっぱり化け物と言ってよいだろうなぁ。

Personnel: John McLaughlin(g), Gary Husband(key, ds), Etinenne M'Bappe(b), Ranjit Barot(ds, vo)

2015年10月11日 (日)

Don Henleyの新譜はカントリー界から多数のゲストを招きつつも,やっぱり彼の音楽だと思う。

Don_henley"Cass Country" Don Henley(Capitol)

Don Henleyの新作は"Inside Job"以来15年ぶり(!)だそうである。"Inside Job"までも11年掛かったが,更に長いインターバルとは言え,そんなに長く感じないのは,彼がEaglesとしての活動を継続しているからだと思うが,その過程においてはEaglesとして28年ぶりの新作"Long Road Out of Eden"もあった。だが,私は"Long Road Out of Eden"をこのブログでも酷評した(記事はこちら)し,彼らをどんなに好きだったとしても,Eaglesとしての活動はもう評価できないと思っているのである。だが,そうした中で,Don Henleyがリリースするソロ・アルバムは相応のクォリティを持っていて,彼のソロにはいまだに期待しているのである。

そして,この新作であるが,リリース前からDon Henleyの「カントリー・アルバム」だと言われてきた。だが,Eaglesは当初カントリー・ロックと言われていたのだから,Don Henleyがカントリー・ミュージックに取り組んだからと言ってもそれは全然不思議なことではない。確かにここに収められている音楽は,カントリー・フレイバーが強いし,かなり渋い。むしろこれは年寄りにしか受けないだろうとさえ思ってしまうぐらいである。

だが,Don Henleyの「あの声」は健在であり,彼の声で歌われてしまうと,私にとっては抗い難い魅力を持つことも事実である。ただ,私にとってのDon Henleyのソロ作の魅力はシングルなら"The Boys of Summer"のような曲やアルバムであれば"The End of the Innocence"であると言い切りたい私にとっては,このアルバムはそれには及ばないということにはなってしまう。いいアルバムなのだが,やはりロック的な感覚をもう少し残して欲しいというのは贅沢か。だが,このアルバムによって,Don HenleyがEaglesに依存しなくても,ちゃんとミュージシャンとしての活動はできる,あるいはDon Henleyの音楽として成立するということを実証していることは評価したい。ということで,星★★★★は十分付けられる佳作である。

それにしても,これだけ豪華なゲスト陣を集められるところは大したもんだよねぇ。

Personnel: Don Henley(vo), Mick Jaggar(vo, hca), Miranda Lambert(vo), Merle Haggard(vo), Michell Branch(vo), Sally Dwarsky(vo), Gale Mayes(vo), Angela Primm(vo), Molly Felder(vo), Jamie Johnson(vo), Lee Ann Womack(vo), Vince Gill(vo, g), Alison Kraus(vo), Ashley Monroe(vo), Trisha Yearwood(vo), Martina McBride(vo), Dolly Parton(vo), Lucinda Williams(vo), The Nashville Choir(vo), Richard Bowden(g), Aaron Kelly(g, mandolin), Steuart Smith(g), JT Corenflos(g), Pat Buchanan(g), Chris Holt(g), Jerry McPherrson(g), Bryan Sutton(g), Stan Lynch(g, perc), Gordon Kennedy(g), Milo Deering(pedal steel, fiddle), Russ Pahl(pedal steel), Dan Dugmore(pedal steel), Jim Hoke(pedal steel), Jerry Douglas(lap steel), David Moron(dulcimar), Rob Ickes(dobro), Mike Rojas(p, org), Tony Harrell(p, org), Jeff Babco(org), Richard Davis(key), John Deaderick(key), David Piltch(b), Glenn Worf(b), Mike Rhodes(b), Jimmy Lee Sloas(b), Jimmy Johnson(b), Alex Hahn(ds), Greg Morrow(ds), Will Henley(ds), Gregg Bissonette(ds), Shannon Forrest(ds, perc), Matt Allen(perc), Bill Chapin(perc), Marco Giovino(perc)

2015年10月10日 (土)

出張中に見た映画(15/9編):その5は「予告犯」

Photo「予告犯」('11,東宝)

監督:中村義洋

出演:生田斗真,戸田恵梨香,鈴木亮平,濱田岳,荒川良々

出張時の往路で見た最後の映画がこれである。監督の中村義洋は「ゴールデンスランバー」を見たことがあるが,映画としてのスケールは「ゴールデンスランバー」よりだいぶ小さくなっている。

映画的に見れば,もう少し劇的に仕立てることもできる素材だと思えるが,そうなっていないのはサスペンスとして不十分であること,人物描写が不十分というか,登場人物にステレオタイプな感じが強いことが要因として挙げられるように思う。それは映画の責任と言うよりも,原作マンガの限界かもしれないが,いずれにしても,ハラハラドキドキ感がほとんど感じられず,淡々とした感じで展開されるのがどうもよろしくない。

見ていて,ネット社会の嫌らしさのようなものを感じてしまうのは,私が歳だって話もあるが,見ていてなんだかなぁって感じが強いのは致し方がない。私がこの映画のターゲットではないということの裏返しに過ぎないが,いずれにしてもNYC到着直前のぼーっとした感じで見たことも印象を薄くしているかもしれない。暇つぶしにはなったが,私としては決して劇場で見たいという作品ではなかったということで,星★★☆が精一杯。

ちなみに出番は少なかったが,一番のはまり役は窪田正孝だったような気が(笑)。逆に戸田恵梨香はミスキャストだと思うけどなぁ。

2015年10月 9日 (金)

今井美樹のオールタイム・ベスト"Premium Ivory":古い曲はアイドル歌謡みたいだが,これはやっぱりいいねぇ。

Premium_ivory"Premium Ivory -The Best Songs of All Time-" 今井美樹(Virgin)

私はこのブログでも結構今井美樹のアルバムを取り上げてきたが,ベスト盤については,"Ivory II"を持っているぐらいで,こういう感じの拡大ベスト盤が出るのを待っていたって感じである。だが,"Ivory II"が非常にいいベスト盤だったので,あれを越えるのって難しいのではないかと思ったが,今回の拡大ベスト盤は新しいところまで収録していて,これが非常に楽しめるものとなった。

もちろん,私は彼女のアルバムを全部買うというほどのファンではないので,収録された曲を全部知っているわけではないことも新鮮に響く理由だろうが,その中でも最初期の曲である「オレンジの河」のような曲を聞くと,まるでアイドル歌謡ではないかとさえ思ってしまったが,それはそれで面白かった。もちろん,"Ivory II"に収められた曲はお馴染み(と言っても,実はかぶっている曲はかなり少ないと言ってよい)であるし,傑作"I Love a Piano"でカバーされた曲も含まれ,やっぱりこの人いい曲が多いと改めて思わされた私である。

FBにも書き込んだのだが,私がこのアルバムを聞いていたのは出張の道すがらだったのだが,「春の日」を聞いていた瞬間,その歌詞が私を捉えてしまって,ほとんど落涙しそうになってしまったには心底まいった。だが,私が感情移入し過ぎ(実に青臭い限りである)だとしても,私のようなおっさんにさえ共感をおぼえさせるというこの人の歌は大したものだと思ってしまった。

私が購入したのはDVD付きの初回盤であるが,私は音楽ビデオを熱心に見るタイプではないので,そっちはそのうちって感じだが,少なくともCDについては相応に楽しめるものだと思う。誰にでも安心して薦められるアルバムである。星★★★★。ただ,これを聞くと"Ivory II"と"I Love a Piano"がいかにいいアルバムであったかが更にわかってしまうって感じか。でもこれを嫌いだって人はあまりいないだろうねぇ(笑)。

2015年10月 7日 (水)

相変わらず多忙な中年音楽狂:CDがたまる~(笑)。

下期になって,多少落ち着くかと思っていたら,そうは問屋が許さなかった。現在,複数の案件を抱えて,その準備に忙殺されている私である。その一方で,音楽シーズンの深まりを反映して,新譜が続々と届いているのだが,なかなか聞いている時間がないというのが実態である。本当だったら,届いたCDをさっさと聞かないといかんのだが,そういう時に限って,Apple MusicでJanet Jacksonの新譜を聞いてはまっていたりするのである。

そもそももう聞いたのに記事にできていないもの(Don Henleyとか,Diana Krallの"Wallflower" Complete Versionとか,Perez~Patitucci~Bladeとか...)もあって,できるだけ早いところ記事にしないと,記憶が風化してしまいそうだが,それはそれってことで。

ってことで,今のところ,次のようなバックログを抱えている。

  • Pat Metheny "The Unity Sessions"(Blu-Ray)
  • John McLaughlin & thre 4th Dimension "Black Light"
  • The Bird and the Bee "Recreational Love"
  • 今井美樹 "Premium Ivory - The Best Songs of All Time -"

まぁ,本日から滋賀~北海道というわけのわからない移動の出張なので,その移動の道すがらにこれらを聞くことにしようと思う。ほんまか?でも,これから届くCDも結構あるんだよなぁ。困ったものである。

2015年10月 5日 (月)

出張中に見た映画(15/09編:その4):恥ずかしながら「スタンド・バイ・ミー」を初めて見た。

Stand_by_me「スタンド・バイ・ミー("Stand by Me")」('86,米,Columbia)

監督:Rob Reiner

出演:Will Wheaton,River Phoenix,Corey Feldman,Jerry O'Connell,Kiefer Sutherland,Richard Dreifus

今は随分と映画館通いも復活しつつある私だが,一番よく映画を見ていたのが中学生の頃で,その後は映画館に通うことが減っている時期があった。そういう時期に当たっている映画については,見ていて当たり前のような映画も実は見ていないことがある。特に80年代は,音楽の方が主になってしまっていた時期であり,見逃している映画って結構ある。だからこの映画も実は今回,機内エンタテインメントで初めて見たわけだが,こういうのを「いい映画」っていうよねぇと思っていた私である。

ここに描かれているのは,誰しもが自分に少しは当てはまると思える,少年時代の冒険譚を描いたものであるから,少しは甘酸っぱい感覚をおぼえてしまうというのが当然とも思える映画である。これは原作者Stephen Kingの実体験に基づくものと考えてよいだろうが,それが回想シーンと,現在を交錯させるかたちでうまく描かれているから,後味も非常にいいのである。これは監督Rob Reinerdの手腕もあるが,シナリオを書いたRaynold Gideonに大きく依存しているようにも思える。もちろん,こういう話であるから,誰が書いても「いい話」になるって言えばその通りかもしれないが,やっぱり甘酸っぱいのである。

過ぎ去りし日々を追憶しながら,現在の小説家を演じるRichard Dreifusも出番は少ないながらいい仕事ぶりである。いずれにしても,登場人物のそれぞれに,「あぁ,こういう子っていたよねぇ」と共感させてしまうのがこの映画の強みである。この手の映画を嫌いだと言う人はいないだろうが,それにしても私は見ていて強い共感をおぼえていたのであった。ある程度年齢を重ねた人間が見れば,この映画,絶対悪くは言えないのである。

繰り返す。こういうのを本当に「いい映画」と言う。金をかけなくても,CGを使わなくてもいい映画は撮れるのだ。世紀の傑作とは言わないが,いいものはいいのである。星★★★★☆。今まで見たことがなかったことを正直恥じた。

エンディングのモノローグ:"I never had any friends later on, like the ones I had when I was twelve...Jesus....does anyone?"にも泣かされた私...。いや,やっぱりいいわ。

2015年10月 4日 (日)

実家から持ってきたLPあれこれ

In_line亡くなった伯父の納骨があり,実家に帰ったついでに何枚かLPを持ってきた。数は少ないのだが,実家にはLPがある程度残っている。と言っても100枚あるかないかって感じだが,そこから取り急ぎチョイスしたものである。できるだけCD化されていないもの,CDで保有していないものや,再発されていてもオリジナルとジャケが違うもの(Bill Frisellなんて全然違うもんなぁ)を優先して,選んだものは下記のようなものである。

  • 渡辺貞夫 "Bird of Paradise" (Flying Disk:国内盤)
  • Gary Burton "Easy as Pie"(ECM:国内盤)
  • Bill Frisell "In Line"(ECM)
  • Eberhard Weber "Later That Evening"(ECM)
  • Gil Evans "Live at Royal Festival Hall, London 1978"(RCA)
  • Gil Evans "The Rest of Live at Royal Festival Hall, London 1978" (Mole)
  • Gil Evans "Where Flamingo Flies" (Artist House:国内盤)
  • Duke Jordan "Two Loves" (SteepleChase)
  • Duke Jordan "Live in Japan" (SteepleChase)
  • Bobby Shew "You And the Night And the Music" (Atlas:国内盤)
  • Alexander von Schlippenbach "Globe Unity" (MPS)
  • Duke Pearson "Profile" (Blue Note:国内盤)
  • Max Roach & Archie Shepp "Force" (Uniteledis→Victor:国内盤)
  • Jack Wilkins "Quartet" (Chiaroscuro:国内盤)
  • "Jazz at the Opera House" (Sony:国内盤)

まぁ,ゆっくり時間を掛けて聞いてみようと思うが,"Globe Unity"なんて今聞いたらどう聞こえるのかなぁ。それはそれで興味深い(笑)。また,"Force"みたいなアルバムが国内盤が出たなんて今となっては信じ難いことである。

2015年10月 3日 (土)

期末期初は多忙だ…。

マジで忙しい一週間であった。期末から期初にかけての異動者の壮行会、地方出張、更には複数のプレゼン案件の準備等々で、営業日は精神的な余裕にも欠ける,私には珍しい状態になっていた。そのくせKneebodyのライブとかにも行って,自爆モードである。

その割にはブログに記事がアップされているではないかと言われそうだが,Kneebodyのライブの記事以外は,全ては週末に書いたストック記事であった。今日はこれから法事、明日は娘の学園祭と週末も暇なしである。来週は更に忙しくなりそうなのだが,できるだけ記事はアップしたいと思う。でもちょっと難しいかもなぁ(苦笑)。

2015年10月 2日 (金)

Rachel Sermanni:これは私好みのシンガーだ!

Rachel_sermanni__tied_to_the_moon"Tied to the Moon" Rachel Sermanni(Middle of Nowhere)

私はSSW系の女性シンガーが結構好きで,Joni Mitchellは別格として,昔からLaura NyroやらPhoebe Snow等を好んで聞いてきた。最近ではRachael Yamagataを一番の贔屓にしているが,内省的な部分を感じさせながら,私好みの声で歌われるのが好きなのである。正直言ってしまえば,SSW系は男声のど渋い系の方が好みではあるが,それでも女声でもツボにはまる声というのがあるのである。Rachael Yamagataなんて,その筆頭と言ってもよいぐらいである。Rachael Yamagataの新作は近々リリースされる予定だが,それを待つ間に魅力的なシンガーが現れた。

本作は某誌で紹介されていて,その記事やらジャケやらがそれこそ直感的に気になって,Apple Musicで試聴してみたところ,これは間違いないと思って現物を購入したものである。まさにこの声,この雰囲気,私の好物だと言ってよい。ある意味,久々に「膝を抱えて聞きたくなる」ようなアルバムであるが,スコットランド出身の彼女の声,更にはその楽曲が生み出す雰囲気は,聞く人が聞けば「暗いっ!」と揶揄されそうな気もするわけだが,人がどう思おうが,いいものはいいのである。アコースティックとエレクトリックを取り混ぜたアルバム構成もよい。

日本において,彼女の音楽がどのように評価されるのかはよくわからないわけだが,Rachael Yamagataの音楽が好きなリスナーになら,間違いなく気に入るタイプの音楽と聞いた。少なくとも私にとっては,この声の魅力は抗い難い。

ということで,少しでも日本の皆さんの注目度を上げるために星★★★★☆とするが,こういうのが好きな私はやっぱりネクラ?(笑) でも,いいものはいいのである(きっぱり)。

Personnel: Rachel Sermanni(vo, g), Jennifer Austin(p, org, fiddle, vo), Colin Macleod(g, pedal steel), Louis Linklater Abbott((ds, perc), Gordon Skene(b, cello), Jane Hepburn(fiddle), Nicola Macleod(vo), Fiona Macleod(vo)

2015年10月 1日 (木)

出張中に見た映画(15/09編その3):「イニシエーション・ラブ」って最近こういうのがミステリーでも多いと思わされる。

Photo「イニシエーション・ラブ」('15,東宝)

監督:堤幸彦

出演:松田翔太,前田敦子,木村文乃,三浦貴大,前野朋哉

往路の3本目に見たのがこれである。私は正直言って子供の頃から洋画指向が強く,邦画はクラシックを除いて,あまり見ない方なのだが,今回の機内エンタテインメントは既に見た洋画が多かったので,邦画も何本か見たうちの一本である。

この映画については,詳しく書くことはネタバレになってしまうので,そうした愚を犯すつもりはないとしても,私はこの手の筋書きって,昨今のミステリー小説にもよく見られる感じだよなぁって思ってしまった。それが何を意味するかはビジターの皆さんにお考え頂ければいいのだが,ちゃんと見ていれば,相応に伏線は張ってあるので念のため。正直言ってしまえば,私は全然驚かなかったが...(笑)。

この映画について語るとすれば,1980年代の世相を約30年後の現代において再現しようとしていることだと思うが,使われる音楽を考えても,同時代を主人公と似たような年代の私たちにとっては極めて懐かしく思えてしまう。だからと言って,この映画を劇場に見に行こうなどというモチベーションにはつながらないが,機内エンタテインメントであれば,これはこれでOKである。逆に,現在の時間軸の中で,当時のファッションや音楽はどういう風に捉えられるのかって方が興味深いのも事実である。

いずれにしても,ポスターにある如く,「あなたは必ず2回観る」なんてことは私には絶対ないと言い切れる。その程度の映画である。星★★☆。ちなみに前田敦子は善戦しているが,私はクール・ビューティ,木村文乃の方が絶対好きだなぁ。

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